性格は自尊心が強く、喧嘩っ早いところがあり、口が悪く空気が読めないのでミリスでは友人は少なかった。しかし本質は誠実な努力家で自分の力を弱者や困っている人を助ける為に使う事を義務とし自分の立場が悪くなっても友人を見捨てないなど情に厚い。エリナリーゼと出会ってからは立ち回りが上手い彼女が上手くフォローしている。

他者の実力は素直に評価するが勘違いで過大評価している事が多い。

ミリス神聖国の出身、それもミリス教皇の孫とあってクリフ自身も敬虔なミリス教徒である。ミリス教団は魔族迎合派と魔族排斥派に分かれて政争を繰り広げているが、祖父である教皇は迎合派に属している。そのためかクリフも魔族に対して偏見を持っていない。ただしミリス教徒は一夫一妻が常識なので女性関係にだらしない人間には辛辣な対応をしている。

能力

魔術

幼くして上級の火属性攻撃魔術を習得し、治療・解毒・神撃魔術でも上級を習得している。さらに、ラノア魔法大学に入学して1年で火以外の全ての上級攻撃魔術と結界魔術の初級を習得しており、最終的に結界魔術も上級を習得するなど魔術師としては紛れもない天才といえる。

とはいえ、ルーデウスやシルフィエットのように特に体を鍛えているわけでもないため、戦闘能力という面では実戦経験の少なさもあってあまり高くはない。

ただしノルンたちのレイス退治に同行した際はルーデウスたちとの2、3度の冒険での経験をしっかり身につけて状況やレイスの実力を見抜き的確に動いてノルンたちの窮地を救い、本編最後の戦いではルーデウスたちのサポートと治療に徹していたとはいえ戦力に数えられているなど才能の高さを見せている。

作中ではクリフの魔術師としての優秀さは戦闘よりも、研究の面で発揮されて魔法大学の3年次から、魔道具の研究を始め魔法陣にも精通し、ラプラス以外で初めて呪いの解呪に成功しザリフの義手や魔導鎧などを開発した。

魔法陣に関する知識ではロキシーも及ばないと認め、龍神オルステッドからも認められている。

主な使用魔術

獄炎火弾(エクソダスフレイム)

上級火魔術。巨大な火球を射出する。

ヒーリング

初級治療魔術。ある程度の傷を治療する。

エクソシストレート

初級神撃魔術。レイス系やスケルトン系の魔物に有効な魔術。

識別眼

見た物体の詳細がわかる魔眼。ナナホシのドライン病の治療法を探しに魔大陸に行った際に魔界大帝キシリカから貰った。

表示される詳細は魔界大帝キシリカ・キシリスの知識に基づいており、キシリカが知らないものは分からないと表示され間違って覚えているものは間違った知識が表示されるなど内容を過信するのは危険である。

作中では魔物の強さを測るような使い方もしているが、正確に数値化されているわけではなく、こちらも魔界大帝基準の強さを表示している可能性があるので注意が必要である。

指導者として

指導者としては専門用語や難しい理論を相手がわかっている前提で教えるので、教えるのはあまりうまくないとルーデウスから言われている。もっともこれは教えている相手が自分以上の魔術師だと思っているルーデウスなので、これくらいは理解できていると思って敢えて専門的な教え方をした可能性もあり、実際にルーデウスは特に問題なく理解できていた。エリスによると少なくともルーデウスほど解りやすくはないらしい。