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ケサランパサランのペサラン挫

けさらんぱさらんのぺさらんざ

『天装戦隊ゴセイジャー』の敵怪人「悪しき魂」であり、ケセランパサランの正体とされる。
目次 [非表示]

「確かに 恋心を持ったヒト共がたくさんいるぞな だが、まだまだ良い具合に腐ってないぞな……おれが食べ頃に腐らせてやるぞな!」

「良いぞな、良いぞな!これでこいつの心は腐っていく~!恋は発酵食品だぞな~!!グフフフフフ~ッ!」

CV:森訓久、スーツアクター:佐藤太輔


データ

生息地:狭い所

特技:攻撃の効かないフワフワボディ、無数の毛玉に分離する

作戦:人の恋心を腐らせ、食べ尽くす

趣味:耳掃除


概要

有名な未確認生物「ケセランパサラン」の正体とされる幽魔獣。全身を白いフワフワの毛玉で覆われた姿をしており、更に頭部や両肩には吸血生物のヒルを思わせる管が伸びている。目元と口のヒルの意匠も、遠目から見るとまるでガスマスク

「グフフッ!」と下卑た笑い声を発し、語尾には「~ぞな」を付けて喋るのが口癖。


トレードマークがケセランパサランの伝承に因んで毛玉である為か、能力も体中の毛玉に由来した物であり、あらゆるダメージを吸収し、如何なる攻撃も無効化する厄介な敵。更にこの毛玉ボディは無数の毛玉に分離する事が可能。

そしてここからが彼の能力の真骨頂。そうやって分離した自身の毛玉を人間に取り憑かせる事で、取り憑いた人間の恋心を増幅させてそのまま吸収してしまう。

劇中における彼の目的は人間の恋心を食べる食事その物であり、増幅させて腐らせた恋心を大好物とし、特に腐った初恋は彼にとって極上の美味なのである。

なお彼によって恋心を喰われた犠牲者は無気力な生ける屍同然となってしまう。上記の台詞の通り、誰かを愛する人間の気持ちを腐らせて食べる発酵食品としてしか見ておらず、その点はまさしく幽魔獣らしい彼の歪んだ価値観と言える。


上述の特性ゆえか復活させられた時は無数の毛玉となっており、膜インが集めて元の形に戻していた。


劇中での活躍

地球の腐敗を進めんとする膜インにより「古より魂を分け合いし我が同胞(はらから)よ。 今、再び1つに集い給え!」と唱えられた為に、無数の毛玉の状態で復活。そのまま1つになり姿を現すが復活したばかりの為、空腹で力が出ないと言う。これに対して筋グゴンは「今のこの世はお前の好物で溢れている」と伝える。


街へ繰り出し人間達の様子を観察していると、確かに筋グゴンの言う通り各地でぺサラン挫の好きな恋心に揺れる男女の様相が目に飛び込んで来た。だが、誰も彼も自分好みに腐っていないとして、自身の毛玉を人々の耳の中に飛ばすぺサラン挫。

すると彼の犠牲者達は、意中の相手に対して盲目的なまでに積極的になる異常性を発揮。ある者は相手からの返信が来ない事から不安でいきり立ち、またある者は「君とさえいれば将来なんて要らない!」と宣う始末。

そうやって暴走の末にパートナーからフラれる等の事態に陥り、人々が傷心したのを見計らって彼らの前に現れたぺサラン挫は腐ってしまった恋心を吸収。

目の前には明らかに異形の化け物が居るのだが、恋に傷心したばかりの彼らの目は既に何も見えない節穴となっており、あろうことか犠牲者達は皆こぞってぺサラン挫に自身の恋心を捧げ始めてしまう。


恋心を赤いエネルギー球に変えて人々から吸収し舌鼓を打っていると、そこへ現れたゴセイナイトから攻撃されるもフワリと回避する。そこへ遅れてゴセイジャーも参戦。ゴセイブラスターで攻撃しようとするが、そこへぺサラン挫に恋心を食べて欲しい大勢の犠牲者が殺到した為迂闊に攻撃出来なくなってしまう。

そんな人間などお構い無しに攻撃しようとするゴセイナイトをレッドが止めようとするが、ぺサラン挫はその隙に人々から彼らの望み通りに次々と恋心を吸収して行く。


人々から喰らった恋心に対し、まるで食通のような気取った感想を述べるぺサラン挫に対して怒りを覚えるゴセイジャー達だが、ぺサラン挫はそんな彼らの攻撃をフワリフワリと体を浮かせて躱しまくる。

すると少し離れた場所から一層美味そうな恋心の匂いがぺサラン挫の鼻に飛び込んできた。それはゴセイジャーが厄介になっている天知家の近所の高校生であり、同じ学校の高崎みずきに片思い中の少年・木村拓也の恋心だった。

ゴセイジャーのツイストルネードとゴセイナイトのエクスプロージョンナイティックパワーが炸裂するも、ぺサラン挫は拓也を狙って既に撤退していたのだった。


そしてターゲットのみずきを待ち伏せする拓也の元へ向かったぺサラン挫は、彼に毛玉を取り憑かせて拓也の恋心を腐らせようとする。彼の術中に嵌まっていた拓也は、みずきに掴み掛かる感じで猛烈に迫った為、当然彼女に逃げ出られてしまう。

その様子を笑いながら見ているぺサラン挫だったが、再び現れたゴセイナイトに阻まれた為に撤退。「お前の心が食べ頃になったらまた来てやるぞな」と捨て台詞を残して去っていった。

改めて自身の恋心を諦めそうになっていた拓也の元に現れる初恋を食らおうと襲い掛かるがその場に居合わせたアラタがゴセイチェンジし、更に4人が遅れて駆け付けた為に交戦となる。

相変わらずフワリと浮いて攻撃を躱すぺサラン挫だったが、ゴセイジャーは自分達の観念に基づいた恋のアドバイス(?)をヒントに攻略を開始。まずはハイドのアドバイスである「戦いは相手を知る事から始まる」の下、ブルーブラックが戦う様子を距離を取って3人が観察し、ぺサラン挫の動きを見切って狙撃。

怯んだ所へ次はアグリ「積極的且つ大胆に」と言うアドバイスの下、5人は一斉攻撃を仕掛ける。

これに対してぺサラン挫は奥の手と称し、全身を毛玉に変えて分離させて5人を翻弄するのだが、そこへ参戦したゴセイナイトの天装術「アイストップ」で氷漬けにされて分離能力を封じられ、止めのゴセイダイナミックとナイトダイナミックを同時に受けて敗北してしまう。


直後にビービ虫に噛み付かれて「ぞなぁ~~~ッ!」と叫んで巨大化。ゴセイグレートとゴセイグランド相手に「ムウッ!完全に頭に来たぞな~ッ!!」と全身を無数の毛玉に分離させて翻弄するが、スカイックブラザーのスカイックトルネードでまたも氷漬けにされてしまい、最期はスカイックゴセイグレートのスカイックストライクとゴセイグランドのグランドラスティックを連続で受け、「恋は花火のように散るぞなぁ~~ッ!!」と断末魔と共に爆散した。


後にブロッケン妖怪のセマッタ霊が創り出した幻影として再登場。

更にアバレヘッダーを入手した武レドランの力を受けたセマッタ霊がパワーアップすると、実体を持った幻影としてゴセイジャー達に襲い掛かるが、スーパースカイランドシーダイナミックを他の幽魔獣の幻影達と共に受けて消滅した。


余談

モチーフはケセランパサランヒル。そして名前は映画『オペラ座の怪人』に折を掛け合わせている。


特に後者の映画には怪人のエリックがオペラ座の若手女優クリスティーヌに恋心を抱いてしまうシーンがあり、それが人間の恋心を奪う能力の元ネタになったと思われる。


伝承にある「ケセランパサラン」は白い小さな毛玉のような姿をしており、持ち主の恋を成就させるとか幸福を与えると言われているが、このぺサラン挫の能力と身体の大きさはどちらも伝承とはまるで正反対である。

恐らく1万年前に封印された際、身体を毛玉に分離した際に一部がエルレイの匣に吸い込まれずに逃れていた為、本体が分離した後に残った小さな毛玉がケサランパサランとして伝承に残ったのが伝承の始まりだったのだろう。


声を演じる森氏はスーパー戦隊シリーズでの出演は今作が初となった。演じた森氏は翌年の『海賊戦隊ゴーカイジャー』で最上級戦闘員であるドゴーミンの声を担当している。


関連タグ

天装戦隊ゴセイジャー 悪しき魂 幽魔獣

ケセランパサラン ヒル オペラ座の怪人


ソウジキジゲン:同じく力ずくで愛を奪おうとしたモテない人

ウタカサネ:前年の作品に登場した怪人で、こちらも体を無数の球体に分離させる能力を持つ。

ウラワダチ:こちらも前作に登場した怪人で、同じく恋する人間を食い物にする繋がり。但し、こちらは恋愛感情ではなく命其の物を啜る。

恋煩い忍者チューピッド:『忍風戦隊ハリケンジャー』に登場した怪人で、こちらは射掛けた矢で人間を恋煩いにする。

ファントムマイナソー:「オペラ座の怪人」繋がりの後輩。

ヒルアゲハギン ヒルドリル ヒルリンドウ 冥獣リーチ アゼミドロ ヒルドン ヒルビル・リッチ:他のヒルモチーフの怪人達。


ホー:恋愛繋がりのウルトラ怪獣で、こちらは失恋の悲しみから来るマイナスエネルギーを糧とする。

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