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「仲間なんざ生きてるから失うんだ!!!」


「全員が始めから死んでいるゾンビならば何も失う物はねェ!!!」

「ゾンビなら不死身で!!!浄化しても代えのきく無限の兵士!!!」


「おれはこの死者の軍団で再び海賊王の座を狙う!!」

「てめェらは影でおれの部下になる事を幸せに思え!!!」



概要

スリラーバーク海賊団船長。

マリンフォード頂上戦争終戦の時までは王下七武海の1人に数えられていた海賊であり、『スリラーバーク編』におけるラスボス。


12~2年前までの10年間は偉大なる航路前半の魔海"魔の三角地帯(フロリアン・トライアングル)"を拠点とし、そこに島を積載した超巨大船スリラーバークを停泊させて海賊団の戦力増強のためのザコ海賊狩りに性を出していた。


20年以上前にはゲッコー海賊団の船長を務め、当時はかの四皇百獣のカイドウを相手取れる新世界の強豪として名を轟かせた。

だが、ある時新世界で仲間を全員失う「本物の悪夢」に見舞われて以来、"死なない"兵士であるゾンビに執着。

また「自力の過信と野心に満ちていた」スタイルを、部下の重要性に着眼した事による「他力本願」へと移行させた。

その影響か、はたまた「楽園」でザコ狩りばかりしていて腕が鈍ったのか、頂上戦争の時点でドンキホーテ・ドフラミンゴから「もう七武海を背負うには力不足」と評されてしまった。

 

なおかつてのモリアは長身でスマートな悪魔みたいな容姿だったが、現在ではラッキョウのような独特の体格に激太りしている。他力本願とやらで物臭になったのもあるだろうが、作中では実に4日も寝通してその間分の食事も用意してあったらしいので、こういうスタイルにも多分に原因があるのだろう。


プロフィール

本名ゲッコー・モリア
年齢48歳→50歳
身長692cm
懸賞金元3億2000万ベリー⇒不明
肩書き王下七武海
所属ゲッコー海賊団船長→スリラーバーク海賊団船長
所属船スリラーバーク
悪魔の実カゲカゲの実(超人系)
出身地西の海
誕生日9月6日(影→黒=9,6)
星座おとめ座
血液型X型(現実におけるA型)
好物キャビアのマリネ
モットー他力本願
好きな言葉「お前がやれ」
笑い方キシシシシ
初登場単行本46巻 第449話『スリラーバークの四怪人』
WT10074位(12276票)
CV宝亀克寿

人物

容姿

不気味なほど白い肌に、ラッキョウを彷彿とさせる体型と悪魔のような人間離れした頭部が特徴の7m近い巨漢。服装はドラキュラコウモリなどを彷彿とさせるものを好んで着ている。頂上戦争では、さらにフード付きの青いローブを上から纏っていた。


現在は顎がなく首が長いが、24年前のゴール・D・ロジャー処刑時は今と違いスリムな体型で鋭くとがった顎を持っていた。

younger Moria

また、ファッションもパンク系で胸を露出するなど現在とは別人のような姿をしている。


性格

「早くおれを海賊王にならせろ!!!」


自ら 「他人の力で海賊王になる男」 と表現し、モットーを“他力本願”とする程の面倒くさがりで、好きな言葉は「お前がやれ」。

敵がやってこようが基本的に部下にその処理を押し付けて自分で動こうとはしない。


「──だが理解したんだ 優れた部下の重要性をな」


このモットーは新世界の航海の末に部下が全滅し、部下の重要性を思い知ったことから辿り着いたものである。

仲間を失った経験から不死身の兵士であるゾンビを重要視しており、オーズリトルオーズJr.等、圧倒的な巨体を誇る者を見て(生きている本人を目の前にして) 「欲しい!!!アイツの死体が欲しい!!!」 と発言するなど異常なまでの執着を見せる。


ルフィを見て 「昔はおれも自力の過信と野心に満ちてた」 と語っていることから、元々はルフィのように自分の実力でガンガン突き進むタイプの性格であった様子。現在もその名残り故か、いざ戦線に立つと好戦的な一面が垣間見られる。


仲間を全て失うという経験から立ち直って再起を図る心力に加え、海賊としての自負も強く 「本物の海賊には“死”さえ脅しにならねェ」 と言い放つなど、胆力は七武海クラスに恥じない。ただ、長年の他力本願がたたって当人の実力は衰えており、加えてその自負ゆえにプライドが高く、激高したりすることも多い欠点にもなっている。

そのためか正面きっての戦闘ではどこか粗のある挙動も見られるが、知略そのものには光るものもあり、敢えて部下に戦闘力よりも足止めや脱出、医学に秀でた人物を据える点を含めて、他の新旧七武海所属者とは異質の厄介さを持つ人物でもある。


本質

一見すると、自分本位な言動が目立ち、部下に面倒ごとを押し付ける『嫌な上司』の典型の様な彼だが、この手のキャラには珍しく部下思いで人望が厚い。

アブサロムドクトル・ホグバックの両名はスリラーバーク編では危険を冒して瀕死になったモリアを助けており、頂上戦争でもドフラミンゴに命を狙われた際にアブサロムによって助けられたらしいことが劇中で言及されている。


ペローナの育て親でもあり、ペローナは父親のように彼を慕い、スリラーバーク編で別れて以降も常にモリアの動向を調べていた。

モリア本人も部下を傷つける者は決して許さず、部下1人を助けるためにわざわざ四皇の本拠地に殴り込みをかける等、仲間の為ならば如何なる者を敵に回す事も厭わない一面を持っており、元々の性格的に仲間思いで情に厚い人間であることが察せられる。

この辺りの優しさと豪胆さは、かつていち海賊団を牽引していた立場であったが故なのだろう。


戦闘能力

悪魔の実

「どんな生意気な野郎も“影”にすれば絶対服従 世の中は素直なゾンビの世界になる」

名称カゲカゲの実
分類超人系
能力
  • 自身の影を操る
  • 影を実体化して支配する
  • 奪った他人の影を、死体や物に入れてゾンビ(兵士)を作る
  • 他人の影を自分に取り込み強化することができる

自身及び他の生物が必ず持つもう一つの魂とも称される影に対して自在に干渉できる「影人間」

基本的な性質は「影を実体化させて操る」というものだが、「影の支配者」と称されるモリアは能力の応用の幅をかなり広げており、本編では以下のように使用している。


  • 自身の影を実体化させて文字通りの「影武者」にする
  • 自分と影の位置を入れ替える
  • 変形させて武器にする
  • 箱に変えて相手を閉じ込める
  • 影そのものを変形させるのに合わせて本体を変形させる
  • 他者の影を切り取って自分に服従させる
  • 他者の影を取り込んでパワーアップする
  • 遺体や物に影を取り込ませて「ゾンビ」を生み出す

切り離された影には元の持ち主の強さと人格を反映されており、人体に入れれば入れられた人間に影の持ち主の特性が加わる。例えば剣士の影を自身に取り込めば、自身に剣才が全く無かったとしても立派な剣術の使い手になれる。

また取り込んだ人数が多いほど単純に腕力も増大し、体格も巨大化する。

 

遺体や物に入れられても効果は同じで、入れ物の死体が強靱である場合は元の影の持ち主が圧倒される程の強力な戦力となる。

ただし元の入れ物に人格が無いので、性格は元の影の持ち主のものがそのまま反映される。

 

なお遺体や物が影を取り込んだ場合、浄化されない限りは影が居着いて抜けることはないが、生者が影を取り込んでも外付けによる人格の同居はできないということらしく影が居着く事はないので、精々10分程度しか持たない。

 

他者の影を取り込める人数は本人の気力や実力に比例し、許容量をオーバーすると気絶する。

ルフィは100体の影を取り込んでなおはっきり意識を保てていたが、満身創痍の状態からの強行だったとはいえ1000体もの影を取り込んだモリアは意識が薄れて支配力が落ちており、あまりにも人数が多すぎるとパワーは増すが制御しきれない状態になる模様。

ちなみにローラ等の将軍ゾンビ級の実力者でもわずか2、3体が限界とのことで、やはり誰でも気軽にパワーアップできるわけではないようだ。

 

巨大化する分は素直にリーチを伸ばせる利点とも取れるが、攻撃を受ける度に影を吐き出してしまうので、自分よりも体躯の大きい人物に対して動じずに間合いを詰めてくるルフィジンベエなどの攻撃を直に受けるリスクにもなり得るため、扱いが難しい技法である。

 

ゾンビ

モリア達が「ゾンビ」と呼んでいるものは、このカゲカゲの能力によって生み出された「動く死体」のことである。別の魂が入れられた肉体であり、死者が甦った存在ではない。モリアの指示が無い限り、本来は肉体が動けなくなるほどの致命的なダメージを受けても影は解放されない。生体でないため代謝はないはずだが肉体そのもののエネルギー源は変わらないらしく食事を取ることができ空腹感も生じ、心臓の鼓動の描写もある。

なお、悪魔の実の能力者から影を切り取り、それを利用したゾンビを生み出した場合、元の死体が能力者なわけではないので悪魔の実の能力までは反映されない(それにより海水、というより塩を飲んでしまわなければ普通に泳ぐことも可能)。


影は切り取った時点では抵抗するように動き回る場合があるが、モリアが指示を出せば大人しくなり、以後はモリアに完全に服従する。ゾンビとして動き出した直後も、肉体と影が馴染むまでは元々の影の性格が色濃く反映され、好き勝手に動き回ろうとする場合があるが、ある程度時間が経てばそのような事も無くなる。

またゾンビになる前に影と契約を結ぶことで記憶を一部消去することができ、人格に不都合がある場合はこれによって記憶を消し、持ち主が持っていたトラウマや衝動的な行動をある程度抑制できる(これを行わず作り出したところ皿を極端に嫌悪し、料理やスープを皿を使わずにテーブルに置く性格に難があるゾンビができてしまい、部下からも嘆かれているが問題を解決させないまま手元に置いており、一旦取り出して契約を新たに結ぶというのは出来ない模様)。

長期間持ち主から離れてしまった影は、記憶操作の契約を受けていなくても元々の持ち主の記憶が徐々に薄れて行ってしまうらしく、自分から女性に攻撃を仕掛ける事はないサンジの影が入ったゾンビがロビンに直接攻撃を仕掛けたり、ブルックのアフロの思い出をリューマが引き継いでおらず、むしろ弱点として執拗なまでにアフロを狙うなど、元の人物からは考えられない行動を取る場合もある。それとは別に肉体が生前持っていた記憶が言動に影響してると思われる描写もある。


弱点

影を入れられた死体や物は痛覚を持たないため、如何なる攻撃を受けても怯まずに戦い続けられる無敵の兵士となる(ただし疲労は感じる他、塩や火などの一部の物には動揺や慎重さを見せる)。

しかし所詮は悪魔の実の能力、「海の力」を秘めた、一定量以上の塩分・海水を摂取すると、肉体と影が結合していられなくなり、元の持ち主に飛び去り戻ってしまう(ただし体格相応の量は必要であり、2.3メートル程度の大きさなら角砂糖程度のサイズの塊が1,2個入っただけで足りるが、巨人族サイズの肉体には数粒では何ともない)。

そのため、悪魔の実の能力者全般がそうだが魚人柔術で海水を操れるジンベエなどはまさに天敵。

リューマの最期を見る限り、炎上するなどして肉体の原型が完全に消えてしまった場合も持ち主に影が戻る模様。

そういった点が関係しているのかは不明だが、ほとんどのゾンビは極端なまでに「」を恐れる。

また、痛覚はなくとも身体的なダメージ自体は蓄積されている。そのため、なまじ体からの危険信号でもある痛覚がないためにダメージを知覚することができず、身体の構造自体が破壊され行動不能になって初めて気が付くという点も弱点と言えば弱点だろう。もっとも、痛覚という戦闘を妨害する感覚を感じない上いくらでも替えが効くという考えの元運用するのならば大して問題にならないのだろうが。

現実にも『痛みを感じない』という症状は存在するが、上述の通り危険信号が無い事と同じなのでメリットでも何でもなく、むしろ怪我の処置が遅れて重症化したり、それに伴う病気の発生に気が付かなかったり、体に負荷をかけすぎて骨に異常をきたしたり、ひどい場合には大出血に気がつかず失血で倒れ、そのまま死んでしまったり、舌を噛んでも気が付かず知らぬ間に噛み切ってしまう例すらある難病である。

更に言えば元は生物に普通に着いて動くだけの影であり、その自我は本来ゾンビのものでないためゾンビという肉体を得た彼らは事前に自分達の性質を理解しているわけではなく、(無自覚に火を恐れるのは単純な生存本能だと思われる)これらの弱点と注意の仕方を理解しないまま活動して、塩焼きの料理を食べてしまったなど自滅に繋がってしまう場合もある

また、浄化した影は能力者以外にも触れて掴まえることが出来るため、生者がゾンビを浄化したうえで飛び出た影を捕獲、上記の他者の影を取り入れての強化が、能力者のあずかり知らぬ場所で、敵対者も出来てしまうというリスクもある。


なお、影を切り取られた者は「光に拒まれる存在」と化してしまい、鏡や写真などに姿が写らず、直射日光を浴びると溶けるように消滅してしまう(完全に消滅しきる前に影が戻れば消滅を免れることもできる)。

影の元々の持ち主である人物が死亡してしまうと、同時に影の命も尽き、効力を失ってしまう。死体や物に入れられていた場合、持ち主の死亡が確定した時点で再び動かなくなる。

この特徴のため、影を奪われたものの実力が高いほど、モリアもその持ち主を殺してしまうわけにはいかず、なるべく早急に小舟などに乗せてスリラーバークから追放してしまうように部下に手配している(影を抜いた時点で気絶する為、さっさと追放すること自体は容易で、追放さえしてしまえば、特性上夜しかまともに活動出来ないため、なかなか再襲撃にも移れない)。

こう見ると、実力の高い者の影が手元にあると言う事は相応の実力の敵もいるという事なので、モリアの部下に強い者が増えれば増える程モリアが相対的に弱くなってしまうともとる事ができる。

 

生者に闇での生活を強い、死者をも手駒として利用するという極めて人道から外れた能力であることから、チョッパーは「どこまでも生命をバカにした能力」としてこの能力自体を非常に嫌悪している。

一方、疑似的とはいえ死者の復活を実現するこの能力をホグバックは「奇跡の能力」と評する(当初はチョッパーも死者の蘇生すら可能にする能力ということで高く評価していたが、真実を知って以降は上述通り侮蔑している)。

また、情報収集や緊急回避、時間稼ぎ、物品送迎・奪取など、直接戦闘を避けつつ重要機密や目的を確保するのに役立つ能力であるため、隠密行動に秀でた能力を持つ部下とともにポーネグリフ収集に徹せられると厄介な代物でもある。下記の影操作・瞬間移動に関しては、一応無難な使用法もあるため、持ち主次第では“ソルソルの実の元の持ち主”のように、害の少ない生活を送られる能力ともとれる。


この能力も一見すると強く見えるが、強者はどんな能力も力量・技術次第で使用用途の幅を広げているからこそ、能力もより強力に昇華されている事が殆ど。結果的には他力本願になり怠けてしまったため、能力だけが強力に見えるように錯覚してしまっているだけなのだろう。


基礎戦闘力

23年前には一時期(結果的に敗北はしたが)カイドウと渡り合う実力を持っていたようで、ルフィ同様に過信や野心に満ちあふれていた。

しかし、2年前の時点では他力本願が祟って怠けてしまったためなのか、それほどずば抜けた身体能力はなく、ジンベエに一蹴される程度になってしまっている。


影を切り取るには巨大なを使用する。また、この鋏を二つに分離させ、武器として振るう戦法も持つ。

ただ基本的には部下やゾンビに任せきりで、戦闘すら寝ころびながら行う。

一方、その外見から鈍重な印象を受けるが、オーズを復活させる際にはその巨人族ならではの巨体に巻き付けられた鎖の上を事も無げに歩くなど体格の割にはバランス感覚抜群。こう見えて2年前時点のルフィが中々追いつけないスピードもある。肥満体型になった現在でも最低限の身体能力はある辺り、痩せていた頃は相当動けたと考えられる。さらに影を奪う際使用していた部下のスパイダーマウスが相手に巻き付ける糸は人力で千切れない強靭さを誇るのだがその糸を影を剥がす際影の持ち主ごと引っ張った勢いで千切ってしまうというその体格を考慮しても腕力そのものは常人を上回るのが窺える。


登場当初は全体的に堕落した面が多く見られたキャラクターだったものの、物語が進むにつれて全盛期の評判と株がどんどん上がっていっているキャラクターの代表格となっている。

やはりあのカイドウと渡り合ったというのも理由の一つではあるものの、現在でも四皇アジトに単身で乗り込むという四皇の強さを間近で感じた読者がびっくりする荒技を成し遂げている。


※過去カイドウと対峙している場面では刀を所持しており剣士としての一面もあったと思われる(ますますこの時は能力に胡座をかかず自身の武にも磨きをかけていたと思わずにはいられない)。


覇気

カイドウと渡り合っているため当然といえば当然だが、作中では目を閉じたままルフィの攻撃を防ぐなど見聞色を習得しているような描写がある。なお武装色については使用が見られなかった。


  • 影法師(ドッペルマン)

自らの影を実体化させて操る。

痛覚などは持ち合わせておらず、”影法師”が攻撃を受けても本体であるモリアに特に大きな影響は及ばない。

また、本体と”影法師”はいつでもその場所を入れ替わることができ、単純に逃げに使ったり攻撃を受ける瞬間に入れ替わってダメージを無効化、同時に本体を相手の背後に出現させて奇襲を掛けるなどの使い方も可能。


  • 欠片蝙蝠(ブリックバット)

モリアの十八番。自分の影の中から小さな蝙蝠のような影を作りだし、それを大量に相手にけしかける。主に噛みつきで攻撃し、圧倒的な数で相手を押し倒す。

ルフィが血まみれになるなど小さな見た目に反し意外と攻撃力があり、アニメ版の頂上戦争では新世界の海賊がブリックバット2、3匹を相手に苦しみ転げ回っていた。吹っ飛ばされて壁や地面に叩き付けられると、そこを起点に”影法師”を作り出すこともできる。また、相手の周囲を”欠片蝙蝠”で囲み、立方体状の影の壁を作り出して閉じ込める「影箱(ブラックボックス)」という技もある。


  • 影革命

影に”影法師”を忍ばせ、それを通じて影そのものを自在に操る。

本来影は「実体に合わせて動く」のが常識であり、同時に影は「実体と同じ形をしている」のが鉄則だが、この技はその常識を覆して「影に合わせて実体を動かす」ことができる。

影の腕を伸ばせば本体の腕も伸び、影をボールのように丸めれば本体もそのように丸くなるなど、この技の影響下に置かれたゾンビはゴムゴムの実の能力者をも上回る変幻自在の体となる。また、ゾンビの体内に直接入り込ませることも可能で口の中に放り込まれた塩を中で受け止め浄化を防ぐという防御も見せている。


  • 影の集合地(シャドーズ・アスガルド)

自分の支配下にある影を自分自身に取り込む。

取り込まれた影の全ての戦闘力はそのままモリアに反映され、同時に取り込んだ量に応じて体格も巨大化し、パワーアップする(ナイトメアモリア)。1000体の影を取り込んだモリアは、パンチ一発で島を叩き割るというギア4状態のルフィ並みの破壊力を発揮した。

しかし、過剰に取り込みすぎると意識が薄れ、完全な制御が難しくなり(もっとも、モリアはこのリスクを承知の上で使用している)、この状態で攻撃を受けると影を吐き出してしまい、その分の影は解放され、同時にモリアのパワーも低下する。


  • 角刀影(つのトカゲ)

大量の”欠片蝙蝠”を一つに束ねて先端が蜥蜴の形をした刃を作り、それで相手を刺し貫く。リトルオーズJr.の巨体を鎧ごと貫通する威力。


活躍

過去

24年前、ローグタウンにて海賊王ゴール・D・ロジャーの処刑・大海賊時代の幕開けを見届けた。


23年前、ゲッコー海賊団を率いていたモリアはワノ国の鈴後まで進撃。剣豪リューマの遺体とその愛刀だった秋水を盗み出し、既にオロチと盟約を結びワノ国を拠点としていたカイドウは百獣海賊団を率いてモリアを迎え撃った。

当時からカゲカゲの実の能力者だったが、武器は身の丈に見合う長剣だった。


また、最前線でカイドウと睨み合うなど現在の他力本願な彼ではない事が窺える。

戦争と呼ばれるほどの激しい戦いであったらしく、四皇同士の争いを除けば海賊の戦いが「戦争」と表現されているのはモリアとカイドウの戦いのみである。この戦いは一般の海賊にも知られており、かつて四皇のカイドウと渡り合った程の海賊としてモリアが恐れられる理由にもなっている。


時系列は不明でカイドウとの戦いによるものかは定かではないが、新世界の航海で仲間を全て失う。仲間を全て失った絶望から、兵力の重要性・死なない兵士であるゾンビ軍団に固執するようになり、ゾンビ兵士たちの兵力増強に力を入れるようになった。


12年前ビクトリア・シンドリーに惹かれるもその事故死で失意の中にあったドクトル・ホグバックに接触しスカウト、シンドリーをゾンビとして復活させて彼を海賊団に引き入れた。そしてスリラーバークを”魔の三角地帯”フロリアン・トライアングルに停泊させそこを拠点とするようになる。


偉大なる航路

スリラーバーク

スリラーバークにて勢力拡大のために強者から影を奪い、ゾンビ兵を増やすことを行っていた。

船長のルフィを含む麦わらの一味の一部とガイコツ剣士ブルックから影を奪ったため、一味及びブルックと戦闘になる。その過程でルフィの影を使い"魔人”オーズのゾンビを復活させて一味を襲撃させる。

そこへ七武海の空席が埋まったという報告にバーソロミュー・くまが訪れると同時に世界政府が麦わらの一味により再び潰される事を危惧してると知らされ、自分が敗北するかもしれないと思われていることに激怒。実力と成果を見せつけるためにも自らオーズの体内に入ってオーズを操作し戦った。


「キシシシ!!おれが戦いの場に出向いてやった事に感謝しろ!!…そして充分に気をつけるんだな………!!」

「おれはただ乗ってるだけじゃねェ…!!!最高の悪夢を見せてやろう」


しかし、影を取り込んでパワーアップしたルフィにより“ゴムゴムの銃”で顔面を殴られた上にオーズごと“ゴムゴムの暴風雨”で殴り飛ばされ重傷を負わされる。

それでもなんとか立ち上がって、ルフィ達に対する怒りから“影の集合地”を発動させて狂気に陥り、自分でも扱い切れない1000体の影を取り込み巨大化・暴走状態となり一味を抹殺しようとしたが、ルフィのギア2ギア3を併用させた“ゴムゴムの巨人のJET砲弾”と共に崩壊してきたスリラーバークの建物の下敷きになって倒される。

その後、アブサロムドクトル・ホグバックの手により自身の敗北の目撃者を始末しようと行われたくまと麦わらの一味一行との戦闘が収まった隙に気絶したまま密かにスリラーバークを脱出させられた。


マリンフォード頂上戦争

世界政府海軍本部の命令により召集され、王下七武海として、ポートガス・D・エースを救い出そうと進撃してきた白ひげ海賊団を相手に戦った(71巻SBSによれば部下のアブサロムも参加していたとのこと)。

この時、リトルオーズJr.の巨体を一撃で貫き瀕死にさせたり、白ひげ海賊団10番隊隊長クリエルと交戦して生き残るなどの強さを見せた(アニメ版では海賊の死体で山を築いているほど)。

だがジンベエとの対決では、大量の海水を浴びせられたことで自慢のゾンビ兵は無力化され、影を取り込んで戦う戦法に切り替えた時にも自身の攻撃をはじかれ一蹴された。


戦争終結後、理由は不明だが、世界政府上層部の命令を受けた同じ七武海のドフラミンゴ率いるパシフィスタ軍団に急襲され瀕死の重傷を負わされる。だが、止めを刺される寸前で突如消滅(おそらくアブサロムによる救出)して消息を絶った。


新世界

ワノ国

第一幕〜第二幕 幕間

黒ひげ海賊団の拠点である海賊島「ハチノス」でアブサロムが消息を絶ったため、彼を心配したモリアはゾンビ軍団を引き連れてハチノスを襲撃。黒ひげ海賊団は抵抗するがモリアは容赦なく港を壊滅させ、“黒ひげ”ことマーシャル・D・ティーチを出せと暴れ回る。

そんな時美女と豪遊するアブサロムと再会し、「楽しくて報告を忘れていた」と言うアブサロムに軽く叱責を飛ばしつつも喜ぶモリアだが、スケスケの実の能力を使うシリュウに奇襲攻撃される。発見したアブサロムも、実はイヌイヌの実(幻獣種モデル九尾の狐)の能力で変身したカタリーナ・デボンだった。

さらに黒ひげはモリアを仲間に誘うが、モリアはここで明確な返答はせず、アブサロムが能力者狩りに遭って殺害された事を知ったモリアは「許さん」と激しい怒りを露わにした。


エッグヘッド

大分間が開いたタイミングでようやく動向が判明。

流石に単身では及ばなかったのか黒ひげに敗退したようだが、何故か殺されず捕縛に留められたらしく牢に閉じ込められている様子。

新聞から動向を知ったらしいペローナが救出のためにハチノスへ潜入しているが……?


余談

カゲカゲの実の元ネタはドラえもんの「かげきりばさみ」だと思われる。

ハサミで斬られる展開、カゲが時間が経てば経つほど本体に戻りたがらなくなるところなどが酷似している。


  • 容姿

年代によって容姿が大幅に変化するキャラクターで、子供の頃は無邪気な笑顔を見せており、服装も裕福さを窺わせている。

ロジャーが処刑されたりカイドウと戦ったりした23~4年前はまさに悪魔の如く凶暴そうな面構えの青年だった。ホグバックと出会った12年前は現在とほぼ同じような人相だがドラキュラ風のタキシード姿で、今よりも若干痩せている。


  • モリアとカイドウ

ルーキー時代に新世界ワノ国カイドウと戦い敗北。モリア自身は、カイドウに対して強い恨みは見せず「これほどの部下がいりゃあの時カイドウの野郎(バカ)に敗れることもなかったか…!」と馴染みのある呼び方をしている。

なお、モリアは新世界で仲間を全て失っているが、それがカイドウとの戦いによるものかは判明していない。

ビブルカードにおいても原作で未判明であったカイドウとの戦いがワノ国だったことまで明かされているが、仲間の喪失については一切触れられておらず、なぜか彼の仲間についての情報が徹底的に伏せられている。

また両者共に女の子を育てている(カイドウは、モリアはペローナ)が、従順に育ったペローナと反抗的になったヤマトを比べて『モリアは育児においてカイドウに勝っている。』と言う声も。


実は、本人にもその気はなかったが、一番真面目に王下七武海の「海賊狩り」という職務に取り組んでいた人物。

一方、他の面子と言えば、海賊狩り自体はやっていたもののドン・クリークという彼から見れば特に執着する理由のない上偉大なる航路から見れば小物も良いところな者をわざわざ東の海まで暇つぶしで追跡する等、政府の命令に一切従う気のないジュラキュール・ミホークや、そもそも職務放棄しているボア・ハンコック、権力の影に隠れて政府を揺るがしかねないほどの企みを持っていたサー・クロコダイルドンキホーテ・ドフラミンゴ、表向きは政府に忠実だが革命軍の一員であったバーソロミュー・くまと、そのほとんどが問題児だらけ。

一方のモリアは、政府側にスリラーバークの影狩りも「雑魚海賊抑制のため」と認められており、本人も勢力拡大を目指しそれに励んでいた。

政府との利害の一致もあるだろうが、ある意味七武海の恩恵を最も強く受けていたと言える(そんな模範的七武海の彼をしょーもない理由で排斥した結果制度自体がガタガタになってしまった)。


一言で言えば慢心と自滅。

ナイトメア・ルフィに敗北したために、怒りに任せて明らかに多すぎる1000体もの影を吸収して一気に決着をつけようとしたために制御しきれず、ロロノア・ゾロをして「もう勝っている」と言われたほどであった。

もしモリアが100体、もしくは自分の限界を弁えた程度に影の吸収を抑えていたのならば、ルフィ達に勝利できた可能性は十分あったと思われる。


モリアの従えるゾンビであるリューマは生前は鎖国国家ワノ国の英雄。リューマの墓が荒らされた時には国中が涙したとまで言われており、その墓荒らしとリューマの死体を所有するモリアには何らかの関係があると思われる。

ワノ国は現在カイドウ百獣海賊団のナワバリとなっており、そちらの因縁も期待されている。


pixivでの扱い

その独特な体型は一見描きやすそうだが実はバランスが繊細で、描くのが難しいキャラクターの一人。

アニメにおいても別格に不安定な作画で知られ、回ごとに全く顔や体型が違う。

同じ場面であっても回が変わるとひょろ長い体型だったり、胴体が真円に近い程に丸々と太っていたりとその変化は凄まじい。

描き手によって恐ろしいくらいに個性が出る為、キャラクターデザインとしては中々面白い。

…逆に言えば描き手に負担のかかるキャラクターとも見る事が出来るが。


関連イラスト

モリア様〜スリラーバークの四怪人



関連タグ

ONEPIECE 王下七武海

スリラーバーク

アブサロム ペローナ ドクトル・ホグバック リューマ

カゲカゲの実  支配者 悪魔


ブルック…過去に影を奪った

モンキー・D・ルフィ…スリラーバークにて対峙

ジンベエ…頂上戦争にて対峙。また、担当声優が同じ

ドンキホーテ・ドフラミンゴ…暗殺されかける

マーシャル・D・ティーチ…部下を殺され、更に勧誘もされる


カイドウ…因縁の相手


章ごとのボス

ロブ・ルッチゲッコー・モリアボア・サンダーソニア/ボア・マリーゴールド


他作品

クロ(ボンバーガール):ゲーム『ボンバーガール』の登場人物。誕生日の由来が同じキャラ繋がり。

ビネガー(クロノトリガー):ゲーム『クロノトリガー』の登場人物。死体の配下、他人任せの肥満体が共通。

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スリラーバーク すりらーばーく

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