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カデット

かでっと

カデットとは、ドイツ語で士官候補生という意味。転じて、ドイツの自動車メーカーであるアダム・オペルが製造・販売を行っていた自動車の名称のひとつ。
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概要

1936年に初代が登場した。この車が誕生した裏には、あのドイツ国民車構想があった。

だが、アダム・オペル(オペル)がアメリカ資本だったばっかりに、工場を当時のドイツ政府に召し上げられてしまった。結果、1940年に製造・販売を打ち切るハメになってしまう。

さらに生産設備や設計図をストックした結果、第二次世界大戦終戦後、それらをソビエト連邦に分捕られてしまった。オペル踏んだり蹴ったり。

ちなみに、初代カデットにまつわる一切を分捕ったソビエト連邦は、これを元にモスクヴィッチ400なる自動車を「開発」、1946年から1955年まで製造・販売を行っている。


1962年、オペルは「西」ドイツの経済復興などを鑑み、22年ぶりにコンパクトカーの開発を行った。そして、これに「カデット」という名前を付けた。

元々は2ドアセダンのみの設定だったが、後に3ドアステーションワゴンやクーペも追加された。

だが、リアドアを追加するには難しいデザインなどだったが故に、人気車であったにもかかわらず、わずか3年で製造・販売打ち切りを余儀なくされてしまった。


1965年に3代目に移行。こちらは1973年まで製造・販売が行われている。

元々は2ドア・4ドアのセダン2種(そもそも4ドアセダンを作るためのモデルチェンジだった)、2ドアクーペ、3ドアステーションワゴンの4車種が設定されていたのだがファストバックセダン2種(2ドア・4ドア)に、既存のクーペとはリアデザインが異なるクーペまで追加された。かぶる車種わざわざ作ってどうしたかったのかオペル?


1973年に登場した4代目は、GMの世界戦略車・Tカーのもとになった。そこから生まれたのが、いすゞベレットジェミニである。

発足当初のWRC世界ラリー選手権で大暴れした車でもあった。


1979年に5代目にスイッチ。駆動形式がFR(フロントエンジンリアドライブ)からFF(フロントエンジンフロントドライブ)に変更となった。むろんフォルクスワーゲンゴルフ を意識した物である。

ただし、日本市場はFFがまだ主流ではなかったため、いすゞは引き続き(ベレットジェミニ改め)ジェミニの製造・販売を行った(ただし顔面整形手術を施してはいる)。


1984年に6代目が登場。これまで(復活版である2代目以降)の直線基調から一転、丸みをおびたデザインに変更された。これによって空気抵抗こそ減った一方、窓が小さめになってしまい、「せせこましいなあ」という印象をユーザーに与えてしまう。


1992年に登場したアストラに追われる格好で製造・販売を終了、その歴史に幕を閉じた。


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カデットGT

オペルカデット


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