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サタラクラ

さたらくら

サタラクラとは、特撮テレビドラマ『忍風戦隊ハリケンジャー』の登場キャラクターの一人。
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「楽しなければワルじゃない! 愉快じゃなければ戦う意味がない!OK? そんじゃまヨロピクね♡ダーハッハー! そんなに見たいなら見せちゃおっかなー!? ボキのやり方ー! ・・・お~っと顔は見せられない・・・」(巻之二十一)


暗黒七本槍・六の槍サタラクラ。ダジャレ大好き新幹部、やかましくてごめんね~!”(巻之二十二の「宇宙忍者ファイル」より)


CV:島田敏

スーツアクター:魁将馬


概要

物語中盤より登場する宇宙忍者の一人で、宇宙忍群ジャカンジャの幹部格「暗黒七本槍」の六の槍に当たる。一人称「ボキ」。

京劇の衣装を彷彿とさせる鮮やかかつ豪奢な装いと、目元を覆う赤い仮面が特徴で、自身が指揮する「仮面忍者軍団」等、本拠のセンティピードに常駐していない中忍とのパイプ役を務める立場にある。


能力

武器として、両端が三叉になった長を携えているが、どちらかと言えば直接戦闘よりも、精神攻撃幻術といった技を得意としている。

作中では、巨大な顔の幻影を投影して攻撃する「デビろんぱ」や、分身によって相手を撹乱する「サタやん影分身」などを用いた他、劇場版ではさらに特殊な仮面を使って中忍を復活させる「宇宙忍法・黄泉の面」も披露している。


また、携えているカードを相手に放ち、を形成してその中へと封じ込めることも可能で、内部に広がる特殊空間は、サタラクラの出すなぞなぞに答えられた者のみが脱出の資格を得る一方、不正解者は溶岩の池に落とされてしまうという仕掛けが施されている。

もっともなぞなぞとはいえ、一般的に正解とされる解答でもサタラクラが難癖をつけて不正解とする、到底真っ当とは言い難い代物ばかりなので、実質的にクリアは不可能であるのだが。実際に作中でも、箱の中に閉じ込められたハリケンジャー達は全員同時にシノビチェンジし、その際に生じる大爆発を強引に乗り切ることで、この箱から脱出している。


後述の気質もあってか、タウ・ザントも招集を躊躇していた節があるとはいえ、地球に降り立つまでに数千の星を滅ぼしてきたという戦績を有する等、実力自体は紛れもなく本物であると言って差し支えはない。


人物

一言で言えば「騒々しいお調子者、それがサタラクラという人物である。

その騒々しさたるや、初登場回の次回予告に顔を出した時点からすでに存分に発揮されており、本来のナレーターからも「しゃ、喋りすぎだぞ! 六の槍・・・」ツッコまれていたほどである。


「楽しく愉快に残酷に」をモットーとしているだけあって、作中での初登場後も陽気な立ち居振る舞いと軽妙軽薄な喋りを常とし、他の七本槍は言うに及ばずタウ・ザントに対しても「タザやん」と呼ぶ等、異常なまでに馴れ馴れしい素振りを見せる。

その騒々しく馴れ馴れしい人柄ゆえに、周囲からは顰蹙を買うこともしばしばであるが、当の本人はほとんど意に介することはないと言っていい。そもそも、「楽しい」「愉快」というのはあくまでもサタラクラの基準によるものでしかなく、その根底には「自分さえ良ければ後は誰がどうなろうと一切おかまいなしという、自分勝手かつ独善的な思考」が横たわっている。

そんな思考が如実に現れている一例が、ハリケンジャー達との戦いで散ったマンマルバに対する態度であり、ここでは遺影を前に仲間の死を悼む他の面々に対し、サタラクラだけは特にそうした素振りを見せぬどころか、「あんなヤツのことはもう忘れた!忘れた!」と遺影を放り投げ、哀悼の空気を吹き飛ばしにかかっていたりする。


かと思えば、彼の率いる仮面忍者軍団はどうも彼が「雇った」ようで、作戦の成功に応じて彼等に「ちゃんと給料を出す」上に、忙しい場合は急かすようなことはせず「予定が空くまでしっかり待ってから来てもらう」といった、妙に律儀な面も持ち合わせている。

ふざけた性格であるにもかかわらずサタラクラに従う者が少なくないのは、ことビジネス面では意外としっかり者な側面を発揮しているからとも解釈できる。中にはベロ・タンのように、友人として親しく接する者さえいるほどである。


本性と末路

チュウズーボ亡き後その後釜として地球に降り立ち、おふざけ全開ながらも物語終盤に至るまで紛れもない難敵として、ハリケンジャー達の前に幾度となく立ち塞がったサタラクラであるが、そんな彼を待ち受けていたのは陽気さとは裏腹な悲惨な末路であった。


アレ」を巡る戦いが佳境を迎え、最後の七本槍であるサンダールも戦列に加わる中、サタラクラは当初こそ彼と協調関係にあったものの、それでもやはり彼ばかりが目覚ましい戦果を挙げる状況には含むところがあったのか、巻之四十九でタウ・ザントが究極体になるための作戦を実行するに当たり、サンダールを押しのけて自らが実行役に名乗りを上げた。

かくしてサタラクラは、サーガインの遺したデータを元に開発された「ジャキュームガン」を引っ提げ、人間達から怒りや嘆きのエネルギーを手当たり次第に収集。その途上でハリケンジャー達と遭遇し追い込まれながらも、タウ・ザントからの援護も得てますます意気盛んとなるのだが・・・


「心配するな、どんなことがあろうともそのジャキュームガンが奪われることはない」

「そうだよね~! タザやんの加勢があれば~!!」

「・・・そうではない」


このやり取りの直後、突如ジャキュームガンがサタラクラの左腕と融合するという不測の事態が発生。これにはさしものサタラクラも狼狽の色を隠せずにいたが、そんな彼に対しタウ・ザントは、


「お前のその腕が切り落とされでもしない限り、ジャキュームガンはエネルギーを吸い続ける・・・このタウ・ザントのためにな」


と、冷たく言い放つのみであった。

事ここに至り、自らが捨て駒扱いされていたことを悟ったサタラクラは、開き直ったかのように集めたエネルギーを使い自らをパワーアップさせると、分身しての攻撃などでハリケンジャー達を大いに圧倒。彼等からもエネルギーを奪い窮地に追い込んだ。

しかしこの行動が、サタラクラにとっての完全な命取りとなってしまう。程なくして、タウ・ザントの意を汲んだサンダールがその場に現れ、サタラクラからエネルギータンクを没収するだけに留まらず、命令無視を理由として一刀のもとに斬り捨ててみせたのである。


「・・・よくもボキの仮面を割ってくれたな!」


深手を負いながらもなおしぶとく立ち上がったサタラクラであったが、先刻の一撃で無惨にも仮面を割られ、その下にあった素顔も露わとなっていた。のような3つの眼を備えたこの素顔を、サタラクラは醜いものとしてひどく忌み嫌っており、常日頃から仮面を付けていたのもこれを隠すためであった。

そして素顔だけでなく、普段のお調子者ぶりとは裏腹な陰気かつ冷酷な本質もこの仮面で隠していたらしく、それが失われたことでサタラクラはそれまでの陽気さをかなぐり捨て、敵であるハリケンジャー達だけでなく、自分を容赦なく切り捨て素顔まで晒させたジャカンジャに対しても呪詛を吐きつつ、巨大化し怒りに任せて暴れ出すに至った。


「嫌いだ嫌いだ! ハリケンジャーも、ゴウライジャーも、シュリケンジャーも、ジャカンジャも!

大っ嫌いだぁぁぁぁぁぁっ!!」


そんなサタラクラの前に立ちはだかったのは、仲間達にサンダールを追うよう託し、単身足止めを買って出たシュリケンジャーであった。

サンダールとの直接対決で深手を負いながらも、天空神に乗り込み迫るシュリケンジャーに対し、やぶれかぶれの攻撃を仕掛けたサタラクラであったが、まるで意味をなさぬまま相手に組み付かれた末に自爆に巻き込まれ、そのままシュリケンジャーと共に散るに至った。

信じていた「タザやん」からの裏切りによって破滅を迎えたサタラクラであったが、皮肉なことにタウ・ザントのこの非情な姿勢は、これを目の当たりにしたサンダールの警戒心と不信感に火を付ける格好ともなり、結果彼からの裏切りに遭う形でタウ・ザントもまた、敢え無い最期を遂げることとなるのである。


その後、ハリケンジャーと邪悪なる意志との間で最後の戦いが繰り広げられる中、邪悪なる意志の化身した姿の一つとしてサタラクラも再度姿を現すに至った。ここでは同じく蘇った他の七本槍と共に、ハリケンジャーや生き延びていたゴウライジャーと乱戦を繰り広げるも、カブトライジャーの「迅雷流剣技・雷撃斬」で再び引導を渡された。


備考

デザインはさとうけいいちが担当。島田敏による芝居が面白かったこともあり、さとうにとっても結構お気に入りのキャラクターであるという。

基本的なモチーフとして孔雀を設定しつつ、京劇のモチーフも色濃く現れた一体であり、顎から二股に長く垂らした髭もまた、京劇で役者が長い髭を持ってパフォーマンスしているイメージを反映したものとなっている。

黄色を基調としたカラーリングは、さとうが好きな色であると同時に、黄色い敵というのがそうそういなかったことから、ここで大胆に使ってみようという意図があったことを後に述懐しており、同時に中国イメージでまず思い浮かぶのが朱色と黄色と緑であることも明かしている。


CV担当の島田は、前年の『百獣戦隊ガオレンジャー』(タイヤオルグ役)に続けての参加であるとともに、特撮テレビドラマでのレギュラー出演は本作が初となった。また、サタラクラが退場した翌週の巻之五十では、テレビのニュースキャスター役として顔出しでの出演も果たしている。


後年制作された『海賊戦隊ゴーカイジャー』には、ゲスト怪人の一人としてサタラクラの子孫に当たるサタラクラJr.が登場し、こちらも引き続き島田敏が声を当てている。他者をおちょくる騒々しい性格も先祖と同様だが、それと同時に女好きとも取れる側面も強調されていたりもする。


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