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あたしウル! 人間界で修行中の空色魔女。

使える魔法はたったひとつ『ものを甘くする魔法』!


ウル・ヴァルテアル・タラテアル

パービィーラービィ・アマアマ・キューン!


あさのますみの少女向け児童文学小説。魔女っ子もの作品。

2009年よりシリーズの刊行がスタートされた。


挿絵は椎名優(エンジェル・ハウリングサクラダリセットの挿絵を担当したイラストレーター)


概要

角川つばさ文庫より発売されている児童文学小説。

魔法の国から修行にやって来た、未熟でのーてんきな魔女っ子と、父子家庭に育つしっかり者の少女によって繰り広げられる、バディ相棒)もののビルドゥング・ドタバタ・コメディ(成長喜劇)である。


作者は小学館主催の第13回おひさま大賞を受賞した絵本童話作家の、あさのますみ。ただし、この作者、pixiv的には声優浅野真澄と言った方が通りが良い。


著者が声優パーソナリティーとしてならした、毒舌&ドSな言動とは打って変った児童文学の見本のようなハートフルストーリーに驚愕した浅野ファンも多く、本作に関わっている時の「あさのますみ」はファンより「白浅野」と呼ばれている。


既刊3巻。シリーズ未収録の短編1編(つばさ文庫のアンソロジー「人気作家スペシャル短編集 もしも魔女になれたら!?」に所収)

コンプエース等にてコミカライズ連載されていた。


ちなみに原作小説各話の巻末には、その物語のキーとなったお菓子レシピが掲載されている。


登場人物

主人公バディ

ウル

メイン画像の青い少女。本作において物語の主軸を担う主役。10歳。空色魔女と呼ばれる修行中の魔女。自らが属する魔法世界の魔法学校「ドゥール魔法学院」の生徒であり、修行を重ねる事で夕焼け魔女へと成長し、最終的には闇色魔女という真の魔女となる事を目指している。学院が執り行う人間界への修行研修の際にたった一つだけ魔法を授けられる(これは他の空色魔女たちも同様)のだが、それが「ものを甘くする魔法」であった(同期の魔女たちから「使い勝手が全く無いダメな魔法」「砂糖やシロップがあれば要らない魔法」とバカにされた)ために落ち込むも、めげずに頑張るポジティブな魔女。

人間界では、ちさとと同年齢の従妹としてふるまっており早川ウルを名乗っている。小学校でも、ちさとと同じクラスで人間界の勉強をしている。


早川ちさと

メイン画像のパーカー少女。本作において読者の視点を代理する主役。スウィートショップ『パティスリー・シトロン』の一人娘で小学5年生。母親を幼い頃に亡くし、父子家庭で育つ。父親は家のオーナーパティシエ。しっかり者だが年頃の少女らしく様々な本が好きでインドア傾向がある。

普段はそんなそぶりは見せないが、母の記憶が弱い(母親との記憶がほとんどない)事に苦しんでおり「記憶」や「思い出」という単語には過剰に反応する。


まわりの人々(人間たち)

山野さん

パティスリー・シトロンで働いてくれているパートのおばさん。話好き世話好きな優しい年配の女性。


パパ

ちさとのパパ。パティスリー・シトロンのオーナーパティシエ。男手ひとつで娘を育て、また娘に苦労をかけまいと頑張るステキなお父さん。

が、その苦労をつぶさに見てきた、ちさと自身は「父の手伝いをしたい」「父に苦労をかけたくない」という思いを強く持つに至っている。


泉恭介

『パティスリー・シトロン』の隣家に住んでいる少年。ちさととは幼馴染。バスケットボールが得意な小学6年生。スポーツマンであり気の利く優しい少年にして、そこそこのイケメンであるため、女子の人気は高い。(ただし、ちさとは幼馴染であるがゆえに、恭介に対しては特別な感情を持っていない)


春日野さん

ちさとの(同時にウルの)同級生の女の子。オシャレに敏感で、自身のコーディネートを自慢したがる悪癖を持っている。そのためオシャレそのものには興味を持てない、インドアなちさととは相性が悪い。

恭介に惚れている一人でもあり、それゆえに幼馴染として恭介と親しいちさとを目の敵にしている。

母親は少女向けファッション雑誌の編集者。


一ノ瀬みや美

老舗和菓子店『みかづき堂』の一人娘。家のあととりとして様々な和文化系の習い事を修めている。

ある一件から洋菓子を嫌っており特にご近所である「パティスリー・シトロン」に強烈な敵愾心を抱いている。

しかし、ウルとちさとの思いやりに触れた事で、自らわだかまりを解き、その後は和菓子と洋菓子という立場は違えど、共に研鑽を重ねる、よき友として付き合いが始まる。



魔女たち

レーナ

ウルの魔法学校の同期生。ウルと同じく空色魔女。金髪の縦ロールにして高飛車なお嬢様しゃべりを好み、ウルに対してツンデレる魔女っ子。ウル自身はレーナに対して「自分を嫌っている」と思い込んでいるが、実はレーナはウルが好きでたまらず、さらには魔法学校でも落ちこぼれであったウルを放っておけずに、事ある毎に様子見に来ていた。

が、その度にツンデレのツンをやらかしてウルと大喧嘩してしまう。さらにウルが自分の事を「自分(つまりウル)が嫌いな人物」と認識していた事を知った時には大きなショックを受けて、いつも以上に規模の大きい喧嘩をやらかした。(自業自得ではあるが)

唯一使える魔法は『どんな場所にでも雨を降らせる事が出来る魔法』で、魔法の呪文は「シトシト・キューン!」である。


ディア

ウルの修行を管轄している闇色魔女。魔法の国では闇色魔女の中でも異例の速さで修行を終えた才女として知られる。

ウル(のみならず、全ての空色魔女)の憧れの人。まだ空色魔女にもなっていなかった幼き日のウルに夢を持ち努力する事の大切さを説いた魔女でもある。その時の思い出は「落ちこぼれ」だったウルを支える、大きな原動力となっている。

言動の端々に、かつての自分がウルと同じような存在(落ちこぼれで情にもろい魔女)だったことをうかがわせており、自身に似たウルに対しては何らかの強い期待を抱いている。そのため、ウルに対しては自らの職域を超えない範囲にではあるものの、多めの猶予を与えたり、掟破りをあえて見逃したりしている。


※以下、ネタバレあり

















キーキャラクター(ネタバレ)

ちさとのママ

ちさとの母親。物語開始時点で故人。

パティスリー・シトロンは彼女の夢であり、願いの詰まった店。娘であるちさとに喜んでもらえる菓子のレシピを数多く考案し、それらは全て店の看板メニューとなったが、皮肉なことにそのせいで、ちさとは母との思い出を多く作る事が出来なかった。

物語内で度々語られるディアの人間の親友その人であり、ディアが空色魔女であった頃に彼女の修行を支え励ました、唯一無二の存在。幼い頃より体が弱く、自らが生きる一日一日の記憶を身に刻み込むようにして生きていた。

その彼女の生きざまに、ディアは空色魔女の掟である「記憶の実」(人間に自分の存在を刷り込むための魔法アイテム)を使う事が出来ず、その代わりに彼女と(現在のちさととウルのように)友情と絆を結ぶこととなる。

しかし、ディアの掟破りは管轄者である闇色魔女の知るところとなり、掟により魔法を奪われそうになったディアを救うためディアから記憶の実を奪い、彼女の存在を忘れた「ふり」をして、自分たちの友情を壊す事と引き換えにディアを守ったという過去を持つ。



関連タグ

浅野真澄(作者)


児童文学 お菓子 魔女っ子

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