概要
イナズマイレブンおよびイナズマイレブンGOのゲームでスカウトによって仲間にできるキャラクターを指して使われる。
pixiv内では他のチームから引き抜いた選手や人脈で勧誘できる仲間も一括りにされている模様(なお、公式的にはライバルチーム所属キャラとスカウトキャラは別扱いである)。
主要キャラなどと違ってストーリーに関与しない彼らの情報は名前と外見と2行のプロフィール、スカウト時のセリフくらいしかない。
モブキャラクターでなくとも、特定のチームに所属していない場合は便宜上、スカウトキャラクターとして扱われている。
GOシリーズでは一部のキャラクターの顔が動くようになったが、連動キャラなど特別なキャラでなければ基本的に動くことはない。なお、『イナズマイレブンGO2』ではちゃんとその時代に合わせた衣装に切り替わる。
彼らとはサッカーバトルや対戦ルートといった試合で出会う事になる。GOシリーズではランダムエンカウントから話しかけたり、追いつかれたりする事でバトルが開始されるシンボルエンカウントに切り替わった。
中には奈良最強さんやラクダといったストーリー中、必ず仲間にしなくてはいけないキャラもおり、彼らには個別の会話シーンも存在する。『2』ではエイリア学園に操られるという不憫な扱いをされる事も…。
仲間にする方法は1から2ではスカウトや人脈マシン、wi-fi配信であったが(ただし、バインダーに登録している事が条件)、3からは人脈システムに加え、特定のコイン(赤、青、黄)を使うガチャスカウト(勿論、結果はランダムである)、バトル後の結果によるランダムスカウトになった。
GOでもランダムスカウトは残っているが、キズナックスという仲間にするための条件を記載したカードを購入し、条件を満たし次第、呼び出して仲間にするという方式に。条件として特定の選手、試合でランダムドロップされる「キズナックスアイテム」、特定の写真で撮れる写真や、特定の場所で聞ける話題が必要となる。
引き抜き可能なキャラ総数はイナズマイレブン3までで2000人以上、イナズマイレブンGOでは一新されて1000人という莫大な仲間にできるキャラ数がゲームの売りの一つとなっている(うち数人はストーリーキャラだが)。
はっきりいってストーリーでの扱いはモブキャラ同然であり、アニメにも登場するライバルキャラクターほど性能面は凝られていないんだろうなぁ…と思いきや、そんな事はない。
確かに性能が特別高くない選手もいるが、即戦力級になる選手も一定数おり、むしろ対戦を勝ち抜く為にはスカウトキャラの性能を熟知している必要がある。
また、デザインもイケメンに美少女、ネタキャラと個性派揃いであり、中にはデザインが他のキャラクターのリデコであったり(操作アイコンが既存のキャラのリペイントであるのはザラ)、ミキシマックス後の姿に流用されたりする事がある。それゆえに彼らのファンもかなりの数が存在している。
しかしながら、各々は別人であり、ネーミングセンスもリアルにいそうなものから、ライバルチームにいそうな無理矢理すぎるものもあったりとプロフィールも一人一人凝っている。
選手バインダーや1でのサッカーバトルのチーム名表示を見る限り、全員がサッカー部というわけではない様子。
また、特定のコンセプトでデザインされたキャラもおり、一例としてシャイン版(レッドSなど)やダーク版(レッドDなど)までいる戦隊系(レッドなど)、星座系(ヴァーゴなど)、昆虫系(サソリなど)、妖怪系(こなきなど)、天気系(タイフーンなど)、動物系(トラなど)、四神系(ドラゴンなど)、属性系(きよらかなど)など。
デザインではないが、名前が一定の法則になっているというパターンもある。例として属性+数字系(きばやまなど)、四神+四季系(すざくなど)、都道府県・旧国名系(とうきょうなど)など。コレクター欲を刺激されたという方も多かったのではないのだろうか。
日本人選手が大多数だが、外国人も一定数いる。
イナズマイレブンGOシリーズではサスケ(犬)やマスタードラゴン(擬人化された竜)、クララJ(擬人化された台風)、ビッグとトーチャン(身体は人間の恐竜人間)、おそろしい影(ラトニークのマドワシソウの影法師。『GO2』のボスキャラにミキシマックス素材として使うと「遺伝子」系や「くろいばら」の代替品になる)、サッカーロボなどの人外や最終作の『イナズマイレブンGO3』でははなんと『グランド・セレスタ・ギャラクシー』に参加した星の住人まで仲間にできるようになった…まさに超次元。引き抜きキャラを含めるなら吸血鬼や狼男、黒魔女、大猿もいたのだが、でも意外な事に妖精はいない。
まあ、『3』時点でも河童がいたのでそこまで気にする事でもないか。
『GO2』では歴史上の偉人ご本人も仲間に出来てしまう(該当者は時空最強イレブンのオーラ提供者の他、木下藤吉郎、前田利家、丹羽長秀、シャルル7世、ラ・イール、ジル・ド・レ、関羽、張飛、曹操、近藤勇、中岡慎太郎)。
タカラトミーとのコラボではTCGを意識した郭張箔、角塚王是、芙愛瑠宇、山札始、属性賀熱血、属性賀疾風、属性賀特殊、属性賀組織、チェアマン、凄井アタリ、角塚手御那が、くら寿司とのコラボでは新鮮太助、フレッツ光とのコラボでは風烈隼光、ナムコとのコラボでは名村宏、マクドナルドとのコラボでは火板蛍子、TSUTAYAとのコラボでは雷轟レツヤなど、スカウトキャラの中には企業とのタイアップで生まれたキャラも多い。コロコロコミックとのコラボではサガミネーター、『GO』シリーズからはじーさん、お菓子刑事を仲間にする事ができた。
レベルファイブ作品内とのコラボでは『GO』シリーズにてレイトン教授シリーズよりエルシャール・レイトン、ルーク・トライトン、レミ・アルタワ。ダンボール戦機シリーズより山野バン、大空ヒロ、瀬名アラタ。妖怪ウォッチより天野ケータ、木霊文花が参戦。
また無印1でのみ敵キャラとしてアロマ・ラインフォード、チェルミー、ドン・ポール、アンソニーが登場した。
スカウトキャラを仲間にする方法
作品によって様々なスカウト法が存在する。
・通常スカウト
『1』『2』で登場。
ポジションや属性、能力といった条件を入力すると、その条件に合致する選手のリスト(最大5人まで)を提示される。
リストの中に気になるキャラがいればそいつをサッカー部にスカウトしよう。
そうすると待ち合わせ場所を指定される為、そこへ向かって話しかければサッカーバトルが発生し、勝利することで晴れて新メンバーとして加入する…というのが基本的な流れだが、中には話しかけるだけでバトルをすっ飛ばして仲間になったり、バトルにわざと負けないと仲間になってくれないような奴もいたりする。
また、キャラの名前を入力して直接スカウトすることも可能。ただし、入力しなければならないのはそのキャラの愛称である。大抵のキャラは苗字か下の名前をそのまま愛称としているが、たまに変わった愛称のキャラもいるので注意。
後述の人脈でスカウトできるキャラはこの方法では仲間にできない。また、『2』では一度出会ってバインダーに登録した選手でないとリストに出てこない仕様となった。
・人脈スカウト
『1』〜『3』で登場。
〇〇の知り合いの△△、△△の知り合いの□□と××…といった具合に人脈のルートを辿りながら仲間を増やしていくスカウト法。
ルートの中に気になるキャラがいればそいつをスカウトしよう。その後の流れは通常のスカウトと同様。
『1』では友情ポイントを払うだけでどんどんルートを(ロックに阻まれない範囲で)進められたのだが、『2』と『3』では一人一人スカウトしていく必要がある為中々めんどくさい。
幸い、一度でも仲間にすればそのキャラと別れてもルートは開いたまま。
スカウトキャラの中でも強力な選手はこの人脈ルートの後半に設置されていることが多く、ゲームをやり込むなら避けては通れない道である。
最終的に全てのルートが開拓された光景は、それまでの苦労もあって感慨深いものがあるだろう。
・ガチャスカウト
『3』で登場。
『1』と『2』の通常スカウトがこれに置き換わった形となっている。
各地に設置してあるガチャマシンにコインを入れて回すと選手の情報が入ったカプセルが排出され、その選手をスカウトするかどうかの選択肢が表示される。
「はい」を選べばその場に選手を呼び出しスカウト完了、という流れ。サッカーバトルは発生しない。
排出されるキャラのラインナップはマシンごとに異なる他、投入するコインの色によっても変化する。
また排出される確率が他に比べて低い、いわゆるレアに設定されているキャラも存在する。
…比較的現実感のあった上記2つに比べるとツッコミ所の多いシステムだが、まあ言うだけ野暮というものか。
それはともかく、ガチャなのでどのキャラが出てくるのかは完全に運。
前作までのように欲しいキャラをピンポイントでスカウトするということは出来なくなってしまった。
また、『2』の通常スカウト同様に出会ったことのあるキャラしか排出されないが、逆に言うとバインダーが埋まるにつれて目当てのキャラが出る確率が相対的に下がっていってしまうという問題も抱えている。
やはり不評だったのか、このスカウト法は『3』以外では登場していない。
・バトルスカウト
『3』〜『GOG』で登場。
サッカーバトルに勝利した際、敵チームのメンバーの1人が「チームに入れて欲しい」と頼み込んでくることがあり、これを承諾すればそのまま加入する。
要は「なんと 〇〇が おきあがり なかまに なりたそうに こちらをみている!」というシステムである。
だが、「ガチャや人脈のキャラがバトルでもスカウトできることがある」という訳ではなく、起き上がる可能性があるのはスカウト方法がこれに設定されているキャラのみ。
当然彼らはこの方法以外ではスカウトできないため、欲しいキャラがこの条件だった場合は
そのキャラが所属するサッカーバトルチームとエンカウントする(できるかどうかはランダム)
↓
更にエンカウントした4人の中にそのキャラがいる必要がある(いるかどうかはランダム)
↓
そしてそのキャラがバトル後に起き上がらなければならない(起き上がるかどうかはランダム)
…という確率の壁をいくつも越えなければならない。
幸い、起き上がりが発生する確率自体は低くはないが…どうも『3』のスカウトは運要素が強い。
『GO1』以降はシンボルエンカウント方式になり、狙ったチームといつでも戦える(ついでにチームメンバーの構成がランダムではなくなった)ためかなり楽になった。
また『GO2』からはバトルスカウトの成功率を上げる「スカウトめいじん」というスキルも登場した。
・キズナックス
『GO1』〜『GOG』で登場。
『GO』シリーズではスカウトキャラのみならず、ほぼ全てのキャラをこのキズナックスで仲間にすることになる。
まず各地に点在するコミュニティで、欲しいキャラの「キズナックス・カード」を購入する。
そしてそのカードに書かれた最大4つの条件を満たせばそのキャラをスカウトできるようになる、というもの。
条件として要求されるのは主にアイテムやキャラなどである。
アイテム集めが作業化しやすかったり、欲しいキャラをスカウトする為にどうでもいい別キャラをスカウトしなければならなかったりといった問題点はあるが、一方で要求されるモノからそのキャラの性格や特性が読み取れたり、分かる人には分かる小ネタが仕込まれていたりするのが面白い所。後述の中谷などがいい例だろう。
何しろ情報の少ないスカウトキャラのこと、単なるスカウト条件ですらキャラを組み立てる材料になり得るのだ。
スカウトキャラリスト
(記事のあるキャラは追加お願いします)
※太字はアニメ本編、或いは映画で登場。
イナズマイレブンから
※以上の5名はアニメや映画または漫画に登場している。
イナズマイレブン2から
方岡伸一郎(ヘッド) 歌舞天寺洋 亀石久朋 倉島麻緒 見野百合香
イナズマイレブン3から
月野楽太 乙女乃スピカ(ヴァーゴ) 中目栞 捨札終 山札始 綺羅光門彦 波久奴花王瑠 砥鹿火蓮 五所涼太 亀崎河童 陽神ラー 剣持勇
イナズマイレブンGOから
雁谷咲美寿 凄井アタリ 角塚手御那 麻布良一 真次仁志(マジジン) 門脇瑞菜 門脇椎穂 原野愛 五水有栖 五水露吏 狐火祭 狐火叫 宇佐美ツ実 菊池久美 マーダー1
イナズマイレブンGO2から
イナズマイレブンGO3から
その他
スカウトキャラのうち、何人かはモデルが存在している。
名前 | モデル |
---|---|
サガミネーター | 佐上靖之(コロコロコミック7代目編集長) |
デカ | 大島一範(コロコロコミック編集部員) |
トンニーノ | 山崎徹(T-Pistonz+KMCのボーカルで通称「トン・ニーノ」) |
ドン | ドン・リンゴ(T-Pistonz+KMCの旧ドラム)※無印1のみの登場 |
マイマイ | 周舞々(T-Pistonz+KMCの旧ダンサー) |
エビリーナ | エビリーナ(T-Pistonz+KMCの旧ダンサー) |
エイ | ブラザー・エイ・キング(T-Pistonz+KMCの旧ギター) |
ヒデ | ブラザー・ヒデ・キング(T-Pistonz+KMCの旧ギター) |
チキータ | イン・チキータ(T-Pistonz+KMCのダンサー) |
ヒロシ | 山崎弘(T-Pistonz+KMCの作詞作曲で通称「ヒロシ・ドット」) |
ケイエムシー | 天本義人(T-Pistonz+KMCのラッパーで通称「KMC」) |
ヒデナカタ | 中田英寿 |
キャプ | 清水佐紀(Berryz工房) |
ピーチッチ | 嗣永桃子(Berryz工房) |
りしゃこ | 菅谷梨沙子(Berryz工房) |
みーや | 夏焼雅(Berryz工房) |
まあ | 須藤茉麻(Berryz工房) |
ゆりな | 熊井友理奈(Berryz工房) |
ちーちゃん | 徳永千奈美(Berryz工房) |
パンツ | 松下リク(『イナズマイレブン2脅威の侵略者ファイア/ブリザード』大会優勝者) |
セキヤン | 関谷名人(イナズマイレブン公式名人) |
余談
『1』のみ、各スカウトキャラが入っている部活が設定されている。
例えば俊足のマッハは陸上部、シデンは「何もしていない」という説明文の通り帰宅部…といった具合。
スカウト時の条件で部活を指定することも可能だったりする。
基本的に全員中学生なので、それぞれに学年が設定されている。
『3』ではキャラ情報から学年が削除されてしまったが、『GO1』以降は再び見られるようになった。
ただし一部のキャラは学年欄が「?」となっている。
『1』と『2』では、なんと全員が雷門中の生徒というトンデモ設定である。
マンモス校にも程があるし、『2』では東京にある雷門中の生徒が日本全国に出没するという謎の事態に…。
ゲームでは主力として使っている人も多いだろうが、各シリーズのアニメには殆ど登場しておらず、一部のキャラが作品中モブキャラとして登場している他、3期FFI決勝の対コトアール戦前に世界選抜に選ばれず残留した雷門サッカー部のメンバーが、決勝戦のエールとともに大会で活躍している円堂達の影響により部員が増えたと報告した応援ビデオレターの背景には多数のスカウトキャラが細かいながらも出演し、前週の次回予告からスカウトキャラファンをざわつかせた(※)。
しかし、キャラ数がやはり多く登場したのは一部だったためか、スカウトアニメ化と言うタグの付いたイラストが投稿されたりする。
(※)映っていたキャラは次の通り。
名前 | 学年、所属部活 |
---|---|
明智光(あけち) | 2年囲碁将棋部 |
阿修羅三夫(あしゅら) | 2年柔道部 |
有里労人(アリ) | 1年バスケ部 |
有海直央(アルミ) | 1年囲碁将棋部 |
石倉輝信(いしくら) | 2年柔道部 |
伊勢隼人(いせ) | 2年漫画研 |
臼引十兵衛(じゅうべえ) | 3年相撲部 |
黄田嵐(おうだ) | 3年野球部 |
沖田創(おきた) | 1年剣道部 |
音下重樹(おとした) | 1年バスケ部 |
風切彰(かざきり) | 2年サイクリング部 |
兜角雄(かぶと) | 2年テニス部 |
鎌井達夫(かまい) | 2年陸上部 |
菖蒲畠也(しょうぶ) | 2年漫画研 |
鴨川武一(かも) | 2年ラグビー部 |
髪切徹也(かみきり) | 3年柔道部 |
楠木昌成(くすのき) | 3年テニス部 |
黒川真夜(くろかわ) | 3年ラグビー部 |
桑形刃(くわがた) | 2年陸上部 |
小手川練(こてがわ) | 2年囲碁将棋部 |
近辺十馬(こんぺいと) | 1年陸上部 |
西郷隆(さいごう) | 3年ラグビー部 |
調判次(しらべ) | 1年新聞部 |
白馬涼(しろま) | 2年囲碁将棋部 |
世良一期(いちご) | 3年バスケ部 |
鷹桐凱(タカ) | 3年ラグビー部 |
高杉晋太郎(たかすぎ) | 2年漫画研 |
伊達竜(だて) | 1年テニス部 |
団土弾(だん) | 2年陸上部 |
寺野竜(てらの) | 1年剣道部 |
長門司(ながと) | 囲碁将棋部 |
那須与一(よいち) | 1年剣道部 |
箸井邦明(ハシ) | 1年相撲部 |
速水真刃(マッハ) | 2年陸上部 |
日々原納(ひびはら) | 3年サイクリング部 |
富嶽厚志(ふがく) | 3年新聞部 |
富良民吾(フラミンゴ) | |
細井高(ほそい) | 2年帰宅部 |
前田剛(ごう) | 2年野球部 |
三国賢士(みくに) | 1年陸上部 |
毛利元気(もうり) | 3年帰宅部 |
森石松(いしまつ) | 1年応援団 |
矢地伊久夫(やじ) | 2年柔道部 |
大和進(やまと) | 3年野球部 |
雷鳴仁(らいめい) | 3年野球部 |
烈風金道(れっぷう) | |
六甲嵐(ろっこう) | 2年バスケ部 |
(以上、50音順)
2016年に発表された新作「イナズマイレブンアレスの天秤」で登場するスカウトキャラの情報は全く無く、2022年に改題・リメイクとして発表されたイナズマイレブン英雄たちのヴィクトリーロードについても過去作のスカウトキャラが登場するかどうかは現状不明となっている(公式発表では、一部のコラボキャラを除き、バージョンアップや配信・シーズンパスを含む4500以上の選手が仲間になると告知されている)。
関連イラスト
関連タグ
(キャラクター名のタグはきりがないのでここには挙げていません)