概要
カンタス航空は、オーストラリアの航空会社であり、南半球最大の航空会社である。世界でもKLMオランダ航空、アビアンカ航空に次いで3番目に古い。
社名のQANTASは、Queensland and Northern Territory Aerial Services Ltdを表している。
ジェット機を導入してからは一度も墜落事故を起こしておらず、世界で最も安全な航空会社のひとつである。
日本での路線
現在は東京(成田 - ブリスベン・羽田 - シドニー)のみだが、かつては名古屋・大阪・福岡・札幌にも運航していた。現在はそれらの地方路線と東京 - ケアンズやメルボルンは同社の格安航空会社のジェットスター航空(日本のジェットスター・ジャパンの出資会社の1つ)に移管された。
JALもどき
1992年から1994年まで当時の日本航空がカンタスのボーイング747-300のうち3機をパイロットごとリースして運航したことがあった(コードシェア便ではなく純然たる日本航空便。また客室乗務員は日本航空が乗務していた)。当該機体は日本航空のフルカラー塗装がされていたが、後部胴体に「Operated by QANTAS」の表記があり、また尾翼の鶴丸が小さいなどの差異があった。このため、旅客機ファンからは通称「JALもどき」と呼ばれていた。
安心と信頼のさすカン
カンタス航空は1951年のデハビランド・ドローバー墜落事故以降は70年近く死亡事故ゼロを続けていることから、上述の通り安全な航空会社として定評がある。
また特筆すべき点として、72便緊急降下事故や32便エンジン爆発事故などにおいての乗務員の最大の努力と、その末に掴んだ数々の幸運、そして事故後の上層部の判断の迅速さによる再発防止の姿勢などが航空事故ドキュメンタリー番組で取り上げられている。
オーストラリアへの行き来にはカンタス、これ鉄則な。