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ウルトラマン80

うるとらまんえいてぃ

「ウルトラマン80」(ウルトラマンエイティ)とは「ウルトラマン」シリーズの作品であり、劇中に登場するヒーローの名称である。
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キャラクターとしてのウルトラマン80→ウルトラマン80(キャラクター)

概要

ウルトラシリーズ第9作目。
円谷プロダクション製作の特撮テレビ番組で、1980年昭和55年)4月2日から1981年(昭和56年)3月25日までTBS系で毎週水曜日19:00~19:30に50話が放送され、2007年(平成19年)1月27日の『ウルトラマンメビウス』第41話にて、後日談とも言えるエピソードが放送された。

あらすじ

激しかった怪獣との戦いが過去のものとなって平和が続く中、桜ヶ岡中学校に新人教師・矢的猛(やまと たけし)が新しく赴任してきた。1年E組を受け持つことになった彼は一所懸命をモットーに教壇に立つが、怪獣復活を確信して個人的に調査を続けていた。彼こそ、M78星雲から秘密裏に地球へ派遣されていたウルトラマン80だった。人間の負の感情・マイナスエネルギーが怪獣を生み出すということに気付き、それを根本から断つために、教師として働いていたのである。
やがて、5年ぶりに出現した怪獣クレッセントを倒した80=矢的は、地球防衛軍特捜チーム・UGMのオオヤマキャップにその熱意を認められ、UGM隊員と教師という、2つの職業をかけもちしつつ、怪獣と戦っていくことになる。それが、矢的にとって過酷な戦いの始まりであった。

登場人物

主要キャラクター

矢的猛/ウルトラマン80
:長谷川初範
ウルトラマン80が地球人に変身した仮の姿。浜名湖畔出身の22歳という設定があるが、これは地球人として暮らすために80が用意した架空の履歴である。ちなみにゼロの年齢設定を基準に考えると80の8000歳という年齢は大体人間での22歳くらいになる。

人間の悪の心が怪獣を生むという考えから教職を志し、新採の理科教師として桜ヶ岡中学校に赴任する。その直前まで各地の異常現象を調査し怪獣出現を予想していた。その実績と危機意識を買われ、オオヤマキャップのスカウトで教師とUGM隊員を兼務することになる。校内ではこの兼務を林校長が承知していた。第12話までのUGMにおける勤務時間は「日曜日放課後だけ」となっていたが、第13話以降は学校での勤務が劇中で描かれなくなった。およそ20年後の世界という設定の『ウルトラマンメビウス』第41話での落語スーパーの証言から、途中で依願退職したものと推測される。
空手は黒帯、変身前でもかなりの格闘能力を持つが、劇中では女子生徒に柔道で負けたこともあった。彼の発案によるシルバーガルの分離機能を有効活用した攻撃パターンは彼の名に因んでオオヤマに「フォーメーション・ヤマト」と命名された。
最終回で、UGMの仲間達が怪獣マーゴドンを倒したのを目の当たりにして、地球人はこれから自分達の力で地球を守っていけると信じてM78星雲に帰っていった。

星涼子/ユリアン
演:萩原佐代子
ユリアンの仮の姿で、第43話から登場。星涼子の名は、宇宙船を破壊されて墜落した時のショックで記憶をなくしていたときに、オオヤマによって付けられたもの。
城野隊員の遺言に従い第44話からUGMに参加する。彼女だけ隊服のデザインが違うことや入隊の経緯などから準隊員とされることが多いが、劇中に説明は無い。地球人としての生活に慣れないせいか、テレパシーなどの特殊能力を安易に使ってしまい、地球人と同じ立場で過ごす姿勢を重んじる矢的に窘められることもしばしば。
一方で矢的の恋人気取り(逆玉のゆり輿だなあ)の部分もあり、矢的が他の女性と親しそうにしていると焼きもちを焼くことも。身体能力は高く、それを目の当たりにした城野隊員は、オリンピックに出たら絶対優勝だと発言した。身体能力と柔軟性が高いので水泳新体操が得意。


UGM

オオヤマ一樹
演:中山仁
元は防衛軍航空部隊特別指揮官で、ジャックナイフ・フライトやマッハ2での垂直降下などの難度の高い操縦も難なくこなすエースパイロット
当初から登場のUGM極東エリア支部の所属隊員の中では唯一怪獣との実戦経験を持ち、過去5年間現れなかった怪獣の活動の兆しと見られる現象が起きたことに警戒を強め、独自に調査を進めていた。イトウの着任後は本部で総指揮を行うことが基本となる。

イトウ順吉
演:大門正明
前線に出ることが少なく本部のパドックから指令するオオヤマに代わり、前線で直接指揮をする実務派。責任感が強く厳しい面もあるが、気さくな性格で時折コミカルな面も見せる。オオヤマの5年後輩で、見習い時代に単身でエイリアンを捕らえて地球侵略計画を白状させた功績から、ヨーロッパエリアに配属されていた。

ハラダ時彦
演:無双大介
イトウチーフ参加前は副隊長格だった。元アマチュアボクシングの日本チャンプという設定があり、野外を走り回っているのが似合うと自称する。
兄弟が多いらしく、第26話を最後にオーストラリアゾーンに転任するが、最終回でタジマと共に駆けつける。26歳。

タジマ浩
演:新田修平
射撃の名手でダイナミックショットを愛用し、ハラダとコンビを組むことが多い。第20話ではオコリンボールに襲われ、仮死状態になってしまう。ハラダと同じくオーストラリアゾーンへ転勤となるが、最終回でハラダと共に駆けつける。23歳。

城野エミ
演:石田えり
20歳。父親は宇宙生物学の権威の城野重蔵博士。操縦技術などは男性隊員と互角で、しばしば最前線にも出動する。矢的の学校勤務中に事件が発生し、UGMへの連絡を促すために私服で桜ヶ岡中学校付近に現れたこともある。
UGMヨーロッパエリア基地に存在する女性部隊のキャップを目指していたが、ガラガラ星人にユリアンと誤認されて捕らえられ、矢的を庇って殉職する。
なお、最終回に際し、初代隊員全てが顔をそろえ80の旅立ちを見送るという機会に合わせ科学班製作の「アンドロイド・エミ」が登場する。

フジモリ新八郎
演:古田正志
UGM三期候補生出身で、イケダとコンビを組むことが多い。個人的エピソードがほとんど描かれないため、詳しいパーソナリティは不明の点が多い。
ただし、話のなかで猛が敬語を使い、フジモリが命令口調でしゃべるシーンがあったり、猛のことを「オイ、矢的」と呼び捨てにしていることから、猛よりも先輩であるということが伺える。

イケダ登
演:岡本達哉
UGM六期候補生出身で、性格はいたって能天気。また、その性格ゆえか彼の発言には名(迷)台詞が多い。矢的とコンビを組むことも多く、矢的のことを「先輩」と呼んで慕っている。
やまなみ村の出身で、叔父夫婦もそこに在住。
劇中で地球防衛軍戦闘機、スカイハイヤー、シルバーガル、エースフライヤーの4機全てに搭乗している唯一のUGM隊員である。


桜ヶ岡中学校

矢的の赴任先となった中学校。
『メビウス』では少子化に伴う生徒数減少の影響で廃校になることが決まっていた。

教職員

林憲之介
演:坊屋三郎
外見はいつもひょうきんな姿をみせているためか教頭に注意されることが多いが、教師や生徒たちにはしっかり目を配っており、猛の行動にも理解を示している。
校内で猛のUGM勤務を承知している唯一の人物。

野崎クミ
演:和田幾子
真面目で少々口うるさくヒステリック。矢的に対しては様々な場で厳しく当たっている。
内心では猛に共感しているとの設定もあったが、具体的には描かれないまま終わっている。

相原京子
演:浅野真弓
矢的と共に桜ヶ岡中学校に着任、担当は体育
入学式で見事な体操の腕前を披露し、ピアノ演奏もこなす才女だが料理は苦手。

ノンちゃん/小坂ユリ子
演:白坂紀子
明るく生徒からも人気のある桜ヶ岡中学の若い女性事務員で、姓は「山口」。
後に彼女と瓜二つのUNDA気象班・小坂ユリ子が登場し、矢的は驚くことになる。

1年E組

博士
演:上野郁巳
物事をなんでも理論的に考えるインテリではあるがクラスの人気者。
本名もあだ名と同じ字で上野博士(ひろしと読む)。
第12話では転入生の青山ミリー(ビブロス星人)と心の交流を持った。血液型はO型。
『メビウス』再登場時には大学の研究員になっていた。

落語
演:鍛代順一
その名の通り落語調で話す。本名は鍛代順一。
矢的の担当教科である理科が苦手。血液型はO型。
『メビウス』再登場時には地元の信用金庫に就職している。また、スーパーや塚本と共に同窓会を企画している。

スーパー
演:清水浩智
家がスーパーマーケットであるためそのままあだ名になっている。
父親と姉・広子の三人暮らしだったが、姉が安心して結婚できるようにと再婚話を受けたふりをした父を誤解したこともあった。
本名は「ススム」。虫歯が多いらしい。
『メビウス』再登場時には家業のスーパーを継いでいた。また、落語や塚本と共に同窓会を企画している。

ファッション
演:久野みどり
4人組の中で唯一の女子だが男勝りな性格。
ミスE組である。血液型はO型。
『メビウス』再登場時には既に結婚しており、3児の母親となっている。

塚本幸夫
演:藤原哲也
登不校だったが矢的の説得で克服する。ギコギラーに襲われた際、守ってくれた80に矢的の姿を重ね合わせ、その後も矢的を80だと信じ続けていた。
『メビウス』では矢的に憧れて教師となっており、母校である桜ヶ岡中学校で教鞭を取っている。物語の冒頭で、自分と同じく不登校になっていた子供を説得している。その後、ふとしたことで再会した落語やスーパーと共に、廃校になることが決まった桜ヶ岡中学校で同窓会を開くことを企画する。

中野真一
演:斉藤康彦
恋人のみどりをライバルにとられてしまった憎しみからマイナスエネルギーを発生させ、ホーを誕生させてしまう。
しかし矢的の説得で目覚め、危機に陥ったみどりを体を張って守った。
『メビウス』再登場時には既に結婚していた模様。また、上記のエピソードを博士、落語、スーパー、ファッションの4人から茶化されるという一幕もあった。

大島明男
演:小田敏治
自分は違う星で生まれた宇宙人だと思い込み、この地球には居場所はないと思っていた。しかしアブドラールス出現の折に負傷した際、クラスメート達の輸血によって助かったことで、自分が地球人だと納得した。血液型はO型。
『メビウス』では直接の登場はなかったものの(ただし、同窓会に顔を出していた可能性はある)。天文学者となっており、オオシマ彗星という新しい彗星を発見している。なお、このオオシマ彗星は『メビウス』の中盤でそれなりに大きな役割を果たすことになる

岡島アキラ
演:新敷浄
仲間と共にロックバンドに熱中していた。
しかしそれが原因で、ノイズラーが近づいてしまう。

マリ
演:秋元美智恵
博士に好意を寄せているのか、博士とミリーに嫌がらせをする。

放映リストと登場した怪獣、宇宙人

No.サブタイトル登場怪獣・宇宙人
1「ウルトラマン先生」クレッセント
2「先生の秘密」ギコギラー
3「泣くな初恋怪獣」ホー
4「大空より愛をこめて」マザーザンドリアスザンドリアス
5「まぼろしの街」メカギラスバム星人
6「星から来た少年」アブドラールス
7「東京サイレント作戦」ノイズラー
8「よみがえった伝説」タブラ光の巨人
9「エアポート危機一髪!」ガビシェール
10「宇宙からの訪問者」アルマジャッキーズルズラー
11「恐怖のガスパニック」メダン
12「美しい転校生」ゴラビブロス星人ミリー
13「必殺!フォーメーション・ヤマト」サラマンドラゴルゴン星人
14「テレポーテーション!パリから来た男」ザルドン
15「悪魔博士の実験室」ミュー
16「謎の宇宙物体スノーアート」デビロンルリヤ星人
17「魔の怪獣島へ飛べ!!」(前編)ラブラスダロン星沢子ギマイラ
18「魔の怪獣島へ飛べ!!」(後編)ギマイラ、ラブラス、星沢子
19「はぐれ星爆破命令」ガウス
20「襲来!!吸血ボール軍団」オコリンボール
21「永遠に輝け!!宇宙Gメン85」ガモスザッカル
22「惑星が並ぶ日なにかが起こる」ゴモラⅡ地底人女王イーナス
23「SOS!!宇宙アメーバの大侵略」アメーザ
24「裏切ったアンドロイドの星」ファンタス星人ロボフォー
25「美しきチャレンジャー」アルゴン
26「タイムトンネルの影武者たち」ゲラアクゾーン
27「白い悪魔の恐怖」アルゴ星人
28「渡り鳥怪獣の子守歌」バルザキラ
29「怪獣帝王の怒り」キャッシー
30「砂漠に消えた友人」ザタンシルバーザタン星人
31「怪獣の種飛んだ」ゾラ
32「暗黒の海のモンスターシップ」バラックシップ
33「少年が作ってしまった怪獣」ガゼラ
34「ヘンテコリンな魚を釣ったぞ!」アンゴーラス
35「99年目の竜神祭」ファイヤードラコ
36「がんばれ!クワガタ越冬隊」グワガンダ
37「怖れていたバルタン星人の動物園作戦」バルタン星人5代目
38「大空にひびけ!ウルトラの父の声」ゴースドンウルトラの父
39「ボクは怪獣だ~い!」テツオン宇宙植物
40「山からすもう小僧がやって来た」ジヒビキラン
41「君はゼロ戦怪鳥を見たくないかい?」バレバドン
42「さすが!観音さまは強かった!」ズラスイマー
43「ウルトラの星から飛んで来た女戦士」ガルタン大王ガラガラ星人星涼子
44「激ファイト!80VSウルトラセブン」妄想ウルトラセブン
45「バルタン星人の限りなきチャレンジ魂」バルタン星人6代目
46「恐れていたレッドキングの復活宣言」レッドキング3代目、マアジン
47「魔のグローブ落し物にご用心!!」グロブスク
48「死神山のスピードランナー」イダテンラン死神走太
49「80最大のピンチ!変身!女ウルトラマン」プラズママイナズマユリアン
50「あっ!キリンも象も氷になった!!」マーゴドン


関連イラスト

遠くの星から来た男
ウルトラマン80



関連タグ

ウルトラマン 3年B組金八先生 ユリアン(ウルトラマン80)
ウルトラマンギンガ高校生ウルトラマン
ウルトラマンレオ→(ザ☆ウルトラマン→)ウルトラマン80

地球戦隊ファイブマン:同じく教師がヒーローに変身する特撮作品
電磁戦隊メガレンジャー 仮面ライダーフォーゼ:こちらは後日談作品主人が教師になっている

関連外部リンク

ウルトラマン80 - Wikipedia
ウルトラマン80とは - ニコニコ大百科
ウルトラマン80 - アンサイクロペディア

ネタ・逸話

スルーされがち

80本編が放送されたのは、1980年。ウルトラマンレオでいったんウルトラシリーズが終了したものの、ザ☆ウルトラマンでの成功を機に5年ぶりに実写での制作が行われたのが今作である。

……しかし第三期とされる時期のウルトラシリーズは、現在でもあまり顧みられることがない。
そもそも、ウルトラシリーズだけでなく、大抵の特撮は「ちびっ子がお父さんになってから息子に見せる」という流れを組んでいる。平成のウルトラシリーズやライダーシリーズはかつて子どもだった世代が親世代となった土台に注目して製作されたが、80の場合放映時期が他の昭和ウルトラマンとずれており、リアルタイムで見ていた世代が限られているため認知度が低いという問題点がある。

さらに、80は数字の面でも苦戦が続き、(綺麗な言いかたで)試行錯誤と路線変更が繰り返された。特に当初の“学校の教師”という設定は、生徒役の(リアルな)学業との兼ね合いから、収録の日程やロケが極度に制限されるなどの困難を最後まで克服できず、結局1クールで断念せざるを得なかった。

他の昭和ウルトラシリーズに遅れて2010年にDVD化されたものの、レンタルすることができる店舗が少なく、現代においても本編の視聴者数・認知度が増しにくい。特撮の技術は当時としてはかなりのもので、ストーリーも多彩。80のアクションも激しく見ごたえがあるのだが……。

だが、そんな空白期を支えただけあって、ウルトラシリーズが「もっとも派生作品が多く作られたテレビドラマ」としてギネスブックに認定された際には、1980年代を背負って他のウルトラ戦士(60年代代表70年代代表90年代代表00年代代表10年代代表)と共に授賞式に登場した。

ようやく80にも日の目が当たるようになったか、と喜んだのも束の間、2016年にシリーズ放送開始50周年という大事な節目を記念してNHKで放送される「祝ウルトラマン50 乱入LIVE!怪獣大感謝祭」のアンケートでは、アニメ作品の『ザ☆ウルトラマン』共々、昭和シリーズでありながら選択肢から外されてしまうという非道い憂き目にあっていたりする……

泣くなウルトラマン80

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