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概要

フォアランナーを崇拝するさまざまな種族から構成される軍事的・宗教的同盟で、サンヘイリ以外はほとんど征服された種族である。

元々はサンヘイリとサンシューム間での戦争終結後に出来た同盟で、軍事はサンヘイリ・政治はサンシュームだった。

大祭司と呼ばれる三名のサンシューム族を最高権力者とし、高等評議会はサンシューム族とサンヘイリ族が主の代表者によって統治されていたが、ジラルハネイ族の台頭から同盟の不安定化が始まり、2552年人類とパニッシュドに対する二正面の戦争を抱えた状況で予言者らの思惑からジラルハネイを用いたサンヘイリ排斥を目的に粛清を実行される。

しかし聖都ハイチャリティのフラッド汚染、HALO(インストレーション05)を巡る戦いにも敗北し、サンヘイリ艦隊とジラルハネイ艦隊の交戦とアークにおける戦いにおいて最後の預言者が死亡するなどして敗北、2552年末に崩壊した。

テクノロジー

2525年に人類と遭遇し戦争になったころにはコヴナント同盟の技術レベルは2(正確な星間航行が可能)に達しており、またレベル3相当だった当時の人類を圧倒。

技術的な格差は一部を除くと戦争終結まで埋まることがなく、人類の数世紀先を行く物だったが、それらの技術はフォアランナーのテクノロジーのデッドコピーから脱却出来ず、模倣すら完全に出来ておらず、非効率的で動作原理や有効な運用を完璧に理解していると言い難い状況だった。

そういった意味で、戦中戦後通してテクノロジーを効率化して再現する事については人類に劣る面が強いと評価されている。

プラズマ兵器

ジラルハネイのType-25 Carbine等独自兵装を除外すると、フォアランナーの技術を解析した指向性のプラズマ兵器が主力となっており、歩兵用から戦闘艦艇用まで広く利用される。

が、やはり非効率的な面があり、艦載兵器のタレットを人類のAIが実験的にプラズマの効率化を行い照射したところ、本来なら耐えるであろうシールドをあっさり破ったうえ、標的になった戦闘艦艇は撃破された。

歩兵用では、小型かつ普及していたType-25 Pistol(プラズマガン)でも、集中的に狙えばスパルタン達のエネルギーシールドやプラズマ対策済みの装甲を破壊・殺害することが可能で、通常の兵士ならば掠っただけでも三度の火傷、直撃なら即死で、場所によっては熱により破片等が発生する程の威力を持つ。

大量のフラッドと戦闘中、UNSC製銃器が弾切れになり転がっていたコヴナント兵器を使用していたSPARTAN-117曰く、「コヴナントの銃(一部を除く)は精密射撃に向かない」

プラズマグレネード

コヴナントで多く利用される手榴弾だが、人類やジラルハネイの物と異なり破片が形成されないため、加害範囲は余り広くないが、破片が発生しないのを逆手に取り、人類がフラッドの侵入口をふさぐ作業中、周囲のフラッドを焼き払うのに利用している。

特徴としては起動後、標的に吸着する点で、吸着した場合逃れる術が無く、アンゴイが自身の体に吸着して突撃してくる場合もある。

欠点としては、プラズマグレネードやプラズマの爆発自体が放射線を放つため、大量使用した場合は悪影響がある可能性があり、人類に限るとボーレン症候群という病気を発症、神経に異常が発生する可能性がある。

Type-25DEP

ピストル型の指向性エネルギー兵器の一種で、コヴナントのカーストで最下層種族のアンゴイから軍事的に最上位に位置するサンヘイリまで利用している。

所謂溜め撃ちが可能で、直撃した場合、車両であればEMPの影響で一時停止し、サンヘイリ等のコンバットハーネス等が採用しているエネルギーシールドが無効または、防御力が極端に落ち、非装甲目標の場合は死に至る。

マイナーチェンジが繰り返されて生産数が非常に多い為、コヴナント系軍事組織のピストルとして普及している。

そのため戦中から戦後にかけて鹵獲されやすく、人類ではプラズマガンと呼ばれている。

Typeー25DER

コヴナント軍が採用しているプラズマ兵器で、人類で言うアサルトライフルのような存在だが、ストック類が無く、サンヘイリやジラルハネイは片手で扱う。

威力はType-25DEP同様極めて高く、エネルギーシールドやプラズマ反射プレート等で対策を施していない場合、標的を簡単に殺害できる。

サンヘイリが採用しているモデルは青色、ジラルハネイが採用している物は赤色に塗装されており、若干性能に違いがある。

ジラルハネイが採用している物はサンヘイリの物より連射する速度が速く、瞬間火力が高いがオーバーヒートしやすい。

コヴナント戦争が終結後のサンヘイリは、後継モデルとして改良型のT-55を採用し、サンヘリオス内戦やレクイエムでの戦いに用いているが、全数更新する程の数を調達できず、旧型のType-25DERと並行運用されており、T-55は前線に集中配備されType-25DERは後方支援部隊へ配備されている。

エネルギーシールド技術

他のテクノロジー同様にフォアランナー由来の技術で、戦闘艦艇と比較的高い階級に属する歩兵が装備している。

遭遇当初、人類の実弾に対し非常に高い防御力を示しており、戦闘艦艇のシールドは元来宇宙では効力が落ちるとは言え、核兵器の爆発から船体を守りきった。

しかし同時に発生するEMP効果によりシールドが破損するため、その後は通常のミサイル等でもダメージが発生するため無敵ではない。

またM.A.C.ガンのような光速の30%〜40%に加速する大質量の弾芯のに対しても弱い面があり、4隻の人類艦艇が1隻に集中して砲撃すると3発〜4発で破壊される恐れがある。

特に軌道防衛のために配備されていた大口径高初速のスーパーM.A.C.ガンによる砲撃には大型艦艇すら耐えられ無い。

またコピーの限界なのか、プラズマ魚雷やエネルギープロジェクターを使用する場合にはシールドを落とさねばならず、その隙に地上からの砲撃で破壊される場合もある(フォアランナーのセンチネルはシールドを落とさずビームを撃てる)。

戦中末期から人類がリバースエンジニアリングで再開発したエネルギーシールドと比較すると高度ではあるが、効率とコスト面で劣る。

歩兵用装備としては、サンヘイリ族のコンバットハーネスや、ジラルハネイ族のパワーアーマー等も人類の小型携帯火器に対して高い防御力があったが、MA5等の標準的なライフルのAP弾でシールドが落ち射殺されたりジラルハネイの一部のパワーアーマーは一度シールド機能が落ちるとアーマー自体が破損してしまう。

またサンヘイリのコンバットハーネスは一部を除くと隙間があり、宇宙船等に乗り込んだ場合人類側の減圧等で簡単に無力化される恐れがあった。

ギグヤー達は小型のシールドガントレットを装備しており、このシールドは銃弾をほとんど受け付けないが、ギグヤー自身にシールドが無く元々タフな種族でないのもあり、隙間や横から撃たれたり、シールドを打撃でそらして銃撃される事が多く、使い勝手が良いためか人類に鹵獲されやすい。

オニキス攻防戦では、指揮官が同士討ちやフラッドといった悪夢を見たせいもあり、カーストや差別感情を一時忘れ、SPARTAN達と戦う部隊にジャッカルのシールドをかき集め使い捨ての盾として装備させていた。

戦闘車両

 コヴナント軍が保有する戦闘車両は、ジラルハネイの物を除くとほとんどがエネルギー兵器を搭載し、高度な反重力テクノロジーを使って浮遊しているように見える。

Type-32

 人類にゴーストと呼ばれる小型の一人乗り車両で、ブースト機能で一時的に加速が可能。

 武装はプラズマ砲を装備し、連射が可能で火力にも優れるが車両自体の防御力は余り高くなく、人類が保有する対車両用の兵器はもちろんだが、携帯火器で対処可能な場合もある。

 カースト上最下位のアンゴイから比較的高位のサンヘイリまで搭乗するケースがある。

 人類(特にSPARTAN)に鹵獲される恐れが高い。

 降下艇に複数搭載して前線に運ぶという運用する場合もある。

Type-25

 人類からレイスと呼ばれる戦闘車両。

大分裂前はAssembly Forgesで製造され、戦後はLodam Armoryが主な製造メーカーになっている。

車両と砲の操作は1名が担当し、ガンナー席が取り付けられているモデルは1名がType-52プラズマタレットを担当する。

ジラルハネイとサンヘイリが主にこの車両を運用した。

 Type-32同様降下艇で、1機につき1台戦場へ運ぶ事が可能。

 装備されているプラズマ砲は非常に強力で、歩兵部隊にとっては脅威となる。

少数のマイナーチェンジモデルが存在し、こちらは機体フレーム側に複数のプラズマタレットを装備し、ガンナー席は廃止されている。

 装甲はナノラミネート加工済みだがあまり頑丈ではなく、人類側が運用するスコーピオン戦車の主砲で容易に破壊が可能。

 バリエーションとしては対空仕様のプラズマ砲を搭載したType-52が存在する。

Type-47B

 スカラベと呼ばれコヴナントでは珍しく反重力技術を使わず4、足で移動する兵器で、非常に大型で様々な戦場に直接投下される。

 武装は強力で、対地対空に使用可能な頭部主砲と連射が可能なプラズマ砲を備え両サイドにはプラズマタレットが装備されている。

主砲はペリカンや重装甲のスコーピオンを一撃で破壊する。

ただこのスカラベは機械的な兵器ではなく、レグゴロを融合させて生産する言わば生物兵器で、過剰に武装させた場合、内部のレグゴロに負荷がかかる事から武装について搭載数と出力に制限が存在する。

しかし制限があっでもこの種の兵器が非常に強力なことに変わりはなく、排除する事が難しい。

なおスカラベはレグゴロにより構築されているが、肝心のコントロールは搭乗員に依存する為に鹵獲されるリスクが存在し、機体後部のコアを保護する装甲が弱く、対空兵器が少ない事から航空機による爆撃に脆い面がある。


航空機

 戦闘車両同様推進には反重力テクノロジーを利用する物が多く、ファントムには反重力エレベーターが搭載されている。

Type-25

スピリット降下艇と呼ばれるUの字型の輸送機で、兵員だけでなくレイスやゴースト等の輸送も可能。

ホバリングも可能でホバリング中に兵員室から歩兵を地上へと降ろす。

 武装は艇部下にプラズマキャノンを搭載しており、降下前と降下後に対地支援を行う。

 また宇宙空間での使用も可能だが改造しない限りスリップスペースに突入する事は不可能で、突入自体も安全でなく、機体に様々な悪影響を与える。

Type-52

 ファントムと呼ばれType-25同様兵員輸送や戦闘車両の輸送に用いられるが、Type-25と比較するとより重武装になっている。

機首にプラズマキャノン1門と兵員室両サイドに左右1機ずつタレットが装備されており、射界は広くなっている。

 この輸送機も宇宙空間で使用する事が可能だが、スリップスペースへの突入が可能かは不明。

 ヤンミーはこの輸送機を使い、機体の高度を落とす事なく強襲するといった運用が見られる。

また重力エレベーターを装備しており、ヤンミー程ではないがある程度高度を保って兵員を展開させることが可能。

Type-26

 バンシーと呼ばれる対地攻撃を主任務とする運動性に優れる軽戦闘機。

翼の両サイドに反重力テクノロジーを用いた推進装置が装備されている。

 機体の操作はサンヘイリかジラルハネイのみが行っているが、操作さえ分かれば人類でも運用が可能で鹵獲運用されたケースがある。

 武装はプラズマキャノンと燃料ロッドガンで、軽装甲目標や非装甲目標を主に攻撃し無力化するまで襲撃を続ける。

 ただし装甲が非常に脆く、対空機関砲から通常の携帯火器での集中攻撃を受けると比較的容易に撃墜されてしまう。

 宇宙空間で使用可能なモデルも存在する。

Seraph級戦闘機

 シールドが装備され対艦戦闘や制空戦闘に加えて、宇宙だけでなく大気圏内でも運用できるので対地支援にも用いられる。

ただし、あくまでスターファイターの為、大気圏内では性能面に多少の悪影響が発生する。

通常10機編成の飛行隊で運用される。

 武装はプラズマキャノンとパルスレーザーで、エネルギーシールドも装備されている点で人類側が運用する戦闘機に対して互角以上の戦闘が可能となっている。

 対地支援能力も高く、ペガシ・デルタがSPARTAN-Ⅲベータ中隊に襲撃された時は、手の空いていたSeraphが、その強力な火力でSPARTAN-Ⅲ達を焼き払っている。

 コヴナントが分裂する少し前まではこの戦闘機はサンヘイリのみが運用が許されていたが、ジラルハネイの台頭でジラルハネイも運用が許された。


艦艇

ハイチャリティ

コヴナント同盟の首都機能が集約された首都であり、航行能力を持つ宇宙ステーション。

元々はJanjur Qomと呼ばれる惑星の一部で、Janjur Qomはサンシュームのかつての故郷で恒星崩壊に巻き込まれ崩壊したといわれていたが、実際には改革派がドレッドノートで惑星から脱出した際に文字通り惑星から引き抜いた全長348kmの岩の塊で、これを元に建築が開始された。

総人口は約2380万。

ステーション内で消費されるエネルギーの大半は退役させたドレッドノートより供給され、ドレッドノートからのエネルギー供給は数千年に及ぶ。

コヴナントに参加している種族の一部がハイチャリティに居住しており、人工重力と人口的な日照のサイクルがあり、気温等を含め地球に近い環境を維持している。

またある程度の電力はドレッドノート無しでも供給されており、スリップスペースドライブはドレッドノートの有無に関係なく利用可能。(生命維持装置の維持は保証されない。)

各種族が持ち寄る品を売買するマーケットや宗教施設に居住スペース等が存在し、コヴナントにおける最高の製造メーカーのAssembly Forgesの巨大工場があり、民間から軍に至るまで多くの製品を生産していた。

フラッドによって陥落後Assembly Forges等の製造業が集中しすぎていた事から戦後、特に造船業が不調となり、武器や艦艇の維持や補充が難しい状態に陥った。

フォアランナー・ドレッドノート(Anodyne Spirit)

ハイチャリティの中心部で主に発電所として機能しているフォアランナーシップの一つで、設計開発に至るまですべてフォアランナーが行っている事から、コヴナント保有の遺跡の中で特に重要な物で、多くの技術をコヴナントにもたらしたのもこの船によるところが大きい。

本来はフォアランナーの造船所Ingens Assembler Vatsが設計開発したKey Ship級と呼ばれるインデックス化した種族を故郷へ帰すことを目的に建造された艦艇で、コヴナントが保有しているものを除いて現物が発見された例が無い。

任務の性質上、フォアランナーの戦闘艦艇と比較して目立った武装が無く、コヴナント同盟が成立した段階で条約に基づき武装解除が行われており、戦闘力はほぼ喪失したといって差し支えない。

なお、この艦艇内部にオラクルが搭載された状態でコヴナントの指導者層が2種のエンブレムを照合した結果、フォアランナーの継承者が実在し、リクレイマー達が生存していることを意味するメッセージを受け取り、ドレッドノートはリクレイマーをアークへと導く為、ハイチャリティの破壊を意味する打ち上げシーケンスを開始するが、このオラクルの試みは失敗に終わる。

この事件は隠ぺいされたが、この事実はフォアランナーを崇拝するコヴナントを維持する基盤が崩れ去ったことを意味する。

コヴナント戦争終結時行方不明となるが、戦後アークポータルの再起動やスリップスペースドライブのコア技術をめぐる戦いが発生している。

CSO級スーパーキャリア

全長28000mにも達するコヴナントのスーパーキャリアーの1つで乱立する海軍をまとめるフラッグシップ。

艦級にOの分類ナンバーが入っている事から本艦はコヴナントでも貴重なフォアランナーテクノロジーそのものを利用しており通常よりも高度に仕上がっている。

同じくフォアランナーテクノロジーを使用するORS級重巡洋艦は制御が難しく高度化した設備(特にコア)の維持や使用状況に細心の注意を払う必要がありクルーの数と練度の要求が極めて高くバラゴックも多数必要とした。

基本的にCSO級はハイチャリティ防衛にあたるが、拠点化された戦略的価値の高い惑星を制圧する際運用され指揮管制及び地上軍への支援が主任務となる。

人類により要塞化された惑星リーチ攻略に派遣され航空支配を維持し続けるも鹵獲された自軍のコルベット内に仕掛けられたFTLドライブを意図的に暴走させる戦術により惑星攻略半ばで戦没。

その直後後発の艦隊が到着し任務は引き継がれるが本艦の特殊さから再建造は困難でリーチ攻略から数ヶ月でコヴナント帝国が崩壊し造船その物が困難となった。


CAS級アサルトキャリア

主にコヴナント艦隊の旗艦として運用される全長5300mの艦艇。

戦艦級の火力を誇りながら、空母のように艦載機や地上部隊の積載・運用も可能であるなど、様々な任務に単艦で対応できる高性能な万能艦艇。

主砲として惑星の焦土化作戦にも使用されるエネルギープロジェクターも備えている。

アールタス・ヴァダムが指揮するシャドウ・オブ・インテントもこのクラスに該当する。


CCS級巡洋戦艦

コヴナント艦隊の主要戦力を担う艦種の一つで、全長1800mの艦艇。

エネルギープロジェクターを1基装備している。

巡洋戦艦ではあるが航空機の運用能力の高さと地上軍の輸送能力が付与され艦隊戦後の地上軍の降下と支援を行う為コヴナント軍の侵攻時には必ず艦隊編成に組み込まれている。


コヴナントは宗教同盟であり軍事同盟でもある。

また社会的には種族によりカーストが定められており種族により装備や階級に制限が存在する。

また宗教的なルールが軍規に絡む上、戦闘艦艇等に必ずサンシュームが乗り込んでおり、艦長や実戦部隊の士官といった本来指揮権があってしかるべき役職につく者より権限が上位である為、緊急であってもサンシュームの同意を必要とし、失敗した場合作戦の責任者が処刑されるケースがある。

非常に優れたテクノロジーを持ちつつも、指揮系統や軍規より宗教的権力者の決定が優先される非合理的な側面を持つ。

基本的な活動はフォアランナーの遺跡の確保や回収で、HALOの捜索は長年の悲願としている点は預言者 高等評議会 軍では一致している。

銀河系内の広範囲を手がかりも無い状態で捜索を開始した事もあり、同盟創設から長い年月といくつもの戦争とその後の同盟への新規加盟が行われた結果、軍の規模と要求されるインフラが複雑化しており、コミュニケーション手段が羽音の周波数で行われるヤンミーや呼吸できる空気にメタンが無ければ窒息死するアンゴイ専用の居住スペースを用意する必要があり、装備についても軍全体で共通化できる物がカースト制度の制限を含めると小火器程度しかない。

例え緊急や有効な物でも下位のカーストの装備を使用する事に抵抗感を持つ物が大多数で、人類との戦争では自身の武器が使用不可の状態になり、足元に人類の銃があってもまず使う事が無いが、稀に現実的に使用する必要があると判断できる柔軟性を持つ兵士が居ないわけではない。

ただし、人類製兵器は宗教的に忌避され、鹵獲兵器の使用は軍規により禁止されている。


艦隊

政府関係機関がそれぞれ保有する形の為、艦隊の指揮系統は分散しており、統一された海軍という組織は存在せずに複数の海軍が乱立した状態で、中には預言者が私的に動かせる艦隊まである。

艦艇の基本設計自体は共有されるが、配備先が限定された少数生産の超大型戦闘艦艇や支援船等も存在する。

またコヴナント同盟の戦闘艦艇は、人類の艦艇と比較して大型である傾向が強く、一部を除けば1隻あたりに非常に多くの地上部隊を輸送する事が可能で、CAS級空母では約4000の兵員を搭載可能な上、地上軍の関連機材も充実している。

所属する機関の任務によって艦隊の任務は固定化されており、積極的に人類と交戦した艦隊は実の所多く無かった。

ただし1個艦隊に所属する空母を含めた戦闘艦艇の数は100隻を超え、ハイチャリティの防衛に従事する艦隊は最盛期で1000隻の戦闘艦艇で編成されていたと言われている。

人類との戦争は技術的に優位だったもの、戦術的な柔軟性の欠如から軍の損失が無視できない程に膨れ上がった為、他のパトロール艦隊から補填したり統合や連合艦隊の編成を行っている。


 

構成種族・階級

サンシューム(プロフェット)

最上位の階級に位置し、コヴナントにおける政治的・宗教的指導者層を務める。

サンシューム族の中でも真実・慈悲・悔恨の三預言者は大祭司と呼ばれ、最高位の存在となっている。

政治面を完全に掌握していたが盤石とは言えず大祭司の舵取りの失敗が原因で人類との戦争中にコヴナント同盟そのものを傾けるきっかけを作ってしまう。




サンヘイリ(エリート)

エリート

サンシューム族とともにコヴナントを構成する最古の種族で、独自に宇宙船を作れるほどの技術を、地球人類で言う紀元前には確立していた。

コヴナントの軍事力の中心であるとともに、サンシューム族の護衛や艦隊の指揮を任されてきたため政治的発言力も強い組織のコアになる種族だったがサンシュームによる排斥が失敗して以降人類と停戦及び軍事同盟を締結しコヴナントと戦う事となる。



ハンター(レクゴロ)

ハンター

独自の宗教を持つコヴナントの種族。

ワーム状の生物が装甲の中に複数集まり、有機的に結合することにより1体を形作っている。状況に応じて様々な結合形態を取り、戦闘用のこの形態は「ムガレクゴロ」と呼ばれる。兵員というよりむしろ兵器として扱われ、必ず二体セットで戦闘に投入される。

ムガレクゴロが装備しているロッドガンと鎧はサンヘイリ族が作ったもので、エネルギーシールドこそないが人類、コヴナント問わず小火器程度では彼らを止められない。

装備している盾は艦船の装甲を加工して造られた特別製であり、対人火器では実質破壊不可能なほどの強度を誇り、ムガレクゴロの怪力も相俟って接近戦用の武器にもなる。

攻防両面で圧倒的だが、アーマーに隙間が多いためそこを狙われると意外に脆い面もある。また、友軍への配慮が今一つなため、乱戦時にはその大火力攻撃に味方を巻き込むことも少なくない。

彼らの故郷は豊富な資源が存在しフォアランナーの遺跡が多数存在したことから初期のコヴナント軍が侵攻した。

しかし4Gという高重力下でのレグゴロとの戦闘はサンヘイリですら手を焼き、最終的に艦隊からの爆撃に頼るがレグゴロは遺跡で生活しており(フォアランナー由来の遺跡だったため、破壊するのは論外だった。)、双方手詰まりとなり条件付きでの従属となった。コヴナント同盟所属ではあるが、力を認めたサンヘイリ以外との交流を持たない。

その経緯ゆえ、オニキスのシールドワールドでは、この殺人兵器を相手に素手で立ち回っていたSPARTANを見たサンヘイリが凍りつくほどの衝撃を受けた。

ワーム単体との交戦のケースは1件だけ確認されている。

当時ONIエージェントだったジェイムソンロックがテロに使われた物質の調査にアルファ・ヘイローの残骸を調査中遭遇。

テクノロジーに反応し圧倒的な数で襲い掛かってくる上にアルファ・ヘイローでは彼らの食料となりうるものが存在しなかった事もあり同行していたエージェントを一名喰い殺している。


グラント(アンゴイ)

よくもぼくの親友(ry

最下層に位置する種族。コヴナントの主要歩兵部隊。

信心深く、妄信的かつ狂信的。一人称は「ぼく」が多い。

極端に統率に欠け、戦闘にヤル気がないため居眠りをすることが多いのだが、言語についての学習能力が非常に高く人類の言語も英語はどの種族よりも早く習得可能で2か3の人類言語を使いこなすことができる。

その為艦隊勤務のアンゴイは通信監視や電子戦に従事することが多い

知能自体は人類の子供かチンパンジーと同程度とされるが、これは支配種族に当たるサンシュームからの差別により適切な教育インフラが未整備である事に起因する為、長く生存する事が出来た古参のヤヤップはサンヘイリ対していくつかの助言や駆け引きすら出来た。

種族全体の傾向としては強力なリーダーに追従するが、肝心のリーダーが死亡した状態では著しく士気が低下し、パニックに陥り場合によっては敵味方かまわずプラズマをばら撒く。

一方で「戦う明確な動機がある」場合は非常に勇敢な戦士となりうる素質がある。

過去にコヴナント内でキグ・ヤーとの諍いからアンゴイによる反乱が起こった際、当時武装が許されていなかったにもかかわらず独自に入手した武器で武装し、全種族に対し一斉に攻撃をしかけキグ・ヤーとサンヘイリを含む鎮圧部隊をほぼ一方的に撃退している。

アンゴイは元々多かった人数を生かし粘り強く抵抗し続け、ハイチャリティの最下層を完全に紛争地域へ変えてしまった。

最終的な解決の為、選出されたアービターの艦隊指揮によりアンゴイの故郷バラホのガラス化をライブ映像で中継する事により終息した。

この事件は担当の大臣が、当時スタッフだった真実の予言者の申し立てを軽く見て、無視した結果起きた、政治的な怠慢とされている。

その勇敢な戦いぶりは高く評価され生存したアンゴイは、アービターから銃を渡され軍においてきちんと武装した歩兵となるよう高度な訓練と特殊部隊の訓練と入隊許可が与えられた。

ただしカースト上の変動は無い為、最下層に位置づけられる事に変わりはなく、高等評議会に議席を持っていない。

背中には呼吸に必要なメタンが入っており、引火の危険がある他タンク内の容量は数日分とされ長期間の遠征に適していない。

ゴーストやシェイドタレットが使えるが、バンシー等はカーストの都合で使用できない。

自爆部隊

 プラズマグレネードによる自爆のみを担当するアンゴイのみの部隊。

コヴナント軍において消耗品として使い捨てられるアンゴイの中で、自爆する為だけに育成された部隊。

通常部隊でも、分隊長が死亡した場合に自暴自棄になり、自爆を行うアンゴイも少なくないが、この自爆部隊の場合は狂信的か凶暴化しているかのいずれかが原因で、喜んで自爆する程で装備も一部が専用の物になっている。

メタンタンクはプラズマで発火する高引火性で、アンゴイ自体が爆弾になるよう設計し直されている。

当然被弾した場合の発火リスクは高い。

この自爆部隊はコヴナントやパニッシュドで編成され運用される。


ジラルハネイ(ブルート)

ブルート(落書き)

最も新しくコヴナントに組み込まれた、非常に暴力的な種族。

サンヘイリ曰くケダモノ。

人類曰くブルートと奇妙な所で認識が一致しており、特に人類側はブルートは肉食で人を喰うとさえ噂されている。

軍事を担当するサンヘイリとの関係が極めて悪く常に対立関係にあった。

大分裂の前後で多くの権限がサンヘイリからはく奪する形で移譲されサンヘイリ排斥を行う。


ドローン(ヤンミー)

飛行能力を持った昆虫型の種族。コヴナント社会における序列は不明。

コミュニケーションが非常に難しく、遭遇当初も講和は絶望的だったが、奇跡的に講和に成功しコヴナント軍に参加した。

ただ羽音を使うコミュニケーション能力が他の種族と比べて特殊すぎるため、ファントム等からヤンミー単独で降下し攻撃するのが基本運用になっている模様。


ジャッカル(キグ・ヤー)

サンシューム族への宗教的忠誠心が薄く傭兵に近い(最低限のルールは守っている)ためか、下層に位置している種族だが、アンゴイと違って自力で宇宙へ進出することに成功している。

優れた視覚・聴覚・嗅覚を有しており、それらを活かした偵察兵やスナイパーとして運用されType-50やType-51といった中距離〜遠距離向けの装備を使いこなすが、エネルギーシールドを発生させるガントレットとType-25DEP等軽量な銃で武装し接近戦を行うときもある。

他にも占領地域での治安維持を行っているらしいが、実際のところ虐殺行為を行っており、コートダジュールでは何かの肉を奪い合うのが目撃された。

ただ情報屋をしたり、人類の反乱軍との接触や交渉と武器取引を行う等、気性こそ荒いがきちんと知性は持ち合わせている。


エンジニア(ハラゴック)

コヴナントに使役されているフォアランナーの人工生命体。

壊れた物の修理、戦闘の補助、設備の設置、自爆兵器等に使われる。

コヴナント製でも人類製でも特に問題なく修理してしまい、その情報が蓄積されるらしく、繁殖は通常の生殖と呼ぶより自身のコピーを2体〜3体で製造しているようで、親の知識は全て子に引き継がれる。

アンゴイでさえ危険物と判断し、修理をやめさせようとしたNOVA核爆弾の起爆装置をうっかり修理してしまい、搭乗していた船と拠点の惑星に壊滅的な被害が発生し、月にいたっては粉々になってしまうという事件を引き起こした。

この事件の影響で避難した艦隊がオニキスに移動し、人類とセンチネル相手に敗北寸前だったサンヘイリの艦隊が勝利した。


コヴナント崩壊

 コヴナントはかつていくつかの内戦を経験していたが、どれもコヴナントの支配を揺るがす程ではなかった。

しかし2552年に起こった内戦では、預言者が主導してジラルハネイによるサンヘイリ排斥をきっかけに大きな内戦に発展し人類とサンヘイリが同盟を結んだ後地球攻略からアーク攻防戦で敗退を続けアービターが真実の預言者をソードで殺害した時点でコヴナント崩壊の決定打となりアークでの戦いはフラッドの抑制へシフトする。

この一連の動きを後年大分裂と呼んでいる。



戦後のコヴナント

 戦後、コヴナント同盟は上記の通り瓦解こそしたものの、それなりの軍事力を保有する残存勢力がいくつも存在した。

中には秘密裡に人類と取引を行う種族や派閥も存在しており、これらが後々人類を含んだ多くの種族に対してトラブルの元となってしまう。

サンヘイリに至っては、アービターの平和路線とジュール・ムダマが所属していた反乱軍との間で内戦が発生してしまい、せっかくの終戦も新たな戦争の呼び水となってしまう。

サンシューム絶滅の危機

サンヘイリの排除に失敗した上、人類とサンヘイリが手を結ぶというイレギュラーな状況に陥り、ハイチャリティを失った結果、種族としての個体数が短期間で激減した上、敗戦が原因で戦争犯罪者の捜索を名目にしたサンシューム狩りが発生、大量虐殺が発生した。

逃亡中のサンシュームらはテクノロジーの供与を見返りにジラルハネイに保護を求めたが、提供したテクノロジーがむしろジラルハネイ間の紛争に用いられてしまう。

サンヘイリの捜索では、他に十分な居住スペースを持つ艦隊が密かにサンシュームらの逃亡を幇助しているとまでは掴んでいるが、艦隊の動きが全く読めず、捜索は続いている。

コヴナント・レムナント

 反乱軍に参加した後、元ゼロットのジュール・ムダマが結成した新たなコヴナントでフォアランナーを崇拝しているが、主神はウル・ダイダクト個人となっている。

装備面はコヴナント同盟時代から多少更新されているが、規律の乱れかラフな装備になっている。

この組織は内部で暴力的な対立が存在しており指揮系統の機能が失われつつありムダマの戦死後瓦解寸前の状況下サンヘリオスのスネイオンでサンヘリオスの剣との戦闘でリソースを使い果たし崩壊した。


関連タグ

アービター

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