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ガードノイド・ガッシュ

がーどのいどがっしゅ

ガードノイド・ガッシュとは、特撮テレビドラマ『超獣戦隊ライブマン』の登場人物の一人。
目次 [非表示]

「見える。人間どもの不安と苛立ちが。怒り、憎しみ、呪いのカオスが至る所に渦巻いている」(第2話)

「喜べ。千点頭脳を捧げる時が来たのだ」(第47話)


演:大藤直樹

CV:日下秀昭


概要

武装頭脳軍ボルトの幹部の一人であるアンドロイド。中黒なしの「ガードノイド ガッシュ」と表記される場合もある。

大教授ビアスが、自らのボディーガード役として作り上げた存在であり、マットブラックの装甲に身を固めたスマートかつ厳めしい出で立ちと、左右非対称の目が外見上の特徴となっている。このうち、ビデオアイとしても機能する右目からは映像を投射することも可能で、幹部達の成績を発表する際に活用されている。

基本的には本拠地であるヅノーベースに待機し、ビアスのそばに近侍しているが、毎回自らの専用装備であるギガファントムにより、頭脳獣を再生・巨大化させるべく前線に赴くことがある他、目からカオスファントムエネルギーを放射して頭脳獣を生成したり、千点頭脳やメタフォース鉱石の確保など、ビアスの命を受けて独自に任務を遂行することもある。


ボディーガードとしての務めや、他の幹部達のサポートを主としていることから、自身が直接戦闘に及ぶ機会こそ滅多にないものの、一度干戈を交えればライブマンは言うに及ばず、ドクター・ケンプを始めとする他の幹部達に対してですら、互角以上に渡り合う程の実力を発揮してみせる。

そのボディにはダンプカーを軽く押し戻すほどのパワーを秘めている他、主要な武装として「ガッシュガン」と呼ばれる拳銃を常に携え、ライブマンでさえ多大なダメージを負うほどの銃撃を繰り出す他、物語終盤では長剣を振るって戦ったこともある。耐久性も目を瞠るものがあり、大爆発に巻き込まれ左腕を吹き飛ばされても平然としていたり、全身兵器のマシン・マゼンダが全力で抵抗してもまるでダメージを与えられなかったほどである。


性格は寡黙にして冷静で、徹底して「ビアスに従いこれをガードする」という至上命令を着実に実行する、造物主への絶対的なまでの忠誠が強く表れたものとなっている。そのためならば如何なる障害も文字通り排除し、そこに人間的な感情を一切差し挟むこともない、ロボットであるがゆえの無機質な思考の持ち主でもあり、良くも悪くも自己主張の強いボルトの幹部達、とりわけ後にある意味でガッシュと「同じ立場」にあることが判明するギルドスブッチーの両名とは、明らかに一線を画しているとも言える。

そうした性格・思考は、裏を返せば同じボルトの幹部達ですら、ビアスにとって利用価値がないと看做された場合自身の攻撃・排除の対象となることをも意味しており、作中でもビアスの意に反するような素振りを見せた相手に対し、度々ガッシュガンの銃口を向けてみせたり、千点頭脳に到達しながらこれをビアスに渡すのを拒んだドクター・マゼンダを、ライブマンやの妨害もものともせずに執拗に追い詰めるなど、ビアス以外の存在に対する酷薄そのものな姿勢も際立っている。


最大の「忠臣」

前述したマゼンダとの一件も含め、物語最終盤における千点頭脳の確保にもガッシュは従事し、彼女に遅れる形で千点頭脳に達したケンプを確保、ビアスの宿願成就に貢献してみせたものの、その際ガッシュが移動手段として使っていた「ボルトUFO」を経由して勇介のヅノーベースへの侵入を許してしまい、防戦空しくギガブレインウェーブを利用した、ビアスによる全人類洗脳計画の破綻という事態を招いてしまう。


その過程で傷付き老化したビアスが「少年王ビアス」となり、なおも野望達成への飽くなき執念を示す中、ガッシュも引き続きこれに甲斐甲斐しく付き従い、ヅノーベース墜落後も彼を守ってライブマンを排除せんとするが、やがてケンプも含めた千点頭脳達の翻心により再びビアスが若さを失うと、頭脳獣・デンシヅノーにライブマンの足止めを任せる一方、ガッシュ自身は衰弱著しいビアスを連れてヅノーベースへと逃走を図った。

しかし、これをレッドファルコンに捕捉されたことで彼との一騎討ちを余儀なくされ、剣を振るっての戦いで一時は優勢に立つも、一瞬の遅れが災いして右腕を落とされた末に、ファルコンブレイクをモロに食らって大ダメージを負ってしまう。それでもファルコンが仲間の救援に戻り、デンシヅノーが倒されると満身創痍の身ながらギガファントムでこれを巨大化させ、彼等が巨大戦を繰り広げている間にどうにかビアスを、ヅノーベースへと連れ帰ることに成功する。


「ビアス様、しっかりしてください!ガードノイド・ガッシュ、必ずビアス様をお守りしますぞ」


帰還を察したビアスは直ちにヅノーベースの発進を命じるが、墜落時に大きく損傷していたヅノーベースは最早発進に耐えられる状態にはなく、離陸はおろかメインエンジンの噴射とともに各部が爆発・崩壊を始める有様であった。

火花が飛び散り、轟音が響くなどブリッジにまでその影響が及ぶ中、老衰しきってもはや目は見えず、耳もほとんど聞こえなくなっていたビアスはガッシュに問い掛ける。


「何だ・・・これは・・・?」

花火です。ビアス様の地球征服をお祝いする花火です!」

「おお・・・そうか、素晴らしい・・・」


事ここに至り、ガッシュの口から出たその言葉は、脱出叶わず最早死を待つばかりの造物主を慮ったせめてもの「嘘」、最後の忠義の表れであった。そしてそれは、死神とまで敵から評されたガッシュの垣間見せた、数少ない人間味ある挙動でもあったのである。


ビバ ビアス

「ガッシュ、おお・・・聞こえるか・・・こ、この声が・・・」

「はい。全人類が、ビアス様を讃えております・・・ビバ!ビアス!」


こうして、ビアスとガッシュは大爆発するヅノーベースと運命を共にした。

そしてその余波で吹き飛ばされたガッシュの頭部は、ヅノーベースの残骸の前に佇んでいたライブマンの足元へと転がり、右目のビデオアイからはこれまでに記録してきたボルトの数々の戦いの軌跡が、空へと投射されるのであった。


めぐみ「美しいものは、何一つ映ってないのね・・・」

鉄也「彼らはもっと、美しいものに気づくべきだったんだ」

純一「この星の、美しさにね」

「なぜこの星が美しいか。それは多くの命が助け合い、譲り合いながら一生懸命生きているからなんだ」

勇介「みんなと一緒に生きる素晴らしさがわかってくれたら、決してこの星を支配しようなんて考えは浮かばなかったんだ」


この記録映像を見届けつつ、ライブマンが改めてこの星に生きる命の重さを噛みしめる中、ガッシュの首もまた役目を終えたかのように、地中へ沈んでいったのである・・・。


備考

デザインは新貝田鉄也郎が担当。前年の『光戦隊マスクマン』に登場するオケランパを踏襲した巨大化要員であるが、制作サイドからは単純にただのロボにしていいと言われたこともあり、制約も殆どなく結構自由にデザインしたと後に振り返っている。


後年、ひらかたパークにて上演された『動物戦隊ジュウオウジャー』のヒーローショーでは、ガッシュの記憶データから生まれたという設定で、オリジナルキャラクターの「アタックノイド・アッシュ」が登場。レッドファルコンも含めた4人の鳥モチーフの戦隊レッドと干戈を交えている。


関連タグ

超獣戦隊ライブマン

武装頭脳軍ボルト 大教授ビアス


悪のカリスマ

忠臣


グレイ:『鳥人戦隊ジェットマン』の登場人物の一人。ガッシュとは敵組織の幹部にして、黒を基調とした戦闘ロボットという点、そしてCVを担当したのが日下秀昭であるなど複数の共通項を有する一方、その人物造形や組織内での人間関係は様々に相違したものとなっている

デストラ・マッジョ:『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』の登場人物の一人。こちらも敵組織の首領のボディーガード的なポジションであると同時に、作中でもトップクラスの戦闘力と、私心を交えず主に忠実に仕える気質の持ち主という点でも共通・近似した点が見られる

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