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サザエさん

さざえさん

『サザエさん』とは、長谷川町子原作の漫画にして国民的長寿アニメ番組。世界で最も長い期間放送しているアニメとしてギネスにも認定されている。
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概要

日曜日の夕方に独特の髪型(※戦後間もない頃に流行したヘアースタイル)の主婦裸足で野良猫を追いかけたり、年の割には頭髪の少ない父親が息子を叱ったり、ペットのが果物の間に挟まって腰を振ったりするアニメ。幾度となく実写ドラマ化もされている。

原作は終戦直後(1946年)からオイルショック直後(1974年)まで夕刊フクニチ朝日新聞などで連載された長谷川町子作の4コマ漫画。ジャンル的にはホームドラマだが、舞台はフグ田家と妻の実家の磯野家の複合大家族というやや特異な設定で、サザエとカツオの年齢が異常に離れているために、カツオとワカメがマスオ・サザエ夫婦の子と間違えられることがよくある(ただし、戦後まもない頃は、このくらいの年齢差の兄弟姉妹はそれほど珍しくなかったらしい)。原作でも初期にサザエがマスオと結婚してタラオを生んだほかは家族の基本的設定はほぼ一定である。

下記に詳しいが、アニメと原作漫画版では雰囲気がかなり異なる。
原作者自身はアニメ版に対してはかなり否定的な態度を取っていたことで知られている。
実写映画・ドラマも過去に製作・放送されている。

原作漫画

サザエさん2


新聞に連載された『サザエさん』作品は、いずれの新聞に掲載された作品をも一本化して、姉妹社(1993年に廃業、現在版権は長谷川町子美術館が保有する)より単行本化されている。全68巻。

「時間が止まったようなノスタルジックで優しい世界」の空気感を大切にしているアニメ版とは全く雰囲気が異なり、「戦後から高度成長期の混沌とした激動と不安を笑い飛ばす」ような勢いのある作風となっている。基本的にはほのぼのしたノリが大切にされているが、毒を感じさせるブラックなオチになることも多い。

キャラクターの性格も異なり、特にカツオが知性派に描かれていること、ワカメが相当にお転婆になっていること、波平がカツオとワカメにやり込められる間抜けなオヤジに描かれていることはアニメ版と全く異なる。
そしてアニメ版との最も大きな違いは、磯野一家はその最先端の流行文化や技術製品にとても敏感な進歩的な家庭として描かれているところである。もしも原作漫画が今も続いていれば、カツオがドローンでいたずらしたり、タマの一日が動画サイトに投稿されて世界の人気者になったりしたのだろう。
新聞に連載されている漫画という形式上、磯野家はリアルタイムの世相を反映して常に変化していくことが宿命づけられているキャラクターたちだったのである。

また既存の『サザエさん』から特に面白い(と作者の言う)作品を選び抜いた『よりぬきサザエさん』や、ショートストーリー形式の『別冊サザエさん』も同社より刊行されている。
現在入手しやすいのは、『サザエさん』全68巻を45巻に配分し直した朝日新聞社刊行の文庫版『サザエさん』であろう。ただし、差別用語や反社会的内容が含まれるネタが入っている作品については文庫版には未収録となっている。

また、あまりにも時事ネタかつ楽屋オチな内容で、その日の新聞とあわせてリアルタイムに読まないとまったく意味がわからなくなる作品については姉妹社版にも未収録。

ちなみに作者・長谷川町子の最後の作品は『サザエさん旅あるき』という題名であるが、この作品自体は作者の旅行エッセイであるため、『サザエさん』作中のキャラはほとんど登場していない。

なお、原作がアニメよりも毒が多いことを示す例として「原作版では磯野家はヒロポンを常用しているからいつも幸せそうにしている」というネタが語られることがあるが、これは誤認である。ヒロポン描写があるのは長谷川町子の別作品である『似たもの一家』であり、つまり犯人は伊佐坂家の皆さまである。ちなみに名誉のために補足しておくと、そのネタが初掲載された時点では合法薬物であった。

テレビアニメ

賑やかだと思ってのぞいてみたら、人が集まる家だなぁ


1969年よりフジテレビでアニメ版『サザエさん』の放送が始まる。当初は『トムとジェリー』のようなドタバタコメディ劇だったが、視聴者からの苦情が相次ぎ、現在のようなホームドラマ路線に落ち着いたとされる。

アニメ化されてすでに40年以上経過しているが、放映が始まった1960年代の雰囲気が常に保たれており、現代の時代設定と合わなくなった場面も数多く見られる。

劇中でも、

  • ダイヤル式の黒電話が現役(携帯電話は登場済。なお、黒電話は使えなくなったわけではない。21世紀の今も現役で黒電話を使っている人は存在している)
  • 波平達が通勤で乗る電車がいまだに103系(厳密には外観は1500番台に近いが正面非貫通で旧型国電の様な前パン車だったりドア数が4つと3つが混じっている上走行音は何と吊り掛けである。実車の103系は首都圏では2006年に完全引退している。だが何故か新幹線や旅行先の地域の電車、気動車はそれなりに新しい車両に変わっていたりするが、それでも近場の大きな駅ではやはり581系485系等の特急が発着している)
  • ほっかむりを冠って風呂敷を抱える泥棒がいる
  • 家の近くの道路が舗装されていない
  • 学校などで未だに体罰が行われている
  • 家はおろか職場にもパソコンがない
  • 上下関係が現在よりも明らかに厳しい
  • デパートなどでのお出かけは正装
  • 登場するバスがノンステップバスではなくモノコックバスである
・・・など大変時代遅れな描写が数多く存在するが、もはやそれ自体がお約束となっている。
実はアニメの磯野家では昭和48年12月23日に放送された「新しいお風呂」で風呂を現在のものにリニューアルしていたりする。変わりない磯野家と思いがちだが、意外とこういう変化があったのである。

ただ、注意しなくてはいけないのは、別にこのアニメは1960年代という過去の時代を舞台にしているわけではないということである。一応、このアニメは放映されているリアルタイムの現在を舞台にしていることになっている。磯野一家とその周囲が、たまたま昭和の匂いを残したライフスタイルを送っている、というだけの話なのである。
このような扱いについて一説には、家電メーカーの東芝が長らく1社スポンサーとして提供していたため、東芝が作っていない電化製品は取り入れないという暗黙の了解があったらしい。つまり作中に電化製品をできる限り出さないようにしていたら、時代が平成に入ったあたりからあきらかに現実世界との風景との「ズレ」が出てしまったというわけである。
現在ではそういうスポンサーへの配慮はほぼなくなっているはずだが、副作用的に発生した「昭和のノスタルジックな雰囲気」が定着してしまい、それを売りとする作風が固定化されている。
東芝が長年メインスポンサーを務めていたが、近年の業績不振や2015年の歴代社長3人による粉飾決算が発覚した事をきっかけに降板した。

上述したように、原作漫画は戦後間もなくの時代から1960年代までのリアルタイムの世相の変化を律儀に反映した作品である。ゆえに原作のネタの大半は「その時代特有のあるあるネタ」であり、あくまで現在を舞台にしていることになっているアニメ版ではほぼ再現されていない。

アニメーション製作がセル画からデジタル彩色に移行する中でも、昭和の雰囲気を残すため長らくセルに拘り続けたテレビアニメ作品であったが、2013年9月29日放送分を最後に、セルの使用を取りやめて完全デジタル化した。
実はそのちょっと前の時期から「最近のサザエさんは絵が汚くなった」という苦情が殺到していたらしい。その時期というのは地上波アナログ放送の完全停止が騒がれていた時期。この時期に多くの家庭がフルHD以上の解像度の大型テレビに買い換えたのだが、あまりにはっきりと映像が映るようになったことで、多くの視聴者が今まで温かみを感じていた手塗りの荒さを、汚いと感じてしまうようになったのだ。
サザエさんが完全デジタル化に移行したことで、日本製のテレビアニメからセルを使用したものは消滅した。

また長寿アニメの宿命なのか、近年は磯野家を筆頭とする主要キャラクターを演じるキャストの交代が顕著になってきており、2016年現在の時点で放送開始時から出演し続けているのは、サザエ役の加藤みどり氏とタラオ役の貴家堂子氏の御二方のみである。

日曜日の夕方の代名詞というだけあって、昔から「サザエさんを見終わると、明日からまた学校・仕事へ行かなければならないという現実に直面して憂鬱になる」と言われている。これはサザエさん症候群とも言われており、2chではこれをネタにした、俗にいう「月曜日」のAAが数多くつくられている。

次回予告

サザエさんのジャンケン素材


番組の終わりにサザエがジャンケンをするのが恒例となっているが、これは1991年10月20日放送分から開始された。それ以前は、サザエがピーナッツなどを投げ食いして「ん、がっくっく」と喉に詰まらす仕草をするというものだったが、実際にこれをマネた子供が喉に食べ物を詰まらせて窒息死するという事故が発生したことで、現在のジャンケンに差し替えられた。というのはデマである。実際はマネして事故にならないように切り替えた。なおかつて発行された「磯野家の謎」(東京サザエさん学会著、絶版)という本によれば、スタッフが「あのシーンももう長いから」という理由で変えたらしい。

参考

フジテレビ日曜夕方6時台アニメ一覧

最終回の都市伝説と事実

長期掲載漫画作品かつ長寿アニメである事から、最終回にまつわる都市伝説が複数語られていたが、結論から言うとサザエさんは一度は正式な最終回を迎えた事がある。
これは長谷川が福岡時代に新聞掲載していた頃のサザエさんで迎えたもので、福岡時代の最終回はマスオとサザエの結婚で締めくくったものである。
そして東京にて執筆再開したサザエさんは作者都合による打ち切りで原作は終了した。
福岡時代の最終回は単行本収録されなかった事や、単行本(姉妹社版)も長らく絶版扱いになっていた事もあって事実確認が困難に近かった事もあるらしい。
この事は90年代に東京サザエさん学会が調査した「磯野家の謎」で明確になった。
これと似たケースなのがあのドラえもんである。
また、アニメ版はフジテレビの火曜日に放送していた再放送版である「まんが劇場 サザエさん」が改編期で終了している。

キャラクター

昭和の人々は現代より老けるのが早かったらしく、サザエやフネ、波平はおよそ現在の感覚では設定年齢より遥かに年上に見える。そのためもあって、カツオやワカメは波平とフネの孫でマスオとサザエの子供と間違えられやすい。

1960年代の雰囲気を醸し出しているせいなのか、主人公・サザエを筆頭に、本作に出演している女子キャラクターたち全員は女性語を完璧に常用し、今時なユニセックス言葉を全然使用していないのも本作の最大な特徴でもある

磯野家

サザエ(フグ田サザエ)
カツオ(磯野カツオ)サザエの弟
ワカメ(磯野ワカメ)サザエの妹
マスオ(フグ田マスオ/マスオさん)サザエの夫
タラオ(フグ田タラオ/タラちゃん)サザエの息子
波平(磯野波平)サザエの父
フネ(磯野フネ)サザエの母
タマ(飼い猫)

メインキャラの呼称表

が\にナミヘイフネマスオサザエカツオワカメタラオノリスケタイコ
ナミヘイワシかあさんマスオくんサザエカツオワカメタラちゃんノリスケタイコさん
フネおとうさんわたしマスオさんサザエカツオワカメタラちゃんノリスケさんタイコさん
マスオおとうさんおかあさんボクサザエカツオくんワカメちゃんタラちゃんノリスケくんタイコさん
サザエとうさんかあさんマスオさんorアナタアタシカツオワカメタラちゃんノリスケさんタイコさん
カツオおとうさんおかあさんマスオにいさんねえさんボクワカメタラちゃんノリスケおじさんタイコおばさん
ワカメおとうさんおかあさんマスオにいさんおねえちゃんおにいちゃんわたしタラちゃんノリスケおじさんタイコおばさん
タラオおじいちゃんおばあちゃんパパママカツオにいちゃんワカメおねえちゃんボクイクラちゃんのパパイクラちゃんのママ
ノリスケおじさんおばさんマスオさんサザエさんカツオくんワカメちゃんタラちゃんボクタイコ
タイコおじさまおばさまマスオさんサザエさんカツオちゃんワカメちゃんタラちゃんノリスケさんorアナタわたし


周囲の方々

主題歌

「サザエさん」作詞:林春生 作曲 編曲:筒美京平 歌:宇野ゆう子
皆さんお馴染みのあの曲。日本人ならほとんどの方が歌える曲であろう。オープニングの中で、サザエさんが気球に乗って日本全国を旅しているのが定番となっている。アニメ放送時に流れているのは1番と3番である。
「サザエさんのうた」作詞:保富康午 作曲・編曲:渡辺宙明 歌:堀江美都子、サニー・シンガーズ、コロムビアゆりかご会
火曜日版で流れていた曲。当時火曜日版を観ていた人にとっては懐かしい思い出である。

  • エンディングテーマ
「サザエさん一家」作詞:林春生 作曲・編曲:筒美京平 歌:宇野ゆう子
原作の4コママンガを再現したような映像が使用されている。最後の場面でサザエさん一家が小さな家に突入する映像もお馴染みとなっている。

緑川一家


アニメ放送時には2番前半と3番後半が使用されている。1番ではなく2番と3番が使用されているのは、磯野家が平屋であるにもかかわらず1番の歌い出しが「二階の窓を 開けたらね」となっているためである(これは、歌詞の内容がアニメでの設定ではなく、原作での設定に基づいていたため)。

関連イラスト

元祖サザエさん一家
サザエさん ゆかた
サザエさん
お父さん


なおpixiv内ではネタイラストがほとんどを占めており、純粋に作品を描いたものは極めて少ない。

関連タグ

4コマ漫画
長谷川町子
雪室俊一
サザエさん症候群
サザエさん時空
日曜ジャンケン戦争
朝日新聞

外部リンク

公式サイト
Wikipedia

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