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概要

フランス海軍第二次世界大戦前に建造した軽巡洋艦で、艦名の由来は誰もがご存じの「ジャンヌ・ダルク」。1902年に就役した装甲巡洋艦ジャンヌ・ダルクに続いて2代目。

本艦の設計は機雷敷設任務に特化した「プリュトン」よりも、本格軽巡洋艦として建造された「デュゲイ・トルーアン級軽巡洋艦」をタイプ・シップに採り、魚雷兵装を減じて、浮いた重量を士官候補生と訓練し艦の居住施設や授業用の教室区画に充てた。さらに6,000トン台の小型の船体を有効活用すべき舷側の開口部には二層式のプロムナード・デッキを設けている。


艦型は、水面から甲板までの乾舷は高く、本艦の凌波性能が高いことをうかがわせる。軽くシア(傾斜)の付いた艦首甲板から「1920年型15.5cm(55口径)砲」を連装砲塔に納め、1・2番主砲塔を背負い式で2基、箱型艦橋を基部に持つ軽量な三脚檣、シフト機関配置のため間隔の空いた二本煙突の中間点に艦載艇の揚収クレーンがあり、周りは艦載艇置き場となっていた。


武装

主砲は新設計の「1920年型15.5cm(55口径)砲」を採用した。砲身は当時の最新技術である自緊砲身を採用し、製造にいち早く成功した。砲の旋回・俯仰動力はフランス軍艦伝統の電動方式を採用したが、1927年に射撃方位盤が取り付けられ、方位盤管制による効果的な射撃が可能になった。他に、対空砲として「1922年型7.5cm(60口径)高角砲」が採用された。この砲は長命で続く「シュフラン級」と戦利巡洋艦にも搭載された。他にはオチキス社製37mm(50口径)連装機関砲2基と13.2mm(76口径)機銃が12丁が載せられた。対空武装が大人しめに感じられるが、本艦が竣工した時代はまだ航空攻機撃が確立していない為、設計に盛り込まれないだけである。


艦体

艦体は艦首構造に高速航行に適したクリッパー・バウを採用しており、艦首から艦橋部までが1段高い船首楼型を採用しているが、これは波の荒い北大西洋やインド洋での長距離作戦航海を考慮した為であり、凌波性能と航行性能では6,000トン級の船体で他国の1万トン級の艦と同等の性能を持っていた。しかし、本艦は練習巡洋艦任務で使用すべく舷側装甲は無きに等しく、甲板防御に20mmの装甲を張り、弾火薬庫や舵機室など主要防御部に「ボックス・シタデル」と呼ばれる20mm装甲板で囲む軽防御方式を採っている。その代り、フランス軍艦伝統の対応防御方式を強化して、機関区画への縦隔壁と細分化された水密区画により水線下触雷時の浸水被害の局限化を図っていた。


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