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概要

田中芳樹SF作品『タイタニア』に登場する人物。


広大な宇宙に進出した人類による多数の星間国家、その大半を実質的に支配するタイタニア一族の第8代無地藩王。銀灰色の髪をした彫刻的な容姿を持ち、冷徹な切れ者として知られる。


『無地藩王』という称号は、星間都市連盟の要人だった先祖がヴァルダナ帝国へ亡命した後に数々の武勲をたて帝国の実権を握り、人類宇宙を牛耳る最強の一族となる。その時、当主ネヴィルは帝国からの封土の下賜を固辞し、藩王の位のみを授かり「無地藩王(ラントレス・クランナー)」と呼ばれることになる。

その後、第2代無地藩王ヌーリィの5人の子がそれぞれに一家を立て、その一族の中から代々の無地藩王が選ばれている。タイタニア一族は全宇宙の軍事経済流通文化を掌握し、あるいは傀儡政権を介した間接統治をすることで長きに渡り繁栄を享受してきた。

(一般民衆には、反抗さえしなければ危険があるわけではないため、タイタニアによる支配を甘受し、当たり前のものとしている。)


星暦446年、宇宙都市国家エウリヤのさる若手士官によってタイタニア軍が撃退されてしまい、この戦いを機にタイタニアの覇権を快く思わない人々が動き始めたことで4公爵と共にこれに対処していく。




























































注:ここからは壮絶なネタバレを含みます。





























藩王の真意

最終巻にて、若い頃からぼく自身が英雄になりたいんだ!願望を患っていたことが発覚する。

だが、無地藩王という至上の座に就いてしまったが故に自分のやることなすこと「タイタニアの業績」になっていることに鬱屈としていた。


しかし、ファン・ヒューリックがパックス・タイタニアーナ(タイタニアによる秩序)に亀裂を入れたことで変なスイッチがはいった。

涼しい顔をしながら全ての物事をタイタニアの利益にならない結果に誘導・暗躍し、結果として一族を二つに割った大戦乱に陥れていった。


平たく言えば、リラ・フローレンツ変態糞伯爵に殺されたのも、そのためにファン・ヒューリックが反タイタニア組織『流星旗軍』に合流した為に糞伯爵やザーリッシュ・タイタニアの兄弟がぶっ殺されたのも、その後に起こった内紛でアリアバート・タイタニアイドリス・タイタニアの末弟ゼルファに暗殺されたのも、一会戦につき100隻以上の艦船が沈んで常に10万かそれ以上の死傷者(通算では100万人を優に超えるか)を出し続けたのも、

最大の原因はこいつの厨二心の暴走と解釈せざるを得ないのだ。


…色々と考察がされているが、30年近く待ち望んだ銀河英雄伝説に並ぶ大傑作の結末に初めて触れたファンの多くが示したリアクションが

(゜Д゜) .....ハア??  であった。

























注:この後、さらにネタバレあり
































結末

戦乱の途中で明らかにおかしい行動をしていた藩王に対して、敵対していたはずのイドリスとジュスラン・タイタニア「なんかおかしい・・・もしかして諸悪の根源こいつじゃね?」という結論に至り、最後の最後でなんと共闘体制に入り、「やろう、ぶっころしてやる!」(意訳)とイキまきながら2人で藩王の元に殴り込む。

同時に乗り込んできたリー・ツァンチェンに「もしかしてアンタ、ただ自分が暴れたいがためにファンと4公爵を敵対させて、全員を共倒れにさせて自分がダダ一人の英雄になりたいがためにタイタニアを弱体化させた?」(意訳)と尋ねられ、

「まあ、一つ認めよう。この一年間はなかなか愉しかったよ。」と開き直る。


その後、イドリスを返り討ちにするなど大暴れをした後に忍殺された。享年、40歳。


4公爵のうち唯一生き残ったジュスランも人体損壊の重傷を負った後に『公爵の没年は明らかではない』とナレ死の憂き目にあった。


この大騒動をきっかけにパックス・タイタニアーナは崩壊、星暦447年をもって『大空位時代(ザマーナ・マサフイン)』の始まりとなる。





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