概要
キャラクター商品注文機とはドラえもんのひみつ道具である。キャラクターの画像をみせてボタンを押し、発注をかければ、販売されていないいかなるキャラクター商品をも即座に購入することができる。
ただし購入とある通り有償である。
作中では、てれびくん1982年9月号掲載分(てんとう虫コミックス28巻収録)に登場。
作中では
学校帰り、いつものジャイアンたちが最近流行りのキャラクターグッズ(「かめライダー」、「アサレちゃん」、「バンダム」などどれもかなり胡乱なパロディである)の話題で盛り上がっているところ、のび太はどうせ持っていないだろうとバカにされる。強がりでのび太は嘘をつくが、ママにねだろうとしてもあえなく失敗。
いつものごとくドラえもんに泣きつくと、発売されていないはずの「建設巨神イエオン」のスケッチブックを取り出す。キャラクター商品注文機に画像を見せ、未来に発注して作成し受け取っていたのだ。
発売されていないプラモデルやポスター・ペンダントを作成し、ここでジャイアンたちに見せ自慢するまでならよかったのだが、調子に乗ったのび太はあろうことか自分自身のグッズを大量に作成して売ろうとする。そこに現れたドラえもんは慌てて「後で代金はらうんだぞ!」と、有償であることを言うが時すでに遅し、もちろんそれらは全く売れることはなくのび太は途方に暮れるのだった。
ところでのび太は代金払ったのか、ん?
性質と、現代のキャラクター事情
イメージを見せ商品名の書かれたボタンを押せば商品がでてくるのだが、現実には著作権的に完全にアウトなのはともかく、実在すればむしろヲタクや大きなお友達、同人作家にこそ大人気だろう。マイナーキャラや自分の創作キャラのグッズや立体物が課金さえすれば即時に完成するのだから。(推しのキャラグッズにいくらでも金を溶かすヲタが無数にいそうである。あれ、どこの世界の話だっけ。)
作品が描かれた1980年代初頭には、マスプロダクションにないキャラクターグッズは作成することがそもそも個人ではほとんど出来ず、ほとんど作品中だけの夢の産物であったが、現代では同人文化の隆盛とあわせ、マスプロダクション品と遜色のないグッズが製作が可能になってきている。作中で上げられたポスターやペンダント、ボードゲームなどの印刷物はオンデマンド印刷、立体造形物は3Dプリンター、キャラクターイラストはSkebなどで個人的に依頼することことができ、部分的ではあるが現実が若干追いつき、実現しているともいえる。
むろん有償であるが。
その他
ネタとなった「建設巨神イエオン」は、元ネタの強烈さと相まってツボに入ってしまった人間が多く、現代に至るまでイラスト・楽曲・動画などの数多くの3次パロディが作り出されている。
なお、2020年5月20日放送分のリメイク版アニメ「キャラグッズを作っちゃえ!」では「測量戦隊キラメジャー」という作中ヒーローに存在を振り替えられている。イエオンの元ネタが40年前と相当古く、またイデオン自体の権利関係も複雑であることから、現代の視聴者に配慮した結果だろう。また、話題になっているその他のキャラクターも「アバンジャーズ」「かめライダー02」・「超人パルプ」・「キャプテンイタリア」など現代的な話題のキャラのパロディに振り替えられている。