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クールギン

くーるぎん

クールギンとは、特撮テレビドラマ『超人機メタルダー』の登場人物の一人。
目次 [非表示]

「ヨロイ軍団凱聖・クールギン、相手を致す・・・!」(第1話)


CV:森篤夫、飯田道郎(第5・6・33話)


概要

ネロス帝国が擁する4軍団のうち、ヨロイ軍団の軍団長を務める凄腕の剣士。

上半身を覆う銀色の甲冑と、剣道の面にも似た仮面、それに赤い裏地のマントが外見上の特徴で、腰に帯びた長剣を武器とする。

軍団員の中でも最高の凱聖という地位、それに事実上の帝国のナンバー2という立場に見合った、すこぶる高い剣の腕前の持ち主であり、相手が起動したばかりで右も左も分からぬ状態だったとはいえ、メタルダーとの初戦においてはこれに完勝するという、軍団員の中では唯一とも言える大金星も上げている。


剣術のみならず、組織の長としても卓越した統率力・洞察力を備えており、部下であるヨロイ軍団員達への気配りも忘れぬ面も折に触れて見せている。

また、生真面目かつ戦士として正々堂々とした戦いを好む気質から、「卑怯・未練・恥知らず」がモットーのモンスター軍団の凱聖ゲルドリングとは反りが合わないところもある一方、ガラドー達を囮としたゴッドネロス主導の作戦のように、ゴッドネロスの腹心という立場上節を曲げてこれを黙認することもあるなど、単純に清廉潔白とは言い切れない側面も持ち合わせている。


【版権】SD 凱聖クールギン(第二マスク)'17【メタルダー】


その素顔はトップシークレットとされているのか、前述した銀色の仮面だけでなく、その下にゴーグルが特徴的な第二の仮面を被ることで、厳重に秘匿されている。物語中盤でのメタルダーとの再戦の際、レーザーアームを叩き込まれたことで初めて露見した第二の仮面は、その時点では特に深くは掘り下げられずにいたものの・・・。


















※ネタバレ注意






















物語終盤、ゴッドネロスの正体を巡る駆け引きの中で、クールギンはネロスの過去に繋がる人物の抹殺の密命を帯び、自ら前線に赴くこととなるのだが、メタルダーの介入もあって未遂に終わった上、彼と三度の直接対決を余儀なくされることとなる。そして成長したメタルダーの攻撃によって、2つの仮面を叩き割られたクールギンは遂に、その素顔を相手に晒す結果となったのである。


「クールギン。お前は己の役目を何と心得ておる?」

「私は、帝王の影武者です」(第35話)


実はクールギンの素顔は、桐原コンツェルンの総帥・桐原剛造と瓜二つであり、それは即ち桐原という表の顔を持つゴッドネロスの、影武者としての役目をクールギンが担っていたことを意味するものでもあった。先の直接対決の時点で、その事実を知る由もなかった剣流星(メタルダー)もまた、ニュースで桐原の素顔を知ったことで彼とゴッドネロスとの関係を疑うようになり、結果的にクールギンはゴッドネロスの正体を隠蔽するどころか、メタルダーにその手がかりを自ら与えるという失策を演じる格好となってしまった。

その失策、そして戦士としてメタルダーに遅れを取ったことを恥じ、クールギンもゴッドネロスの門前で自害して詫びようとするも、ゴッドネロスからはそれを押し留められた上で改めて、メタルダー抹殺を厳命されるに至った。



それから程なくして、ゴッドネロスの正体を突き止めたメタルダーとトップガンダーが、帝国の本拠地たるゴーストバンクへ突入する中、クールギンもチューボドランガーと共に、ゴッドネロスから密命を与えられることとなる。

が、直後にメタルダー達がゴーストバンクの最深部へと踏み込んだ際、クールギンの姿はどこにも見えず、待ち受けていたゴッドネロスもまた玉座の誤作動で身動きが取れなくなったまま、メタルダー抹殺のために作動させた自爆装置によるゴーストバンクの崩壊に巻き込まれ、敢え無い最期を遂げるに至った。

そして脱出したメタルダー達を殲滅せんと待ち構えていた機甲軍団もまた、激戦の果てに全滅に至る中、その場を後にしようとするメタルダーを背後から奇襲したのは・・・他ならぬクールギンであった。メタルダー抹殺こそ果たせなかったとはいえ、代わりにその凶刃を受けたトップガンダーは落命し、メタルダーにも深い喪失感を与える結果となったのである。



トップガンダーの仇討ちと、ネロス帝国の完全な壊滅を期してなおもクールギンの後を追っていたメタルダー達であったが、一方でクールギンの足跡を追っていたスプリンガーからは、クールギンの匂いが以前とは異なるという、不可解な証言がもたらされることとなる。

この証言から流星は、先のゴーストバンク突入時にクールギンの姿がなかったことなども踏まえ、ある一つの推測を立てるに至った。


――そう、あの場でゴーストバンクと運命を共にしたゴッドネロスこそ、影武者であるクールギンの成り代わった姿である、と。


その流星の推測を裏付けるかのように、時同じくして暗躍を続けていたクールギンは生き延びていたバルスキーの元を密かに訪れ、自身がゴッドネロス本人であることを明かしていた。メタルダー達の突入に先立ってゴッドネロスがクールギンに与えた密命、それは影武者という使命を全うし、メタルダーに対してゴッドネロスの死を偽装するというものであり、クールギン本人はその密命を忠実に実行し、人知れず最期を迎えていたのであった。

そしてバルスキーも斃れ、ただ一人残ったゴッドネロスとメタルダーとの間で最後の決戦が繰り広げられると、ゴッドネロスの呼び出した亡霊ヨロイ軍団員の一人としてクールギンもその姿を現し、最終的に古賀竜夫の短剣を受けて消滅したとはいえ、メタルダーにも少なからぬダメージを与えている。また、クールギンの形見となった剣は、最終決戦の後に八荒によって、メタルダーの超重力エネルギー装置を破壊するために用いられた。


備考

デザインは森木靖泰が担当。当初、デザインの段階では戦闘ロボット軍団員として想定されており、後年のインタビューにおいて月ノ輪(『変身忍者嵐』)辺りが念頭にあったのではないかとも語っている。

また前述した第二の仮面は、当初物語後半の展開として予定されていた「メタルダー軍団VSネロス軍団」という構想を踏まえ、クールギンがメタルダーの側に回った際の姿としてデザインされたものであるという(参考リンク12)。


他方で、当初のストーリー展開の案の一つとして「クールギンの正体=古賀竜夫」というものも存在する他、メインライターの高久進の筆による短編小説『ある裏切り者の独白』では、ゴッドネロスに成り代わって帝国の支配を目論むという、野心家の側面を示唆する描写も盛り込まれていた。


関連タグ

超人機メタルダー

ネロス帝国 ヨロイ軍団 凱聖

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