曖昧さ回避
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概要
札幌と旭川を約1時間半で結ぶ都市間特急。自由席主体かつ、同区間で運行するライラックとあわせて30~60分間隔の高頻度運転を行っているため、道内の特急としては手軽に利用できるのが特徴で、高速バスと激しく競り合っている。
オールモノクラスで運行し、4号車はuシート(普通車指定席)となっている。列車名は神居古潭遺跡に由来する。現在のカムイは2代目で、初代は旧国鉄時代に同じ区間で運行されていた急行列車であった。
運行区間が被るライラック(2代目)との違いは充当編成で、ライラックはグリーン車つき6両編成、カムイはモノクラス5両編成である。
沿革
この特急のルーツは1980年に運行開始した「ライラック」(初代)(室蘭~旭川)と、その速達型として1986年に運行開始した「ホワイトアロー」→「スーパーホワイトアロー」(千歳空港(現・南千歳)・札幌~旭川)(いずれもL特急)である。
1992年に新千歳空港が開業して千歳線の新千歳空港支線が開通すると「ライラック」「スーパーホワイトアロー」は旭川~札幌間の運行となり、うちライラックの一部が札幌~新千歳空港間快速「エアポート」運用で直通運転となり、新千歳空港に入るようになった(室蘭線方面は「すずらん」として系統が独立)。のちに2002年に「エアポート」直通運用は「スーパーホワイトアロー」に変わり、この頃にuシート(普通車座席指定席)が導入され、5両運転に統一された。
2007年に789系(1000番台)が導入されて「ライラック」「すずらん」の781系が置き換えられたことで785系・789系が共通運用化され、「ライラック」「スーパーホワイトアロー」の区別は不要になり「スーパーカムイ」として統合され、初代かむいが88年にそらちに統合されて以来19年ぶりにカムイの名称が復活した。
2016年3月ダイヤ改正の時、旭川~札幌間L特急「スーパーカムイ」、札幌~新千歳空港間快速「エアポート」として直通運転していた運用は、事故による混乱時などの721系・733系の「エアポート」運用との混用を避けるため、札幌で分割となる形で廃止となった。
2017年3月ダイヤ改正で函館から789系(0番台)6両編成が転入してスーパーカムイから785系が撤退、スーパーカムイはカムイと名称を変えて札幌生え抜きの789系1000番台5両編成による運行となり、元函館の6両編成の充当列車がライラック(2代目)に分離されたため、「カムイ」は10往復の設定となる。
2020年3月~7月には、新型コロナウイルスによる運行体系の変更の関係で、カムイ19号が789系基本番台6両編成による代走が行われた。
ちなみにこの時、1号車の指定席、グリーン席は車内での販売とされた。
2024年にはゴールデンカムイとタイアップした列車が運行し、先頭部分が題名通りの金色と特別仕様になっている。
今後の予定
2024年4月1日に公表された「JR北海道グループ中期経営計画2026」では、北海道新幹線札幌延伸後に在来線の改良による高速化(軌道強化・線形改良・最高速度の向上・高架化による踏切解消など)を行い、札幌駅〜旭川駅間(136.8km)の所要時間(最速)について1時間25分(2024年3月18日時点)から60分への短縮を目指す構想が示されている。