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「いいえ、僕は神です

故に、僕に敵対するあなた方は存在するべきではありません


僕は神、つまり僕に誓って―――あなた方の存在を許しません」


CV:大塚芳忠


概要

傷物語』に登場するヴァンパイア・ハンター。


異邦人のギロチンカッターは二人のヴァンパイア・ハンターを引き連れ、日本へと吸血鬼退治に出向く。

見事に伝説の吸血鬼から四肢(吸血鬼としての能力)を奪うことに成功するも、あと一歩のところで逃がしてしまう。


逃げのびた吸血鬼は眷属を造り、交渉人の力を借りて三人のハンターに一対一の試合を挑む。

眷族が勝てば四肢を返し、彼らハンターが勝てば結界が張られた吸血鬼の居場所を教えてもらうというルールの下、戦いが繰り広げられていく。


※現在の登場作品は『傷物語』 傷物語短々篇『心して』『人として』のみである。


人物

外見

ハリネズミのような髪型で、神父風の異様なデザインのローブを身に纏う。

(劇場アニメ版では原作の描写にない聖書のような本を左手に持つ。)

髪型以外に危うさは無く、常に右目を閉じていて穏やかな雰囲気の大人しそうな男。

身分

吸血鬼退治を専門にしている人間

とある歴史の浅い新興宗教の大司教でありながら、神を自任する。

その宗教に名前はなく、教義により怪異の存在を否定している。

これにより大司教と同時に特務部隊の隊長として、存在しないはずの怪異の存在を消去する役割を自らに課し、使命として吸血鬼狩りを行う

性格

一人称は僕。慇懃無礼なほど言葉遣いが丁寧で、敵である吸血鬼に対しても敬称で呼ぶ。

ドラマツルギーに対して、彼が異国語で話すことを「現地の仕事は現地の言葉で。基本です。」と窘めていることからも、礼儀を重んじるタイプなのが窺える。

他にも眷属との会話から聖職者らしい思想や、礼儀とは反するようなことを述べているが、挑発のために悪役を演じて誇張したり皮肉で言っているふしがあり、真意は不明である。


感情の面に注目すると、普段は穏やかで冷静なため、戦況においても客観的に分析をする役割を担う。そのため、吸血鬼を逃がした際に眷属が現れることを事前に予期し、危惧していた。味方内で注意を呼びかけたりと用心深い面もあるが、眷属との戦いでは隙なく立ち回りをするも油断し高笑いをしたり、吸血鬼と対面した時は静かながらも怒りをあらわにしたりと意外にも喜怒哀楽を少しだけ見せている。


そして彼の恐ろしいところは、目的に対して手段を選ばないという意志である。倫理と道徳を持ちながらも、最も合理的な手段ならばそれらを破るような策でも平気で実行し、周りを混乱させる。卑怯で卑劣、えげつないと評される所以である。


しかし、目的の根底には人の世のためという思想が建前以上に含まれているふしがあり、非人道的な手段を無闇に取るわけでなく、最悪の事態を回避するべく最低限の倫理を守っている。その真意は信仰の高さゆえか、人としてのプライドか、もしくはその両方か・・・・・・。


何にせよ彼の正義もそれを通す手段も客観的には理解しにくく、割り切りにくい考えだが人らしさが溢れている人物に違いない。


能力

武器などを一切持たない。一度目に眷属である阿良々木暦を襲った際、獲物に近づいて右手で掴もうとしてる素振りからも、これまで素手で吸血鬼を退治してきたと推測できる。

「結構鍛えているんですよ」や「一撃で脳を潰します」という本人の発言も冗談やハッタリなどではない可能性が高く、中々に恐ろしい腕力である。


また、伝説の吸血鬼を相手取る上で、界隈で実力のあるハンターを用意し保険として二人まで犠牲になっても討伐が継続できる体制を整えたり、眷属相手にも、自身や周りへの被害を最小限に抑えられる範囲で最も効果的な手段を用いて戦いに臨んだりと、策士でもある。


ちなみにハンター三人の中でも一番実力があると評されている。


関連人物

キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード忍野忍

伝説の女吸血鬼。怪異殺しの異名を持ち貴重種とされている。とある目的で因縁のある日本へと訪れた。

ギロチンカッターと数年間殺し合いを続けていた彼女は彼の手腕を認めている。そのためか人間の名前を覚えない彼女がしっかりと覚えているほどである。フルパワーの状態以外では一対一でも彼に勝つことは厳しいとし、眷族の阿良々木暦にも、“人が吸血鬼退治を専門に請け負っていることに警戒すべき”と促していた。

阿良々木暦

キスショットの眷属であり、物語の主人公。高校生の春休みにキスショットを助けて自身も吸血鬼となる。

ギロチンカッターへの印象は狂信者、卑怯で卑劣な人間の風上にも置けない男。後の出来事により彼にとってギロチンカッターの存在が大きなトラウマとなってしまう。

忍野メメ

怪異全般の専門家で交渉人。ハンター三人の攻撃を同時に受け止めるほどの実力を持つ。

その時のハンター達のことを“あの連中は見境なかった”“よっぽどキャリアのある連中らしい”と評するも、“話せばわかりそうな連中”として阿良々木暦からの依頼を引き受け、阿良々木暦とハンターとの試合をセッティングしてみせた。しかし相手の器量と力量を見誤り、ギロチンカッターに出し抜かれてしまう。

羽川翼

阿良々木暦の同級生。ギロチンカッターに誘拐されてしまう。その際、彼と話したが会話が通じず噛み合わなかったとのこと。(映画 傷物語/熱血篇の副音声より)

ドラマツルギー(物語シリーズ)

ヴァンパイア・ハンターの一人で同属殺しをする吸血鬼。キスショットから右脚を奪った者。

ギロチンカッターに雇われていた。当初の予定に無く現れた眷族分の追加褒賞の有無を彼に確認するなど、仕事としての意識が高い。食料はギロチンカッターの教会から死罪人が支給されている模様。

エピソード

ヴァンパイア・ハンターの一人で吸血鬼と人間のヴァンパイアハーフ。キスショットから左脚を奪った者。

過去に親を失ったあとギロチンカッターの教会に保護された。とはいえ本人いわく、ギロチンカッターが親代わりではないとのこと。ギロチンカッターへの印象は次元の違うイカレ、神変態。



関連イラスト

【サンプル】C94新刊キスギロセンシティブな作品ギロチンカッター 02


キスショットとの死闘(※ネタバレあり)


映画「傷物語」ビジュアルブック PART2 傷物語短々篇『心して』より抜粋








阿良々木暦に試合で負けたギロチンカッターは、渋々ながらもキスショットの両腕を返しルールを守る。

だが元々は忍野メメとの交渉で、たとえキスショットが完全体に戻っても“彼女は眷属である阿良々木暦を人間に戻す”と伝えられていた。それはつまり、キスショットが阿良々木暦に殺されることを意味し、ギロチンカッター達はその条件の下に試合を受けていた。しかし阿良々木暦の性格上、心優しい彼がキスショットを殺すことはできないとギロチンカッターは見抜き、完全体になったことで隠せなくなった彼女の気配を辿り、ギロチンカッターは単身でキスショットのもとへと向かう。


二人の吸血鬼の談笑が一段落し、阿良々木暦が退席したタイミングを見計らい、ギロチンカッターがキスショットの前に姿を現す。彼は鬼と人との交流に呆れながらも、いまだに阿良々木暦を人間に戻さない彼女に対し怒りをあらわにする。それは阿良々木暦はキスショットを殺すことができないという事実に、彼女自身が気づいてない事への怒りだった。

その事を突きつけるもなお、彼女は要領を得ないままだったが、「僕さえ殺せなかったあの子が、どうしてあなたを殺せると言うのです?」というギロチンカッターの言葉により、ようやく真意に気づく。


だが彼女は変わらず自己解決を図ろうとするも、「死ぬならどうかひとりで死んでくださいよ。あの子を巻き込まないであげてください」と念を押した後、彼はひとつの提案をする。

それは自分を返り討ちにすれば阿良々木暦はキスショットを殺して人間に戻り、二匹の鬼を消去でき、皆が幸せになるというアイディアだった。


それを聞いた彼女は再び混乱し、最後の最後までわけのわからない男と言いきり、対して彼は「あなたにはわからなくていいんですよ。あの子にはわかるでしょうから」と返す。

(これらの言葉から、阿良々木暦に人の死という厳しい罰を科す反面、かつて忍野メメが人間として彼を扱ったようにギロチンカッターもまた、阿良々木暦の人間性を信じ、彼を人間と見なしていたのかもしれない。)

その会話を最後に、互いを名乗り上げ敬意を払い、全力の戦いが始まる。


「それでは参りますよ、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード。鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼―――怪異殺し。僕の本気を振る舞いましょう。死力と贅を、尽くしましょう」

「ボナペティ」


その結果、伝説の吸血鬼相手に人として最期まで抵抗したギロチンカッターは、勝負に負けるも試合には負けなかったという―――



このときキスショットはギロチンカッターのことを、“恐れることを知らぬ――留まるところを知らぬ。こやつのそういう、好感の持てるところが―――嫌いじゃったな。”

“しのぎを削ったこの数年は―――楽しかったと言うところじゃった。危ない危ない。”と評している。


そして余談、というか衝撃的な事実だが、なんとキスショットが所持している妖怪のみを切る(人は切れない)妖刀「心渡」でギロチンカッターは斬られている。つまりギロチンカッター自身が怪異だったのだ。それを前提に思い返してみると、なんとも不思議な人物である。

後にキスショットが彼を捕食しているときに、“聖職者はまずいと相場が決まっておるのじゃが――しかしなかなかの美味であったわ”と評しているのも意味深である。(本人は空腹のせいとして納得しているが。)


ちなみにキスショットは斬る前に“こやつはほとんど妖怪みたいなもんじゃろう”とそれを予想していた模様。おそらく元は人間で徐々に怪異化していったのではないかとも予想できるが詳細は不明である。彼の過去のスピンオフに期待するのみである。


代表的なセリフ

  • 「心ここにあらずな獲物に対し、僕達は、しゃきっと心を用意してかかりましょう」
  • 「いいでしょう。平等なる競争は、互いのスキルアップに繋がりますからね」
  • 「僕は手間を惜しむ者ではありません―――世の中をよくするためにならば、どんな労をも厭いませんよ」
  • 「神としては負けましたがね。人としては負けていません。あなたにも。そしてお前にも。あるいはきみにも。ついでに貴様にも―――むろん―――あの子にも」
  • 「リベンジなど挑みませんよ。退治するだけです。根治するだけです。正しく治すのです、あなたがたを。たかがゲームの、たかがルールを、守れもしない化物どもを」
  • 「僕は手段を選びませんよ。僕にとっては僕の命も、ありふれた手段のひとつです。僕の命は、もっとも使いやすい道具です。鬼を刺すための剣です」

  • 「騎士道精神っていうんですか?変ですよねえ」
  • 「僕は男女差別を嫌います」
  • 「女の子ひとりくらいなら―――簡単に殺せます」
  • 「あのふたりも案外情けない」
  • 「・・・・・・不愉快ですねえ」
  • 「勝負の最中に武器を離す馬鹿がどこにいますか?」

関連タグ

物語シリーズ

傷物語

キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード

ドラマツルギー(物語シリーズ) エピソード

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