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概要

CV:村越伊知郎(OVA本伝)、村松康雄(OVA外伝)、水内清光(TVアニメ)


銀河帝国ゴールデンバウム朝の高級軍人。40代半ばの参謀型軍人で、ナイフのように細身でシャープな印象を与える人物。

座乗艦は「アウグスブルグ」(OVAシリーズ『新たなる戦いの序曲』)。帝国軍標準型戦艦の1隻だが、他の標準型戦艦と異なり盾艦を装備しているのが特徴。


物語本編より前の時間軸である外伝作品「千億の星、千億の光」では少将として宇宙艦隊司令長官グレゴール・フォン・ミュッケンベルガー元帥の参謀として登場。一時期は帝国軍士官学校の教官を務めた時期があり、後にリップシュタット戦役で対峙するウォルフガング・ミッターマイヤーはその当時の教え子の一人であった。


物語本編における初登場は第1巻のアスターテ会戦でメルカッツ大将やファーレンハイト中将と共にラインハルト・フォン・ローエングラム上級大将指揮下の提督(中将)として登場。3個艦隊と数的戦力で勝る同盟軍が3方向から包みこむように侵攻してくることから撤退を具申するもラインハルトに却下され、ラインハルト指揮下の提督の中では特に反感を持つ事になる。

3方向からの攻撃はむしろ各個撃破の好機になると考えたラインハルトは、思惑通りに同盟軍第4・第6艦隊を壊滅に追い込み、残る第2艦隊も完勝に近い形に持ち込んだことにシュターデンたちは驚愕するが、その直後、負傷した司令官に代わって指揮を引き継いだヤン・ウェンリー准将に背後を突かれ、ラインハルト艦隊も手痛い損害を被ることとなった。


リップシュタット戦役時点では大将となっており、リップシュタット貴族連合軍に属してかつての教え子であるミッターマイヤー中将と対決する(アルテナ会戦)が、大損害を被って敗れる。自身は何とか生還して残存戦力と共にレンテンベルク要塞に撤退したが、要塞陥落後に捕らえられた。なお、その際「病室のベッドの上で横たわったまま」とされており何らかの負傷を負っていたと思われる。

ラインハルトもシュターデンには関心を持たず、以後の消息は不明。


なお、このアルテナ会戦及びその後の描写は原作版であり、会戦以降の描写は各媒体によって異なる。

  • OVA版では自身の指揮下の門閥貴族たちとの軋轢によるストレスからかを患っている描写がなされており、ミッターマイヤー艦隊の急襲によって乗艦が損傷したタイミングで遂に限界を迎えたのか吐血してしまった。その後は何とか撤退命令を出すも、直後にストレッチャーで搬送された姿を最後にフェードアウトする。
  • 道原版では戦後、捕虜としてラインハルトの前に引き立てられるが、茫然自失気味に呟くばかりであり、退出させられてフェードアウトした。
  • 藤崎竜版ではアルテナ会戦での撤退時、ミッターマイヤーによる戦術理論を無視した機動戦による追撃を受け戦死する。
  • TVアニメ版ではガイエスブルク要塞陥落後の捕虜引見時にセリフもなく一瞬登場しただけでフェードアウトする。

人物

豊富な戦術理論に関する知識を持ち、士官学校の教官や参謀を務めた経験も相まって戦術家としては一定の能力を持っていた。

「戦意過多・戦略過少」と評される貴族連合軍の中では割とまともな能力のある軍人であり、指揮官でなく参謀としてならば能力は高かったのではないかとする評もある。

しかし、彼の教え子であるミッターマイヤーや上官のメルカッツは、シュターデンについて「事実を把握する能力に欠け、事実と理論が衝突した場合は理論に固執する」という欠点を指摘しており、ミッターマイヤーを含む士官学校の学生たちには「理屈倒れのシュターデン」と陰口を叩かれていた。

階級や実力が上のメルカッツに競争意識を抱くなど、器量という点でも今一つである。

率いていた門閥貴族の統制にも失敗しているが、門閥貴族はメルカッツにも統制できなかったので、この点は彼の能力不足と言うよりは、門閥貴族の問題の方が大きいとも取れる。


そうしたシュターデンの欠点を表しているエピソードとして、リップシュタット戦役開戦時の作戦会議において、「大規模な別働隊を編成し、手薄な帝都オーディンを急襲して皇帝を保護する」という作戦を提案した事が挙げられる。

この作戦は確かに理論上は極めて有効な戦術であるが、弱点として帝都オーディン攻略に成功した者が最大の功労者としての栄誉と発言力を得るという点があった。決して一枚岩ではないリップシュタット貴族連合では、たとえこの作戦が成功してもこの栄誉を誰が得るかで門閥貴族達の連携に亀裂が入る可能性が非常に高く、よって政治的には実行不可能な作戦だった。現に「誰が別働隊を率いるのか」というランズベルク伯の発言によって、貴族たちの間には気まずい沈黙が流れてしまった。

メルカッツも同様の作戦を一度は思い描いていたが、貴族連合内部の権力争いの事情やラインハルトが作戦を看破して敢えてオーディンを手薄にした可能性を考慮した上で却下しており、その状況を考慮していなかったシュターデンを危惧していた。


アルテナ星域会戦においても、ミッターマイヤーの動きに策謀の存在を疑うなどそれなりの能力は発揮していたが、ミッターマイヤーとの実力差は如何ともし難く、策謀の具体的な内容を見抜くには至らなかった。

それでも戦端を開かず守りを固めたまではよかったが、血気に逸って戦闘を望む指揮下の門閥貴族たちの意向に押し切られて戦端を開かざるを得ず、更には門閥貴族が従わないために緻密な作戦が役に立たなくなってしまうという事実上のハンデ戦を強いられ、敗北することとなってしまった。


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