概要
ギルドメイン大陸西部に存在する国で、山間部には地下迷宮『破邪の洞窟』を擁し屈強な騎士や団員を輩出、それにより唯一魔王ハドラーが指揮する魔王軍の侵攻を手こずらせていることから、希望の国と称される。
その騎士団に属する若き騎士アバンが王国を襲撃してきた魔王を閃光の一撃で撤退させた事実から『勇者アバンと獄炎の魔王』の物語が始まったので、その後の時系列を描いた『ダイの大冒険』を踏まえても『全てはここから始まった』な国と言えるだろう。
大魔王バーン配下のひとり魔影参謀ミストバーン率いる魔影軍団の猛攻を凌いでいたものの、竜騎将バランを筆頭とした超竜軍団に短期で騎士団の大半含め壊滅された。
国土の北部の山岳地帯にある狭い平地「ロロイの谷」は本編の最終決戦地になった。更に最終盤で黒の核晶が投下される最終ポイントだったことも判明している(魔王軍内でも特に強力な幹部を動員しカール王国壊滅を優先させたのも精強なカール騎士団を潰すことだけでなく、核晶の投下予定地だったことが影響しているのかもしれない)。
ちなみに国名は広島東洋カープをもじったもの。本州を模した形をしたギルドメイン大陸の西部、広島県にあたる場所にあるため。
カール王国に属する・関連する人物
王族
- カール王(仮)
その名の通り、カール王国を治める王。
病に伏しており、娘のフローラが国の指揮を取っている。
その存在はナレーションやフローラのモノローグなどで語られるのみでしか確認できず、『勇者アバンと獄炎の魔王』や『ダイの大冒険』どころか後者のアニメ版込みで考えても個人名や容姿と言った詳細は謎に包まれている。
カール王の娘であるカール王国の王女。ダイの大冒険の頃にはカール王が没したためか女王になっている。
王女だった頃は国を支え、カール騎士団を率いて魔王軍に立ち向かおうとするその姿勢から、希望の女神と称されていた。
カール騎士団
カール騎士団に属する若き青年。
学者の家系だが、『勇者アバンと獄炎の魔王』より前の頃に魔物に襲われるフローラを助けたことから彼女の推薦で騎士団に加わった。
カール王国を襲撃してきた魔王ハドラーをとっさに繰り出した閃光の一撃で退け、その一撃の完成と魔王討伐を目標に冒険の旅へ出発してから『勇者アバンと獄炎の魔王』の物語が始まる。
怪力に優れたカール騎士団の団長。
アバンとは彼がカール騎士団に配属された時からの付き合いの親友であり、彼がハドラーに繰り出した閃光の一撃を目撃し、それに希望を見出したことでアバンの旅に同行する。
- コバルト
ロカの上司で先代のカール騎士団長。
息子にホルキンスとその弟がおり、彼らもカール騎士団の一員となる。
コバルトの息子でカール騎士団の一員。その弟も同様である。
アバンとロカが騎士団を抜けた後は(何年後かは不明だが)カール王国最強の騎士であり、ダイの大冒険の頃にカール王国を襲撃した魔王軍の超竜軍団の竜を撃退するなど実力は確かであった。
- エルドラ
カール騎士団の一員にしてロカの後輩。
アバン率いる勇者パーティーの魔王軍との総決戦では、ロカの後釜としてカール騎士団長となり、カール騎士団を率いてアバン達に加勢した。
アバンの関係者
- ジニュアール1世
アバンの祖父である学者。天文学を始めとした分野を得意としており、国に来る災害を幾度も退けてきたが、あまりの異才ぶりを恐れられ、世間から半ば隠遁するような生活をおくることになった。
アバンの実家である『ジニュアール家』に仕える老執事。
魔王軍
カール王国を襲撃した魔王軍の首領として「魔王」を名乗る魔族。
フローラを攫ってカール王国の国民に無力さを痛感させ世界征服を早めようと企むも、アバンに不完全ながらも閃光の一撃を喰らった事により撤退。後に勇者となったアバンと敵対し、その因縁は長く続くことになる。
大魔王バーンが率いる新生魔王軍に属する軍団の一つ、『魔影軍団』の軍団長。
ダイの大冒険の頃はカール王国の侵攻を担当していた。実は魔王軍最強の実力者の一角だったことが後々に明かされるも、それを隠し自重せねならない彼個人の事情が背景にあったためか、カール王国侵攻に手こずっていた。魔軍司令となったハドラーの命令で新たな勇者ダイをはじめとするアバンの使徒打倒の為バルジ島に向かう事になり、後述のバランにカール王国侵攻の役目を託す。
新生魔王軍に属する軍団の一つ『超竜軍団』の軍団長。
ミストバーンの後を継いでカール王国を侵攻し、強力な竜の群れとバラン自身によってたったの五日でカール王国を壊滅させた。
関連タグ
アルキード王国、パプニカ王国:どちらもカール王国と同じく、アバンが勇者として活動していた頃に存在する(した)国。どちらもカール王国と同じく『戦闘能力にとても秀でた戦士・英雄を抱えていたがその人物がいなくなったことにより国が滅ぶことになってしまった』と言う点が共通するが、この二国の場合『国の関係者の自業自得により、戦士・英雄に愛想を尽かされた』というのだから猶更タチが悪いと言える。