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アンキオルニス

あんきおるにす

ジュラ紀後期の中国に生息した羽毛恐竜の一種。最初に体の「色」が判明した恐竜の一つでもある。
目次 [非表示]

概要

ジュラ紀中国もふもふしていた恐竜。


2009年に中国、遼寧省のジュラ紀後期の地層から発見されたアンキオルニスは、ミクロラプトル と同じように後肢にも大きな翼を持っており、鳥類と四翼の羽毛恐竜はどちらが先に誕生したかという疑問を解くきっかけとなった。

名前は「ほとんど鳥」を意味し、白亜紀後期に生息したトロオドンに近縁であった。現在のところ、ジュラ紀の地層から発見された羽毛恐竜の中では最も完全なものとされている。始祖鳥よりも古い時代に生息していたため、鳥類の起源に限りなく近いとされている。


この恐竜で最も有名なことは、体の色が判明したということだろう。2010年にアンキオルニスとシノサウロプテリクスの化石になった羽毛を電子顕微鏡で観測した結果、羽毛の表面に化石化したメラニン色素が残っていたことが判明したのだ。現生鳥類と比較して、このメラニン色素の形・大きさ・密度を多変量解析したことによって、アンキオルニスは恐竜史上はじめて全身の色を復元することができた。その結果、頭部は灰色、トサカの羽毛と頭部の斑紋は赤褐色、羽は白、羽の先端と体全体は黒または濃い灰色と全身の9割方が復元できた。


数百個体もの化石が確認されており、中にはペリット(吐き戻し)が喉に残されているものも知られている。ペリットにはトカゲや魚のものと思われる遺骸が残されており、樹上性トロオドン科〜原始的な鳥類の食性を考える上で重要なものとなっている。


分類について


 一応トロオドンの仲間になっているわけなのだが、2010年代後半あたりから、「始祖鳥科」にするべきという説が出ている。ドラえもんが出ている小学館のNeo版恐竜図鑑(監修は冨田幸光)では「アーケオプテリクス科」とはっきり表記しているが、講談社の恐竜図鑑(監修が小林快次)では、「始祖鳥科にしようという説もある」と記されている。

また、始祖鳥に近縁なトロオドン類をまとめて「アンキオルニス科」なる独自の科を設け、ツァイホンらとともにそこに含める説も出されている。

関連タグ

獣脚類 羽毛恐竜 トロオドン

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