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アナハイム・エレクトロニクス

あなはいむえれくとろにくす

アナハイム・エレクトロニクスは、「機動戦士ガンダム」シリーズに登場する、電子・電気機器の製造販売を中心とする架空の軍産複合企業である。
目次 [非表示]

概要

宇宙世紀、特に一年戦争以降の時代に於いて多大な影響力を与える複合企業。


本社は地球北アメリカカリフォルニア州アナハイムに在り、月を主な拠点として一般家電製品の製造で業績を上げていたが、一年戦争を契機として本格的に軍需産業分野にも乗り出し、地球連邦軍に対しての電子機器の開発、更にはモビルスーツ本体や宇宙艦船の開発、量産までをも行う様にも成った(尚、ジオン軍においてもアナハイムのコンピューター等が使われていたらしい)。


その企業としての力は宇宙世紀の世界でアナハイム・グループと縁の無い企業は皆無と言われる程で、また地球連邦政府とも深く癒着して政界にも絶大な影響力を持ち、月に資本の大半を移している事から「月の専制君主」、地球連邦軍の軍事発注を一手に引き受けている事から「死の商人」等と人々から嘲笑の対象としてみられる事もある。


キャッチフレーズは『スプーンから宇宙戦艦まで』。

モビルスーツや戦艦のみならずスペースコロニーの建造にも携わっており、登記上アナハイム社が所有するコロニーも存在する(但しコロニー建設技術についてはコロニー公社が独占しているとの設定もあり、不整合が生じている。建造材料の供給と建造費負担を行い、建てさせて所有しているとすれば一応辻褄は合うが)。

またアナハイム工業専門学校など、アナハイムが出資する事実上の社員養成校も備わっている。


uc0080年代以降の躍進

一年戦争の後、最大のライバル企業で有ったジオン公国ジオニック社を吸収合併した事が、モビルスーツにおけるほぼ独占時代を築く事に成った。グリプス戦役以降に開発される連邦軍のMS等の兵器は、ほとんどアナハイム社がその開発に携わっている。グリプス戦役の際には、連邦軍正規軍(ティターンズ)と交戦する反連邦組織エゥーゴの兵器を生産するスポンサー役を兼ねているばかりか、経済利益を狙ってその司令部に参加、実質的にエゥーゴの活動方針まで決めていた。

独立採算制を取っており工場毎にほぼ別会社という組織体系を取っている事で、対立する複数の勢力へのMS供給も積極的に行った。ジオンと縁深いグラナダにある工場では、第1次ネオ・ジオン抗争時にはエゥーゴにZZガンダムネェル・アーガマ等を供給、シャアの反乱の際にはネオ・ジオンの依頼を受けてMSを製造してもいる。


機動戦士ガンダムUC』ではこの様な経営方針に関してアナハイム社が連邦政府にお咎めを受けないでいる理由として、そのバックに盟友である“ビスト財団”と財団の隠匿する「ラプラスの箱」の存在がある為、との後付設定をされた。

宇宙世紀0096年にラプラス事変終盤でのミネバ・ラオ・ザビの演説にて「ラプラスの箱」の中身が公開され、その権力の“絶対性”に揺らぎが生じたかに見えたものの、それ以降もMS産業を独占する地球圏最大の複合企業である事には変わらず、約10年後の宇宙世紀0105年においても、最新鋭の第五世代MSを反地球連邦組織マフティー、地球連邦軍の両陣営に提供するなど、死の商人としての暗躍を続けていた。理由として、この時点でアナハイムの企業としての基盤が強固に成っていた事と、連邦政府(とそれに対抗する組織)へのMS支給を一手に担っていた為である。しかしそれは連邦でのアナハイムに対する不信感を生じさせる事と成る。



ライバルの出現と方針転換

そんな中、宇宙世紀0102年に半官半民企業であるサナリィが大型化し過ぎたMSの小型化を提言、それに対しMSの現状維持を唱えるアナハイムの姿勢は消極的なものだった。このMS小型化の動きは連邦にサナリィ、果ては木星船団までが介入し、様々な政治的思惑が絡むものと成り、連邦はMS産業からのアナハイムのリストラクションを画策するに至る。

彼らの思惑通り、宇宙世紀0111年には次期主力MS選定コンペティションにおいてアナハイムが開発したMSA-0120がサナリィのF90に敗退する結果となり、次期主力MSの開発はサナリィ側に傾く事態と成る。これによって焦燥を高めたアナハイムは非合法活動を含むシルエットフォーミュラプロジェクトを発動させた他、ブッホ・エアロダイナミクスとも関係を深める事で他社技術を積極的に吸収する体採っているいる。また、コンペ勝利を受けてサナリィが連邦に提出したキャノンガンダム量産機としてはワンオフ機並みに高額な上にスペック上は高性能ながらも不安定な動作が多く整備性は劣悪という本末転倒な機体で有った事が発覚する。同機が量産配備が非現実的な機体で有った事から、連邦上層部からアナハイムの長年培った安定した技術力を再評価する動きも有った。

これらの要因によって、最終的にはジェムズガンジャベリンと言った制式機の供給社という立場を確保したのだった。


更に後年の宇宙世紀0150年代においては、MS産業を寡占していた時期とは異なり、MS産業全体の維持を図るため周辺企業へのOEM提供を積極的に行う方針に転換する。これにより、月面都市には大規模な生産ライン及び地球上各地に小規模ながらも多数のMS生産工場を維持する事が出来ていた。

この体制が功を制したのか、ザンスカール帝国に対するレジスタンス組織リガ・ミリティアが『V(ヴィクトリー)プロジェクト』によって独自に設計した機体をある程度安定して生産・配備するのに大きく寄与した。また一説にはリガ・ミリティア製MSの開発に際し、技術的支援を行っていたとも言われ、ザンスカール帝国に接収されたサナリィ(サイド2支社)とは形を変えた技術競争を展開したともされる。


宇宙戦国時代以降

0160年代では『宇宙戦国時代』の影響によるコロニー間の交流断絶からの技術衰退を起こす事態が起きたが、アナハイムの生産拠点が月にある事が幸いし、その時代でも僅かで有るがMSの生産を行う事が出来た(連邦からキュクロープス部隊用MSの生産を依頼されている)。この時期のアナハイムはMS生産よりもコロニー関連などの補修関連の生産に力を入れていたと言われている。

0190年代から200年代では連邦からの依頼で最新鋭MSフリーダムの生産を行っており、ニュースタンダードという名目で開発されたマンマシーンの委託生産にも関わっている。0220年代でもブグを始めとする量産型MSを委託生産している為、生産拠点としてのアナハイムはこの時点でも健在と言える。


この事から見ても、サナリィが会社を分散し過ぎた為に0150年以降に起きた交流断絶の影響をモロに受け、相次ぐ支社の接収による技術流出によって衰退して行った事に比べ、アナハイムは会社自体の大きな衰退は起こらなかったと言える。元々アナハイムにとってMS開発は数多ある産業部門の一つでしか無く、早々に他社との技術提携によるMS開発産業の維持に方針転換した事を考えれば当然の流れとも言えるのである。


余談

グループ内で一番の利益を叩き出しているのは「A.E.I.ソーラー」。

太陽光発電事業を行っているが、1社でグループ総売り上げの7割を占めている怪物的部署に成っている。


MSV公式続編の『ジョニー・ライデンの帰還』では軍需部門は技術開発と連邦へのコネ作りの為で企業としてメインではない事も示唆されている。これに関しては作品の描かれた時期や作風も影響していると思われる。

そもそもアナハイムが本格的に表舞台に登場した『機動戦士Zガンダム』(1985年)の頃は、正に冷戦真っ只中で、所謂「死の商人」と言う言葉が非常に有名に成り、多くの人々にそれが信じられている時代だった。アナハイムも、こう言った時代性の上で「戦争によって儲けを得る軍需企業」として登場した。

だが、死の商人の記事の方も参照して欲しいが、その後の時代の流れ等によって、2010年代頃には実は軍需企業は戦争が起きると儲からない(冷戦状態が一番儲かる)と言う事実が判明したのである。

『ジョニ帰』のアナハイムの設定は、こうした情報のアップデートを反映した追加設定だと考えられる。


一方、『機動戦士ガンダムサンダーボルト』では南洋同盟から「世界に邪悪をまき散らす元凶」と見做され、ソーラ・レイでの攻撃ターゲットとされており、その為に非人道的なシステムを搭載するMS32機量産、モビルアーマー調達する等の攻撃準備が着々と進められている。


主な製品

▲は映像作品、MSV企画、外伝ゲーム作品外、★は改造ガンプラ、▼はIF展開やパラレルワールド、既存映像作品のコミカライズ等の再解釈作品などに属するもの

ガンダム開発計画関連機

詳しくは当該項目参照。


アナハイム・ガンダム

ガンダムの戦果にあやかりV字アンテナにツインアイという頭部の記号を受け継いだ後継機群


量産機またはそれに関連する非ガンダム系MS

バリエーションはそれぞれの記事を参照。


その他ワンオフ・少数生産機


関連項目

ガンダム 宇宙世紀 ラプラスの箱 地球連邦軍

ジオニック ツィマッド

サナリィ:シャアの反乱以降に開発に消極的なスタッフは社に見切りをつけて流出しており、Ζ計画の関係者等が移籍している。

サイコフレーム

ユニバーサル規格


キャプテン・ジオンν-ジオンガンダム…自身が駆る改造ガンプラのベース元が両方ともアナハイム製で有ると同時に、登場する際『アナハイム・フュージョン!!』と叫ぶ。

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