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概要

茨城県を地盤とする郊外型のホームセンター(以下HC)チェーン。

特徴はとにかく一店舗辺りの規模が巨大なこと。

店舗の平均規模は東京ドーム2.3倍であり、その姿はまさしくHC業界のアームズフォートである。

「小型店」扱いの千葉店がようやく並のHCの規模である(2018年に建て替えで従来の「約2倍」の規模になったものの、これでも「標準的な規模の店舗(=中型店)」の半分にも満たず、通常業態の相変わらず最小規模である)。


これに関しては、

  1. まず(比較的)小さな店舗で出店する
  2. 店舗周囲の土地を確保し、今まで駐車場に使っていた土地を使って店舗を増築したり或いは新規に確保した土地に別棟を建てる
  3. 1に戻る(以下無限ループ

により、巨大店に「成長」してしまうことがよくあるためと言われている。


チェーン店あるあるに「1号店は意外と小さい」がある。実際ジョイフル本田も1号店荒川沖店開業時はここまでバカでっかくはなかった。それでもその“後に”創業するHCの平均的な店舗の倍近い売り場面積を誇った(ただし、この時点では後述の山新のHC1号店・ジョイフル山新土浦店も同程度の規模であった)。当時の土浦市民の「なにが出来たんだ!?」という驚愕の様がうかがえる。で上記の無限ループを繰り返して……いや、まぁ、これでもジョイフル本田の中では小さい方なんですよねという言葉の虚しいこと…… しかも、一度メイン店舗正面を90°変更する(現在は国道6号側を向いているが、かつては県道25号・学園東大通り側が正面であった)という力技を駆使している。


巨大な売り場面積の店舗に物を言わせ、店舗数自体は十数店とチェーン店としてはかなり少ないにもかかわらず国内のHCの売上TOP10に名を連ねている。


一方で立体駐車場を嫌う傾向があり、とにかく平面にひたすら広い駐車場が確保されているのが基本だが、店舗から駐車場の半分くらい来たところで自転車が欲しくなる。敷地内を公道が通り抜けているのなんか当たり前。一部店舗ではすでに地価がそれなりに上昇してしまっているため(そもそもその原因を作った張本人なのだが)やむを得ず導入している。2010年に荒川沖店の店舗前駐車場の上になんか工事し始めたんで「ついに立体駐車場か!?」と思ったら店舗面積拡大のため、それまで手芸・ハンドクラフト用品を取り扱う「JOYFUL2」を駐車場の上にあげる為の工事であった。

これに加えてレジでも長蛇の列ができるため、カレンダー通りの仕事をしていない層は土休日を避けて行く。


価格に関しては、いわゆるEDLP(定期・不定期に大売り出しを行うのではなく、『目立った大売り出しはしない代わりにいつでも安く』の方針)方針を取っている。

というか価格はかなり安い部類に入る。このチェーンと安さで正面から戦えるのは……多分バッタモン屋みたいな外道技を使うところや、或いはコストコみたいな売り方はおろか利用法から見直した「常識が通用しない店」位なんじゃないのかな? あと百均。意外に周囲に百均ショップは点在しているのだ。というのも、百均に商品を供給している準大手以下のブランドの商品供給能力ではジョイフル本田の大量発注に堪えられない(つまり同じ商品がジョイフルで販売されることはまずない)為、棲み分けができるのである。


ただし大売出しをやらないわけではない。そしてやるときは徹底してやる。新聞の折り込みチラシなど、荒川沖店(土浦市南部)のものを石岡市にまでバラ撒く絨毯爆撃戦法を採る。

つうかこれリアル・リアル米帝プレイとしか表現しようがねぇんじゃないのか?


そのため、ライバル店……いや、他の小売から見ても「安さで正面から戦いを挑むのはかなり危険な相手の一つ」と見られているらしい。(実際、「ホームセンターアンゼン」や「ホームセンターカスミ(現ホーマック)」、ディスカウントストア「ジェーソン」などのようにジョイフル本田に価格勝負を挑んで"撃沈"された、或いは危険な状態になったチェーンは幾つかある)

ここを相手にするには「安さ」での勝負を諦めるしか無い。「撃ちあい(安売り)に付き合うな。賢くやれ」である。

ところが困ったことにジョイフル本田の側から積極的に喧嘩を売ってくることがある。2000年頃まで、ジョイフル本田は安値安定と引き換えに支払いは原則現金に限定していた。そこで、近辺にオープンしたロイヤルホームセンター土浦店と、ケーヨーデイツーつくば店は、クレジットカードが使えることでジョイフル本田と住み分けようとした。ところが、とたんにジョイフル本田はまずジョイフル本田カードという独自ブランドのクレジットカードを発行、まもなく他社発行の同一信販会社のカードも使用可能になった。荒川沖店の射程範囲にいるこの2店舗は(衰退したとは言ってもまだまだ土浦市の人口密度がそれなりに高いため)なんとかまだ息をつないでいるが、ケーヨーデイツー潮来店と龍ヶ崎店は“爆沈”と相成った。


はっきり言って茨城県(と、ジョイフル本田が出店した地域)の物価水準を異様に引き下げている元凶の一つである


巨大な店舗、規模に物を言わせて上位ランカーに名を連ねる、正面から戦ってはまず勝てない……。

同じく茨城地盤の食品スーパー、カスミが奇天烈なことをやらかす流通業界のキサラギなら、ジョイフル本田は大艦巨砲主義の申し子・有澤重工というところであろう。

が、実はうまく共存する方法もあるにはある。それは、ジョイフル本田の超大量仕入れに対応できる各製品のメーカーが大手有名メーカーしかないということなのだが……


そして命知らずにもあのドン・キホーテが挑戦。というか上記のロイヤルホームセンターとケーヨーデイツーと同じく、無理やり土俵に上がらされた。

さすがにドン・キホーテもジョイフル本田と真っ向からやりあう気はなかったらしく、土浦のはずれの方や藤代町(現・取手市の一部)などに出店していたのだが、2010年に傘下の長崎屋荒川沖店をMEGAドン・キホーテ荒川沖店としたことでものの見事に逆鱗に触れる

MEGAドン・キホーテにあってジョイフル本田になかった分野、つまり食料品への進出が決まり、ジャパンミートと業務提携。2011年、ジョイフル本田荒川沖店でジャパンミートコーナーが開設。とうとう扱っていないものは核兵器ぐらいになってしまった。

新宿のイナカモンが! 余計なことしやがって!」


MEGAドン・キホーテ荒川沖店のその後? もちろん轟沈である(もっとも、ジョイフル本田だけのせいではないのだが)。


そして2016年、ジョイフル本田とは絶対に無縁だと思われていたTカードシステムに参加。額面値引きを第一としてきたジョイ本らしくない行為だが別に値引きが悪くなったとかいうわけでもない


化け物級の巨大店舗ばかり運営してきたジョイフル本田だが、2022年からは本格的に「小型店」の展開を開始。

JOYHON(ジョイホン)」という店舗名で、栃木県の小山駅前で長年営業していたイトーヨーカドー小山店の退去後の建物に1号店を開設した。

…もっともイトーヨーカドー(それも典型的なGMS型店舗)跡地という事からもお察しの通りその規模は(本当の意味で)「普通」の規模のHC並みである。そもそも売場面積は建て替え後の千葉店よりも広い。

また、ロゴは本家から一転して、ユニクロのロゴなどを手掛けた佐藤可士和氏が率いるSAMURAIによる赤と青のモダンなデザインである。


北海道には「ジョイフルエーケー(JOYFUL AK)」という名前や化け物級な店舗規模などがよく似たホームセンターが存在するがそれもそのはず、地元の住宅・建築資材総合商社のキムラがジョイフル本田とアークランズサカモトと提携して設立したからである(「A」はアークランズサカモト、「K」はキムラの頭文字と、3社の略称をそのまま並べただけ)。


そんなジョイフル本田と長年にわたり丁々発止続けてきた稀有な存在もある。

詳しくは後述。


ホームジョイ本田

常総市潮来市に「ホームジョイ本田」というHCがある。

これはパチモノでもなんでもなく、ジョイフル本田の創業者の親族が経営する、言わばジョイフル本田の兄弟分の店である(株式会社本田による運営)。


チェーン店方式の草分け

ジョイフル本田は、実は日本におけるチェーン店方式の草分け的存在である。

創業者が友人である山新(同じく茨城県を地盤とする、家具店・HCを運営する企業)の創業者と共にアメリカに旅行に行った際に目撃した、「本店を持たないチェーン店方式のHC」にヒントを得てこのチェーンを始めたと言われている。

但し、当時は「チェーン店」というシステムが日本に全く根付いていなく、店というのは「まず本店があってそこから支店が暖簾分けして増えていく」というものが主体であったためか、荒川沖店(1号店)周辺の住民は未だに同店のことを「(ジョイフル本田の)本店」と呼ぶことがあるらしい。


2つの「ジョイフル」

このジョイフル山新こそ、1970年以来ジョイフル本田の前に一歩も引かずに戦い続けてきた今なお戦い続ける茨城のもう一方の雄である

まず取扱商品について、本田は木材中心のDIY店であることを中核としていたのに対して、山新はもともとこの時点で家具屋として創業していたため、お互いに専門分野は侵さないことにしていた。ところが、ジョイフル本田はこの密約を破って家具の取り扱いを始める。激怒したジョイフル山新もDIY商品の取り扱いを始めた。

もうひとつはエリアについて。両者は土浦市の土浦駅エリア(山新)と荒川沖駅エリア(本田)で南北に分かれることになっていた。ところが、土浦市の人口が増えるとともにクルマ社会になると、山新は荒川沖エリアにも織り込みチラシを入れる、ギリギリ土浦駅エリアの高津付近に小規模店舗をオープンさせるなどして本田を挑発してきた。ついにキレた本田側が「ジョイ本ひたちなか侵攻作戦」を展開、さらに空白エリアだった筑西地区や鹿行地区にも進出した。一方の山新も協定が破られると早速、つくばエクスプレス開業後人口増加著しいつくば市に山新グランステージつくばをオープン。もはや全面戦争と化している。

……が、そんなジョイ本も山新がいわき市に2店舗、郡山市にも1店舗存在する福島県に出店という名の侵略を試みるも、結局は白紙になってしまったらしい。

(福島県にはダイユーエイトケーヨーデイツーも存在するため場合によっては巻き添えを食らいかねないしな。よりでかい被害をうけるのがあっち側なのはともかくとして)


結論、茨城人の変態性に対抗できるのは茨城人だけ


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ホームセンター

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大艦巨砲主義

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