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ゴジラVSキングギドラ

ごじらぶいえすきんぎぎどら

「ゴジラvsキングギドラ」は東宝創立60周年記念作品のゴジラシリーズ第18作品。
目次 [非表示]

世紀末・最大の戦いが始まった。

お前だけには絶対負けない!


概要

前作「vsビオランテ」の成功を受けて、平成ゴジラが上層部によって決定され、ゴジラのライバルとして名高いキングギドラを、本作で再び登場させた上、キングギドラをサイボーグ化した「メカキングギドラ」が登場する。

なお、昭和から平成シリーズまでを通してゴジラとキングギドラが一対一の勝負をするのは意外にも本作のみである。


また、キャスト・スタッフ面でも「メカゴジラの逆襲」以来となる佐原健二佐々木勝彦が出演した他、伊福部昭が再び音楽担当に復帰するなどゴジラシリーズでお馴染みの顔ぶれが、再び結集することとなった。


また、東宝特撮史上初のタイムトラベルおよびタイムパラドックスが中心となった映画でもあり、作中の随所にアメリカSF映画へのオマージュ(『ターミネーター』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』等)が見られ、戦争中パートには「スピルバーグ少佐」がUFOを見て子供にそのことを話そうとするシーンもある。


内容はバブル時代の日本に対する警鐘を鳴らす物語であり、新宿の決戦シーンは都庁のセットが東宝特撮史上最大の石膏ビルになるなど、高層ビルの立ち並ぶ中での戦いになっており、前作、前々作でゴジラがビルに対し見劣りする大きさになってしまったという点を改善するべく、本作よりゴジラの身長が、当時としては過去最高の100mになった。


あらすじ

突如東京に飛来したUFOは23世紀からやってきたタイムマシンであり、それを操る未来の地球連邦機関の使者はゴジラが21世紀の内に日本を壊滅させてしまうという運命を語り、それを阻止するべくゴジラの誕生についての有力な仮説を考察したノンフィクションライター:寺沢と接触し、彼と共に戦時中まで遡ってラゴス島に住んでいたゴジラの元になった生物:恐竜を、水爆実験の影響を受けない地へ逃がすことで、ゴジラ誕生を阻止する計画を立てる。


計画は実行され、確かにゴジラは現代で消滅した。しかし、代わりにキングギドラが出現し、日本に襲い掛かる。エミーが寺沢に語った事実によれば、未来人の語った日本の運命は嘘であり、真の目的は、バブルが衰える事無く発展を続けて超大国と化した23世紀の日本が世界の覇権を握ることになっていた未来を変えるため、現代日本を彼らがコントロールするキングギドラを用いて破壊する策略だったのだ。


これを受けて、かつて軍人時代にラゴス島で1頭の恐竜に救われた一大企業帝洋グループの会長・新堂靖明はその恐竜を逃がした地ーベーリング海に自社が保有する原潜をベーリング海に送り込み、搭載された核ミサイルでゴジラを復活させ、キングギドラに対抗させようと目論む。


しかし、ベーリング海に逃がされたあの恐竜は、同地で発生していた原潜事故で未回収のままだった核燃料の影響を受けて既にゴジラと化していた。そして、復活したゴジラは帝洋グループの原潜をも襲撃し、更なるパワーアップを遂げて日本に、そしてキングギドラに襲い掛かる。


スタッフ

監督大森一樹(本編)/川北紘一(特撮)
脚本大森一樹
製作田中友幸
音楽伊福部昭
撮影関口芳則(本編)/江口憲一大根田俊光(特撮)
編集池田美千子
配給東宝
公開1991年12月14日
上映時間103分
製作国日本
言語日本語一部英語

キャスト

エミー・カノー中川安奈
寺沢健一郎豊原功補
三枝未希小高恵美
森村千晶原田貴和子
土橋竜三内閣安全保障室室長小林昭二
真崎洋典佐々木勝彦
ウィルソンチャック・ウィルソン
林田総理大臣山村聡
藤尾猛彦西岡徳馬
新堂靖明土屋嘉男

矛盾点

上記のように、今作では未来人の策略によりこれまでのゴジラの存在がなかった(前々作前作の事件が起こらなかった)ことになり、代わりに新たなゴジラが誕生したということになっているが、これにより、以下のようないくつかの矛盾が生じてしまっている。


1.権藤吾郎の死

前作までの出来事がなかったことになっているため、本来ならば、権藤吾郎一佐の殉職もなかったことになっているはずである。しかし、実際には権藤一佐は死亡したままであり、『VSスペースゴジラ』では、彼の親友であった結城晃が仇を取ろうと躍起になっていた。


2.スーパーXシリーズの開発

前作までの出来事がなかったことになっているため、スーパーXおよびスーパーX2の出撃・撃墜もなかったことになっているはずである(そもそもスーパーXはともかくスーパーX2が造られる理由がなくなる)。しかし、『VSデストロイア』では、ちゃんと後継機が開発されている


3.スペースゴジラ誕生のルーツ

スペースゴジラは、何らかの原因により、宇宙空間へ飛び出したG細胞が元になって誕生した生命体とされる。このG細胞は宇宙へと飛散したビオランテの細胞か、ゴジラとの戦いを終えた後、宇宙へと飛び去ったモスラの体に付着していたものに由来するとされる。スペースゴジラの外見(特に顔)を見る限りでは、元になったG細胞はビオランテのものである可能性が高いが、『VSビオランテ』までの出来事がなかったことになっていると考えた場合、辻褄が合わなくなる(『VSモスラ』が『VSキングギドラ』以降の出来事であることを考慮すれば、むしろモスラ説の方が辻褄が合う。しかしビオランテの話題が作中に出てきてしまうため、やはり矛盾が生じる)。


4.人々の記憶

それ以前に、本来ならば、未来人の策略後に20世紀の人々(寺沢・未希・真崎は別として)が「ゴジラ」という言葉を聞くと、策略前の記憶が消えているため、訳が分からなくなるはずだが(ルーツが一応別ルートであると思われる初代ゴジラの存在は消えていないとは思われるが)、それをはじめとして、策略直前までの人々の記憶がほとんど消えていない


これらの矛盾点について公式からの言及は今のところ存在しない。

ヤングギドラのように4代目ゴジラが似たような歴史を歩んだのだろうか……?


重要余談

様々な矛盾点が本作により発生しているわけだが…

キングギドラは二十三世紀になるまでオホーツク海に沈んだままでないとメカキングギドラになれない。もし途中で動かしたりしてしまうと、今度は【未来人の策略によりこれまでのゴジラの存在がなかったことになり、代わりに新たなゴジラが誕生したということになっている事で発生する矛盾点を含めた今作の出来事が無かった事になる】という、もはや推測不可能の域に達してしまうタイムパラドックスのタイムパラドックス的な事が発生する。


よって、メルトダウンが起きている頃などにもキングギドラはオホーツク海で休眠中であり、ある意味でゴジラ以上に『触れてはいけないパンドラの箱』状態で現存し続けている事となる。


関連タグ

ゴジラ ゴジラシリーズ キングギドラ

メカキングギドラ ゴジラザウルス ドラット

タイムトラベル タイムパラドックス


ゴジラVSビオランテゴジラVSキングギドラゴジラVSモスラ

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