概要
成田 きん(なりた きん)と蟹江 ぎん(かにえ ぎん)の双子姉妹の愛称である。旧姓は矢野(やの)。
両方とも愛知県愛知郡鳴海村(現在の名古屋市緑区)出身。
1991年に数え年100歳を迎え、当時の鈴木礼治愛知県知事と西尾武喜名古屋市長から、2人揃って長寿の祝いを受けたことが新聞に紹介された。
これがきっかけで、ダスキンのテレビCMに起用され、「きんは100歳100歳、ぎんも100歳100歳。ダスキン呼ぶなら100番100番」のキャッチコピーと双子姉妹の存在は全国的に知られるようになる
その後も通信販売情報誌「通販生活」のCMや、AMラジオ局ニッポン放送のAMステレオ放送開始宣伝にも出演し、1992年(平成4年)の新語・流行語大賞の年間大賞および語録賞にも選出された。
1992年2月、『きんちゃんとぎんちゃん』（作詞：松本礼児、作曲：穂口雄右）でCDデビューし、日本最高齢でのレコードデビュー記録を大幅に更新した。
実はぎんさんの方がきんさんより先に生まれている(明治時代では双子の後から生まれた方を一番上にする習慣があった)
子孫はきんさんは死去当時子が6人、孫が11人(内孫2人、外孫9人)、曾孫7人、玄孫が1人いた。
ぎんさんは5人の娘がおり、その内長女はぎんさんより長生きで2023年現在も存命である。
人物
成田 きん(なりた きん、1892年8月1日 - 2000年1月23日)双子の姉。
蟹江 ぎん(かにえ ぎん、1892年8月1日 - 2001年2月28日)双子の妹。
余談
長らく史上最高齢の双子としての地位を確立していたが、ぎんさんの死去から約20年後の2021年4月に炭山ウメノ・兒玉コウメ(1913年生まれ)の双子が記録を更新した。
ちなみにコウメさんは2022年に108歳で、ウメノさんは翌2023年に109歳でそれぞれ死去している。
きんさんが死去した当日、ぎんさんは「何か調子が悪い」と体調不良を訴えていた。(2人はそれぞれ別々の家で生活)
きんさんの葬儀委員長は元内閣総理大臣の海部俊樹氏が務めた。海部氏はきんさんぎんさんと同じく愛知県の出身であり、2人は生前「尊敬する政治家」として海部氏の名前を挙げていた。
