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ゲラルト

げらると

ポーランドの作家、アンドレイ・サプコフスキによるファンタジー小説『The Witcher』の主人公。 及びポーランドのゲーム会社CD Projekt RED製作のRPGシリーズ『The Witcher』の主人公。
目次 [非表示]

CV:山路和弘

演:ヘンリー・カヴィル(実写ドラマ版)


人物

ウィッチャーと呼ばれるモンスタースレイヤーの一人。

真っ白な髪と体中に残る大小多数の傷跡が特徴であり、「リヴィアのゲラルト」の他に「白狼」「ブラビケンの殺し屋」といった複数の異名を持つ。


劇中では「リヴィアのゲラルト」を自称していることが多いがリヴィア出身というわけではなく、もともとは箔をつけるために適当に付けたものだった。

ところが、ニルフガード帝国軍とライリア・リヴィア抵抗軍の間で起こった「ヤルーガ川の戦い」に巻き込まれた際、ひょんなことから抵抗軍側のメーヴ女王を助けることに。

この功績でリヴィア騎士の叙勲を賜ることとなり、「リヴィアのゲラルト」も名実共に公認の称号となった。

実は「リヴィアのゲラルト」以前に、シントラの女王キャランセが娘のパヴェッタ王女の結婚相手を決める晩餐会に出席した際に与えられた「フォーホーンのラヴィクス」という騎士称号があったが、これはゲラルト本人が存在をすっかり忘れていたことで使われなかった。

一方で「ブラビケンの殺し屋」は、魔術師ストレゴボルと元クレイデン王女レンフリの諍いに巻き込まれた際、ブラビケンという集落を襲うために現れたレンフリ率いる一団を、住民を守るためと人数差による不利から、ブラビケンのど真ん中で白昼堂々容赦なく殺害したため、これを残忍な虐殺行為と見做した人々によって付けられた悪名である。

現在は主に「リヴィアのゲラルト」を名乗ることが多いようである(相手によっては「ブラビケンの殺し屋」のほうが通じることもある)。


ケィアモルヘンの山城で育ち、そこで訓練を受けて狼流派を学んだゲラルトは、現存する最後のウィッチャーの1人であり、おそらくは最も熟練したウィッチャーである。

特殊な変異を繰り返したため、彼の戦士としての能力は完璧に近く、匹敵する者はごくわずか。

吟遊詩人ダンディリオンによれば世界を旅し、各地で依頼を受けては鋼の剣と銀の剣を手に、危険な怪物を駆除しているらしい。が、万年金欠でトラブルがついてまわるとか。


お爺ちゃんじゃないよ!!

その白髪と山路氏の渋いボイスからよく高性能じいちゃんと勘違いされがちだが、肉体年齢は鍛えあげた壮年のそれである。

髪の色は加齢によるものではなく、訓練中に何度も実験的な変異を経験した代償である。

変異の影響で寿命が延び、実年齢自体は少なくとも90歳超(劇中のセリフ)というのも勘違いを加速させる要因となっている。


作者のアンドレイ・サプコフスキはsゲラルトの年齢を明かしておらず、インタビューで「50歳は越えている」と話したのみ。


家族

ウィッチャーとしてケィア・モルヘンで長年過ごすうちにヴェセミルを師匠としても父親としても慕っており、一緒に育ったエスケルやランバートとは兄弟のような絆で結ばれている。

また、自身の<驚きの子>であるシリを実の娘のように大切にしている。


明言はされていないものの、短編「Something More」に登場するヴィセンナという女魔術師が実母であることが示唆されている。

ゲラルトは自分の名付け親はヴェセミルだと語っているが、作中で本当は両親からもらった名前だということが語られる(幼いころに捨てられるようにしてウィッチャーへ差し出されたことを恨んでいたのかもしれない)。

ちなみに実父についてはコーリンという名前がわかってるのみで、物語には未登場。



性格・戦闘能力

ウィッチャーは変異の過程で感情が無くなるというのが一般人の認識だが、ゲラルトの性格も冷静沈着そのものにして勇猛果敢。

強力な怪物と相対しても決して臆することなく、冷静的確、迅速に対処する。


超人的なスピードと運動能力を持ち合わせ、剣術と「印」と呼ばれるウィッチャーの魔法の達人でもあるため、戦闘能力は人間の中でも群を抜いている。

ゲラルトの所属流派自体は狼流派だが、長年の経験と天性の戦闘センスにより、それ以外の流派もなんの問題もなく適応して使いこなすことができる。

ウィッチャーが用いる霊薬やオイル、特殊素材などの魔術的な調合の技術・知識にも卓越しており、その道に関しては下手をすれば練達した魔術師さえ凌ぐレベルの部分もあり、未知のものでもレシピさえあれば初回でほぼ完ぺきなものを作り出せる。

ゲラルトの体に刻まれた多くの傷跡は、彼がウィッチャーとして多くの勝利を得た百戦錬磨の証。

なぜなら多くのウィッチャーは彼と同じくらいに多くの傷を受けるよりも前に、命を落としてしまうからである。


またゲラルトは長年にわたり、有能なプロのウィッチャーとして高い評価を受けてきた。

依頼された仕事を迅速かつ効果的に遂行するため、一般市民から王族まで、彼に仕事を依頼する人々は絶えない。

白狼の仕事ぶりの評判は彼が解いた呪いの数々や退治した怪物の話と共に、北方領土へ知れ渡っている。


そんな彼だが、なにもただの冷血な戦闘マシーンなわけではない。

時には冗談も口にすれば、父性愛を見せることもある(あくまで感情の発露や起伏が極度に表面化しにくくなっているだけで、それが一般に「感情が無い」と誤認されているに過ぎない)。

また、変異して永い時を経た今でこそ大抵の物事へ冷静に対処しているとは言え、若かりし頃は自身の実力を鼻にかけ、手痛い失態を演じたことも。


他にも転移門を通ることも大の苦手で毎回使用を嫌がっており、極力別の方法を用いようとする。

それでもどうしても通らなければならない際には手で顔を覆い、文句を言いながら嫌々通る始末。

また、礼服の着用や礼儀作法を要求される堅苦しい場での振る舞いも苦手。

上流階級相手の仕事も数多くこなしてきた経験から、そのような知識や作法がないわけではなく、敬語も普通に話せるのだが、無礼が絶対に許されない場及び高位の相手以外には積極的には使おうとしない上に、使ったとしてもどこか無調法で、感情が表に出にくいウィッチャーの性質も相俟って、接した相手から「尊大」「不遜」「ぶっきらぼう」と受け取られやすい態度でしか接することが出来ず、それがトラブルを招いたこともあった。

その様は、いつもの英雄然とした姿とのギャップも相まって結構可愛らしい。


それになにより無類の女好きでもあり、暇さえあれは娼館に足を運ぶなどしょっちゅう女性を抱いているのである(ちなみに、一番好みのタイプはエルフの美女だが、エルフの娼婦は珍しいので抱く機会が滅多になく、それを内心残念に思っている節がある)。

…とは言え「草の試練」の影響で子どもが作れない身体なので、節操なく子供を作ってしまう心配は無いし、なにより免疫力も並外れているので病気にもならない。


ヴェンガーバーグのイェネファーとは恋人同士だが、トリスやシャニなど多数の女性と関係を持っている


弱点…?

そんな無敵とも言えそうな彼だが、彼を一躍有名にしたウィッチャー3はゲーム媒体故いくつか設定ガン無視の弱点が生まれている。

野犬の群れと段差に弱い

野犬は序盤に大挙して現れるため、レベルと装備が整う前に犬の餌になったゲラルトさんは多く、段差に関しては3mもあれば即死である。3mといえば、我々現実の一般人でも余程打ちどころが悪くなければ五体満足でなくとも十分に生還できる高さ。

されどゲラルトさんは足から普通に着地しても死んでしまう。これが上述のおじいちゃん呼ばわりに拍車をかけている。

まぁ、ほぼ常に鎧や鎖帷子を着こんだ上に剣を2本も背負い、霊薬だの怪物の体の一部だのを大量に持ち歩いているのだから、わからんでもないと言えばそうなのだが。


なお、次世代版コンプリートエディションのアップデートにてある程度までの高さなら自動で受け身を取るよう修正され、高さの弱点は克服した。


また、ゲーム内の衛兵はゲラルトより必ず遥か上のレベルになるよう設定されているのでまともに戦っても勝てない相手になっている。


経歴

1160年 母の元を離れ、ヴェセミルに引き渡されウィッチャーとしての修行を始める。

1249年 イェネファーと出会い恋人となる。(「最後の願い」)

1252年 ヴィジマでアダ王女の呪いを解く。(「ウィッチャー(短編第1話)」)

1263年 シントラ陥落。シリと出会い、彼女をケィア・モルヘンへ連れて行く。(「それ以上のもの」「エルフの血脈」)

1267年 リヴィアの暴動に巻き込まれ命を落とす。(「湖の貴婦人」)

1270年 死んだと思われていたゲラルトが記憶喪失となってケィア・モルヘンに姿を表す。(「ウィッチャーⅠ」)

1271年 フォルテスト王殺害犯として追われる。(「ウィッチャーⅡ王の暗殺者」)

1272年 記憶を完全に取り戻し、イェネファーの行方を探す。(「ウィッチャーⅢワイルドハント」)


余談

ウィッチャー3日本語版での声優・山路和弘の演技はCD Projektの開発メンバーもかなり気に入っており、わざわざ日本語音声でプレイするメンバーもいるほどだとか。


実写版

Netflixの実写ドラマでは、スーパーマン役で知られるヘンリー・カヴィルがゲラルトを演じる。

彼は元々大のウィッチャーオタクで、実写ドラマウィッチャーの制作開始の噂を聞きつけると制作陣に乗り込んでゲラルトをやらせてほしいと売り込みに行ったほどだという。

ヘンリーはシーズン3でゲラルト役を降板し、後任にリアム・ヘムズワースが決定した。


センシティブな作品


他作品でのゲラルト

ソウルキャリバーⅥ

ゲストキャラクターとして参戦。(公式サイト内 キャラ紹介


異端の疑いが掛かった女魔術師のもとに訪れたところ彼女の怒りを買い前述の「門」によって転移させられる。

様々な人物と交流をへて剣聖(エッジマスター)の助言を借りて帰還する。


モンスターハンター:ワールド

ウィッチャー3』のコラボとして専用のシナリオおよびクエストが実装された。

ある頃から、古代樹の森にて不可解な痕跡や見慣れない小型獣の目撃情報が頻発し、アイルーに紛れて研究機関に迷い込んだネッカーの存在について、総司令や研究者、主人公たちが意見交換をしている場に突如、門を抜けてゲラルトが登場。

彼自身も、何者かに誘われるようにハンターたちの世界へと紛れ込んでしまったらしい。

自身やネッカーをこの世界へ連れ込んだ先客を自身のよく知る怪物と推察した上で、ハンターたちに魔物の討伐を請け負うことを提案(当然、仕事として)。

調査団も、ネッカーや今まさに異世界から現れたゲラルトからその言葉を信用し、全面的にゲラルトの討伐任務をサポートする。


上述のクエストでは、プレイヤーはゲラルトを操作することになり、普段操作している主人公ハンターはその間、大型モンスターがゲラルトの邪魔をしないよう影で彼らの制御にあたっていることになっている。

モーション自体はハンターと同等であるものの、装備は調査団が用意したものや探索中に入手・調合したもののみとなるため難易度はやや高め。

また、ゲラルトの元々の装備である剣は本作の片手剣にカテゴリーされ、モーションもそれに準ずる。

その他、ゲラルト(および彼の装備時)専用アイテムとして「イグニの印」が使用可能。

一応、普段の姿のハンターでも「ルーン石」を持つことで同様の魔法が使用できるが、威力は大きく落ち、また再使用までの時間も長く設定されている。


クエスト内容も原作であるウィッチャーシリーズを意識したテロップやBGM、SEが使用されている他、対象モンスターの討伐以外に2つのサブイベントも発生するなど、演出にかなり力が注がれている。

なお、すべてのイベントを成功させた上でクエストをクリアすると真エンドを迎え、イベント中に助けたとあるモンスターの友人であるテトルーから攻撃珠を贈られる。


その他、ゲラルト自身も探索中に触れるハンターの世界の品々や生態系に興味を示す台詞をこぼしており、シリーズファンとしても楽しめるものとなっている。

調査団の対応も好意的であり、アイテムや武器の支給もさることながら、ときには雑談に花を咲かせ、調査団に身を置く理由を打ち明けている。

なお、本作の世界では独自の架空言語が用いられている設定だが、このコラボに関しては両者の言語的な障壁はなく普通に会話を成立させている(ガジャブーは除く)。

…寧ろ植生研究所所長の台詞回しは、ウィッチャーに寄せているとさえいえる。


異変の元凶である怪物レーシェンの討伐後は、総司令たちと別れの挨拶を交わし、彼が通ってきたであろう門をくぐって元の世界へ戻っていった。

また、このイベント公開から数日後には、エンシェント・レーシェンを討伐対象とした続編クエストも公開された。

こちらではゲラルトではなく元来のハンターが討伐任務に当たることになる。

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