概要
「ジェンダーフリー」とは、社会における固定的な性役割の通念からの自由を目指すことを示す和製英語。
なお、「ジェンダーフリー」は英語としては意味が通らず、「ジェンダーバイアス・フリー」「gender equality（平等）」等と表記されるべきものとされる。
その内容
「男子らしさ」や「女子らしさ」などの社会的性別（ジェンダー）にとらわれず、人それぞれの個性に基づいて、自分の生き方を自己決定出来るようにしようという運動を指す。
その変遷
しかし、この言葉をめぐって誤解や混乱が起こったことで2006年(平成18年)に男女共同参画局より地方公共団体に対して「この用語を使用しないことが適切」との事務連絡が出た。
詳しくは男女共同参画局・平成20年版男女共同参画白書を参照のこと。
これをバックラッシュと見る向きもあるが、こうしたことから、ジェンダーフリーという言葉は2000年代末にはフェミニストからも使われなくなり、ほぼ死語と化している。
現在では、無性別を指す「ジェンダーレス」が主に使われている事が多い。
男女の機会の平等や利益の公正な配分を目指す運動としては「男女共同参画」等の言葉が使われている。
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バックラッシュ：社会学において、人種やジェンダーなどのマイノリティに対する平等の推進や地位向上などに対して反発する動き。
