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ウォリー・ウェスト

うぉりーうぇすと

初代キッドフラッシュ兼三代目フラッシュとして知られる。師の跡を継いだ初のサイドキックヒーローでもある。
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概要

初登場は1960年の『The Flash vol.1 #110 ”Meet Kid Flash!”』。ジョン・ブルームとカーマイン・インファンティーノが創造した。


初代キッドフラッシュ/三代目フラッシュとして知られる。ティーンタイタンズの創立メンバーであり、ディック・グレイソンを始めとしたメンバーとはキッドフラッシュ時代からの友人である。


二代目フラッシュ(バリー・アレン)の親友であった二代目グリーンランタン(ハル・ジョーダン)とエロンゲイテッドマン(ラルフ・ディブニー)とも親交がある。

五代目グリーンランタン(カイル・レイナー)とは先代であるバリーとハルのコンビを意識して何度かコンビを組むことがあった。

ローグスの一人であったパイドパイパーとは改心以降は親友で、度々協力し合っている。バリーの孫であるバート・アレンに対して始めは同属嫌悪のような苦手意識を持っていたが、次第に兄弟のような深い信頼関係を築くようになった。


プロフィール

本名:ウォレス・ルドルフ・ウェスト(Wallace Rudolph West)

髪の色はレッド、グリーンの瞳を持つ。

ルドルフ・ウェストとマリー・ウェストの息子であり、アイリス・ウェストの甥。後にリンダ・パークと結婚し、双子のアイリスとジェイを儲ける。


基本的には落ち着きがなく調子の良い性格だが、良くも悪くもジョックのような言動が多い。

バリーと比べると攻撃的な一面があり、イナーシャの策略によってバートが殺害された際はイナーシャを引き摺り回した挙句、相手のスピードを奪う事で意識を残したまま肉体を硬直させ、フラッシュミュージアムの像として飾るなど徹底的に復讐をしている。

(※バリーもヴィランに対し殺害や精神崩壊させる等の前科はあるが何れも事故であり、ウォリーのように故意的に行った事はない。)


こういったヒーローらしからぬ性格は本人もある程度自覚しており、バリーのスーツを引き継ぎ3代目フラッシュとなった際は人格者であったバリーのようなフラッシュを目指すものの、度々「自分はバリーのような聖人にはなれない」とバリーに対する劣等感を零す事がある。



少年時代はブルーバレーに住んでおり、セントラルシティで活躍する二代目フラッシュ(バリー・アレン)の大ファンであった。自身に対してあまり理解のなかった両親とはあまり良好と言える関係ではなく、ヒーローになりたいと語る幼いウォリーに対し御伽話のような世界ではなく堅実に生きるように咎めていた。

最大の理解者であったアイリスとバリーを親のように愛しており、未来でバリーとアイリスの子どもに会ったときは嫉妬する一面を見せた。


師であると同時に父のような存在であったバリーを誰よりも敬愛し、バリーの死後間もなくは唯一彼の死を信じていなかったり、バリーの顔に泥を塗るような行為は相手が誰であろうと許せないといった面がある。このせいで三代目フラッシュを継いで間もない頃はバリーを超えることを恐れ無意識に能力を押さえ込んでいた。


実の両親やバリーとの関係はウォリーの人生に多大な影響を与えており、ウォリーがヒーローにならなかった世界線では地元の学校で堅実に教師をする一方、彼がヒーローになったメインアース以外の別の世界線では下半身不随や悪堕ちなど、夢破れた悲惨な話が目立つ。



The Flash vol.2シリーズでは過剰なエネルギー消費に合わせて大食しなくてはならない設定が付いていたが後にスピードフォースの恩恵で大食を必要としなくなった。しかしその後も好んでよく食べている模様。


経歴

キッドフラッシュ

キッドフラッシュ

アイリスを通じてバリーと出会い、バリーと同様に雷に打たれ薬品を被ったことによりスピードスターに覚醒、キッドフラッシュとなった。その後、彼のオリジンはThe Flash vol.2 #62-65 "Born to Run"にて語り直された。


初期はバリーから贈られた小さなフラッシュのようなコスチュームを纏っていたが、1963年The Flash vol.1 #135 ”Secret of The Three Super-Weapons!”にてコスチュームが変異しお馴染みの黄色のコスチュームとなった。


1964年The Brave and the Bold #54にて初代ロビンアクアラッドと共にティーンタイタンズを結成した。その後すぐにワンダーガールスピーディが加入し、これらのメンバーはオリジナルティーンタイタンズと呼ばれる。


三代目フラッシュ

wally west

1985年に刊行されたDCコミックス50周年記念イベントCrisis on Infinite Earthsにてバリーは身を犠牲にしてアンチモニターの反物質砲を破壊することに成功した。彼の尊い犠牲と功績を人々の記憶から忘れ去られないようにするため、ウォリーは三代目フラッシュとして師と同じ真紅のコスチュームを纏うことを決意した。同時に正体も公開することになった。


最初はバリーの形見であるコスチュームを着用していたが、ヴァンダルサベッジによる強襲によってSTARラボに製作してもらうことになる。後にスピードフォースとの繋がりが強くなったことでスピードフォースでコスチュームを生成及び変化できるようになった。


1987年に彼の個人誌であるThe Flash vol.2シリーズが刊行された。このシリーズは四代目フラッシュ/バート・アレンによるThe Flash: The Fastest Man Aliveの開始で2006年から2007年で一旦間が空いたものの2009年まで続いた。最初の拠点はニューヨークであったが、初代フラッシュの妻ジョアン・ギャリックの勧めで途中でキーストーンシティへと引っ越している。


当初は師を越えることを恐れ無意識に能力をセーブしていたためバリーより遅く能力も不安定であった。この弱点はイオバード・ソーンとの闘いの中で克服した。(The Flash vol.2 #74-79 "Return of Barry Allen")その後、スピードフォースと一時的に一体化しより密接に繋がったことでスピードフォースの恩恵を更に得られるようになった。スピードが上がった他、エネルギー補給のための大食を必要としなくなった。(The Flash vol.2 #95-100 "Terminal velocity"


The Flash vol.2 #159ではリンダ・パークと遂に結婚を果たした。


その後妻リンダがウォリーとの子を身篭るがズームに襲われ流産してしまう。ウォリーの前に当時スペクターであったハル・ジョーダンが現れ人々から「フラッシュの正体」に関する記憶を消し去ってもらった。これによってウォリーは再びシークレットアイデンティを持つようになった。(The Flash vol.2 #197-200 "Blitz")

再び起きたズームとの闘いの中で過去に遡り、ズームに襲われる直前のリンダを守ったことで歴史が変わる。これにより流産したはずの子どもは無事出産された。(The Flash vol.2 #1/2 #220-225 "Rogue War"

男女の双子の子どもはアイリス(Iris)とジェイ(Jai)と名付けられた。


2005年Infinite Crisisではスーパーボーイ・プライムとの戦闘中でスピードフォースに呑まれリンダと子どもと共に失踪した。


Justice League of AmericaとJustice Society of AmericaのクロスオーバーLightning Sagaにて妻子と共に帰還。その間歴代フラッシュと親交のある星に飛ばされており、生後2、3週間の赤子だった子どもはスピードフォースによってアイリスは10歳、ジェイは8歳に成長した。(The Flash vol.2 #231

その後もスピードフォースの繋がりが安定しないアイリスとジェイは常に命が危険に晒されていた。ウォリーとリンダは互いに深く相談した上で二人が人生を全うできるよう共にヒーロー活動を行うことを決断した。


バリーが復活した後は主役を譲り、The Flash vol.3はバリーが主役を務めている。


New52/DCリバース

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2011年Flashpoint後に開始されたNew 52!シリーズ以降は長らく彼の存在は無かったこととされていた。(New52にて登場する同姓同名のキャラについてはこちら)しかし、2016年に刊行されたDC Universe: Rebirthにてスピードフォースの中からキッドフラッシュのコスチュームを纏った姿で現れる。


長い間スピードフォースの中に閉じ込められており、new52の世界にウォリー・ウェストという存在が居なかったのではなくnew52における歴史が改変されたことで彼の存在がバリーやアイリスを含めた人々の記憶から消されていたことが判明する。


バリーによってスピードフォースから脱出。更にバリーに実力を認められる形で「フラッシュの一人」となった。新しい彼のフラッシュのコスチュームは頭を露出しておりフラッシュポイント以前の姿と比べて非常に見分け易くなった。スピードフォースの中に居た際にFlashpoint以前の世界の歴史を見ており、数少ないNew52以前の世界を知る者でもある。


New52以前の頃に見せたような大人気ない一面は既に影を潜めているようで、新キッドフラッシュ兼従弟であるウォレスの良き理解者となろうと努めている模様。


ウォリーが記憶の無いアイリスに事情を伝えることを避けた為、タイタンズタワーに住むことになる。しかし"The Lazarus Contract"によって心臓に深いダメージを負い命を危険に晒した事や、絶望し悪に堕ちた未来のドナ・トロイことトロイアの襲撃を受けた事により、ジャスティスリーグから責任能力を問われ強制的に解散させられる。その後ディックの資金援助の下、キーストーンシティに引っ越すことになった。


フラッシュ・ウォー

25世紀のフラッシュミュージアムに迷い込んだウォリーはズームからかつてウォリーにアイリスとジェイという名の子どもが居たことを教えられ、それまで我が子の存在に関する記憶を失っていたことに深く動揺する。

自責の念からウォリーはズームに言われるがままにスピードフォースに囚われているという子ども達を救うべくフォースバリアを破壊しようとするが、それを止めんとするバリーと対立する。二人の争いは激化し、最終的にフォースバリアは破壊されてしまう。しかしウォリーの願いとは裏腹にそこに子ども達の姿は無かった。ズームの真の狙いはフォースバリアを破壊することで新たなフォースを解放し、自分自身が自身の理想のフラッシュとなることだった。

辛くもズームを倒したウォリーであったが、子どもの救出を諦めきれず命を削り走り続けようとする。心身共に消耗してしまったウォリーを見かねたアイリスとバリーにより、子どもの捜索は一旦バリーに任せることになり、ウォリーはスーパーマンらが管理する精神療養施設サンクチュアリに入院することになった。


因みにフォースバリアが破壊したことで代わりにバート・アレンが復活した。


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