また、カミュには主人公とデルカダールの地下牢で出会う前に老人の姿で現れ、「オーブを集め、いつか地の底で出会う勇者に力を貸せばお前の贖罪も果たされる。」と助言し、Switch版の追加シナリオでは「ホミリン」という名前の喋るホイミスライムとして大樹崩壊後、邪竜軍王ガリンガに囚われていたカミュに助力していた。

そう、預言者の正体とは彼…善のウラノスであった。

彼は先代勇者一行に起きた真実を探るべく苗木を探していた主人公一行の前に現れ全ての真実を語った後、自分たちの時代から続く因縁の戦いを終わらせるよう伝え、光の中に消えて行った。

余談

勇者と魔法使い

ドゥルダ郷には、伝説の勇者ローシュと魔法使いウラノスが永遠の友情を誓い合った仲であったという記録が残されている。彼らは共に郷の大修練場にて修行を重ねローシュの方は覇王斬、ウラノスはグランドクロスという最終奥義を習得したとされる(後にドゥルダの修行僧達によって考案された、二つの技を合体させた真の最終奥義グランドネビュラが存在する)。

「勇者ローシュ魔法使いウラノス我ら志を同じくする永遠の友として共に邪悪の神を打倒することを今ここに誓わん」

なぜ裏切ったか?

仲間であり親友であったローシュを裏切り、闇に染まってしまったかつての大魔法使いについて、もとより目的を達成するためには手段を選ばぬ冷酷な一面もあったことが神の民の長老イゴルタプにより語られている。

ウラノスは本質的に向上心溢れる求道者であり、自分の力を高めることに執着する側面があった。ローシュと出会った際も、自分とローシュのどちらが強いかを決めるために決闘したほどで、三日三晩戦っても決着がつかなかったことで彼の力を認めることになった。しかし、友誼を交わしたとはいえ、ウラノスはローシュにライバル心を抱き続けていた。

あくまで仮説であるが、追い詰められた邪神が心を乱し易いウラノスを選び、感情を操作した可能性もあると思われる。

実際に、ウラノス本人もニズゼルファにローシュを殺せと心のなかでそそのかされたという。

ウラノスは必死でその誘惑に抗ったものの結局屈してしまい、最大の親友をその手にかけてしまった。

ただし、魔人化したウルノーガが勇者の星を破壊したように、邪神に服従していたという訳では無くむしろ敵対していた。