概要
ラウ・ル・クルーゼ率いるザフトのエースモビルスーツ部隊で、ナスカ級ヴェサリウスを母艦とする。
構成する赤服の全員が最高評議会員の子息というスーパーエリートチーム。ミネルバと比べてもかなり異様だが、にもかかわらずバリバリに前線に出て、しかも生身の潜入工作任務までやる硬派な部隊。超個人主義・超能力主義のプラントにおいては高官の息子=より才能があるということであり、ミネルバと同じく最大5名の赤服が配属されたことから考えても、シンプルに当代最強の部隊として編成されたものと想像される。
その隊長を任されるあたりクルーゼはやはり高い評価を得た隊長なのだろう。
また、白服の隊長+赤服という構成は後のミネルバ隊、ジュール隊、さらにコンパスのヤマト隊も同様であることから、ザフトのエース部隊の標準的な構成である模様。
作中では、連合の新兵器略奪を目的にヘリオポリスを襲撃し、ストライク以外の4体のG兵器を強奪。以降はそれを主戦力として運用し続けた。
唯一取り逃したストライクとG兵器のデータを持つアークエンジェル追撃の任を担い、なりふり構わない徹底的な追撃を行い、その過程で宇宙要塞アルテミスの攻略、ラクスクラインの保護、第八艦隊の撃滅等多大な戦果を挙げるが、最終的に肝心のAAとストライクの撃墜は達成できないまま、AAは地上に降下し、追撃は中断。23話にて新たにアスラン、イザーク、ディアッカ、ニコルの4人からなるザラ隊が再編成され、クルーゼ隊は事実上解体された。
その後、アスラン、ディアッカの離反に伴い、最後の一人となったイザークを中心に補充要員のシホとアイザックを入れクルーゼ隊が再編されるが、プロヴィデンス受領に伴うクルーゼの離脱によりジュール隊へ編成された。なお、戦後はここにディアッカも合流した。
クルーゼ隊の徹底的な追撃とそれを凌ぎ切ったストライクの大活躍の結果、ザフトとしては、強奪に成功した特化型機たちよりも寧ろ、強奪できなかった機体のインパクトが強くなってしまったようで、強奪後のMS開発にはストライクの影響が極めて色濃く反映されることになった。
メンバー
仮面の男枠の隊長。歴代ガンダム作品の仮面枠を通してみても、実は個々の隊員への対応では中々良い隊長ぶりを発揮している方。
裏では戦争を泥沼化させるため様々な工作をしているが、結構行き当たりばったりでNJC入手も完全な偶然である。因みにヘリオポリス崩壊も完全な事故。
ネビュラ勲章を持つエースパイロットではあるが、MS開発のタイミングの都合上、隊員より型落ちのMSを使うことが多かったため、出撃回数も少なめである。
副隊長。ヴェサリウスの艦長。
緑服ながら専用のジンに搭乗する優秀なパイロット。アスランたちの先輩。G兵器強奪時は諸事情で汎用のジンで出撃。2度ストライクと戦うものの、当時新兵器だったソードストライクガンダムのマイダスメッサーの戻ってくる軌道を読めず本体に直撃、その隙にシュベルトゲベールで切り裂かれ戦死。
ヘリオポリスでのG兵器奪取の際にマリューら技術班に射殺される。アスラン達とは同期の赤で、同期のムードメイカーだったらしい。
MSパイロット。ヘリオポリスでのG兵器奪取の際に戦死。
- マシュー
ジンのパイロット。アークエンジェルのゴッドフリートで機体を両断され死亡。
- ラコーニ、ポルト
ローラシア級小隊の隊長たち。
- ゼルマン
クルーゼ隊所属の巡洋艦ガモフの艦長。
ザラ隊へ編成
イージスのパイロット。AAの地上降下後、クルーゼが隊を離れるのに合わせて部隊の指揮とAAの追撃を引き継ぎ、ザラ隊隊長となる。のちにストライクを撃墜した功績からネビュラ勲章を授与するも、そのまま裏切ったためザラ隊も消滅した。
デュエルのパイロット。部隊主要メンバーとしては最後までザフトに残り、ジュール隊の隊長に就任する。プラント防衛に努め、活躍。戦後も隊長としてなんだかんだで出世を続け、ザフトでもかなり上位の地位に登り詰めている。
バスターのパイロット。のちにアークエンジェルの捕虜となり、そのまま三隻同盟に合流し、ザフトは離脱する。戦後は緑になって出戻りし、ジュール隊の副官となる。
ブリッツのパイロット。オーブ近海にてアスランを庇って戦死。彼の死がきっかけとなり父ユーリによってNJCの開発が加速され、実践投入されるに至った。
ジュール隊へ編成
補充要員。台詞はほどんどないが赤服であり、シグーディープアームズのテストパイロット。必然的に腕も中々のものと思われる。
補充要員。