概要
そのまんま、アダルトゲーム(エロゲ)界隈を主戦場として声優活動を行っている声優のこと。女性声優は主に「エロゲ声優」と呼ばれる。
男性声優の場合は、一般声優がアダルト系の仕事用に源氏名を用いることが殆どだが、女性の多くは18禁の仕事に特化した声優となる。喘ぎ声やチュパ音は必須となるため、このような特殊スキルを演技ならぬ「艶技」と呼んだりする。
名義の傾向として分野の性質上、女性はAV女優のようなもの使うが、男性はなぜかギャグに走ったような名前が多い。
俳優で言うとピンク映画に出演するようなものになるため、素性が特定できるようなプロフィールや素顔などを明かしているエロゲ声優は数えるほどしかいない。顔出しOKにしているのは、民安ともえ、新堂真弓、大野まりなといった音楽活動に熱心な人が大半となる。
またエロゲがアニメ化や一般向けに移植される際は、オリジナルとなるエロゲ声優から人気声優に声優の変更が行われるケースもあり、人気エロゲ声優であっても、声優業界での地位は低い。榊原ゆいはこの点を批判しているが、子供の目に触れる一般向け媒体となると、致し方ないのが現状である。民安ともえはこの点を解消するため、一般向け作品では「たみやすともえ」名義を用いている。ただ、現代ではネットで容易に情報が得られてしまうため同一人物だと言っていない場合はともかく漢字とひらがなの違い程度では表向きな理由のようになってしまっているが...。
「別名義」疑惑と注意点
声を聞くだけで誰かを特定できる「ダメ絶対音感」や状況証拠を用いて特定のアダルトゲーム声優を、一般で活動している声優の別名義、と推測・断言する事が2ちゃんねる時代から行われてきた。
が、これは個人による公開情報とは言えない。定義上、ウィキペディアでいう「独自研究」に該当する事もありの各声優記事に反映される事はない。
ピクシブ百科事典においてはウィキペディアよりもそうした制限は緩いもののの、性的な要素も絡む事もあり、この件についての「独自研究」を記事に反映させることには大いに問題がある。
「声優のアダルト作品用の別名義」に関する記事や編集は、その真偽に関わらず最低限「ご本人が公表している」ケースでない場合は作成、加筆しないでください。あちらに迷惑がかかります。
その性別を問わず、事情があって名義を変えて活動しているのに殊更噂する事はセクシャルハラスメントにも該当します。厳に慎んで下さい。
利点
金が儲かるのが利点である。
ゲームの出演料は「ワード」と呼ばれる、セリフ数に単価をかけた価格となるため、喋れば喋るほど報酬が増える仕組みとなっている。このためアニメ1本に出演するよりも、エロゲ1本に出演するほうがはるかに儲かる。このため、名前の知られた普通の声優よりもはるかに稼いでいるエロゲ声優は多い。
このため当初は普通に声優としてデビューしたものの、稼ぎが良いという理由からエロゲ声優に転向する人もかつては多かった。
2010年代になるとソーシャルゲームの普及でわざわざアダルトではなくとも一般作に出演すれば新人でも収入が良くなっており出演者の傾向にも変化がみられる。
業界の闇
AV女優と同じく闇が深い界隈であり、所謂「値下げ交渉」により高額なはずのギャラも状況によりどんどん下げられる。仕事欲しさに値下げ交渉に応じ続けていると、安いギャラで過酷な仕事を延々こなすハメに陥ることになる。
また上述のように、頑張って人気エロゲに出演してもアニメ化を機に声優を交代させられるケースは数多い。
特に昨今の過剰な「声優になりたいブーム」を利用した悪徳プロデューサーからタダ同然(もしくは無報酬)で働かされたり、枕営業を強要されるなどのケースもある。
動画配信者のほなちゃんは某ものすごく偉い大物プロデューサーの枕営業に応じた結果、エロゲのモブキャラとして使ってもらったが、クレジットもなく声も加工されていたため、自分の声であるかどうかわからない有様だったと明かしている。
しかし枕営業の結果、成功した人も知っているとのことである。
逆に良い役欲しさに、自分から偉い人に枕をもちかける声優もいるが、それはエロゲ声優に限った話ではない。