概要
グロンギ族の最上位集団であるゴ集団のみが参加を許されるゲゲルである。
日本語訳では「セミファイナルゲーム」であり、超古代語対訳版では「黒き闇のゲーム」と訳されている。それまでに行われたゲゲルと比較してもその難易度は飛躍的に上がっている。
内容としては、予め特定の条件を定めて条件に見合ったリントのみを狩る。勿論人数もズ集団やメ集団のゲゲルより遥かに多い場合が大半である。別にゲゲル期間中に条件に合わないリントを殺しても違反にはならないが、ゲゲルのスコア人数にはカウントされない(つまり女性だけを殺すという条件で、男性を殺してもルール違反で失格という事にはならない)。
勝利したムセギジャジャ(プレイヤー)は、ベルトの霊石=ゲブロンが強化されて最上級である「ン」として相応しい力を身に付ける事ができ、『ザギバスゲゲル(ファイナルゲーム)』に進んでグロンギの王であるン・ダグバ・ゼバと1vs1で戦う資格を得る。そしてダグバに勝利すれば新たな「ン」となり、新たなグロンギの王として『究極の闇』を実行する。
条件と制限時間はムセギジャジャがラ・バルバ・デに自己申告する。ただし、グセパ(腕輪)=カウント用腕輪でムセギジャジャ自身がカウントしていたメまでのゲゲルとは違い、こちらはラ・ドルド・グがバグンダダ(カウンター)と呼ばれる専用の大きめの算盤を使って行う為に、これまでのゲゲルと比べるとよりムセギジャジャとゲゲル自体の管理が厳しくなっている。
その一方で、カウント用のアイテムが破壊されたらゲゲルがリセットされるというルールは変わっておらず、ゲリザギバスゲゲルの場合はバグンダダが破壊されると1からやり直しになる。
また、その場合はカウント役のラ(作中ではドルド)は、「ゲゲルを汚した責を負う」という事で、そのムセギジャジャから決闘による処刑宣告が出される事もあり、敗北すればそのまま殺害されてしまう。つまり、カウント役のラはゲゲルの進行において全責任を負っているのである。
とはいえゲゲル進行役のラ集団は、かつてゴとしてゲリザギバスゲゲルを完遂した上でダグバに挑むのを拒否した者達(これはゲゲル開始前に申告するのだが、挑むゲゲル自体の難易度はゲリザギバスゲゲルと変わらない)であり、ゲゲルのルールに背いた違反者の処罰も行う立場の為、ゴに匹敵する実力を持っている。なのでラを裁く方も並大抵の強さでは返り討ちに遭うだけである。
このような、バカバカしいまでに複雑な条件を加える(例:ある楽譜の音階の名のつくプールや海岸でのみゲゲルを行う、特定の乗り物に乗っている人だけを襲うなど)理由は、本人達のステータスアップの為に行われ、その為にゴ集団のみがゲゲルの際にハンデとして武器の使用が認められている。ただし、大半のゴ集団のメンバーはこのゲリザギバスゲゲルについては、後述するザギバスゲゲルに進む資格を得る為の手段としか見ておらず、これまでのズやメ集団とは違ってゴはゲゲルそのものは、極めて淡々と作業のようにこなしている者が多いのが特徴。
ただし、ジャラジのみ殺害人数は控えめかつ長めの期間を設けており(獲物の怯え苦しむ姿を見たいという彼自身の趣向も混ざっているが)、慎重なルールメイクを行なっている。一方で殺害方法やターゲット自体はかなり限定しているので、こういったどこの難易度を上下するかというルールメイクは許されるようである(無条件でルール全体の難易度を下げるのは許されない)。
ただし、作中ではこのような複雑すぎる条件のゲゲルを行う事自体が仇となり、警察やクウガにルールを暴かれ、その足取りを辿られてしまうと言う事も多かった。
中でもゴ集団最強3人衆は、ルール自体はメ級並みのものだが、特定の厳しい縛りや極短期間の中で数百人クラスという、文字通りこれまでとは桁が違う殺戮数が要求されるシンプルに実力と戦略性が試されるルールで挑んでおり、それに加えダグバの強さを理解している事もあって、得体の知れない実力のダグバ相手に消耗を抑える前提でクリアしようとしており、「子供や老人など弱い者」「自然に自分の周りに集まる警官」といった他のゴのメンバーに比べるとターゲットそのものが、狙いやすかったり集めやすかったりと攻略を有利に進められるように選定している。
加えてガドルに関しては、ダグバ戦に備えてクウガのライジングフォームに着想を得て手に入れた、電撃体の試運転という意味合いでもゲゲルのルール設定をしており、最強3人衆は他のゴと比べても、よりゲリザギバスゲゲルをザギバスゲゲルに進む為の手段としか認識していない傾向が強かった。
また、ガドルはゲリザギバスゲゲル開始前に一度バルバを止めた上で、ゲゲルの準備=電撃体の入手を行っており、この事からある程度の準備期間の設定も認められている模様。
ゲリザギバスゲゲル一覧
プレイヤー | 使用武器 | 制約 |
---|---|---|
ゴ・ブウロ・グ | 吹き矢 | 東京23区を50音順に回り、各区で9人ずつ殺す |
ゴ・ベミウ・ギ | ムチ | ある楽譜を使用し、階名が付く施設・地名を襲い、音符の長さに応じた首級を挙げる |
ゴ・ガメゴ・レ | 鉄球 | ルーレットで予め投擲方向を定める |
ゴ・ジイノ・ダ | 二又の槍 | 不明 |
ゴ・バダー・バ | バイク | バイクに乗っている人間だけを襲う。ただし、最初の段階でバイクに乗っていれば、後で降りてから殺した場合もカウントされる |
ゴ・ジャラジ・ダ | 針 | ある学校のある学年の男子だけを狙う |
ゴ・ザザル・バ | 鉤爪 | 特定の色の乗り物に乗っている乗客だけを襲う |
ゴ・ジャーザ・ギ | 銛と剣 | 事前にネット上で犯行声明を出し、指定した乗り物に乗った乗客だけを襲う |
ゴ・バベル・ダ | 鎚とメリケンサック | 地下街に閉じ込めた人間を襲う |
ゴ・ガドル・バ | 様々な武器 | 男性警官だけを襲う |
ゲリザギバスゲゲルと同じルールのゲゲルのプレイヤー
メからゴへの昇格の為のゲゲルはゲリザギバスゲゲルではないが、下記する2人は自らの実力を誇示する為、あえてゲリザギバスゲゲルと同じルールでゲゲルを行ったので便宜上ここに記す。