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クレナイ・ガイ

くれないがい

クレナイ・ガイとは、特撮テレビドラマ『ウルトラマンオーブ』の登場人物で本作の主人公である。
目次 [非表示]

「どうせ地球は丸いんだ。またそのうちどっかで会えるだろう」


演:石黒英雄『ウルトラマンオーブ』(ウルトラマンオーブの声も兼任)

概要

クレナイガイクレナイガイ

魔王獣復活を阻止し、地球を守るために銀河の彼方からやってきた光の戦士:ウルトラマンオーブに変身する謎の青年。

ぶっきらぼうだがどこか陽気な雰囲気の風来坊で、楽器・オーブニカを奏でながら長きに渡り地球を放浪してきた。いつから地球にいたのかは不明だが、少なくとも19世紀には地球を訪れていたらしく、その頃から現在と変わらない青年の姿をしていた。


レザージャケットに中折れ帽を被った姿が特徴的であるが、物語が進むごとに帽子を外しているシーンの方が多くなった。なお、このレザージャケットは1947年頃に共闘したスカダー米軍大尉から譲り受けた思い出の品であり、「あばよ」という別れの挨拶も元は彼のセリフであった。

劇場版では麦わら帽子にアロハシャツというラフなスタイルで登場している。


放送開始時は「メビウス』以来となる、ウルトラマン自身である主人公」と紹介されていたが、第23話におけるジャグラーの回想シーンを見る限りでは、宇宙のとある場所で光の導きを受けてウルトラマンとしての力を授かったらしい事、後述する『THE_ORIGIN_SAGA』にて「オーブの光はお前を選んだ」という台詞がある事から、人間の姿を借りたウルトラマンではないようだ。


元は普通の人間(ないしは人間に限りなく近い姿をした異星人)、少なくともM78星雲光の国の出身ではなかったと考えられる。

どちらかというと、ディファレーター光線を浴びてウルトラマンになった数万年前の光の国の人間に近く、後に明かされた経歴も踏まえると「既にウルトラマンである主人公」と言った方が正しいか。しかし一部では「ウルトラマンが人間に変身している」と説明されることもあり、その場合は「現在の本来の姿はオーブであり、過去の自分の姿になっている」ともとれるかもしれない。少なくとも、最初からウルトラマンだったわけではないのか確かである。


人物

物語開始時点で既にウルトラマンとしてかなりの経験を積んでいるため、新世代ヒーローズの主人公としては珍しく精神がかなり成熟しており、傍観者に徹したり周囲の人物の成長を促したりする立ち回りが多い。その立ち位置はむしろ一部例外を除いた昭和シリーズの主人公に近い。

悪意があったり侵略者に操られる怪獣や侵略の意思を持つ宇宙人に対しては容赦はしないが、すべての怪獣や宇宙人に対して敵対的な感情を持っているわけではなく、「怪獣だって好き好んで人間の前に現れているわけではないはずだ」と話し、実際に直後に出現したグビラを殺さずに元いた場所に連れ戻したり、惑星侵略連合を離反したババリューが静かに暮らしていけるよう彼の消息を隠し通したり、ウルトラマンフェスティバル2016のショーでは「子供を犠牲にしてまで掴み取る平和など真の平和とは言えない」としてバルタン星人の子供たちを見逃したりと、慈悲深いところを見せたこともある。

18話では、たまたま居候先のSSPのオフィスを訪れた渋川一徹の娘が父親のことで悩んだ際にはラムネを上げたりと面倒見のいい一面を見せている。

またたとえ侵略宇宙人であっても、実際に破壊活動を行ったり地球人に危害を加えたり、自分に挑戦してきたりといった行動に移さない限りは積極的に敵対しようとはしない…どころか、親交を結ぶことさえあるという歴代ウルトラマンの中でも独特なスタンスを持っている。

13話でタダ飯って訳にも行かねぇかと行って自分の寝床になってるオフィスの一角やSSP-7を洗うなど律儀なところがある。


その一方で、走行中の自動車(SSP-7)の天井に涼しい顔でしがみついていたり、マガバッサーが起こした竜巻に自ら飛び込んで飲み込まれたナオミを助け出したりと、並外れた身体能力を持つ反面、零下20度の保冷車をトラックの荷台代わりに乗り込んで5時間も過ごしたり、変身するところを見られないよう証明写真のボックスの中で変身したものの、できあがった写真の取り出し方が解らなかったりと世間ずれしている面がある。本編では披露しなかったが、劇場版では手からビームを放っており、変身前でもある程度能力は残存しているのかもしれない。


最大の楽しみは一番風呂(本人曰く、「地球上において最高の贅沢」)。そのため、風呂のマナーには厳しく、水が臭くなって行きつけの銭湯が臨時休業に追い込まれた際には、その原因となったマガジャッパに対して(自分を差し置いてのんびり行水していた恨みもあってか)「ちゃんとかけ湯してから入れ!マナー違反もいいとこだぞ!!」と怒りをぶつけていたほか、シンとジェッタが湯船に飛び込んできた際には「湯船に飛び込むな!!」と一喝している。

地球の食べ物も気に入っているらしく、なかでも一番思い入れのあるものはナターシャが作ったマッシュルームスープである。この他にもアイスクリームや小江戸ラムネを購入したり(前者はマガパンドンのせいで溶けてしまった)、コフネ製作所の小舟惣一から秘伝の焼きそばの作り方を伝授されたり、冷めたたこ焼きも意外といけると評している等どこか庶民的。

お金を置いていったとはいえSSPの冷蔵庫にあるアイスを全部平らげたりと食い意地を張っていたり、

挙句に居候してる身なのにハンモックに半裸で寝て雑誌を読みながらダラダラ過ごしたり、

「夕飯はピザでいい」と注文したり、たい焼きを独り占めして一気食いしようとするなど、少し図々しい面も。

18話では、ノリノリでどら焼きを大量に買って食べている。

趣味は読書。『HOW_DAY』という雑誌のほか、第21話で登場する岩木夫妻が執筆した『古城ロマンス紀行』という旅行記を読んでいた。オーブニカの演奏を得意としている為か、音楽も嗜んでいるらしく、劇場版ではオーブの意匠とウルトラサインが描かれたウクレレを弾きながら登場している。


歴代ウルトラ戦士のパワーを宿したカードウルトラフュージョンカード」2枚を「オーブリング」でリードすることで、ウルトラマンオーブにフュージョンアップ(変身)し、地球を怪獣や侵略者たちの魔の手から守り抜くための戦いに身を投じていく。


ウルトラフュージョンカード使用時には歴代ウルトラ戦士の事をさん付けで呼んだり(ベリアルのみ悪の戦士ゆえか当初は呼び捨てだったが、力を借りる際以降はさん付けで呼んでいる)、カードに向かって「お疲れさんです」「よろしくお願いします」と言うなど、先輩ウルトラマン達に対して敬意を払っている。

ダイナアスカ・シンコスモス春野ムサシガイア高山我夢アグル藤宮博也とは面識があり、かつて共闘したことが、後述するスピンオフ作品で明らかとなっている。


一方でとある大先輩人間体のことを知らなかったような描写もあったので、ウルトラマン側の存在は知っているが変身者や人間形態は知らないというパターンもあると思われる。またウルトラマンであってもトレギアのことは全く知らなかったようである(もっとも、後に明かされた彼の経歴を考えると、ガイがトレギアを知らなかったのもある意味当然とも言えるが_)。

先輩に対する敬意だけでなく、自分の功績や実力を安易に自慢したりひけらかしたりしない謙虚なところもあり、ジャックからは「気持ちの良い青年だった」と評されている。


今のところ上述のまだ長い時を生きていない時期に出会った面々を除いて、ウルトラマンには「さん付け」、変身者に対しては自身が長い年月を生きているのもあってか(メタ的な意味で先輩でも)呼び捨てというスタンス。ウルトラマン自身だが、それでも19歳とウルトラ戦士としては異常に若い朝倉リクジードの場合は公式配信で「ジード」「リク」と呼んでいる。もっともサイドアースで初めて会った際には別作品のガイのごとく「ジードさん」と呼んだあと「俺の方が先輩だよな?ジード?ジード先輩?えっ、どっちがいいかな?」と悩んだ末に呼び捨てに変えているが。「どっちでも良いだろ」


なお、ギンガからXまでのスパークドールズで変身するウルトラマン達に関しては、変身者に対してのみタメ口で接する(とは言うものの、変身者の意思が優先されるギンガやビクトリーに関しては接し方がややこしくなりそうであり、『ウルトラギャラクシーファイト』ではビクトリーに対して「ビクトリーさん」といいつつもその枕詞は「あんたは」であり、ショウの言葉には「ああ」と返答するなど独特の距離感で表現されていた)。

ちなみに工藤ヒロユキに対しては「工藤くん」という今までとは雰囲気の異なる呼び方をしていたりする。

今後、年上の後輩が登場することになった場合はどのような接し方をするのであろうか…。

ファイトオーブでは、ゼロがシャイニングウルトラマンゼロになり、シャイニングフィールドを展開した際には、特訓?と困惑をしたりしている。

過去のトラウマと、その克服

彼がウルトラ戦士の力を借りて戦っているのは、過去にある戦いでとある異国の少女:ナターシャが巻き込まれて犠牲となってしまい、それがトラウマとなって本来の力を失っているためである事が明かされている。

本人はそれについてしらばっくれたような態度をしているものの、宿敵であるジャグラーからは「人間を傷付ける事を恐れている」と指摘されている。


第5話以降、ふとしたきっかけでSSPのオフィスに居候する事になるが、15話のギャラクトロン戦でサンダーブレスターの力を制御しきれなかったことでナオミに瀕死の重傷を負わせてしまい、自責の念を感じてSSPのオフィスを立ち去り、再び放浪の旅に出る。


その後、第17話にて、ナターシャが事件に巻き込まれながらも実は生き延び、命を繋いでいた事を知り、その子孫のナオミに「次オーブが現れたら、その歌を歌ってやってくれ」と頼み、「必ず帰ってくる」とオーブニカを渡した。それによって、サンダーブレスターを制御したガイは「己を信じる勇気」を掴み、本来の力オーブカリバーを取り戻した事により、オーブは本来の姿を取り戻した。


その後、ナオミの「ありがとう」に対して「礼を言いたいのは、オーブの方だろうな」と告げた。

渡したオーブニカを受け取り、ガイはこの世界の命をこれからも守り続ける事を決めるのだった。


マガタノオロチとの戦いで一度破れた後、再戦前にジャグラーがかつてナターシャを助けていた事に気付くと、彼にまだ光を失っていない事を語り一発殴った後抱き寄せ感謝の言葉を述べた。

そして最終決戦を終えた後、一徹やSSPの面々、そしてジャグラーに見送られながら旅立っていった。


その後も他のウルトラ戦士たちと共闘しながら地球や銀河の平和を守り続けている。

亡霊魔導士レイバトスとの戦いではその功績が認められ、ウルトラマンゼロゾフィーより宇宙警備隊への入隊とスターマーク勲章(光の国における最高クラスの名誉勲章)の贈呈を進言されたが、「自分には流れ者の方が性に合っている」という理由で固辞している。


THE ORIGIN SAGA

過去編にあたるこの作品では、オーブとなったばかりの彼が、別宇宙を襲う宇宙悪魔ベゼルブの群れからジャグラーと共に人々を守る"ファースト・ミッション"が描かれる。クレナイという名前は地球に来てから名乗り始めたため、本作では「ガイ」のみとなっている。


本作では元救助隊員で、オーブとなる前から遠く離れた人々の悲鳴を感じ取れる能力を持つ事が判明した。「誰も悲しませない」という理想を抱いていたが精神的に未熟であり、TV版と比べて後先考えない直感的な行動をとる事も多く、ジャグラーを度々苛立たせている(ガイ自身はジャグラーの方が正しいと認める発言をしている辺り、自覚はあるのだと思われる)。


惑星O-50(オーフィフティ)の「戦士の頂」にてオーブカリバーに選ばれウルトラマンオーブとなったが、これはガイ自身にとっても周囲にとっても予想外だったようで、思わず「俺を選んだのか!?」と叫んでいる(TV版第23話の回想シーンではそこまで驚いているようには描かれていなかったが、これは回想した主であるジャグラーの主観が入っているためと思われる)。

ジャグラーではなく自分が選ばれた事に戸惑いつつも、行く先々で出会う先輩ウルトラマン達と交流しながら戦いに身を投じていく。

戦士の頂に挑戦する者は過去のウルトラ戦士の事を勉強するらしく、ガイは少なくともダイナ=アスカ・シンの事は初見で名前がわかるくらいには知っていた。


final episodeにて先輩ウルトラマン達に語った言葉は、ガイがTV版に至るまで幾多の別宇宙を旅していく事を匂わせる内容になっている。


なお、この時代のガイはRPGの登場人物風の服装にマフラーを巻いたコーディネートになっている。


なお、公式パンフレットによれば、ガイとジャグラーはO-50出身という事になっているがジャグラーを演ずる青柳氏がツイッター内でこれを否定している

これについてはガイを演じる石黒氏も『ウルトラマンタイガ&ニュージェネレーションぴあ超大全』のインタビューにて「(O-50は)出身じゃない」と語っている。

これはガイとジャグラーにまつわる衝撃的な初期構想も関わっており、O-50などの設定が(後付けも含めて)整理されていく中で変わっていった面もあるためであるようである(少なくとも初期設定ではガイもジャグラーもO-50出身ではなかったとのこと)。

ただ、この場合、O-50の出身ではないとしたら一体どこの出身なのかという新たな疑問点が生じることになるが、これに関する明確な解答は今のところ公式からは示されておらず、不明のままである(少なくとも地球人に限りなく近い容姿をした種族であることだけは間違いないとは思われるが)。


余談

イメージ・モデル

風来坊という設定の主人公は、モロボシ・ダン=セブンに通じるものがあり、シリーズ構成を担当する中野貴雄氏によると実際にモデルの1つにしたらしく、メイン監督の田口清隆氏も「もしもモロボシ・ダンがウルトラ警備隊にスカウトされなかったらどうなっていたのか」という発想がコンセプトになっていると語っている。


他には、木枯し紋次郎クリント・イーストウッド等も意識しており、「21世紀のこの世の中に放浪しながら活躍する『天下御免の風来坊』を復活させよう」「最近のライダーはちっともロンリーでもさすらいのヒーローでもなくなってしまったので、その空いている席をいただきました」という意向でキャラクター設定をしたとのこと(もっともSSPのオフィスに住むようになってからは「居候」下手すりゃ「ヒモ」といった風情で風来坊らしさは開始早々無くなっている)。

ちなみにガイが風来坊をできるのは「土地持ちだから」らしい(つまり家賃収入などがあるのでお金には困らない)。


なお、「クレナイ・ガイ」という名前は、第1作『ウルトラマン』、第2作『ウルトラセブン』、および同じく円谷プロ製作の巨大ヒーロー特撮『ファイヤーマン』の企画段階での仮称(現在もウルトラシリーズ新作の情報漏洩防止のためにダミーネームとして使われている)である「レッドマン」ではないかと言われていた(クレナイ → 紅 → red、ガイ → Guy (男) → man)。

だが、それはあくまで偶然との事であり、実際は俳優小林旭の愛称である「マイトガイ」と「真っ赤に燃える夕日」のイメージを掛け合わせて「+マイトガイ」と名付けられたとのことである。


悪のラスボスから特撮ヒーローへ

カイとガイ中の人ネタとロゴの丸いやつ

演者の石黒氏は過去に『仮面ライダー電王』でラスボスであるカイを演じているが(正確にはデスイマジンがラスボス)、これまでに特撮のラスボスを演じた俳優が、後の別作品で主人公の特撮ヒーローを演じたことは一度もなく、特撮史上初の快挙である(ただし声優まで幅を広げれば上記のイラストのようにショッカー首領ウルトラマンエースの声を演じた納谷悟朗氏という前例がある。ラスボスではない普通の怪人役を演じた俳優がウルトラヒーロー役になったり別作品でヒーローを演じた俳優が、ウルトラマンに変身する役を演じたという事例ならばいくつか存在する)。


一応、平成ウルトラマンでは平成ライダーでラスボスを演じた俳優が善玉を演じること自体はそこまで珍しいことではない。

ちなみに、逆に、ウルトラシリーズで善玉を演じた俳優が仮面ライダーシリーズで悪役を演じた事例もある。『ウルトラマン』に変身するハヤタ・シン役の黒部進は『仮面ライダーBLACK』で黒松教授を、『ウルトラセブン』に変身するモロボシ・ダンを演じた森次晃嗣は、『仮面ライダー剣』では天王路博史(ケルベロスⅡ)をそれぞれ演じている。

なお、上記の通り、シャドームーンの大浦氏は『ギンガs』、真木清人役の神尾氏は『x』でそれぞれ防衛チームの隊長を演じ、また『ギンガs』→『x』→『オーブ』の順であるため、3作連続で元仮面ライダーの悪役を演じた俳優がウルトラシリーズで善玉を演じたこととなった。

また、オーブで渋川一徹役の柳沢慎吾も、仮面ライダー電王の映画のボスの一人を演じていた。


また、石黒氏は出演当時27歳であり、黒部氏を越えてテレビシリーズでは当時歴代最年長の主演ウルトラマン俳優であった(ただし、黒部氏は『マン』第15話放送の前日に27歳になったため最年長タイにもなるが、デュナミストを含めれば姫矢准を演じた桐島優介氏が当時28歳(『ネクサス』第14話放送の2日前までは27歳)である)。歴代最年少の主演である次作の朝倉リク/ウルトラマンジード役の濱田龍臣氏とは12学年(石黒氏は早生まれ)もの年齢差(年齢では11年)がある。

その後、2023年に『ウルトラマンブレーザー』で蕨野友也35歳主演に抜擢されたことで、石黒氏の歴代最年長記録は更新されることとなった。ちなみに、蕨野氏とは、「仮面ライダーシリーズで悪役を演じた後でウルトラシリーズの主人公役に抜擢された」という不思議な共通点があったりする。


証明写真とウルトラシリーズの共通点?

前述のように、初変身は「証明写真ボックスに飛び込んでこっそり変身する」というものであったが、実は証明写真ボックスの考案者は円谷英二という説がある。つまりウルトラシリーズとは親が同じ、一種の兄弟かもしれないのだ。

そのため「後にウルトラシリーズを産みだす人物が考案したガジェット」という事で証明写真ボックスで変身する事になったとのことである(アニバーサリーヒーローズスペシャルの石黒氏の発言より)。


ラムネにまつわるエピソード

SSPと風来坊ラムネのお兄さんだよ

ガイといえば、よくラムネを飲んでいるシーンがあり、彼の好物として定着しつつあるが、第2話冒頭で銭湯を訪れていた子どものためにラムネの瓶の蓋を開けるシーンで、ラムネを開ける際に泡が出ずに撮影が中々先に進まず、相当難儀したことを最終回直前の特番で明かしている。本人曰く、「(劇場版・スピンオフも含めて)全撮影の中で一番苦労したシーン」らしい。


(以下、本人の証言)

「これは、スタッフも監督も俺もみんなもう…ピリピリムードになっちゃって…。

 もうアクションとかつらいシーンとかじゃなく、もう本当にあれが辛くて…。


 開けても全然泡が出なくて…。何本も何本も開けても、どんだけ振っても…。

 『振ったよ! 振ったよ!!』ってみんなに言って、

 カメラマンの(髙橋)創さんと田口監督と俺で、『よし、やろう!』って言って、

 『照明もOK!』って言って………太陽も落ちちゃうの、もう!!

 落ちちゃうから照明さんもガンガンね、夕日っぽいの作ってくれたりして……

 早いじゃないですか、太陽落ちるの。

 俺も、『よし、行きますよ!』って言って、『もうテスト良いから! テスト良いから!!』って言って、

 『本番!本番!! よーいスタート!』 → プシュ!! → 『もうえぇ~!!』…っていうのをもう…何回もやって…。


  もう無理なんじゃないか…となって……。で、ちょっと傾けようか?とか……。

 開けた時に本当はちょっと違うセリフだったんですけど、『ちょっとこぼれちゃった』って……

 もう落ち込んだ感じで言っちゃってるのよ。『あぁ…ちょっとこぼれちゃった……』って…。

 本当は、開けてプシュッ!→『あぁ! ゴメンね!!』とかやるつもりだったんだけども…

 …っていうのを、『あぁ…ちょっとこぼれちゃった…』って……。

 もう現場もシーーーンとなってて、俺、あの時間だけは本っ当に黒歴史。」


このことからコメントなどでラムネが「魔王獣 マガラムネ」などと呼ばれるようになった。


また7話でとっさに名乗った「ラムネのお兄さん」もガイの愛称として定着しており、『ウルトラマンフュージョンファイト!』のナビゲーション音声にも「ラムネのお兄さんと約束だ!」というものが後に追加された事から、公式も意識している節がある。


変人ホイホイ?

彼に対し何かしらの感情を抱いている人物を挙げていくと、


・エキセントリックな言動を連発し、ガイ自身やSSPを散々振り回してきたジャグラー。


・「星を宝石にしてコレクションにする」という一風変わった趣向を持つ一方、感情の起伏の激しいムルナウ


・悪役とは思えないほどハイテンションでやたら暑苦しいガピヤ星人サデス


…とものの見事に変人が揃っており、それ故に、「変人に好かれやすい」という何とも不名誉な特徴を挙げられることが多い。このおかげで「オーブの敵には変人と凶悪怪獣しかいない」「真っ当な敵はレイバトスのみ」とか言われたりも


そして2年後、更なる変人が現れようとは、誰が予想できたであろうか……?


その他

演じた石黒氏は、新世代ヒーローズの主人公を演じた俳優では唯一の80年代生まれである(※)。


ジャグラー役を演じた青柳氏とは2022年に放送されたドラマ『遺留捜査』第5話でも共にゲスト出演し、共演している。


※ 蕨野友也氏も80年代生まれであるが、『ブレーザー』は現時点では新世代ヒーローズに加算されるか不明であるため保留。


ウルトラマンジード

ギャラクトロンの情報を追って、サイドスペースの沖縄・宇宙人街へと来訪しバーで情報を集めていたところ、絡んできた多数の宇宙人に苦戦する朝倉リク一行に「腕の振りが大きすぎる。もっと肩の力を抜いた方がいい」と肉弾戦の助言をしつつ加勢。向かってきた宇宙人達をジャグラー、ゼナと共になぎ倒した(合間にマスターから受け取った瓶ラムネを飲みつつジャグラーと会話するなど歴戦の余裕を見せていた)。

その後はゼロが去った地球を一人で守ることを背負い込んで一人で悩んでいるリクに


誰かと深く関わること、その誰か失うことを俺は恐れていた時もあった。まぁ、そんなのは俺の思い込みだったんだけどな。」


「ウルトラマンだって完璧じゃない。一人でできないこともある。言ったろ?肩の力を抜けって」


と自身の経験を踏まえたアドバイスを送った(風呂の誘いは断られたが)。


そこへ突如ギャラクトロンMK2が三度目の襲来。フュージョンウルトラマン同士の同時変身バンクを引っ提げてジードと共に応戦する。光線の同時攻撃を受けても微動だにしないギャラクトロンに苦戦するも、そこへ救援に駆けつけたゼロを合わせた三人で共闘。タイプチェンジを駆使して互角に立ち回るが、街の人々がギルバリスによってデータ化されていく様を見て焦ったジードが単身で突撃。データ化攻撃を受けてサイバー空間に取り込まれてしまう。オーブトリニティゴモラアーマーの力で救出には成功するが、再度突撃したジードをゼロと共にギャラクトロンの砲撃から庇った事により爆散。消滅してしまったと思われたが…


「どうした?宇宙の平和を守るんじゃなかったのか?」


なんとギャラクトロンの大軍に苦戦するジャグラーに手を差し伸べる形で参戦。シャイニングゼロの力で共に時間移動をした事により、間一髪で危機を脱していたのだった。

(バックに『オーブの祈り』を流し、最終回でのやり取りと対になった形でジャグラーに手を差し伸べる姿に劇場のオーブファンは歓喜。予告で流れた上述のセリフはリクに対しての物だと予想する声が多かったのもありこの演出に驚くファンも多かった)

その後は共に戦線復帰したゼロ、ジャグラーと共にギャラクトロン軍団と交戦。

再変身のインターバルのために何もできずに戦意喪失していたリクを「みんなの光り輝く希望を守るんだ!」と激励。

彼が覚醒するキッカケの一つになった。


ギャラクトロンを掃討した後は親玉であるギルバリスと(途中でエネルギー切れになったジャグラーを除いた)三人で交戦。「宇宙の平和のために知的生命体全てをリセットする」と宣うギルバリスに対しては「破壊の先に本当の平和は築けはしない!!」と真っ向から反論した。

その圧倒的な力にウルトラマン三人がかりでも苦戦を強いられるが、「みんなは僕を信じてくれた!信じて頑張ってくれた!僕はみんなと生きていく!」とジードが奮起し、ギルバリスが計測不能になるほどのエネルギーで猛攻を加えたことにより形勢が逆転。

その隙をついてゼロの「ゼロツインシュート」とオーブオリジンの「オーブスプリームカリバー」の同時攻撃でギルバリスの装甲を破壊。ウルティメイトファイナルのトドメへと繋いだ。


EDでは沖縄を発とうとするジャグラーと遭遇。シーサーのぬいぐるみを抱えたジャグラーに対して「なんだ。お前さん、そんな趣味を持ってたのか」とからかい、「違えよ。沖縄土産だとよ」と軽口を交えた。


「テメーより先にギルバリスの弱点見つけようと思ったのにとんだ災難だぜ」


「相変わらずだな」


「テメーを倒すまで、死んでも変わってやるもんか」


あばよ


今作はオーブで初登場したギャラクトロンのルーツが判明する、ガイとジャグラーのその後が描かれる(特にジャグラーのようなライバルキャラが後年の劇場作品に主役と共にメインで客演する事自体珍しい)のもあって「実質オーブの続編」「劇場版ジャグラスジャグラーだったね」と言った声も上がるレベルの客演となった。

そして二人はそれぞれ別の戦いへと進んでいく…


第1話での叶夜ニクスの回想で彼らしき人物が登場し、裏路地に捨てられた少年時代の彼の腕を引っ張り、生きることを諭した。

ニクスからは「ダンナ」と呼ばれている。


ウルトラマンタイガ

ヒロユキを助けるために新世代ヒーローズと共に世田原市にやって来る。


ヒロユキを狙う何者かの情報を得るためにカナが悪党の溜まり場に訪れるも逆に襲われかけた際に登場。彼女と共に共闘しながらその場から脱出した。

その後ヒロユキと合流してオーブレットを返却され変身能力を取り戻す。


トレギアとの決戦時にはナイトファングと戦い、その後オーブトリニティに変身して総攻撃で怪獣軍団を撃破した。グリムドが真の力を取り戻した際には歯が立たなかったがタロウからの指示を受けタイガトライストリウムに力を注ぎウルトラマンレイガへと合体変身した。 戦いを終えた後は「あばよ」と言いながら宇宙へ飛び立った。


ちなみに、『ウルトラヒーローズEXPO THE LIVE ウルトラマンタイガ』によれば、ウルトラマンフーマと面識があり、彼の人となりを理解している模様。


ウルトラマンZ

ジャグラスジャグラー防衛組織ストレイジ隊長として登場するが本人はその事を知っているのかは不明。

明日が楽しみ♪

もし知らなかった場合、このことを聞いてどういう反応を示すか気になるところである。

後に「ウルトラマンニュージェネレーションスターズ」で知らなかったことが判明する。


なお、第7話で朝倉リクが素性を問われた際に、自分のことを「風来坊」と言って誤魔化すシーンがあったが、これは間違いなくガイを意識しての発言であったと思われる(これを聞いていたヘビクラ=ジャグラーも「風来坊ねぇ…」と苦笑いしながら呟いていた)。


第13話では、ハルキ夜食として『風来坊焼きそば』という名前のカップ焼きそばが登場しており、パッケージにはテンガロンハットのイラストや、「の濃厚ソース」「熱いやつ頼みます」という謳い文句が書かれていた。


そして第23話にて、ヘビクラが銭湯の脱衣所でラムネを飲むという、どう考えてもガイを真似た行動を見せている。このように、直接出演していないまでも同作ではちょくちょくネタにされている。


後にウルトラマンZ完全超全集収録の「ジャグラス ジャグラークロニクル」及び小説「ジャの道は蛇」にて少しだけガイへの言及があるのだが……。


「うわあああああ!」


ちなみに、石黒氏は青柳氏がヘビクラ役で出演をしていることを全く知らされていなかったらしく、後日、自身のYouTubeチャンネルで『Z』第1話を視聴して初めて青柳氏が出演していることを知り、苦笑していた。


関連イラスト

光の力、お借りします!オーブ

クレナイ・ガイウルトラマンオーブ

orb&凯光の力、お借りします!


関連タグ

ウルトラマンオーブ オーブ(ウルトラマン)


カグラ・ゲンキ - 最初からウルトラマンの力を得ている状態で登場した人間の主人公繋がり。


姫矢准:少女を救うことができずに心に大きなトラウマを抱えることになるという設定が共通する(ただしこちらは怪獣などと直接関係はない)。また、「過去は変えられないが未来なら変えられる」という共通の発言もしている。


ラン:こちらも後天的にウルトラ戦士に変身する能力を得たヒューマノイド型の宇宙人。


愛崎モア:こちらは通称ラムネのお姉さん。


愛染マコト:かつてオーブことガイに助けてもらった宇宙人。以来オーブに強い憧れを抱いているが、あくまでオーブの外面しか知らないためかなり自分勝手な解釈で推し量っており、このことがルーブの物語で一波乱を起こす事となる。


クガ・ヒロト:過去に大切な人を失い、心に大きな影が出来てしまっていたが、後に仲間達によって立ち直ったという似たような経緯を持つ主人公繋がり。


???(ネタバレ注意):物語の根幹に関わるのでこちらに記載。とある仮面ライダー作品味方ウルトラマン作品で物語の元凶と演者さんの立場が逆転したキャラクター繋がり。ちなみに共演しており、どちらも同い年であるが、石黒氏が早生まれのため、学年では石黒氏が上である。


ヒルマ・ゲント:ウルトラマンブレーザーの主人公。中の人の蕨野友也氏と石黒英雄氏は奇しくも”仮面ライダーシリーズでラスボスを演じた後ウルトラマンシリーズで主人公のウルトラマンを演じた”という共通点ができた。ちなみに本人たちの年代も割と近い。


大空大地 → クレナイ・ガイ → 朝倉リク






















ネタバレ注意


ガイとジャグラーの正体

オーブクロニクル第1章『THE_ORIGIN_SAGA』以前の経歴が全く不明であった為、「そもそも何者なのか?」という疑問が常に存在していたガイとジャグラーだが、田口清隆監督のメモによると二人は元々は『星間連盟の兵士』だったらしい。二人は星間連盟の兵士として苦しんでいる人々を助けたり、怪獣を討伐したりしていたらしい。ちなみにジャグラーは戦闘班、ガイは救護班に所属していたそうだ。ガイがジャグラーに比べて戦闘技術が劣っていたのは所属の違いが原因だったのである。そして、惑星O-50の戦士の頂にある<オーブの光>は星間連盟の兵士達にとって『憧れの的』だったらしい。オーブの光を手にしてもっと多くの命を救おうと思い、戦士の頂に挑んだのがTHE ORIGIN SAGA冒頭の場面である。その後の二人の顛末はTHE ORIGIN SAGA、そして本編の通り。ちなみに、二人の精神年齢はTHE ORIGIN SAGA冒頭時点で約20歳、本編で約30歳、『Z』時点では約36歳だそうだ。

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