サダキヨ

さだきよ

浦沢直樹による漫画『20世紀少年』の登場人物

この記事には本編のネタバレを含む内容があるかもしれません。

概要

本名は佐田 清志(さだ きよし)

ケンヂ達の同級生。小学5年生の1学期のみ同じ学校に通っていた。

お面の少年の1人。

2014年にはカンナと小泉響子の通う「都立新大久保高校」に英語教師として赴任する。

カツマタと同じく少年時代に死んだとされていたが、実際は生きており、11巻で初登場した。

また、ケンヂは秘密基地のメンバー以外で“よげんの書”を知っている人物、ということから“ともだち”の正体だと疑っており、実際にともだち組織の人間であったが、後に裏切った事となる。

来歴

1970年(小学5年)にケンヂ達の通う小学校に転校してくるが「ランドセルや上履きの色が違う」「変なお面を付けている」という理由で、「蹴られる」「踏まれる」等のイジメを受けていた。

友達が欲しかったサダキヨは、特に仲間に入りたかったケンヂ達の秘密基地に近づき、そこで同じく仲間に入りたかっていたフクベエと出会い、夏休み中はフクベエと行動を共にする。

フクベエに万博に連れて行ってもらう筈だったサダキヨだが、万博に行くのは嘘であることを知り、フクベエが東京にいる事を隠すためにお面を貸すことになる。

首吊り坂の屋敷にフクベエ考案のテルテル坊主を仕掛け、肝試しにきたケンヂ達を驚かす予定だったが、ケンヂ達には笑われ、フクベエからは責任を押し付けられ「お前がやったと言え」「誰かに喋ったら殺すぞ」と言われる。

そして夏休みが終わる前にに再び引っ越し、学校も再度転校することになる(フクベエには知らせてなかった)。

転校先でも再びいじめられ中学生になってからは無視されるようになる。

中学2年の時に漫画雑誌を買いにケンヂ達の住む町に戻っり、何人かの同級生とすれ違うが誰もサダキヨに気づかず、“ともだち”からは死んだという噂が流れている事を知る。

2002年の夏、教師となっていたサダキヨの元に“ともだち”の正体を探りにきたモンちゃんが訪ねてくるが、ともだち組織の人間であったサダキヨは自分の仕事をまっとうするためにモンちゃんを殺害する。

2014年、カンナと小泉の学校に英語教師として赴任するが、自身の顔を見て気絶した小泉を自宅に送り届けるために車に乗せるが、昔の漫画に興味をもった小泉を自身の家へ(半ば強引に)招待する。

小泉が高須に狙われている事を知っていたサダキヨは自宅であるともだち博物館に火を付け、小泉の提案で小学生時代の担任である関口の元を訪ねる。

しかし関口のいる老人ホームを高須率いるドリームナビゲーターに包囲され、小泉やカンナを逃すため自身が囮となる。

翌日のニュースで炎上した乗用車に中年男性の焼死体がみつかり、サダキヨは死亡したと思われていた。

2018年(ともだち暦3年)、ウイルスで親を亡くした子供達(なぜか皆ナショナルキッドのお面を付けている)の面倒を見ていることが判明する(子供達からは“お面大王”と呼ばれている)。大量のワクチンを運んできたケロヨンとマルオを壁の向こうへと逃し、ケンヂとマルオが“ともだち”の元へと向かうトラックの荷台へ乗り込む。

ケンヂと対峙する“ともだち”の背後をとり共に死のうとするが、墜落した円盤によって“ともだち”諸共瓦礫の下敷きになる。

重症を負いながらも生還し大学病院に入院する。

実写版

演:ユースケ・サンタマリア/藤原薫(少年期)

ともだち博物館にカンナと小泉響子を招くが、高須率いるともだちランドの職員に“絶交”されそうになり、館内に火を点け2人を逃す。カンナにはモンちゃんメモを託し、自身は炎に包まれ死亡。

余談

サダキヨが(ケンヂ達の仲間に入りたくて)秘密基地でフクベエに出会うシーンは単行本16巻だと1969年(小学4年)になっているが、サダキヨがケンヂ達の学校に転校してくるのは1970年(小学5年)である。バーチャルアトラクション内での出来事なので、単なるミスなのかそうでないのか不明である。

関連タグ

ナショナルキッド：持っているお面のキャラ。