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アウダーチェ

にだいめくちくかんあうだーちぇ

イタリア海軍の駆逐艦名。本記事では旧日本海軍が「江風(かわかぜ)」の名で発注し、第一次大戦期に活躍した2代目アウダーチェについて説明する。

2代目アウダーチェの概要

「アウダーチェ」は、英国・ヤーロウ社により建造され、1913年10月1日に起工し、1916年12月23日に竣工したイタリア海軍の駆逐艦。ちなみに当時のイタリアは王政だった。

もともとは旧日本海軍がヤ社に発注した第36号駆逐艦として発注され、1914年9月12日に「江風(かわかぜ/かはかせ)」と命名、12月6日に艦艇類別等級表に登載された。

起工の際、当時としては新型の機関であったディーゼルエンジンを搭載する予定であったが、折悪しく第一次世界大戦が勃発。その影響によりタービンエンジンと連結するドイツ・フルカン社の減速装置が入手できなくなり、タービンエンジンのみが搭載されることになった。そのため、日本海軍にとって価値が減じ、進水を1か月後に控えた1916年8月7日、江風は命名と艦艇類別等級表への登載をそれぞれ取り消され、イタリアへ譲渡。操作系や防御強化を行い、アウダーチェ (Audace) と命名され竣工した。アウダーチェとはイタリア語で「勇敢なる者」を意味する。


第一次世界大戦を生き延びたアウダーチェは、世界がネイバルホリデイに入っていた1929年に水雷艇に分類が変更される。1937年には標的艦となっていたサン・ジョルジョ級巡洋艦サン・マルコを無線操縦するための遠隔操作装置を装備された。


その後、第二次世界大戦では旧式艦であるため主に護衛任務に就いていたが、1943年にはイタリアが降伏したためナチスドイツに接収される。1944年11月1日にパゴ島沖で英駆逐艦らにより撃沈された。


なお日本海軍はこの2代目アウダーチェを売却した資金を元手に、江風型駆逐艦のネームシップである2代目江風を建造、こちらは1934年まで使用された。

江風の艦名はその後、第二次大戦期に使用された白露型駆逐艦の9番艦に命名され、これが3代目である。


関連項目

江風(艦隊これくしょん)・・・モチーフは3代目江風。

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