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アッシュ(PSO2)

あっしゅ

アッシュ(PSO2)とは、「ファンタシースターオンライン2 エピソード・オラクル」の主人公である。
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「俺は、見極めたいんだ。自分が何者かを」


cv:小野大輔

プロフィール

年齢不明
性別男性
種族ヒューマン
衣装[クローズクォーター[Ba]
クラスハンター
使用武器コートエッジ

概要

TVアニメ「ファンタシースターオンライン2 エピソード・オラクル」の主人公。新人のアークス

見た目はデフォルトキャラクターの「ヒューマン男性」に似ており、クローズクォーターを着用している。


出身はアフィンと同じくアークスシップ第七十四番艦だが、学校には通っておらず孤児院で育った。

また10年前の記憶がない。そのため10年前に起こった事件については知らない。過去の記憶を求めて彼がアークスになるところから物語は始まる。


性格

何事にも冷めた態度を見せ、興味がないという振る舞いをする。言ってしまえば不愛想。だが思いやりや気遣いがないというわけではない。目上の人間には敬語を使う。

ストーリーが進むに連れてそういった面は見られなくなり、相手を思いやるという面の方が強くなっていった。ティアからは「お人好し」とまで言われている。


活躍

第1話

ある日、アッシュは奇妙な夢を見る。それは幼い自分が白衣をまとった女性に話しかけられるというものだった。

その後、アークスの訓練生として訓練部隊に組み込まれ、アフィンたちと共に惑星ナベリウスでの修了演習に参加する。だが早々にダガンの群れに襲撃され、アッシュとアフィン以外のメンバーが死亡してしまう。アッシュは狼狽えるアフィンを叱咤すると共に駆け出し、身を隠せる場所まで退却した。しかし今度はより凶悪なダーカーであるエル・アーダに襲われてしまう。窮地に陥った二人を救ったのは、アークスのゼノであった。


続けて合流したエコーを加え、ひと時の休息をとる一行。その最中、『何か』を感じ取ったアッシュは大樹の根元へ向かう。と同時に、光の中から一人の少女が舞い降りてきた。彼女はアッシュの名前を呼ぶと、「ワタシヲ、コロシテ」と呟くのだった。


直後、仮面の人物が虚空から現れ一行を急襲。彼の人物は自らを「その娘を殺す者。そしてアッシュを殺す」と告げた。凶刃に掛かりそうになるアッシュだが、乱入してきたゲッテムハルトの活躍により仮面の人物は撤退した。

アッシュはゲッテムハルトから「弱過ぎて何もできねェクセに、他人を守った気でいやがる」と辛辣な言葉を浴びせられる。ゲッテムハルトと従者の少女メルフォンシーナは去り、一行はゼノの提案によりアークスシップへと帰還した。


一人残されたアッシュは、なぜ少女が自分の名前を知っていたのか疑問を抱く。すると今度は夢の中で見たあの女性が現れる。彼女は自らを「シオン」と名乗り、「貴方は多くのものを救う機会を得る」と告げて去っていった。


第2話

晴れてアークスになったアッシュとアフィンは、メディカルセンターで保護されている少女……マトイの見舞いに訪れる。マトイは自分の名前以外の記憶を失っており、しかしなぜかアッシュの名前を知っていた。そんな折、アッシュとアフィンに任務が下される。二人がナベリウスに向かうと知るとマトイも同行を申し出るが、アッシュは素性の知れない一般人を連れて行くことはできないと拒否するのだった。


が、しかし、なぜか「特例」によってマトイの参加が認められてしまう。困惑する二人だったが、マトイを連れてきた指揮官のコハナは詳細を一切語ろうとしない。

ナベリウスに降り立った一行は、コハナの先導のもとダーカーの討伐へ向かう。やがて、先日マトイが現れた大樹の前へとやって来る。記憶の断片を甦らせ、「懐かしい感じがする」と口にするマトイ。そんな彼女に突如として現れたダーカーが牙を剥く。すかさずマトイを助けに入るアッシュだが、ダーカーは次々と現れる。あっという間に囲まれてピンチになるが、そこへ駆けつけたのはあのゲッテムハルトと従者の少女であった。


ゲッテムハルトたちは去り、一行は再び探索を開始する。道中、ダガンの群れに出くわしたがコハナは圧倒的な力でこれを葬り去る。途端、コハナはまるでケモノか別の存在のような振る舞いを見せたのでアッシュは困惑。そこへ突如として現れたキャストの少女リサが、コハナをダーカーと間違えて誤射してしまう。幸いにも弾は外れ、リサはすぐに去っていった。しかし、コハナの異変は収まらず、いきなりアッシュたちに切りかかってくる。これを退けたアッシュだが、コハナはそのまま走り去ってしまった。そこへ先輩を自称する双子のアークス・パティとティアが事情を説明する。アークスは飛び散ったダーカー因子を取り込み、浄化する能力を持つ。しかしコハナは、ダーカー因子を多量に取り込んだため許容量をオーバーしてしまい、浄化が追いつかずああなってしまったのだという。


一行は協力してコハナの行方を追い、その末にアッシュはコハナの惨殺死体を発見。彼女の遺体は回収隊によって回収された。そこでアフィンは、指揮官死亡により任務の続行は困難として帰還を要請するが、オペレーターに拒否されてしまう。途方に暮れる一行は、なし崩し的に取り残されることとなった。コハナを殺した正体不明の『何か』が潜む、ナベリウスに。


第3話

ダーカーの群れを相手にするクラリスクレイスに助太刀するが、横槍を入れたとしてダーク・ラグネと共にテクニックで吹き飛ばされてしまう。しかも唐突に現れた情報屋姉妹からダークファルスについて話を聞かされるなど、人の良い苦労人として描かれた。

そんな中、マトイが突如として姿をくらまし、探している内に迷い込んだ凍土にてゲッテムハルトと遭遇。コハナの死を侮辱されたばかりかマトイまでもう死んでいると言われたため、去り際に睨みつけている。


その後、ダークファルスが封印された遺跡にいたマトイを保護する。そこへマリアが現れ、マトイを気絶させたため敵だと思ってソードを抜こうとしたがマリアに先手を打たれ制止させられる。そしてここが、40年前の戦いで封印されたダークファルスの墓標であることが語られた。

身動きができないダークファルスは糧を得るためにマトイを引き寄せ、更には他のアークスたちも引き寄せていたという。彼らを保護していたのがサラとマリアであった。


第4話

マトイを保護したアッシュはアフィンと合流、帰還する。

アークスシップのカフェで働いているウェイトレスのウルクにアフィンが一目惚れするなど平穏なひと時を過ごす。その帰り道、アッシュは前触れもなく現れたシオンから意味深なメッセージを授かる。


ダーカーの大群が凍土に現れたと聞き、再び凍土に赴いたアッシュは、テオドールらと共闘する。だが突如として現れた暴走龍なる存在によってダーカーもアークスも被害が出てしまい、痛み分けという形で幕を引いた。その道中、アッシュは洞窟の中で奇怪なロッドを手にした。シオンのメッセージが現実のものとなった瞬間であった。


アイテムラボで調べてみてもらったところ、これはロッド型の武器かもしれないと判明する。そこでその手のことに詳しい刀匠ジグの元を訪ね、調べてもらうこととなった。

だがこれを待っていたかのようなタイミングでアークスシップがダーカーの強襲を受けてしまう。


第5話

アフィンと共に市街地のダーカーを殲滅していくアッシュ。道中、ゼノやアークス職員になったウルクと合流するなどして転戦を続ける。

再びジグの工房を訪れるアッシュとアフィンだが、何者かによってロッド型の武器は持ち去られ、ジグは胴体が分断するほどのダメージを受けていた。

ダーカーとの戦いが続く最中、孤立したウルクは絶体絶命の危機に陥る。アッシュたちとテオドールが駆けつけた時、既にウルクの姿はどこにもなかった。テオドールは大破した戦車を前に友達の死を嘆き悲しむのだった。


第6話

激戦を乗り越えアークスシップに帰還したアッシュ。マトイと再会するも突如として襲撃してきたゲッテムハルトによって気絶させられ、マトイを連れ去られてしまう。居合わせたゼノ、エコーと協力してゲッテムハルトを追い、一行は惑星ナベリウスへと降り立つ。そこへ事態を知ったカスラも合流し、凍土を抜けた先に広がる遺跡エリアへと足を踏み入れる。

そこでメルフォンシーナによってダークファルスの復活がなされようとしていた。ゲッテムハルトはこのために封印の鍵となるロッド型の武器――白錫クラリッサを奪ったのだった。


一行はゲッテムハルトの圧倒的な力に打ち倒される。そしてダークファルスの復活がなされてしまう。ゲッテムハルトはダークファルスの力を手に入れるために封印を解いたが、逆に自身を依代にされ肉体を乗っ取られてしまった。復活したダークファルスは自らを「ダークファルス【巨躯】(エルダー)」と名乗り、ゼノ、カスラと交戦。その間にアッシュとエコーは、マトイとメルフォンシーナを連れて撤退した。

キャンプシップに戻った直後、巨大な影が惑星ナベリウスを飛び立った。エコーは通信でゼノに呼びかけるが、返答が来ることはなかった。


第7話

復活した【巨躯】は真っ直ぐにオラクルへ向けて飛翔。自身の一部から生み出した無数のファルス・アームをアークスシップに差し向ける。突然の襲来に市街地は騒然となり、アークスは総力を以って【巨躯】とその眷属を迎え撃つ。アッシュとアフィンも戦いに参加しファルス・アームと交戦を開始する。その最中、(ルーサーから指示を受けた)レギアスによってマザーシップのフォトンを用いた極大レーザーで【巨躯】を倒す作戦が開始される。


しかし、アッシュたちがいるアークスシップはレーザーの軌道上にあるため、このままでは巻き添えになってしまう。そこでシップの一部を切り離して避難することとなった。だがA.I.Sとファルス・アームの戦闘でシップの機能が破損しており、手動で分離を行わなければならない。名乗り出たアッシュはオペレーターの指示に従い、シップと市街地の分離を成功させる。だが衝撃により帰り道が塞がれてしまい、シップ部分に取り残されてしまった。そこへ現れた「仮面をつけた人物」と交戦するが、歯が立たず追い詰められる。仮面の人物は去り、残されたアッシュは自分が脱出ポッドの側にいることに気づき、間一髪のところで難を逃れたのだった。こうして【巨躯】は撃破されたが、避難に間に合わなかった多数のアークスシップが消滅するという深い爪痕を遺した。


第8話

無事に帰還したアッシュ。すると目を覚ましたメルフォンシーナがキャンプシップに乗り込む場面に遭遇する。慌てて後を追ったアッシュは、やがて【巨躯】が復活した場へと辿り着く。ゲッテムハルトの姿を探すメルフォンシーナは、それが叶わないと知ると衝動的に自害しようとしたが、アッシュによって阻止された。


落ち着きを取り戻した彼女は、ゲッテムハルトが豹変した事情を語る。実は「メルフォンシーナ」とは姉の名前であり、ゲッテムハルトの幼馴染であった。10年前、ダークファルスとの戦いの際に姉は死亡。ゲッテムハルトは姉の姿を探し回り、側にいた妹を「メルフォンシーナ」と呼ぶようになったという。

話を終えた瞬間、凄まじい地響きが二人を震わせる。そこへ現れたのは、ゲッテムハルトを乗っ取った【巨躯】であった。【巨躯】はアッシュに強い興味を示し、アッシュもまた応戦。【巨躯】の胸を貫くもまったくダメージを与えられず、反撃され窮地に陥る。しかし、突如として不思議な力が発動し、【巨躯】の腕を振りほどかせた。これに満足した【巨躯】は二人の前から立ち去っていった。

ゲッテムハルトを救うことができなかったメルフォンシーナは悲観に暮れるが……


「死ぬんじゃない。ゲッテムハルトのために生きるんだ。君が死んだら誰がゲッテムハルトを救うんだ!」


その言葉に生きる気力を取り戻し、本当の名前である「メルランディア」をアッシュに教え、覚えておいてほしいと告げた。


第9話

オラクルに戻ったメルフォンシーナは、カスラによりアークスとしての資格をはく奪され、事情聴取のため拘束される運びとなった。だが拘留はせず、【巨躯】に狙われることも備えて護衛(監視)をつけるというものにとどまった。勝手にキャンプシップを使ったアッシュに関しても「今回は大目に見る」ということで無罪放免とされた。そこへパティとティアから「エコーと連絡が取れない」という話を聞く。ナベリウスに降り立ったゼノ捜索隊が暴走龍に襲われ、捜索が打ち切られたのだとか。心配になってエコーに連絡を入れたが通信が取れないという。

その話を聞いたアッシュは暴走龍の調査隊に加わる形でナベリウスを訪れる。エコーを保護してシップに帰らせた後、役割を引き継いでゼノの捜索へ。その最中、廃墟となった研究所に住むみすぼらしい老人の姿を認める。彼は狂人同然の精神状態にあり、「意義のある研究をしていた」「ハドレッドに研究所を壊された」「手塩に掛けて育ててやったのに裏切りおって……」と語った。そこへ通信により二人のアークスがダーカーに襲われていると聞き救援に向かう。


ダーカーの群れを撃退したアッシュたちだが、二人のアークスが突如凶暴化して襲い掛かってきた。そこへ現れた謎の少女によって二人は惨殺され、アッシュは死体の状況からコハナを殺した人物であると直感する。少女は遺体の回収を通信で告げると「ここで見たことは忘れてください」と言い残して姿を消した。再びゼノの捜索を続けるアッシュはまた例の少女と遭遇する。直後、ダーカーの罠に掛かり亜空間に幽閉されてしまうが、そこへ現れた暴走龍によって事なきを得た。あの個体が「ハドレッド」だと気づいたアッシュはその名を口にするが、その名を知っていたことから逆に少女から詰問され、「廃墟に住む変な爺さんが教えてくれた」と話す。少女はすぐさま姿を消し、残されたアッシュは再び老人のもとを訪れる。老人は「虚空機関ヴォイドの指示でアークスの強化実験と人工的に生み出した龍を操る実験を行っていた」と語る。直後、アッシュを尾行していた少女が姿を現した。彼女は自らをクーナと名乗り、この施設でハドレッドと共に生まれ育ったと告げた。それはオラクルでアイドル活動を続けるクーナと同一人物であった。


第10話

暴走龍の名前はハドレッドといった。クーナとハドレッドはナベリウスの施設で姉弟のように育てられた過去があった。件の老人こそ研究主任であり、クーナたちの世話係をしていたのだ。当初、老人はクーナに実験を行おうとしたが、それを察知したハドレッドが身代わりとなり、その結果暴走したハドレッドは「裏切り者」となった。クーナはハドレッドが豹変した理由に気づいていたが、「裏切られた」と考えた方が気が楽なのでそう思い続けていた。やがてクーナの歌声に引き寄せられ、ハドレッドが現れる。事情を知ったアッシュは観客として二人の死闘を見守ることに。戦いはクーナが制し、最後の最後に正気を取り戻したハドレッドは、姉の歌声を耳にしながらその生を終えた。そしてアークスシップに戻ったアッシュは、再び観客としてアイドル・クーナのライブを見守る。そこへ現れたのはシオンと、そして彼女を知る謎の男ルーサーだった。彼は自らをヴォイド機関の総長と名乗ると姿を消した。


第11話

ある日のこと、アッシュは角を生やした少女の姿を見かける。話を聞くと彼女はイオという名で、デューマンという種族だという。彼の種族は100年以上前からオラクルに存在していたとのことだが、アッシュに取ってみれば今日初めて見かけた新種族である。誰もが知る当たり前のことを自分だけが知らないと困惑する。シオンの話によればハドレッドの細胞が付いた布切れが過去の時間に送られ、それをもとに生み出されたという。


その後、新たに発見された惑星ウォパルの調査に赴いたアッシュは、アフィンに悩みを相談し「わからないことがあっても前に進めが大丈夫」と励まされる。直後、アッシュはダーカーに襲われるが、テオドールによって助けられる。しかしテオドールはウルクを喪ったことで心を病んでいた。そこへ現れたルーサーはそんなテオドールの心に付け込むように「殺したいものを好きなだけ殺せる力を与える」と懐柔し、連れ去ってしまった。一人残されたアッシュの前にサラが訪れ、ある人物に合わせたいと申し出る。それはシオンの弟を名乗る少年シャオだった。彼はアークスがルーサーの傀儡になっていることを話すと、アッシュをどこか別の場所へと送ってしまう。


次の瞬間、アッシュが見たのはマリアと「過去のサラ」の姿。そしてここは、ゼノと【巨躯】の対決の場であった。ゼノに加勢したアッシュは【巨躯】からダーカー因子を減少させるという能力を発揮し、その間隙を突いたマリアが追い詰める。ところが仮面の人物の横槍によってマリアは弾き飛ばされ、その間に【巨躯】は本来の肉体を取り戻してしまった。一行はゼノを救出して撤退した。力不足を感じたゼノはマリアのもとで鍛え直されることとなり、エコーには自分の生存は隠してほしいと頼まれる(エコーは感情を隠せるタイプではないので、ゼノが生きていることがルーサーに知られる可能性があるため)。元の時間へ戻ったアッシュは歴史改変をしたことをシャオから告げられる。だが詳細な情報は一切もらえなかった(未来に影響を及ぼすため)。それでもアッシュはアフィンの言葉の通り「今は前に進む」ことを選択し、シャオとサラに協力を申し出るのだった。その顔は憑き物が落ちたように晴れ晴れとしていた。


第12話

サラの誘いでアッシュはウォパルの海底にあるヴォイドの研究施設を調べることになった。ルーサーはここで興味の赴くまま生体実験を繰り返していたという。疑問を抱いたアッシュは、通信越しにシャオからルーサーやシオンの正体に関する話を聞く。シオンは宇宙に存在する過去・現在・未来すべての記憶を持った「全知に等しい存在」だという。ルーサーの目的はシオンを手にすることにあった。そのために40年前、【巨躯】との戦いで崩壊寸前となったアークスの立て直しを行い、引き換えに三英雄に絶対服従を強いたのだった。もしもシオンがルーサーの手に落ちればオラクルは機能停止に陥り、ダークファルスに対抗する手段が失われてしまうためシオンはアッシュに助けを求めていたのだ。


そこへルーサーとテオドールが現れ、施設の破壊を始めた。テオドールは後天的に種族を変えられ、デューマンへと変貌していた。破壊に巻き込まれたアッシュとサラはかろうじて難を逃れ、ルーサーたちが姿を消すと同じく立ち去っていった。アッシュはテオドールを助けられないかと歴史改変をシャオに相談するが、「変えられない未来もある」と拒否されてしまった。サラが得たデータはシャオに転送され、ルーサーの研究について判明する。それはウォパルを利用してシオンのレプリカを生み出すことにあった。シオンを理解するための実験に使用され、本物に手が届くところまで来たので研究は破棄されたという。つまり、アークスに残された時間は少ないということだった。その夜、アッシュに寝室にシオンが現れる。アッシュは【巨躯】が復活する前の時間に戻って改変することを考えたが、それも必然だったということで改変は無理だという。アッシュが選ばれた理由に関しては、彼だけが歴史を遡り、取りこぼした可能性を拾い上げることができるからだという。そこでシオンは問う。「誰を救いたいのか選べ」と。アッシュはテオドールが豹変する原因となったウルクの死を回避したいと申し出る。


次の瞬間、アッシュはウルクがダーカーに襲われる時間軸へと移動していた。こうしてアッシュは、間一髪のところでダーカーを倒してウルクを救ったのだった。そこへシャオが現れ、ウルクの死はルーサーの陰謀だったことが明かされる。目的は優秀な被験体――テオドールを手に入れることにあった。故にウルクが生きているのを知られればまた命を狙われる。アッシュはシャオから「助ける命と助けない命を選別した」と言われ激昂。ウルク以外の命も助けてみせると食って掛かるが、それは既に「別の時間のアッシュたち」が行ったという。多くの場合、歴史改変は犠牲を増やすだけに終わると聞きアッシュは口をつぐんだ。ウルクはシャオに保護されることになり、アッシュは「俺が望む未来」に向けて歩き出すのだった。


第13話

元の時間に戻ったアッシュは早速テオドールにウルクの生存を報告しようとする。だが通信は制限され連絡が取れなくなっていた。しかもすべてのアークスに対して任務を中断してオラクルに帰投するよう指示まで出されていた。たちまちアークスシップは騒然となり、筋の通った説明もないことから人々の不満は高まりつつあった。その上アッシュは周囲から腫れ物のような扱いをされ始める。話を聞こうにも逃げられてしまうため戸惑っていると、あのデューマンの少女イオが声を掛けてきた。彼女によれば今やアッシュは「脅威の新人」として知れ渡っており、何かよからぬことに関わっていると噂されているそうだ。パティエンティアによれば様々な悪事に加担いると囁かれ、その出どころは双子にもわからないという。


マトイにまで心配されているとシオンが現れ、これから仕上げに掛かるという。マトイと共にマザーシップの中枢まで訪れ、自分を助けて欲しいと告げた。二人がマザーシップに立ち入った途端、総督レギアスによる緊急連絡が入る。それはマザーシップに敵性存在が進入したというものだった。彼の存在はオラクルにてスパイ活動を行い、更には人型のダーカーと接触まで行っていたという。


「レギアスの名において絶対令の行使を宣言する。諸君、総力を挙げてアークスに仇為す反逆者アッシュを抹殺せよ!」


洗脳されたアークスたちがアッシュとマトイに襲い掛かる。マトイと協力してこれを切り抜けたアッシュだが、そこへアフィン、イオ、リサの三人が立ちはだかる。アッシュが殺されかけたその時、マトイの叫びがアフィンたちの絶対令をかき消した。すると今度はダーカーまで現れ始めた。ダーカーの相手は足止めを買って出た三人に任せ、アッシュとマトイは中枢を目指して走るのだった。


第14話

窮地を切り抜けたアッシュたちはマリアとヒューイに合流し、更に遅れてやってきたエコーを加え、前へと進む。そこへマザーシップ最強の番人である三英雄が立ち塞がる。マリアはレギアスと、ヒューイはクラリスクレイスと戦い、そしてアッシュたちはカスラと対峙する。アッシュからなぜルーサーに味方するのかと問われたカスラは、ルーサーがやっていることは知っていたが、船団全体から見ればわずかな犠牲でしかないと答える。しかもルーサーはオラクルの管制そのものであるため、倒せばオラクル船団は瓦解する。だからカスラとしてはアッシュたちと戦うしかないのだった。


カスラの挑発に乗ったエコーは無謀な特攻を仕掛け返り討ちに遭う。トドメを刺されそうになったその時、新たな創世器を手にしたゼノが駆けつける。彼はマリアとの修行によって戒剣ナナキの使い手となり、六芒の「四」を拝命するに至っていた。ゼノが生きていたことを隠していたのが露見し、アッシュはエコーからにらまれるがゼノが諫めたことで事なきを得た。そして意識を失ったエコーに代わってゼノが加勢し、ニ対一の戦いとなる(ここからゼノの希望もあり、アッシュは「ゼノ」と呼び捨てにするようになった)。


戦いの最中、ゼノはカスラが本気で戦う気がないと見抜く。カスラの本意を問い出したその時、映像をクラックしたクーナによってルーサーの不正のすべてが公表された。アッシュが犯したという悪事に関しても改変されたものであるとし、無実が証明された。更にクーナの絶対令によってレギアスの絶対令が無効化。アークスたちは正気を取り戻し、アフィンの言葉もあって武器を納めた。その最中、三英雄を見限ったルーサーはクラリスクレイスのクローンたちを送り込み、一行の抹殺を目論む。こうなってはもうルーサーに就く意味はないとしてレギアスは反旗を翻し、手を取り合った六芒均衡たちはクローンと対峙するのだった。


第15話

「この先に助けたい女性(ヒト)がいる」というアッシュの言葉を聞いたゼノは、突破口を開こうと無茶な特攻を敢行する。だがその姿を認めたマリアの号令によって六芒均衡たちが援護に回り、アッシュとマトイは法衣を突破することに成功した。


シオンの元まで後一歩というところでクラリッサを手にしたテオドールが立ち塞がる。彼はルーサーにいいように使われていることを自覚していたが、自暴自棄になっていたため「ウルクは生きている」というアッシュの説得にも耳を貸すことはなかった。テオドールの実力はアッシュを上回っていたが、アッシュはその差を気迫と想いで埋めて食い下がる。しかし力及ばず倒れるアッシュ。そこへサラとウルクが駆けつける。動揺するテオドールは幼馴染の存在を受け入れることができず攻撃を続けるが、ウルクの必死の説得によりついに瘴気を取り戻した。


シオンがいる場所に行くには障壁をどうにかしなければならない。アッシュが悩んでいると、マトイがクラリッサを用いて障壁を無効化する。障壁を抜けるとシオンの声が聞こえ、アッシュとマトイはフォトナーの存在について聞かされることに。シオンの正体は知識を得た海だけの惑星であり、宇宙を観測する存在であった。ある時、その惑星に降り立った者たちがいた。彼らは科学者集団(後にフォトナーを名乗る)であり、この惑星に『シオン』という名前を付けた。興味を持ったシオンは彼らの姿を真似、接触し、交流を持った。そしてフォトンについての知識や使い方を教えた。彼らと共に在りたかったシオンの望みに応え、科学者たちはマザーシップを建造して惑星シオンを包み移動を可能とした。こうしてシオンとフォトナーは共に歩むこととなった。


アッシュたちがシオンの元へ着いた時には、既に彼女はルーサーの手に落ちていた。ルーサーの正体はフォトナーの生き残りであり、多くの知識を有するシオン――アカシックレコードを取り込むことでその知識を奪おうとしていた。斬りかかるアッシュだが重力波で動きを封じられ、何もできないままシオンが取り込まれるのを許してしまう。更にルーサーは「後片付け」の意味を込めてオラクルの全機能を停止させ、酸素供給を断つことで皆殺しを図る。


絶体絶命の中、シオンはアッシュに語り掛ける。「私を殺せ」と。このままではオラクルは終わる。滅びを救いに替えるには、シオンとルーサーが融合する直前にシオンを殺すしかない。迷うアッシュだがシオンによって束縛が解かれ、その想いに応えることを決意。コートエッジを用いてシオンを貫き、ルーサーの野望を阻止したのだった。

ルーサーはオラクルの『管制』を司っていたこともあり、重力や生命維持装置を操ることができていた。だがシステムの管理は全てシャオに引き継がれ、ルーサーは何一つ得ることなく権限を失ったのだった。


出し抜かれたことで逆上したルーサーはダークファルスへと変貌。アッシュたちの抹殺を宣言する。


第16話

ルーサーの正体はダークファルスであった。その圧倒的な力の前にアッシュとマトイはなす術もなく打ちのめされる。だが二人の窮地に六芒均衡たちが総出で駆けつけたことで形勢逆転。ついにルーサーを追い詰める。ルーサーは、レギアスが初代クラリスクレイスに執着していることを逆手に取り、彼女を生き返らせるという条件を提示して「僕の味方になれ」と懐柔しようとする。しかし、その結果レギアスを激怒させてしまう。逆上したルーサーは全力の一撃で一行を葬ろうとするが、アッシュの力によって無効化される。それはルーサーでも知らない未知の現象であった。手詰まりとなったルーサーは何もできないままレギアスの世果(ヨノハテ)の一刀によって両断、惨殺された。ルーサーは長きに渡ってアークスを支配し続けていたが、皮肉にも彼の命をとどめたのもまたアークスであった。


戦いの余波によってマザーシップには崩壊の時が迫っていた。撤退する一行だが、そこへダークファルス【双子】が前触れもなく現れ、ルーサーの死体を喰らってしまう。しかもコピーを生み出して使役し、アッシュたちにけしかけてきたのだ。アッシュたちはなんとか脱出に成功し、崩壊寸前のマザーシップはシャオの手によって異次元へと放逐された。だがレギアスとカスラは、この程度で【双子】がくたばるとは微塵も考えてはおらず、この平和がつかの間のものだと理解していた。なお、ルーサーの暗躍に関しては「これ以上アークスの信頼を損なうわけにはいかない」と判断したカスラによって非公開とされた。


カスラはアッシュとマトイには大きな秘密があると見て、アッシュにマトイの監視を依頼してきた。その一環としてマトイをアークスに任命していた。アッシュ、アフィン、マトイ。久々に揃った三人は、ダーカーの出現が活発になっている惑星リリーパへと降り立つことに。当てもなく歩いているとリリーパ族を相手に管を巻いているクラリスクレイスの姿を見つける。彼女は薄々自分の正体に気づいており、存在も武器も紛い物だと突きつけられたことで自暴自棄となっていた。そんな彼女を見過ごせなかったアッシュに続き、マトイ、ヒューイとそれぞれが励ましの言葉を掛けたことでクラリスクレイスは立ち直る。


ヒューイとクラリスクレイスの二人と別れ、三人は再びリリーパの散策へ。そこへ美女の姿をしたダークファルスが現れる。彼女はダークファルス【若人】と名乗り、アッシュとの自己紹介を終えるとすぐに立ち去ってしまった。近い内にまた遭うことになる、と不吉な言葉を遺して。ダークファルスが現れたというだけでもアッシュにとっては衝撃的だったが、アフィンの驚きはその比ではなく、驚愕に目を瞠っていた。


第17話

【若人】が去った後、シャオに呼ばれたアッシュはマトイに関するデータが一切ないことを告げられる。全宇宙のすべてを記録するはずの全知存在(シオン)の記憶にもないという。アッシュはシャオによって10年前に送られ調査に赴く。ダーカーの群れに遭遇したところを二代目クラリスクレイス(10年前のマトイ)に助けられ、更には10年前の【若人】にも遭遇したが二代目はこれを圧倒する。そして惑星リリーパに力の大半を封印することで弱体化させたのだった。


アッシュは行く先々で二代目と出会い、会話を交わし、彼女の様々な一面を見せられる。当初は自分の知るマトイとは異なる雰囲気に困惑するが、ダークファルスも圧倒する力を持つ少女は、『普通の女の子』に憧れているだけの少女であったことを知る。ナベリウスの大樹の側で会話を終えた後、アッシュはここを思い出の場所として『再会』を約束した。しかし、二代目が去った後、アッシュはシャオから不穏な話を聞かせられる。サルベージしたシオンの記憶によれば「二代目クラリスクレイスは、命を賭してダーカーの侵攻を食い止めた」というのだ。嫌な予感に駆られたアッシュは彼女の後を追い掛けることに。


第18話

ルーサーの手引きによってアークスシップに侵入した【若人】は、早速眷属を用いて蹂躙を開始。戦場に駆けつけたアッシュだが、「未来に影響を与える行為は禁止」とシャオに釘を刺されていたため、ダーカーに襲われる人々を前にやり切れない気持ちになりながら二代目の姿を探す。


ようやく彼女の姿を見つけたアッシュは、『アッシュ』のソードに貫かれる二代目の様を目の当たりにする。激昂し斬り掛かるアッシュ。すると『アッシュ』はあの仮面の男へと変貌。二人は戦闘を展開する。怒れるアッシュの力は凄まじく、男のソードを砕き、仮面に傷を刻んだ。こうして仮面の男を撃退したが、深手を負った二代目に異変が起こる。ダーカーの因子が全身から溢れ出し、ダークファルスを超えるものへとなりかけてしまう。それを危惧した二代目はクラリッサにその身を貫かせる。途端、凄まじい力の奔流が発し、アッシュが巻き込まれかけたためシャオは時間遡航を敢行した。


時間を移動する最中、アッシュの耳にシオンの声が届く。彼女はすべてを救うためにマトイを生み出したが、その結果マトイを不幸な目に遭わせてしまった。自分では何もできないとして自らの記憶を閉ざし、そして人々の記憶も抹消することを告げる。そしてマトイを救ってほしいという望みをアッシュに託した。


第19話

元の時代へと戻って来たアッシュ。その時間遡航に巻き込まれ、二代目クラリスクレイス(マトイ)もまた10年後のナベリウスへと飛ばされていた。記憶を失っていたのは、クラリッサ(シオン)がダーカー因子を浄化した影響によるものであった。

こうしてアッシュとシャオは10年前に起こった真実を知ったが、もう同じ時間には飛べないようにシオンによるロックが施されていた。事実は事実として残し、けれど歴史は変えさせないための処置だという。これらの事象からシャオは、シオンは最初からアッシュが10年前に行くように仕向けていたのかもしれないと考えていた。


【深遠なる闇】――瀕死のマトイから吹き出た絶大な闇を垣間見たシャオは、シオンから受け継いだ知識の中にあるその名を口にする。それは、かつてフォトナーが生み出した宇宙を滅ぼす最悪の存在。シャオの推測によれば、仮面の男(ダークファルス)がマトイを狙うのは、マトイを殺すことで【深遠なる闇】を顕現させるためではないかという。しかしアッシュは、彼が自分にマトイを殺させようとしていたことを挙げる。それでは筋が通らないとして、この話は一旦保留となった。

アッシュはマトイの正体をカスラに報告するが、自分が時間を移動できることやマトイが【深遠なる闇】を生み出すことについては秘密とした。


その後、アフィンが探している姉のユクリータが【若人】の依代になっているかもしれないという話を聞き、アッシュとマトイはゼノから10年前について何か覚えていることを訊き出そうとする。するとゼノの「師匠」の話になり、気が気じゃないアッシュだったが幸いにもゼノは顔をよく覚えていないので正体がバレることはなかった。だが「パンチ一発でエネミーを倒すなんてバケモンみたいな強さだった」と言われ、複雑な心境であった。結局、ゼノが見たのは女のダークファルスではなく双子のダークファルスだったため、いい情報は得られなかった。協力を頼んだパティエンティアも同様の成果だったが、メルフォンシーナの謹慎が解かれるという話をしてくれた。


早速メルフォンシーナと会ったアッシュたちは、「姉が双子のダークファルスに殺された」「サラという女の子が【若人】から逃がしてくれた」という話を聞く。直後、惑星リリーパにダーカーの軍勢が出現したという報告が入った。


第20話

惑星リリーパに到着したアッシュ、マトイ、アフィン、メルフォンシーナの四名は遊撃隊として各地でダーカーと交戦を開始する。

そんな中、【若人】の姿を認めたアフィンは説得を敢行するが跳ね除けられる。それでも食い下がるアフィンに動揺を覚える【若人】。


そこへ【双子】が現れ、「キミは【若人】の残りカスを宿しただけの偽物(人間)」だと言い放つ。これによって【若人】……ユクリータは過去に起こったことを思い出す。10年前の【若人】はユクリータを依代にしようとしたが、その寸前に【双子】によって喰らわれていたのだ。【若人】の因子を宿したユクリータは物珍しさから「玩具」として【双子】に連れ去られたというのが真相だった。

「玩具」にも飽きた【双子】は【若人】を喰らおうとしたが、そこへ【巨躯】が割って入り戦いを展開する。アッシュたちは駆けつけたゼノと協力して【敗者】の複製体を撃破したが、【巨躯】はメルフォンシーナを庇って【双子】の攻撃を受けてしまっていた。

【巨躯】は自らを中心として空間崩壊を発生させ、【双子】を道連れにしようとする。そして消滅の直前、ゲッテムハルトの人格が現れ「オレのようにはなるな」とメルフォンシーナに言い残したのだった。


こうして戦いは終わり、アフィンは姉を連れて帰ろうとする。だが人間でもダークファルスでもないことを知った彼女はまたもや拒否。【若人】の力を暴走させてしまう。だがマトイがクラリッサを用いてその力を吸収したことで事なきを得た。


第21話

アフィンとユクリータは医療施設に入れられ手当を受けていた。マトイを心配したアッシュは、せっかくだからと検査を勧める。一度断られたが強引に押し切って検査を受けさせたが、その態度はマトイから見ても不審であった。

その後、過去を振り切った「メルランディア」から感謝を示され、ちょうど検査の終わったマトイからも異常なしと報告を受ける。アフィンも現在は入院中だが、問題なく復帰できるとのこと。

加えて、ダークファルスの内、【巨躯】【敗者】【若人】の三体が消滅と、事態はアークスにとっていい方向へ進んでいるように思えた。


アフィンの見舞いの帰り道、マトイと一緒にいたアッシュはサラと遭遇する。しかしサラは、マトイの姿を見るなり逃げ出してしまった。後追ったアッシュはマリアに呼び止められ、サラに関する過去を聞かされる。

10年前の戦いでサラは酷い怪我を負い、二代目クラリスクレイスに手当を受けていた。だがその時にクラリッサのフォトンと情報が体内に宿ってしまい、それを目を受けたルーサーに拉致され、被験体にされたという。そこまで話してからマリアは、「女に身の上話なんて聞くものじゃない」とアッシュに釘を刺すのであった。


しかしアッシュは見て見ぬ振りをできず、サラと話をする。そして自分が「クラリッサを預かった男」であることを明かし、ルーサーから守ってやれなかったことを詫びた。だがサラはアッシュを怨んではおらず、しかし同情もされたくないという。もっと言えば、この件に関して触れられたくなかったのだった。

サラは強引に話を断ち切ろうとするが、そこへ三代目クラリスクレイスが現れる。顔を合わせるなり口ゲンカを始めるサラとクラリスクレイスだが、ヒューイが間に入って二人に「ウォパル調査の特別任務」を言い渡したことでとりあえず収束した。


ウォパルの浮上施設に向かったサラとクラリスクレイスを、アッシュとヒューイは陰からこっそりと見守る。そんな中、アッシュはヒューイの口から「三代目クラリスクレイスはサラのクローン」であると聞かされる。ヒューイは二人を同じ任務に就かせることで距離を埋めさせようと考えていた。その結果、クラリスクレイスは施設に残っていたデータから自分がここで生まれたことを知り、更にはサラの口から自身の素性も知る。サラは「自分のせいで生まれてしまったクラリスクレイス」からずっと目を逸らしていたが、クラリスクレイスから「貴様がいたおかげで今の私がいる」「私は私のことで後悔しない。だから貴様もそうしろ」と強く言われ、ようやく向き合えるようになった。

そこでアッシュは、かつてサラが助けた少女であるメルランディアと引き合わせる。メルランディアもまたサラのことで心を痛めていたが、この再会を得て本当の意味で過去を振り切ることができたのだった。


自室に戻ったアッシュはシャオからサラのために動いてくれたことを感謝される。その直後、仮面の男が現れ、シャオに向けて「久しぶりだな」と告げる。驚愕するシャオの前で、男は前触れもなく仮面を取り外した。


アニメ版の

ダークファルス【仮面】(ペルソナ)と名乗った男の素顔は、紛れもなくアッシュと同じものであった。


第22話

【仮面】の正体は「未来からやって来たアッシュ」だった。彼は「マトイを殺せ」と通告した後、アッシュにはダークファルスをも条する力があることを告げて姿を消した。いずれ自分がダークファルスになると知り気落ちするアッシュ。このまま戦い続けていれば、体内のダーカー因子は限界を超え、【仮面】のようになってしまいかねない。

そこでシャオは、アッシュとマトイからフォトン能力の消去を提案する。ダーカーは本能的にフォトンを持つ者を襲うため、フォトンがなければ戦いに巻き込まれることもないだろうと考えたのだ。


悩んだアッシュは、【仮面】と仲間だったユクリータに話を聞きに行くが、マトイを救う方法も知らなければ【仮面】と仲間だったわけでもないと拒絶されてしまう。

マトイはユクリータを救うなどこれまでの功績から次第に周囲に頼られていっていた。それを危惧したアッシュは、アークスを辞めるようにマトイに言ってしまう。事情を話そうとしたその時、アークスシップに異変が起こる。


ユクリータの病室から爆発が発生した後、アークスシップ内に見たこともないダーカーが現れ破壊活動を開始。交戦に当たっていたイオの案内を受け、アッシュとマトイは取り残されたアフィン、ユクリータの元へ向かう。

アッシュとマトイは病室で倒れていたユクリータを見つけ駆け寄るが、直後、潜んでいた【双子】によって「喰らわれて」しまった。【巨躯】を喰らった【双子】はユクリータが持つ因子も狙ってアークスシップを襲撃していた。だが因子がもうないことに気づくと、近づいてきていたマトイに狙いを変えたのだった。


ダークファルス【双子】の内的空間(腹の中)で目覚めたアッシュ。そこはあらゆる建造物や惑星の残骸が入り乱れる不可思議な世界だった。

困惑する二人の前に、突如としてあのルーサーが現れる。警戒するアッシュだが、ルーサーはもう全知(シオン)のいなくなった世界に興味はないと言い、敵意はまったく見られなくなっていた。

ルーサーは内部を案内する傍らで「フォトナーが生み出した災厄」――【深遠なる闇】について語る。


シオンと出会ったフォトナーたちは、シオンと同等の存在を生み出すことですべてを管理させようと試みる。だが誕生したシオンの模造品――【深遠なる闇】は、すべてを消滅させ宇宙に「無」を創ることで管理という役割を果たそうとしていた。フォトナーたちは自らのフォトン能力を代償に【深遠なる闇】を封じることに成功するが、封印の寸前にダークファルスたちが産み落とされてしまった。フォトンが使えなくなったフォトナーたちはなす術もなくダークファルスに蹂躙される。そこで自分たちに変わって戦う生体兵器を生み出した。それがアークスという存在だったのだ。


その結果、一つの食物連鎖が誕生した。

ダーカーを殺したアークスはその身に因子を溜め、そのアークスをダークファルスが狩る。そして【双子】は、既に【若人】【敗者】【巨躯】の因子を喰らってしまっていた。そうして溜められた膨大な因子は純度を増していき、いずれ【双子】の内にて【深遠なる闇】に成るという。


ルーサー「もうカウントダウンは始まってるんだよ。この世界が滅ぶまでのカウントダウンがね


そこまで語ってからルーサーは一つの疑問を呈する。

シオンとフォトナーが出会い、【深遠なる闇】が生まれ、フォトナーが滅び、アークスとダークファルスが殺し合いを始める。

全知であるシオンは、当然こうなることを知っていた。知りながら看過していたのだ。


PSO20周年記念CD~アークスシップの炎禍~

カスラからの頼みでアッシュ、マトイ、アフィンの三人は、レスキュー隊の元へ新兵器レスキューガンを運んでいた。その矢先、市街地で火災が発生。三人は消火活動に協力しようとするがレスキュー隊には相手にされず追い払われてしまう。消化後は隊員の一人から火災を消し止めるのに余裕がなく言い方が悪くなってしまったと謝られたが、態度自体は「さっさと帰れ」と言わんばかりのものだった。

その隊員の名はリード。かつてアッシュと同じ孤児院で過ごした青年だった。しかしアッシュの方はまったく覚えておらず、名前を聞いてピンと来ないでいた。


帰還した三人は、昔からやっている人気のヒーロー番組『バーニングレンジャー』の20周年特番を見る。それはどんな火事や事故であっても人命救助に奮闘するレスキュー隊を描いたものだった(主題歌を歌っているのはミツヨシ)。子供たちの間ではアークスとバーニングレンジャー、どっちが最高か白熱するほどだった。特にアフィンはこの番組のファンであった。

その話を聞いたアッシュはリードのことを思い出す。彼はバーニングレンジャーに憧れてレスキュー隊に入ったが、同時にアークス嫌いでもあった。孤児院はアークスから援助を受けており、しかも院長自体が元アークスだった。


再び火災が起こるがリードは「レスキューガンは使い物にならない(設定ミスで照準がズレていた)」と投げ捨て、飽くまで消火弾での活動にこだわる。消化後、見かねたアッシュはレスキューガンを調整し、正しい使い方を強引にレクチャーしようとする。「火災現場ではお前の意地より市民の方が大事だ」と言って。

そこでリードは己の過去を語る。10年前のダーカー襲撃の折、駆け付けたアークスたちは大火災に巻き込まれた市民の救助よりダーカーを倒す方を優先させていた。家族を見殺しにされたリードはアークスを憎み、信頼できなくなっていた(ただしリード自身も「アークスが炎の中に飛び込んだとしても家族は助からなかったかもしれない。それよりもダーカーを倒して被害を食い止めるのは間違っていなかったと思う」と頭ではわかっている)。やりきれなかったリードは「人命第一」を掲げるバーニングレンジャーに焦がれレスキュー隊となったのだった。


そして三度火災が起こる。そこはバーニングレンジャーのイベント会場であった。しかも炎にまかれたミツヨシは火災現場に取り残されてしまっていた。救助に向かった四人はミツヨシを発見するが、すぐ近くには海王種『レオマドゥラード』が潜んでいた。アッシュは怪物の相手はアークスが引き受け、救助はリードに任せると提案。意地を捨てたリードはレスキューガンを使いこなし、見事ミツヨシを救い出したのだった。レオマドゥラードもアッシュたちに倒され、そのまま調査するべく回収された。

調査の結果、レオマドゥラードは何らかの理由で研究施設に持ち込まれた個体が、ルーサーとの騒乱のゴタゴタの間に逃げ出したものと判断された。


一連の事件を通してリードは素直にアークスを認めることができるようになった。実際のところ、既にアッシュたちの活躍を聞いてアークスを見直していたのだが、今までが今までだったため引っ込みがつかなくなっていたというのが真相だった。今回のことはいいきっかけになったという。

そんな旧友にアッシュは、「俺は過去の記憶を探るためにアークスになったが、最初から人助けのためにレスキュー隊になったリードはすごい」と素直に褒め称えるのであった。


余談

アニメ制作において開発陣を悩ませたのは、主人公をどんな容姿にするかということ。悩んだ末に『アッシュ』が設定された。これはPV映像やイラストなどでアッシュが多く出ていることから「プレイヤーにとって身近な存在」ということで決定されたという。


ちなみにPSO2公式サイト内ではアークス(=プレイヤー)に向けたプレイマナーに関する注意を紹介する「アークス「プレイマナー」講座」のマンガコーナーでも主人公で登場している。

(→「マンガコーナー【第3回】アッシュ君、プレイマナーを学ぶ」


関連タグ

PSO2EPO ファンタシースターオンライン2 PSO2NPC一覧 アークス ハンター(PSO2) コートエッジ

安藤優:PSO2本編の主人公だが、正確には別人。

アッシュ・カナン:名前の元になったPSOのキャラクター。


ネタバレ


ここから先は第23話以降のネタバレのため注意!!





















































第23話

10年前、アッシュはシオンからもらったアクセサリーを思い出の品と今も所持し続けていた。だがルーサーもまたそれと同じものをいくつも持っており、その正体が彼の口から語られる。

これは一種の認証デバイスであり、ルーサーが生み出した人造生命体に対応したものとなっていた。つまりアッシュは、ルーサーによって創られた存在であった。

生成理由は「シオンを理解するため」。ルーサーは二代目クラリスクレイスがシオンによって生み出された存在だと気づき、シオンを理解するために対となる存在(アッシュ)を生み出したのだ。しかし二代目クラリスクレイスは消息不明となり、興味を失ったルーサーはアッシュを廃棄。それを拾ったのがシオンであった。だがルーサーが言うには、シオンの行為は同情や憐れみからではなく、何かに利用するためだったという(これはマトイを救うための歴史改変と思われる)。


己の素性に懊悩するアッシュ。そんな彼を救ったのは、同じく創られた存在であるマトイだった。「大切なのは誰に創られたではなく、どうやって生きたか」「今までたくさんの人がアッシュに助けられてきた」と語る。

だがルーサーはそれさえも否定する。そんなものは、これから降臨する【深遠なる闇】によって無に帰すと。しかし、立ち直ったアッシュはその言葉を跳ね除ける。


アッシュ「たとえその先にあるのが破滅だとしても、その時が来るまでは……俺たちは決して絶望はしない!」


過去を振り切ったアッシュは、その証明としてシオンの形見である認証デバイスを投げ捨てたのだった。そしてルーサーに脱出の方法を問うた。

ルーサーが案内した先には、ダーカー因子によって生じた時空のひずみがあった。これにクラリッサの力で浄化(吸収)すれば境界に綻びを築き、外に出ることが可能だという。

そこまで教えてから当然のように残ろうとするルーサーにアッシュは問う。「一緒に来ないのか?」と。返ってきた答えは先程と同じく、シオンのいない世界に興味はないというものだった。

アッシュとマトイは互いの力で境界を開き、振り返ることなく前へと進む。その後ろ姿を見送ったルーサーは……


ルーサー「さあ、行きたまえ。出来損ないの最高傑作。全知の喪われた不確かな世界を、せいぜい楽しんでみせてくれ」


こうして元の世界に戻った二人は、続けて【双子】と相見える。戦いの中でマトイは二代目としての記憶を取り戻していき、【双子】もまた合体することで戦闘形態へと変貌。アークシップを舞台に激闘を展開する。

本気を出した【双子】の力の前に劣勢を強いられる二人だが、アフィンとイオが合流したことで持ち直す。そしてマトイとのコンビネーションで【双子】の両腕を破壊し、最後にアッシュの一刀が【双子】を両断したのであった。

決着を迎えても尚【双子】は笑い続け、二人を「アークスでも人もない、バケモノ」と嘲笑する。【双子】は【巨躯】と【敗者】の力がアッシュに吸われていたことを認め、だから【深遠なる闇】が誕生しなかったのだと気付いたのだ。

【双子】は自らの力をマトイ目掛けて放出するが、それを庇ったアッシュがダークファルスの力に身を晒されることとなった。


【双子】「おめでとう。そして、おかえりなさい……【深遠なる闇】」


力尽きた【双子】は消滅したものの、ダーカー因子の許容量を超えたアッシュは【深遠なる闇】になりかけてしまう。マトイを庇ったアッシュだが、彼女は「一番大切で大好きな人を守る」ために自己犠牲の道を選び、クラリッサの力によってアッシュが持つ因子を自分に移してしまった。

膨大な闇に呑まれたマトイが【深遠なる闇】になった瞬間、無力感に押し潰されたかのようにアッシュは意識を手放した。


その様子を密かに見ていた【仮面】は、クラリッサを回収すると姿を消した。


第24話

アッシュが目を覚ますと同時にオラクルの全火力を結集した【深遠なる闇】殲滅作戦が決行された。だが倒すには至らず一時撤退され、レギアスによるマトイ抹殺指令が全アークスへと通達される。納得できなかったアッシュはシャオに命令の取り消しを迫るが拒否される。多くのアークスがマトイを追う中、アッシュはなんの手立てもなくアークスシップを彷徨う。


そこへ様子のおかしいリサが現れ、「かつてフォトナーは一人を犠牲にして世界を救った」ことを語る。アークスはマトイを殺すことで事態の解決を図り、アッシュは身代わりになってでもマトイを救おうと考えている。

リサに言わせればどちらも「誰かを犠牲にする」という点では何も変わらないのであった。


その時、アッシュの脳裏にひとすじの光明が射した。誰かを犠牲にするのではなく、皆で力を合わせれば――アークス全員の浄化能力でマトイの闇を吸収すれば、と。

早速シャオたちに提案したアッシュだが、「汚染された海の水を全員で分け合って飲むようなもの」「見ず知らずの女の子のためにアークス全員が力を合わせるなんて無理だ」と却下される。アフィンは絶対令を使うことを提案するが、【深遠なる闇】を浄化するには強い意志が必要であり、洗脳されたアークスでは蹴散らされるのがオチであると跳ね除けられた。


気落ちするアッシュとアフィン。そんな二人から事情を聴いたパティエンティアは、驚くべき行動に出る。クーナの協力のもとオラクルの通信をハッキングしたのだ。そしてアイドル・クーナは全アークスに対して呼び掛ける。「アークスがアークスを殺していいのか」と。

アッシュもまたクーナの行動に応え、全アークスに【深遠なる闇】の浄化に協力してほしいと告げる。誰もが半信半疑で二の足を踏む中、その空気を破るように次々とアッシュの仲間たちが名乗りをあげた。


ヒューイ「その話、乗ったー!」

クラリスクレイス「私もレギアスの言うことなんて聞かないぞ!」

アフィン「おれだって!」

クーナ「あたしも!」

パティエンティア「あたし(私)たちも!」

メルランディア「私はアッシュ様に助けられました。恩人の頼みは断れません」

ウルク「わたしだって命を救ってもらった。今度はわたしが助ける番よ!」

テオドール「あ、あの、僕もアッシュさんのためなら」


彼らに続きアークスたちもまた一斉に湧き立ち、アッシュに協力することを約束する。その様子を密かに見ていた六芒均衡もシャオも何の迷いもなくマトイ救出作戦に同意するのだった。


その後、アッシュは一人マトイの姿を求めて思い出の地ナベリウスへと降り立つ。果たしてそこで待ち受けていたのは、あの【仮面】であった。彼は、何をどうしてもマトイを救うことなどできないとアッシュを否定し、力尽くでもマトイを殺させようと襲い掛かって来た。

だが今のアッシュに敵はなく、逆に土をつけられた【仮面】は「貴様の成れの果て」の証明としてシオンの形見を差し出す。傷だらけのアクセサリーは、長い年月と激しい戦いの後を示していた。しかしアッシュは「そんなものは捨てた!」と一蹴。未来を望む者と過去に縛られた者では、戦いの行方などわかり切っていたのだ。

自分とは違うアッシュに【仮面】は耳を貸し、マトイ救出に協力することを約束した。


直後、ついに【深遠なる闇】がナベリウスに顕現する。シャオから連絡を受けたアッシュはマトイの元へ向かい、行く手を阻むダーカーの相手はアークスたちが引き受けてくれた。

続けて駆けつけたアフィンと合流。アッシュはただ一人を救うために、皆で切り開いた未来を相棒と共に突き進んで行く。


第25話

【深遠なる闇】がナベリウスから逃げられないよう六芒均衡は創世器を用いた結界を展開しようとする。そこで【深遠なる闇】は、再現した【巨躯】【敗者】【若人】をレギアス、カスラ、クラリスクレイスにぶつけてくるが、彼らは見事これを打ち破り、結界の構築に成功する。


アッシュたちは結界の中心部を目指すが、マトイを前におびただしい数のダーカーが立ち塞がる。だがアフィンの決死の援護と加勢したイオにより、アッシュはダーカーの軍勢を突破する。

巨躯の塔の前には変わり果てたマトイが佇んでいた。アッシュは一緒に帰ろうと声を掛けるが、彼女は何のためらいもなく襲い掛かって来た。そんな二人の戦いを【仮面】は静かに見守るのだった。


結界の維持に努める六芒均衡だが、そこへ多数のダーカーが襲来。駆けつけたアークスたちが援護に奮闘するも結界に乱れが生じ、破壊されるのは時間の問題となっていた。その時、空から現れたクーナが透刃マイを用いて結界をより強固なものへと変える。これにより【深遠なる闇】にも影響を与え、更にアッシュの攻撃によってマトイの意識を一時的に取り戻させた。


死を願うマトイはアッシュに介錯を求めるが、彼は拒否。そこでマトイは自ら命を絶とうとするが、庇いに入ったアッシュが犠牲となってしまう。

その悲痛な叫びはマトイの心身を再び【深遠なる闇】へと変異させ、ナベリウスにいるアークスと六芒均衡たちを消滅させてしまう。そのままナベリウスを侵食し、【深遠なる闇】は完全なる力を得ることで宇宙のすべてを侵食しようとする。


アッシュたちのいない今、最早【深遠なる闇】を止められる者はいない……と思われた。


最後の味方として駆けつけたのは、クラリッサを手にした【仮面】であった。

かつて【仮面】は一人でマトイを浄化しようとしたが、それは叶わず、時間を何千回と遡ってマトイを殺し続けることで【深遠なる闇】から救おうとしていた。だがそんなものは救いでも何でもないと『自分自身』に教えられ、我が身を賭した方法でマトイを救おうとする。


クラリッサの力でアッシュを助け出すと、杖に宿っていたシオンの想いに呼び掛けマトイの浄化を試みる。深き闇はクラリッサを通して【仮面】へと宿り、彼は『時間遡航』の能力によって【深遠なる闇】がマトイを依代にする直前の時間まで遡行。


そしてナベリウスの時間を巻き戻すことで消滅したアークスと六芒均衡をも救ったのだった


次に目覚めた時、アッシュとマトイは光射す海の底を漂っていた。そこへ現れたシオンから【深遠なる闇】は消えたわけではなく、一時的に封印されたに過ぎないことを告げられる。そして全知である彼女の目を以てしても人類が深き闇を祓うという未来は見えなかった。だがしかし、マトイが救われるという未来もシオンには見えていなかった。アッシュと【仮面】が手を取り合ったからこそ、全知存在でも演算できなかった未来が切り開かれたのだ。


シオン「アッシュ、ここからは貴方次第だ。全知の先に進み、新たな歴史を紡いでくれ。それが、わたしたちの最後の願いだ」


現世へと戻ったアッシュとマトイ。荒れたナベリウスは、時間遡航の影響により元の美しさを取り戻していた。二人はシャオから【深遠なる闇】が繰り返す時間の中に封印されたことを教えられる。【仮面】もまた同じ時間の中で、同じことを繰り返すのだと。かつてフォトナーがやったように、結果的にアークスもまた一人を犠牲にすることで【深遠なる闇】を封じたのだ。

だが【仮面】は、これからの未来をアッシュに託したからこそ自らを過去へと縛り付けた。その想いに応えるべく、アッシュたちはいつか【仮面】を救い出すことを誓い、アフィンとイオに迎えられて仲間たちの元へと帰って行くのだった。


以後の結末はゲーム内にて判明する。

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