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エチルエーテル犯罪とはなんぞや?

2017年10月頃にLINETwitterを主に日本で出回った都市伝説(デマ)。

元々は2010年に韓国のインターネット上で流布されていた怪文書だったが、約7年後に日本でも何故か出回った事で一時騒動となった。


名称としては「海産物エチルエーテル事件」とも呼ばれていた。


現在では内容がデマである事が有力視されている。


内容(一例)

警察署に出入りしている人からの情報です!

知らない人が路上で接近して来て、乾燥海産物を勧めて来て販売しようとしながら『一回味見をして』とか『匂いを嗅いで』とか言われても、絶対絶対しないでください。


海産物ではなくエチルエーテルの一種の麻酔薬で、匂いを嗅いだら意識を失う。

中国から来た新しい犯罪。

周囲へ広く知らせてください!

実際、事件発生、臓器売買してるそうです!



…と、いった内容のものがチェーンメール形式で広まった。あくまでもこれは出回ったものの一例である。なお、冒頭の部分はこの手にありがちな「友達の友達」「警察署の知り合い」等だから誰なんだよといった人物からの情報となっている。


チェーンメールっぽい文体からデマである事に気付いた人もやはりいたが、広範囲に広まってしまった。この怪文書に対しては、何故か沖縄県に最初に日本へ上陸して広まったデマだったらしく、沖縄県県警察が「実際に発生した情報が無い」事を発表する事態にもなった。


こうして沈静化した…はずだった。


再発

沈静化して翌年2018年5月中旬、今度は長崎県内で再び拡散される事態に。何故か県内の「大村市」から広まった事になっており、こちらでは長崎県警察がこのデマを把握していたものの、やはり直接の被害が実際にあった情報が無い事からデマであると発表している。

こちらは実際の都市名が付いた事で拡散が広がったとされる。


再三言うが、拡散された内容はデマである。


ところでこのエチルエーテルって何?

この怪文書に登場する「エチルエーテル」は吸入麻酔薬として作用する「ジアエチルエーテル」の事だと思われる。

1846年のアメリカボストンで用いられてから急速に世界中に広まったが、新しい吸入麻酔薬が登場してからは徐々に使われなくなった。日本では1960年代に使われなくなっている。


で、この「ジアエチルエーテル」は即座に効力が出る麻酔薬ではなく、麻酔効果が出るまでにかなり時間がかかる為、怪文書の様な事はありえないのだという。現在手術で用いられる吸入麻酔薬は気化させるには特殊な機器を使わなければいけない大掛かりなものとなっている。


当然だが、嗅いだ瞬間に意識を失う代物だとしたら使用者はかなりの防護器具を付けないといけないので使おうとしてもバレバレである。しかも吸入型麻酔は麻酔科医の監督下で行われる代物(命にかかわる為)なので素人が医療機器が無い場所で使おうものなら気絶では済まなくなる。



関連項目

都市伝説 チェーンメール デマ

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