概要
国鉄が発足した1950年、東海道線の80系電車(湘南電車)が緑とオレンジ色の2色塗りで登場したのを受け、海沿いに向かう横須賀線には「白砂青松を表現した色」として青とクリームのツートンカラーの72系電車が採り入れられた。
その後、色彩が変更(20系客車や583系と同じ)されるが、横須賀線ならびに総武快速線、さらには千葉支社管轄の総武本線(千葉駅以東)、外房線、内房線、成田線(東線)の113系や中央本線(立川駅および高尾駅以西の中央東線。國鐵八王子とも)の115系に採用され、運用された。115系で採用されたものは、「山スカ」と呼ばれることもある。
首都圏以外では関西圏で1970年の大阪万博開催時の臨時快速や、万博閉幕後に新設された新快速で使われた113系が有名で、113系は湘南色に、新快速は専用塗装の153系に改められた。
その他、72系などが地方転出した際にそのまま使われた例も多く、飯田線に1983年まで残った車両や身延線の2代目62系(~1984年)はスカ色だったことでも記憶に残っている(湘南色80系はその前年に引退)。
現在ではE217系の更新車に青の色合いが明るい色帯を付けて運用されている。
また、2021年からはE235系1000番台がラインナップに加わった。