概要
2019年から現れ始めたネットスラングで、若い女性を中心に使用されている。
何か悲しいことや不都合な事が起こった際にぶりっ子めいて泣くのが主な使い方。『2019年上半期インスタ流行調査』にて第4位に選ばれている。2021年には新語の収録に積極的な三省堂国語辞典第八版にも掲載された。語釈は下記のごとくである。
ぴえん((感・副))〔俗〕小声で泣きまねをするときのことば。また、小さく泣く声。「電車に間に合わない、ぴえん・赤ちゃんがぴえんと泣く」〔二〇一〇年代末に広まったことば。大泣きをあらわす「ぴえーん」から作ったもの〕
また、絵文字である『🥺』が付属されることがあり、それ自体にぴえんの名が定着している。『うるうる』『ぴえん』で入力することが可能。
人によっては不快だと思う人も少なからず居るので使用する際は要注意である。
程度について
Z世代を中心に急速な広がりを見せた『ぴえん』だが、流行スパンが短いJK文化において応用語が共有されるまで時間はかからなかった。2020年初頭には、より意味を強調した『ぱおん』がSNS上で広がりをみせる。それでも世のJKは飽き足らず、2020年後半には最上級の意味を表す『ぴえんヶ丘どすこい之助』がティーンエイジャーで共有されはじめた。結果、年の瀬の〈JC・JK流行語大賞2020〉のコトバ部門第3位にぴえんヶ丘どすこい之助がランクインしている。
以下、程度の具合を表す。
『ぴえん』 < 『ぱおん』 < 『ぴえんヶ丘どすこい之助』
PIEN-ぴえん-
こちらは2020年6月18日に公開された、ただすめん氏作のフリーホラーゲームである。
趣旨は『クリーチャーに追われながら廃墟内を探索する』というよくあるものだが、
その内容は上記の『ぴえん』の顔文字に全身黄色のリアルな体がついているクリーチャーが
『「ぴえん」のうた』といいうBGMと共に追いかけてきたり、果ては主人公の周りを囲んで奇妙な動きで踊り狂ったりと、とんでもないものであった。
その凄まじいインパクトからTwitterなどで大きく話題となり、多くの実況プレイ動画が投稿されるに至っている。
Pixivにおいては、主にアルファベット表記の『PIEN』というタグが付けられている。
関連動画
作者による動画。ゲーム内でも流れる。
針スピ子『「ぴえん」のうた』(追跡BGMの一つ)
陣内智則【ニュース番組】
関連リンク
関連タグ
魔進戦隊キラメイジャー:魔進ヘリコも悲しい時に「ぴえん」と言う。