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アランウェイク

あらんうぇいく

アランウェイクとは、マイクロソフトが発売したXbox360専用ゲームソフト『ALAN WAKE』(開発Remedy Entertainment)もしくはその主人公アラン・ウェイクを指す。
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概要

極度のスランプに陥ったベストセラー小説家アラン・ウェイクが、妻アリスと共に休暇で訪れたアメリカ西海岸最北部の田舎町『ブライトフォールズ』で遭遇する恐怖の体験を描く。闇の力に支配されたカルデラ湖『コールドロンレイク』を舞台に、行く先々で襲い来る「人ならざるもの」光(ライト)を武器に退けながら、突然姿を消した妻の行方を追う。


TPS(三人称視点シューティング)スタイルのアクションゲームで、開発したRemedy Entertainmentは「アクションサイコスリラー」と位置づけている。

ホラー色の極めて強いゲームであるものの、あくまでもスリラーでありホラーではない。

また、この種のゲームには付き物の血なまぐさい描写も可能な限り避けられており、夥しい流血や死体描写もほとんど無い、ある意味珍しいゲームである。


とはいえ、だからといって恐怖を掻き立てる描写も決して抜かりは無く、人間が本能的に持っている「暗闇に対する恐怖」を前面に押し出しており、シンプルかつ古典的ながら背筋をゾクゾクさせてくれるほか、登場する敵の大半を占める「闇に支配された者」は元はごく普通の人間たちであり、元に戻す方法が無い(というか、闇に支配された時点で生物学的には死亡している)ため情け容赦無く倒すしかないなど、グロテスクな描写が無いだけで世界観はかなり陰惨である。


このほか、「闇の恐怖感」に対する「光の安心感」を強調するためなのか、夜間の道中には街灯や作業用の投光機、照明のついている小屋など「強い光を発するもの」がいくつか点在しており、それらの明かりの中に入るとアランの体力が急速に回復し(このゲームにはいわゆる「回復アイテム」は存在しない)、敵である闇の存在もそこには入ってこれないため、これらは一種の安全地帯となっており、またゲーム的にもこれらの多くはセーブポイントとしての機能もあるため重要である。


しかし、それよりも何よりも、得体の知れない存在が跋扈する暗闇の中において、ライトよりも強い光が射し込むこれらの場所の安心感はハンパではなく、ただの街灯1本にこれほどホッとさせられるゲームもそうそう無いだろう。

また、このテのゲームには割と珍しく「昼間に行動できる」場面も多少ながら存在しており、昼間のシーンには敵が出現せず、必然的に戦闘なども発生しないため、安心感は街灯以上に抜群である(まぁ、大抵何らかのトラブルが発生して、ほどなく夜間のシーンへと移行してしまうのだが)。


しかし、後半になると力を増した闇により街灯が破壊されるなど、安全な領域が失われていく絶望感が与えられることとなる。


なお、本作のDLCとして「シグナル(The SIgnal)」と「小説家(The Writer)」があり、また直接的な続編として「Alan Wake’s American Nightmare」もリリースされている。


Xbox360専用であったが、互換対応により2作ともXboxOneにも対応。

リマスターではXboxOne,PS4,Steamのマルチとなった。(XboxOne版はSmart Delivery対応なのでSeriesX/S含め対応、PS4版はPS5用アップグレード版の入手は無料となっている)


アランウェイク2の発売が決定、2023年10月17日に発売が予定されている。

トレーラー映像では舞台は同じくブライトフォールズだけでなく、大都市も舞台になっている模様。またプレイヤブルキャラクターがFBIの捜査官となっており、ライトや銃の構えが素人であったアランと異なるものとなっている。

ストーリーはアランはキャビンにとらわれたままの様で、American Nightmareとつながりがあるかは不明。


「ここまでのアランウェイク」

すべては、自身の小説の登場人物が明確な殺意を持って襲ってくる不気味な夢からはじまった。

妻アリスの声で目覚めたベストセラー作家アラン・ウェイクは、この不吉な悪夢を振り払い、休暇の地ブライトフォールズに降り立った。


キャビンの管理人の待つダイナーで、喪服に身を包んだ老女よりキャビンの鍵を受け取ったアランは、目的のキャビンのあるコールドロンレイクに浮かぶ小島へと渡る。

四方を鋭く切り立った山肌が取り囲み、木々が生い茂る——。美しいコールドロンレイクの夕暮れの中でアランは、この休暇が自身の苦悩を癒し、最良のものとなる事を期待する。


…だが、思いも空しくその夜、アリスが密かに持ち込んだ苦悩の元と思わぬ形で対面させられ、アリスと口論となってしまう。

怒りのあまり思わずキャビンを飛び出したアランは、島と湖岸とを繋ぐ橋の上で自身の行動を自嘲する。


突然、コールドロンレイクの夜の闇にアリスの悲鳴が響き渡った。灯りの消えたキャビンに駆け戻ったアランが目にしたのは——


登場人物

(※CVは日本語吹き替え版のキャスト)

ホラーや犯罪スリラーを得意とするベストセラー小説家。

自身の代表作ともなった人気シリーズの最新作の出版を境に原稿が書けなくなり、現在に至るまで2年以上に渡り苦しんでいる。

小説家としては実力・キャリア共に折り紙付きで、田舎町のブライトフォールズにも熱心なファンがいるほど。

しかし(スランプによる苛立ちを除いても)人格的にはいささか問題があり、喧嘩っ早く短気な性格が災いし、パパラッチに対する暴行等、醜聞も多い。

妻のアリスをなによりも愛している(バリーからも「溺愛」と言われるレベル)が、スランプに陥ってからは原稿を書けない苛立ちを(暴力以外の形で)ぶつけてしまい、直後に自己嫌悪に陥る事も少なくない。

自身のエージェントで幼馴染のバリーは心を許せる数少ない親友でもある。


アランの妻。自身もプロの写真家として活躍し、アランの小説の装丁デザインも手掛けており、彼の最新作では勝手に修正を加えるバリーからデザインを死守した模様。

スランプに苦しみ荒れる夫の姿に苦悩しながらも、それでもアランを見放す事なく懸命に支え続ける良妻だが、彼女自身の精神もアランのスランプに巻き込まれる形で疲弊しており、もはや自分だけではアランをどうすることもできないという無力感も感じている模様。

ある思いからこの度の休暇旅行にブライトフォールズを提案した。

以前から暗闇をひどく恐れている。


  • バリー・ウィーラー(CV:高木渉

アランの親友で幼馴染み。

とにかく口数の多い人物だが、著作権代理人(エージェント)としてアランの作家活動を支え、彼を今日の地位へと押し上げた人物で、小太りな見かけに反してアランとは別な方向で有能な苦労人

ビジネスパートナー以上に親友としてアランの身を常に案じており、彼の為ならどんな苦労もいとわず、そんな彼をアランも大いに信頼しており、バリーの窮地には本来最優先すべき使命をも一時的に脇に置いて助けに向かうなど、二人の友情は本物。

ニューヨーカーを自認し大の田舎嫌いだが、休暇中のウェイク夫妻が連絡を絶った事に不安が募り、ついに自らブライトフォールズに赴く事を決断して実際にやって来るなど、口先だけでなく行動力にも富んでいる。

偏頭痛アレルギーに悩まされており、アレルゲンだらけの田舎を嫌う一因になっている。

アランに対する接し方や考えの違いからアリスとはウマが合わない事を認めているが、消えたアリスの捜索に躍起になるアランを諫めながらも彼女の救出には概ね積極的であり、極端に毛嫌いしているわけではない。

日本語吹き替え版では高木渉氏が声優を担当しており、時折炸裂する高木氏特有の絶妙に小者臭い(だがそれがいい)コミカルな演技の数々は、重苦しい作風において一服の清涼剤となっている。


住民からの信頼も厚いブライトフォールズの若き女性保安官

権威や権力といったものにも物怖じしない強い正義感と行動力を持ち、いざとなればヘリの操縦までもこなす有能な人物。

アランにかつて警官だった父フランクと通じるものを感じており、アリスの失踪について不可解な言動が目立つ彼に対しても一定の理解を示す。

職務上、現実的な思考をしているものの超常の存在を全否定しているわけでもなく、ブライトフォールズ周辺に多く伝わる不可思議な現象や噂話の類もある程度理解していた。

そのためか、闇の存在が引き起こす数々の「異変」を目の当たりにしても大きく取り乱したりはせず、町を守るために積極的にアランに協力するなど、状況に対する理解も早い頼りになる女傑。

反対に、横暴かつ筋の通らない振る舞いを繰り返すナイチンゲール捜査官に対しては非常に辛辣で、嫌悪感を隠そうともしない。

因みに父はアランを「今世紀を代表する作家」と評しており(もっとも、少々酔っての発言だが)、そんな父に影響されてかサラ本人もアランの著作を読んでいるが、彼女の評は「面白いけど比喩がちょっとくどい」と少々辛口。


  • エミル・ハートマン(CV:仲野裕

アーティストの治療を専門とする精神科医。

ホテルを改装した私設のクリニック『コールドロンレイクロッジ』で、問題を抱えたアーティストやクリエーターたちの長期治療にあたる。

ただ、町の住人のハートマンに対する評価は決してよいものとは言えず、事実その本性はかなりの野心家で、腹に一物ある油断できない人物。

著書に自身の治療メソッドを紹介した『創作家のジレンマ』がある。


常に火の灯ったランプを携え、町の住人から「ランプおばさん」と呼ばれる風変わりな女性。

かつては地元の新聞記者で、ブライトフォールズで頻発する奇妙な事件を記事にとりあげていた。

アリス同様に暗闇を極端に恐れており、町中の照明を点検して歩く姿がよく目撃されるなど、その恐怖心はいささか常軌を逸しているレベルであるが、基本的には暗闇や照明に関して口煩いだけの無害な人物であり、ランドルフからも「風変わりだが悪人ではない」と評されている。

閉鎖された町外れの発電所に一人で住んでおり、その内部は電球や電飾で徹底的に明るく照らされており、夜でもギンギラギンで目が痛くなるレベル。

実は物語の根幹に関わる重要人物で、上記の奇行もすべて深い理由あっての行動であり、アランにとっても大きな助けとなる人物であるが、その精神は数十年にわたる暗闇に潜むモノへの恐怖と警戒、それに備えるために取り続けてきた行動によって疲弊しており、いささか余裕が無く融通のきかない一面も垣間見せる。


レストラン『オーディアダイナー』に勤める女性。

本屋より譲り受けたアランのパネルをダイナーに飾るほどの「作家アラン・ウェイク」の熱狂的なファンで、ファンサイトも運営している。

彼女が店で出すコーヒーには定評があり、パークレンジャーのラスティは仕事の合間にわざわざ飲みに町のダイナーまで下りてくるほど。

なお、ラスティとは周知の仲だが、彼に対しては好意とともにある種の失望も感じている模様。


ブライトフォールズのFMラジオ局「KBF-FM」でDJ兼パーソナリティを務める老人。

穏やかで物腰も柔らかく、事を荒立てることを極力避けてはいるものの、理不尽な横暴を嫌い、必要とあれば自身の意見をしっかり述べる良識ある人物である。

ブライトフォールズに向かうフェリー(渡船)でウェイク夫妻と出会い、アランに自身の番組への出演を希望する。


かつて70年代に活躍したヘヴィメタルバンド『Old Gods Of Asgard』を率いた老兄弟。

北欧神話の神に因んで自身の名前を改名するほどの「バイキングフェチ(バリー談)」。

現在は認知症を患いハートマンのもとで治療を受けている。

コールドロンレイクのほとりに特製の野外ステージを備えた農場を所有し、密造酒の醸造も行っている。

クリ二ックのスタッフの目を盗んでは度々ロッジを抜け出しているが、認知症ゆえに大した逃走は出来ず、短時間で連れ戻されている。

なお、彼らが率いた「Old Gods Of Asgard」は全盛期にはアメリカ国内の大都市も含め、あちこちでツアーを行っていたらしく、作中世界ではそれなりに名の売れたバンドだった模様。


中年のFBI捜査官。

突然ブライトフォールズに乗り込んできて、ある事件の容疑者としてアランを執拗に追い回す。

周囲に対しやたらと高圧的で、FBI捜査官という立場を明らかに濫用しており、そのため保安官のサラとは法執行機関の人間同士でありながら犬猿の仲

特にアランには状況に関わらず(それこそ、アランの至近に無関係な一般人がいる状況下でも)発砲という手段に出る事もためらわないなど、過激を通り越して常軌を逸しているレベル。

また、FBI捜査官でありながら見るからにアルコール依存症に陥っており、職務中も常に酒の匂いを漂わせているなど、悪い意味で型破りな人物。


ブライトフォールズで開業医を営む老医師。

医師としては勿論の事、町の重鎮としても住人からの信頼は厚く、サラら町の保安官たちからも一目置かれている人物。

自他共に認める太公望で、診療の暇を見つけては釣りにいそしんでいる。


『エルダーウッド国立公園』のパークレンジャー(自然保護官)。

ローズとはお互いに好意を寄せながらも、一歩を踏み出せずにいる。

「(体の)中身はブラックコーヒー」と揶揄されるほどの”カフェイン中毒”で、職務の合間にローズのコーヒー目当てにダイナーまで足を伸ばす事も少なくないが、密猟者の罠にかかった犬を助けて治療を施したり、よそ者のアランにも親切に接するなど基本的には良い人。

なお、既婚者だが結婚生活は破綻状態にある。


  • ポール・ランドルフ

ローズの住むトレーラーパーク『スパークリングリバーエステーツ』の管理人。

過去に怪我あるいは病気でも患ったのか、右足がやや不自由らしく、引きずって歩く。

真面目で常に明るく努める健気なローズが大のお気に入りで、彼女を日頃から見守っている。

彼がパークで販売するホットドッグは「ここらで一番」との評判である。


町のトラブルメーカーとして悪名高い男で、ガラの悪いチンピラのような人物。

フェリーで悪態をつきながらウェイク夫妻を見つめていた。

物語の前半から中盤頃にかけて、アラン(とプレイヤー)はコイツに振り回されることになるが、何気に闇の存在を知っており、対処方法も心得ているなど得体の知れない男。


コールドロンレイクに程近いガソリンスタンドのオーナー。

旅行滞在者向けのキャビンの管理人もしており、ウェイク夫妻が宿泊するキャビンの鍵をダイナーで受け渡す手筈だったが…。


真っ黒な喪服を纏った不気味な女性で、「体調を崩して来られなくなった」スタッキーの代わりに現れ、キャビンの鍵と行き先を記したメモをアランに手渡す。

何故か暗がりにしか登場しない。


無名の作家。

島のキャビンに置かれてあった本の著者だが、ブライトフォールズの住人達は一部の者を除いて彼のことをほとんど記憶していない。


  • クレイ・スチュワード

悪夢の中で出会う見知らぬ男性。

本ゲームソフトの限定版『ALAN WAKE LIMITED EDITION』の特典の一つ『アランウェイクファイル』でその素性が明らかとなる。


武器・道具

いわゆるアイテムで、大雑把にいえば「ライト」「武器」「その他」に大別される。

前述の通り本作に「回復アイテム」は存在せず、街灯の下などの「強い光が射す場所」に入ることで体力が回復する。

  • ライト

いわゆる懐中電灯で、ゲーム中ではアランの行く手を照らす照明器具としての用途のほか、敵が纏う闇を引き剥がすのにも使用するため、闇の存在との戦闘において必要不可欠な重要アイテムである。

種類によってバッテリー容量や燃費、照射範囲などに差があるが、いずれのライトも「光量を上げる」ことが可能で、光量を上げている間はバッテリー残量を消耗する代わりに通常よりも早く闇を引き剥がせるほか、光が当たっている敵は怯んで動きが鈍るため、接近や攻撃を遅らせることができる。

消耗したバッテリー残量は光量を通常に戻せば徐々に自然回復していくが、予備のバッテリーを使うことで瞬時に残量を回復することも可能。


・フラッシュライト…一番最初に手に入るありふれた小型ライト。容量・燃費・照射範囲いずれも標準的で、敵が強くなってくると物足りなくなってくる。


・大型フラッシュライト…大型のフラッシュライトで、バッテリー容量が大きくなり、光量を上げていられる時間が長くなっている。


ランタンキャンプなどで使われる電灯式の電気ランタン。フラッシュライトよりも広範囲を照らすことができるが、燃費が悪くバッテリーの消耗が激しいという欠点がある。


・大型ランタン…ランタンのバッテリー容量を大きくして欠点を改善したもの。燃費の良さと照射範囲の広さを併せ持っており、手持ち式のライトの中では最も高性能である。


このほか、設置式のサーチライトや作業用投光機といった大型の照明機器も登場し、強烈な光で敵の大群を撃退したり謎解きに用いたりするが、大きくて重いので持ち運びはできず、用途は一部イベントでの使用に限定されている。


  • 武器

主に銃器類がメインで、ライトと併用する形で闇の存在との戦闘に用いるが、現代アメリカの山がちな田舎町が舞台ということもあり、手に入るのは旧式の銃や狩猟用の猟銃、あるいは本来ならば道具として用いるものばかりで、純戦闘用の高性能な武器は登場しない。

また、本作はこのテのゲームによくあるナイフ徒手空拳での格闘のような「無制限に使える武器」が存在せず、手持ちの武器が弾切れを起こすと非常に不利な状況に陥るうえに、それでいて一度に持てる弾薬の最大値も決して多くはないため、むやみやたらな乱射は禁物である。

なお、武器の中でショットガン・ポンプアクションショットガン・ライフルの3種類の武器は一度にいずれか1種類しか持ち歩けないため、状況に応じて持ち替える必要がある。


リボルバー…アランが最初に手にする武器で、警察用や護身用に使われる6連装の一般的な拳銃。自動拳銃に比べると旧式だが、平和な田舎町であるブライトフォールズではまだまだ現役の模様。

小口径弾を使用するためか威力は手に入る銃器の中で最低だが、連射性能が高く弾薬も手に入りやすいので、耐久力の低い人型の敵(通常タイプ)程度ならば十分に戦えるため、序盤の戦闘はもちろん、中盤以降も強敵の取り巻きとして出現するザコを片付ける際に重宝する。


ショットガン…主に狩猟用に用いられる、水平2連式の旧式の散弾銃。弾が拡散するため、敵との距離が離れるほど威力が低下する。

至近距離で撃った時の威力はリボルバーをはるかに超えるが、一度に2発しか装填できないため頻繁にリロードを行う必要があり、使い勝手は決して良くはない。

割と序盤に手に入るため、リボルバーと上手く使い分けていきたい。


・ポンプアクションショットガン…警察用のショットガンで、2連式ショットガンの上位的存在。

撃った弾が拡散する点は同じだが、連射速度で劣るかわりに装弾数が8発と大幅に増加しているため、総合的な使い勝手はこちらのほうが上である。

中盤以降重宝する武器であり、後半戦は強敵対策にこれかライフルのどちらかを持っておきたいところ。


ライフル…狩猟用のボルトアクション式ライフル。装弾数は5発。

連射速度が低く、弾薬もそれほど多くは手に入らないものの、強力なライフル弾を用いるため威力は銃器の中で最も高く、大抵のザコは1~2発で仕留められるほか、散弾銃と違って敵との距離が離れても威力が低下しない。

ポンプアクションショットガン同様、耐久力に秀でた敵が多く出現する後半戦で重宝する武器のひとつである。


・フレアガン…信号弾を射出する拳銃型の射出装置(信号拳銃)で、本来は離れたところにいる相手に救難信号や合図を送るための道具だが、このゲームでは武器として使用する。

発射すると弾速の遅い信号弾が射出され、着弾と同時に強い光と爆発を発生させる。

入手できる武器の中ではトップクラスの威力を誇り、複数の敵を巻き込んで一網打尽にすることも可能なため使い勝手も良く、射程も長いので数が非常に多い鳥型の敵に特に有効。

ただし単発のため連射がきかず、一度に持てる弾数が少なく入手の機会もやや限定的なため、ここぞというところで使うようにしたい。


・閃光手榴弾…爆発時に爆風ではなく強烈な閃光を発生させる手榴弾の一種。

本来は特殊部隊人質救出作戦などで用いるものであり、アランが入手可能な武器の中ではかなり異色の存在だが、これはとある人物の尽力の賜物であることがゲーム内で示唆されている(「ゲームだから」と言ってしまえばそれまでだが…ある理由からこの作品においては可能であると考察される場合もある)。

使用すると安全ピンを抜いて転がすように投げ(遠投は不可能)、その後爆発して非常に強い閃光を発生させる。

この閃光はフレアガンと並んで最高クラスの威力があり、弱い敵ならば一撃で文字通り消し飛ばすことが可能なほか、敵に急接近された際の緊急避難用としても使える。

入手の機会もフレアガンに比べると多少は多いので、上手く使い分けていきたいところ。


・発炎筒…「発煙筒」ではなく「発炎筒」で、着火すると炎を吹き上げる筒。本来は事故などの緊急時に合図を送って警戒を促すための道具だが、このゲームではフレアガン同様に武器として使用する。

使用すると真っ赤な炎を吹き上げて周囲を照らし、範囲内に敵を寄せ付けなくする(手に持ったまま移動できるほか、地面に落とすことも可能)が、現実の発炎筒に比べると燃焼時間はかなり短く、せいぜい10秒ほどで燃え尽きて消えてしまう。

ライトと同様に人型の敵の纏う闇を剥がすことも可能だが、むしろ態勢を整えるための一時しのぎや、あるいは敵からの逃走を補助するといった使い方がメインであり、どちらかというと攻撃よりも防御用の武器といえる。


これ以外にも、通電している電線や銃で撃つと爆発するガスボンベなど、入手はできないが攻撃に転用できる設置物(攻撃オブジェクト)が置かれていることがある。

いずれも、上手く敵が引っかかれば少ない消耗で倒すことができるので有効活用したい。


  • その他

ライトのバッテリーや各種銃器の弾薬といった消耗品のほか、フィールド各所に隠されている収集用のコレクションアイテムなど。

コレクションアイテムは入手しなくてもゲームの進行には影響は無いが、「原稿」はストーリーを補完する上で重要であるほか、いずれもコンプリートすることで専用の実績が解除される。


・バッテリー…ライト用のバッテリー。消耗したバッテリー残量を瞬時に回復できる。

規格が共通らしく、上述したいずれのライトも同じバッテリーで使用可能。

あちこちに置かれており、全編通して数多く手に入る。


弾薬…各種銃器類の弾丸。ショットガンとポンプアクションショットガンのみ、共通の弾薬(ショットシェル)を使用する。

弱いリボルバーの弾薬が最も手に入りやすく、逆に強力なライフルやフレアガンの弾薬はなかなか手に入らない。

また、数は少ないがリボルバーの弾薬が大量に置かれている場所がいくつか存在し、ここではリボルバーの弾薬を無制限に補充することができる。


原稿…コレクションアイテムの一種で、アランが書いた覚えのない、しかしながらアラン自身が手掛けたとしか思えない、謎に満ちた原稿用紙。

フィールドのあちこちに貼り付けられる形で設置されており、入手すると書かれている内容をプレイヤーも自由に読むことができる。

おおむね、アランが現在直面している不可解な状況をそのまま小説化したような内容が書かれており、入手した少し後に発生する事態が予言されていたり、アラン自身のみならずそれ以外の人物の心理描写が記されていることもあるほか、キャラクターの死亡フラグが書かれている恐怖新聞ばりの代物もある。

コレクションアイテムなので入手するか否かはプレイヤーの自由だが、ゲームストーリーを補完する上で重要な要素でもあるため、より深くゲームを楽しみたいのであればなるべく集めたいところ。

ただし、一部の原稿は最高難易度である「ナイトメア」でないと入手できないため、コンプリートにはそれなりの手間とゲームの腕前が必要になってくる。


・コーヒーポット…コレクションアイテムの一種で、魔法瓶タイプのコーヒーポット。

誰が何のために置いたのかは不明だが、原稿同様にフィールドのあちこちに置かれている。

原稿のように入手したら副次的な何かが得られるということはなく、完全な収集品である。


自動車…厳密にはアイテムではないが、一時的にアランが乗り込んで操作できるのでここに分類する。

特定のエリアに登場する自動車で、車内灯が点いている車はアランが乗り込んで運転することができ、車種もごく普通の乗用車のほか、作業用の4WDやピックアップトラックなども登場する。

当たり前だが、運転中は徒歩よりも格段に速く移動できるほか、強力な前照灯で敵の纏う闇を剥がしたりひき逃げアタック轢殺したりと、移動手段であると同時に強力な武器として使うこともできる。車は走る凶器です。

車に乗っている間はアラン自身がダメージを受けることは無いため、当面の間は安全に行動できるものの、障害物にぶつかったり敵の攻撃を受けることで車もダメージを受けてゆき、最終的には破壊されてしまうので過信は禁物である。


このほか、入手不可能なコレクションアイテムとして、各地に設置されている「ラジオ」や「テレビ」、「空き缶の山」などが登場する。

ラジオとテレビは近付いてスイッチを入れるとそれぞれパット・メインのラジオ放送とカルト系短編番組「ナイトスプリングス」が流れる。

パット・メインの番組は、その時々のブライトフォールズの状況を地元住民であるパットの視点から窺え、彼の穏やかな語り口は陰鬱なゲーム中において貴重な癒しとなっている。

テレビから流れる「ナイトスプリングス」は、対照的に不条理オカルトをテーマにした短編ドラマで、ただでさえ不穏なゲーム内の空気に「狂気」と「意味不明」をトッピングしてくれる大迷作であるが、この作品の中にはかつて下積み時代のアランが脚本を担当したものもあるらしい。

空き缶の山は規則正しく積み重ねられた空き缶の山で、撃って崩すことができるが、コーヒーポット同様に特に何も起こらない。

いずれも全て視聴したり、全て崩すことで専用の実績が解除される。


闇に支配された者(モノ)達

本作に登場する主要な「」で、その実態は冗談でもどこぞのアイドルでもなく本当の意味で「(何らかの邪悪な意思が潜む)闇に飲まれた」人やモノのなれの果てであり、闇の意思に従ってアランをはじめとする生きている者に襲い掛かる。

闇の意思は非常に貪欲らしく、人はおろかガラクタや鉄管といった無機物、はてはホイールローダーや農作業用のハーベスターといった大型車両までをも取り込んで使役している。

闇の存在のお約束でいずれもを弱点としており、こいつらとの戦いにはライトなどの光を発する道具が欠かせない。

倒すといずれのタイプもその場で消滅し、死体や残骸すら残らない。

  • 人型

何処かで闇に襲われ、取り込まれてしまった哀れな「元」人間たち。前述の通り生物学的には取り込まれた時点で既に死亡しているため元に戻すのは不可能。

姿かたちは取り込まれた時の格好を模しており、ハイカーや作業着姿、警官の制服など様々な恰好をしているものの、いずれも顔にあたる部分は闇に覆われていてはっきりしない。

体格や人物によっていくつかのタイプに分かれているが、いずれもナイフや釘を打った角材、ハンマーなど手近な道具を手に襲ってくる(何故かいずれも銃は使わない)。

また、人間型の特徴として、いずれのタイプも身体の周囲に闇をオーラのように纏っており、この状態の奴らはただ銃で撃っただけでは決して倒すことはできず、まずは弱点である光を当てて纏っている闇を引き剥がし、その上で本体に銃撃を加えることでようやく倒すことができる(閃光手榴弾やフレアガンを直撃させたり、特定のエリアにある高圧電線に触れさせることで即座に倒すことも可能)。

なお、纏っている闇の濃さおよび本体それぞれに耐久力が存在し、基本的に上位の者ほど強固であるが、引き剥がした闇は途中で光を当てるのを止めても基本的に回復はしない(一部例外あり)ため、逃げ回りながら少しずつ光を当てる戦法も場所によっては有効である。


・通常型…アランと同程度の体格の人間が闇に取り込まれたもの。ナイフや手鉤、片手鎌など比較的小型の道具を得物として扱い、接近しての直接攻撃の他にこれらを飛び道具として投擲してくることもあるため、多少距離が離れていても油断は禁物。

ゲーム中、ザコとして最も遭遇する機会が多く、後述の大型に比べるとフットワークで勝るが、反面耐久力が低く、最弱武器のリボルバーでも闇を引き剥がした後は(難易度ノーマルであれば)1~2発撃ち込めば倒すことが可能。

後述の大型やボスの取り巻きとして登場することも多く、まずは機動力に優れるこいつらを排除してから大型やボスに取り掛かるのが定石。


・大型…アランよりも体格に優れた人間が闇に取り込まれたもので、斧やハンマー、大型スコップといった重量武器を扱うほか、数は少ないが一撃必殺のチェーンソーを装備したボス格に近い個体も稀に登場する。こちらもザコとして登場し、中盤以降は概ね通常型2~3体に大型1体の割合で登場することが多い。

通常型とは逆に動きはやや鈍重ながら耐久力と攻撃力に優れ、とりわけ体当たり攻撃は避けづらいので要注意。また、纏っている闇も厚く、ライトを長時間当て続けないとなかなか剥がれてくれない上に本体も頑健で、リボルバーでも何発も撃ち込めば倒せるが、できれば強力なショットガンやライフルが欲しいところである。


・ボス…各エリアの要所に登場するボスクラスの敵で、ザコと違って避けて進むことは基本的に不可能。

ボスは体格こそ通常型のザコと変わらないものの、移動速度が異常なまでに早く、超高速移動でフィールドを駆け回ってこちらをかく乱しつつ、背後を取って不意打ちを仕掛けてくる。ただし、こちらに攻撃を仕掛けてくる時だけスピードが落ちるため、この瞬間が反撃のチャンスである。

なお、闇に取り込まれた名有りの登場人物の一部はボスと化して襲ってくることがあり、いずれも倒して成仏させてやる以外に方法は無い。


  • 鳥型

文字通りの鳥型の敵で、カラスのような鳴き声をあげながら群れをなして空から奇襲をしかけてくる。ブライトフォールズ近辺に生息する鳥が闇に取り込まれたのか、それとも闇の意思が鳥の形を模しているのかは不明。

一体一体は攻撃力も低く、人間型と違って銃で撃つ必要は無くライトの光を少し当てるだけで倒せるが、ヒッチコックの映画「鳥」よろしく一度に数十匹から数百匹の大群で襲い掛かってくるため、連続して攻撃を喰らうと非常に危険。

ひとつの群れはだいたい数十匹程度で構成されており、ライトを当てるなどで一定数を倒すとその群れは全滅させたことになる。ライトを当ててチマチマ攻撃する方法もあるが、フレアガンを群れの中心に撃ち込んで一網打尽にすると楽だし爽快である。


そこらへんにある無機物や車両などが、闇の意思に取り込まれて動き出したもの。鳥型と同様に銃で撃つ必要は無く、ライトを当て続けるだけで倒すことができる。

人間型や鳥型に比べると攻撃は直線的で単調だが、無機物ゆえか耐久力に優れていることが多く、とりわけ大型車両はボスクラスの圧倒的な強さを誇る。


・物体(小型)…木箱やドラム缶、鉄骨やジャンクなど、そこらへんにあるありふれた物体が闇に取り込まれたもの。低空を飛行し、アランめがけて一直線に飛んでくる。

攻撃時のスピードはかなり速いが動きが単調なため、慣れてくれば避けるのも難しくはなく、耐久力もそれほど高くない。


・物体(大型)…大型の鉄管や廃車体など、比較的大型の物体が取り込まれたもの。

攻撃方法は物体(小型)と同一だが、サイズが大きい分狭い場所では避けづらく、また耐久力も高いため、複数が一度に出てくると厄介。


・大型車両…ホイールローダーやハーベスターなど、現役の大型車両が取り込まれたもので、数は少ないが大抵の場合ボスクラスの敵として登場する。誰も乗っていないのに取り込まれる前と変わらぬ動作で動き回り、アランを轢き殺そうと執拗に追いかけてくる。

正面きって撥ねられると大ダメージは必至で、必要に応じてバックや旋回も行うため不用意に近付くのは危険。

耐久力も高いため、距離を保ちつつライトを当て続けるか、あるいはフレアガンや閃光手榴弾などの強力な武器で一気にかたをつけたいところ。


  • ???

ところどころに出現する、コールタールのような形容しがたい真っ黒な敵で、名称も不明。おそらく、闇がそのまま形を成したものではないかと推測される。

地面や床、あるいは壁などにへばりついており、アランが触れるとダメージを喰らう。

鳥やポルターガイストと同様にライトを当てることで倒せるが、攻撃はおろか動くこともないため、敵というよりは一種のトラップに近い存在と言える。そのため避けて通ることも可能だが、必ず通らなければならない通路の上などの引っかかりやすい場所に配置されていることが多いため、倒しながら進んだほうが無難である。


関連タグ

  • Xbox360
  • ALANWAKE
  • QuantumBreak:劇中にアランウェイクのゲーム及びアラン著の小説、ナイトスプリングス等が登場し、早期購入特典としてアランウェイク一式の無料プレゼントが行われた。
  • CONTROL:劇中にて操作局の資料にブライトフォールズについての資料があり、世界観を共有する事が示唆されている。DLC「AWE」では直接的なつながりが示され、以降の作品では「Remedy Connected Universe」として同作含めクロスオーバーを行っていく予定との事。

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