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オートマグ

おーとまぐ

1969年に発表された、マグナム弾を使用する世界初のオートマチックピストル。後に「オートマグ」を冠する銃が複数発表された。
目次 [非表示]

概要

1969年にアメリカ合衆国の銃器デザイナー、ハリー・サンフォードによって設計され、翌年オートマグ社から発売された、マグナム弾を使用する世界初オートマチックピストル

及び、そのコンセプトを受け継いだ銃。


初代オートマグ

1958年、ハリー・サンフォードは「.44 Auto Mag」弾(.44オートマグ弾)を設計・発表したが、この弾薬を採用する銃器会社はなく、売り込みに失敗した。

そのため、自分でこの弾薬を使用する拳銃を開発し、販売することに決めた。

1966年にオートマグ社が設立され、開発がスタートする。


オリジナルモデルは.44オートマグ弾を使用し、装弾数は7発。ロッキングは自動小銃のようなターンボルト式だった。

ステンレス製のモデルのみで、スチール製のモデルは設定されなかった。


1969年に発表されると、当時世界最強の拳銃と呼ばれていた S&W M29 を超える銃として注目を集めた。

ところが、実物がシューターの手に行き渡ると信頼性が欠ける点が問題となり商業的には不発に終わった。動作不良が頻発するため、ついた渾名が「オートジャム」。

これは、当時ステンレスが銃の素材として使用された実績がなかったため適切な加工ができなかったこと、作動システムそのものの設計が完璧ではなかったこと、専用の.44オートマグ弾が充分に供給できなかったためにシューターが自作した弾を使用した事が要因とされる。


オートマグ社は本銃の発売から一年で倒産。

以後製造権が複数のオーナーに渡った末、1983年に生産中止となる。


AMT社のオートマグ

サンフォードは資産を回復すると、1977年にAMT(Arcadia Machine & Tool)社を設立し、オートマグの販売を再開するが、1982年には販売不振により生産を終了した。

しかし、ハードボーラーバックアップといったオートマグ以外の製品が成功を収め、1998年に倒産するまで存続した。


初代オートマグのコンセプトを継承しつつ、M1911を参考として強力なカートリッジが使えるように設計されたモデルも開発された。


オートマグⅡ

1987年デビュー。

22口径のマグナムカートリッジ.22WMR(Cal.22 Winchester Magnum Rimfire)を使用するモデル。

前作同様「信頼性が…」という話も聞かれたが、そこそこの人気作となった。


オートマグⅢ

1992年に登場。

M1カービンで使用する.30カービン弾を使用するモデル。

ライフル銃の中ではほぼ最弱と言ってもいいカートリッジだが、拳銃から撃ち出すには強力すぎる方である。

拳銃用の防弾チョッキを貫通してしまうので「ボディアーマーキラー」の渾名がついた。


Automag LTD. Corp.社のオートマグ

2015年、サンフォードの遺族より資材、商標を買い取って設立されたAutomag LTD. Corp.社は、精度の高いCNC加工を用いてオートマグを復刻した。


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