「人間もお手軽に外道にできるワタシのタマゴ…素敵でしょ？」
CV:星野充昭
データ
【身長】一の目・203㎝→二の目・50.8ｍ
【体重】一の目・92㎏→二の目・23.0ｔ
概要
第二十一幕「親子熊」に登場した瓶から溢れる酒のような、その中で戯れる亀のような姿を持つアヤカシ。『瓶長』の伝承のルーツとされている。
上記の姿をより詳細に説明すると、右肩が赤い酒の溢れ出る酒甕となっており、そこから右腕と左の一の腕を含む胴体全体が赤い酒で覆われている。その一方で顔は亀の顔で左肩にはその甲羅と手足の意匠が見受けられ、その上半身は確かに瓶からあふれ出る酒の中で戯れる亀である。なお、左の二の腕は細長い徳利、腹部にはお多福の顔（※おカメ）がついており、かなりカメに拘った外見になっている事が分かる。また、左の腰には瓢箪を差し、両足も亀のそれとなっている点もポイント。
甕の形の鍔に、先端が扇状の刀身を持つ「覆水長戟剣（ふくすいちょうげきけん）」という剣で武装している。その外見に似合わずオカマ口調で喋るのも特徴の1つ。
人間の頭に赤いタマゴを産み付ける能力を持っており、この卵の産卵床にされた人間は理性を失って凶暴化し、武器を振り回しながら滅茶苦茶に暴れ回る。
タマゴ自体もササマタゲの奇妙な体液に漬けられた物であり、その悪意が産み付けられた人間の頭部から全身に染み渡る事で凶暴化すると言うメカニズムらしく、卵を潰されると犠牲者も何事も無かったかの様に正気に戻るが、その間に暴れた事は全く覚えていない。
なお爆弾にもなり、口から発射する武器としても使える。
作中ではドウコクの不在を良い事に、そのまま独断行動に走った。
劇中での活躍
六門船に顔を出すも誰も居なかったため、誰の指示も受けずに独断でこの世に侵攻すると、大勢の人々の頭上に卵を産み付け、人間に人間を襲わせると言うテロ紛いの行為を働いた。
その後、グリーンとピンク以外のシンケンジャーに居場所を発見され交戦。口から卵爆弾を発射して応戦するもレッドの火炎の舞で茹で卵にされてしまい、続くブルーとイエローのシンケンマル水流土煙の舞を受け倒される。
直後に二の目となって巨大化するとそのままテンクウシンケンオーと交戦（※この巨大戦は士を案じる夏海から一瞬目撃されている）。
相手を卵爆弾で攻撃するが、途中で大樹に奪われた烏賊折神を探すべく先を急ぐゴールドがダイカイオーで参戦。そのまま一気に畳み掛けられ、最期はダイシンケン天空唐竹割りと海老ばさみ本手返しを同時に喰らって爆散した。
余談
尚、薄皮太夫と腑破十臓の両名は不明だが、夏の影響でドウコクは身動きが取れず、シタリは続く30分後の世界に出張で登場して不在だった為、他の幹部と話をする場面の無い唯一のアヤカシでもある。
モチーフは瓶と酒と亀。更におカメ繋がりでお多福も含まれている。
名前の由来は酒の女房詞である「ささ」+跨げ。
現代の伝承に於ける『瓶長』という妖怪は中身のつきない瓶の化け物らしいが、ササマタゲの右肩の瓶と全身の酒がそのルーツになったとされる。
彼が登場した第二十一幕のCパートでは、最後の方で丈瑠の元に鳴滝が現れ、此処から次の『仮面ライダーディケイド』に於けるシンケンジャーの世界でのエピソードへと繋がって行く。
声を演じた星野氏は『星獣戦隊ギンガマン』の砲烈道以来11年ぶりのスーパー戦隊シリーズ出演となった。こちらの怪人も水生生物がモチーフの和風デザインである。
