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インシテミル

いんしてみる

インシテミルとは、米澤穂信による推理小説、及びそれを元にした実写映画のタイトル。
目次[非表示]

本項では原作に関する記述を中心に解説する。

概要

推理作家、米澤穂信の著作。
謎の施設で行われる『実験』と、その中で行動を起こしていく参加者達の姿を描く。

タイトルの由来は『あなたもこの実験に参加しますか?』という意味の『inしてみる?』及び『いやらしい(狡猾な)ことをする』という意味の『淫してみる』が元。

登場人物達はそれぞれ、『時給11万2000円のバイト』の求人を知り、謎の組織に導かれ『実験』に参加することになる。
『実験』は地下施設『暗鬼館』で行われ、ここで七日間を過ごすだけで給与が支払われるというが……

実験の内容

暗鬼館で行われる『実験』とは、『殺人またはそれに対する捜査を行った者に、より多くの給与を与える』という、いわゆる殺人ゲーム
殺人は義務ではなく、拒否するなら何もしないことも可能。
しかし施設内には様々な殺人に関する要素が存在し、また『殺人をしない場合、逆に被害者にされるのでは』という心理も渦巻き、参加者達は次第に追い詰められていくことになる。

主な『殺人』関連の要素

凶器
参加者の寝室にそれぞれ一つずつ準備されている道具。
『拳銃』といった直接的な物から、『火かき棒』という間接的な物まで様々に存在し、その凶器が既存の推理小説でどのように使われたのかという説明書と共に安置されている。
凶器の使用は義務付けられておらず、他の参加者の凶器を奪っても良い。

十戒
参加者達に提示される十のルール。
殺人ゲームとしての『実験』に関する掟。
元ネタは推理小説における戒律『ノックスの十戒』。詳細はこの記事を参照のこと。

ガード
いわゆるロボット。殺人が起きた際に死体を処理したり、犯人役を別室に隔離(後述)する役目を持つ。
また、夜間は暗鬼館の廊下を常時徘徊しており、その時間帯に出歩く参加者を見つけると警告を発する。
この警告を無視した場合や自身に攻撃する者が現れた場合、その参加者はガードによって『排除』される。

暗鬼館内部

マップは円状になっており、『大広間』を中心として多数の部屋が存在する。
殺人以外でも、参加者達が七日間を過ごす為の様々な設備がある。

大広間
リビングにあたる部屋。大きな円卓と参加者全員分の椅子がある。
円卓の中央には参加者と同じ数の『インディアンの人形』が置かれている。
外から参加者らが下りてきた階段があるが、実験中は天井に収納され、終了条件(後述)が達成されるまで下りてこない。

台所
調理に必要な設備はなく、実験を主催している組織から支給される食事が届く『ボックス』がある。
冷蔵庫には紅茶から酒までのあらゆる飲み物が保存されている。

娯楽室
ビリヤード等の非電源式ゲームや、手紙を制作できるタイプライターが置かれた部屋。
精神が摩耗してもリフレッシュ出来る……のだろうか。

寝室
参加者全員分の個室。ベッドに洗面所・ジャグジー等もある。
部屋の扉には鍵が無く、扉を閉じると内外の音が完全に遮断される。
ジャグジーのみ内側から施錠できるが、内部の温度が高く設定されており籠城には向かない。
参加者に寝室の所有権などはなく、他の参加者の寝室で過ごしても良い。

守衛整備室
命令を与えられていないガードが収納された部屋。
怪我人が発生した場合、ガードによって運び込まれ治療を受ける部屋でもある。

霊安室
死体を安置する部屋。殺人事件の被害者がガードによって運び込まれる。

監獄
殺人事件の犯人として探偵役(後述)に指名された人物が隔離される部屋。
一度ここに運び込まれると実験最終日まで出てこれない。

躊躇の間
暗鬼館のどこかにあるという、大広間の階段とは異なる外への部屋。
この部屋に一人でも踏み込むと、施設全体へのエネルギー供給が停止する。

ルール・条件

前述の『十戒』以外には以下のようなルールがある。

行動関係

・夜間の間、参加者は全員寝室に戻り、朝まで出てはならない。出た者は巡回しているガードに発見され次第警告を受ける。無視した者は『排除』される。
・参加者はガードを呼ぶことができる。
・残り人数が二名以下になった場合、または一定数以上の参加者が『躊躇の間』から脱出した場合、七日間の経過を待たずに実験を終了する。
・各参加者の給与の総額は実験終了後の支払い時まで知ることが出来ない。

殺人関係

・実験中に殺人を犯した参加者は『殺人ボーナス(総額2倍)』を得、以降『犯人役』となる。
・殺人事件が起きた場合、希望者一名が『探偵役』となり事件の解明を行ってよい。必要ならば助手を任命してもよい。
・探偵の助手となった人物は真相解明に貢献した場合『助手ボーナス(総額1.5倍)』を得られる。
・探偵役が真相に至ったと判断した場合、参加者全員を集め『推理』を披露すること。その後『犯人役』を指名し、多数決で探偵役の推理の認否を問う。
・探偵役に犯人として指名された人物は、ガードによって監獄に入れられ、以降の給与を時給780円とする。
・探偵役が正しい犯人を指名した場合、『探偵ボーナス(総額3倍)』を得る。
・探偵役は何度でも志願してよい。正しく事件を解決すれば探偵ボーナスもその都度得られる。
・犯人役以外の人物を犯人として指名した場合、指名した探偵役の探偵ボーナスは全額失われ、以降時給も0.5倍となる。
・参加者が殺人未遂で他の人物に見つかり、しかし殺人を実行した場合、その時点で貯まった給与を全額失い監獄行きとする。
・殺害され死亡した参加者は『被害者ボーナス(総額1.2倍)』を得られる。
・ガードに『排除』された参加者は3億円を得られる。

映画版

『インシテミル ~七日間のデスゲーム~』というタイトルで映画化された。
原作と比較すると、一部登場人物の設定が変更され一部の人物は登場しない、物語のストーリーと結末が異なるなどの違いがある。



関連タグ

小説
ミステリー 殺人ゲーム
そして誰もいなくなった 作中でも言及されている元ネタ。インディアン人形もこれが由来。
ノックスの十戒 前述の『十戒』内容はこちらで記述。

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