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グレゴ(MS)

ぐれご

グレゴとは、漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』に登場する、特殊仕様モビルスーツである。
目次 [非表示]

概要

特殊部隊「サーカス(Thou-Cus)」が運用する「サウザンド・カスタム」シリーズの1機に数えられるモビルスーツ。型式番号はEMS-TC07であり、開発認可が最後におりた機体である。

パイロットはサーカス部隊の指揮官であるクォ・グレー


再現不能だったファントムミノフスキー・ドライブを除いた、全サーカス機の特殊兵装(ラロのライドボール思想、バイラリナのニードル・ヴェスバーデスフィズのビームファング、ガラハドの質量弾投擲、バンゾの偏向ミサイル)を搭載した機能統合機。

『機能統合機』と評価すれば聞こえは良いが、実際はサーカス各機の全ての長所と全ての短所をただ単純に積み上げた設計で、適切な機能の取捨選択が行われているとは言い難い、いわゆる全部盛り機である。『大気圏外戦闘用高機動強襲長距離砲撃機』とでも評するのが妥当な、極めてアンバランスな機体。


ボディパーツは、頭部と身体が一体化したような奇妙な大型となっており、これは多種の高出力武装を、同時にドライブさせる為の大型ジェネレーター(V2ガンダムミダスリグ・コンティオに搭載された小型・超高出力ジェネレーターには技術が届かなかったと思われる)と、増大した機体重量を高機動させる為の大推力スラスター、および多量の推進剤を搭載したからと考えられる。

この大型ボディに、大小の腕部が1対ずつ(計4本)、極端に細短い脚部が1対と、「モビルスーツ」にカテゴライズ可能かどうかですらも危うい異形となっている実態からも、サーカス各機のコンセプトをスマートに統合できていない実状が窺える。結局、異形の全身に凶器を隠し持った『死のピエロ』として完成している。


多彩な機能・兵装の運用についての管制システムに加え、4腕2脚の特異体型からOSやモーションプログラムも必然的にワン・オフとなる為、これまでのMSが80年近くかけて積み上げてきたIMPC(モーション)から転用できるものは限られ、本機独自のプログラム構築が不可欠である。

加えてダメージを受けた場合(例:右の小腕“のみ”を破損して重量バランスが変化した)の機体制御は、(木星共和国が本機のみに対して十分な開発リソースを投入していた場合を除き)パイロットがリアルタイム・インプットする必要があり、運動性能はパイロットの技量に特に大きく依存する。

また、4本腕のいずれにも規格マニピュレーターを備えていない仕様から、下記の固定武装以外は一切が使用不可能である点も、ピーキーな仕様に拍車をかけている。


パイロットであるクォ・グレーは「一騎当千どころか五千機はいけますよ!」「サーカスの中のサーカス!」などと豪語し、事実1対多数の状況で一方的に敵機を葬っていたが、この戦果を成り立たせていたのはひとえに彼の操縦技量に拠るところが大きい。


尚、ラロのライドボール思想を受け継いだ駆動輪により、重力下では地表をある程度高速で走行できるが、宇宙世紀0150年代の大気圏内用MSはミノフスキー・エフェクトを用いた自由飛行が一般的となっている為、本機の主運用環境はあくまでも大気圏外である(どれほど高速走行できたとしても、飛行タイプには速度・運用自由度で圧倒的に劣る)。


武装

駆動輪兼用大型サークルハンド

ラロおよびガラハドからの統合武装。

大型アームのサークルを閉じた状態では、ラロのライドボールを簡略化した駆動輪として機能し、重力下での高速陸走を行う。この際に脚部を持ち上げてニードル・ヴェスバーによる射撃攻撃が同時に可能(この運用の為、短足体型となっている)。また、(ガラハドからの統合機能ではあるが)Iフィールド・バリアはビームシールドを持たない本機の主防御兵装も兼ねる。

ただし、バイラリナから引き継いだ脆弱な歩行脚機能の短所により、ライドボールと違って車輪型の本装備では急激な方向転換の際に、脚部をアンカー代わりとしたデリケートな操作が必要となる。更に、ビームライフルに相当する射撃武装がこのニードル・ヴェスバーのみの為、ラロ以上に防御ポジショニングから射撃攻撃への移行難度が高い。


大型サークルハンドを開いた状態では、ガラハドの左腕を簡略化したワイヤーハンドとして機能し、敵機を捕縛・投擲する質量弾として利用できる。

ただし、デスフィズから引き継いだ高速強襲接近戦における推進剤大消費の短所により、同じく多量の推進剤を消耗する“質量弾攻撃”の使用可能回数は、非常に限られたものとなる。


ニードル・ヴェスバー

バイラリナからの統合武装。脚部そのものをメガ粒子収束バレルとし、歩行脚としての機能をほぼ捨てているのも同様であるが、高貫通力・長射程のビームが連射可能な高性能ビームライフルとして機能する。

ただし、ガラハドから引き継いだ重心(質量配分)アンバランスの短所により、サークルハンド射出(反作用)・敵機捕縛時や、重力下走行における方向転換時に併せての精密射撃は極めて困難である。


3連ビームクロー

デスフィズからの統合武装。“腹部”に位置する小型アーム先端に配された、3連・回転式ビームクローによって、敵機をビームシールドごと貫く。

ただし、バンゾから引き継いだ接近戦非対応体型の短所により、本機の短い手足で格闘戦を制するには、パイロットに凄まじい技量を要求する(小型アームの可動域自体にもかなりの制限がある)。

また、原型機であるデスフィズと異なる仕様として、小型アームを機体頭上に持ち上げられない仕様から、ビームローターへの転用による重力下での飛行は不可能である。


当然ながら大型アーム側のIフィールド・バリアと干渉する為、ビームファングを使用する際はIフィールドをカットするか、大型と小型アームの距離を大きく離す必要がある。


偏向マイクロミサイル

バンゾからの統合武装。両肩に装備されたドラム型ミサイルポッドから、小型偏向ミサイルを多数発射する。

ただし、ラロから引き継いだ局部重点防御の短所により、バンゾのような「ある程度の被弾」を視野に入れられない為、自身もばら撒いたミサイルの全てを回避する必要がある。

尚、本武装のみアタッチメント式になっており、任務によって対応した実弾兵器へ換装が可能(エネルギーを供給するハードポイントとしている必然性は低い為、ビーム兵器の追加は恐らく不可能)。


関連項目

機動戦士クロスボーンガンダム

機動戦士クロスボーンガンダムゴースト

サウザンド・カスタム


ラロバイラリナデスフィズガラハドバンゾ:グレゴの統合元となった機体。


クォ・グレー


バロック(MS):こちらは「ファントムを素体にした機能統合機」と評せるMSで、グレゴ同様に性能を発揮するには、パイロットのスキルに多々依存するピーキー機体である。

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