ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

スズキ系

すずきけい

硬骨魚類の一大グループである棘鰭上目(棘鰭類)の直下に分類される3つのタクソン(分類群)のうちの一つ。
目次 [非表示]

概要

分類学 (cf.Wikipedia) におけるスズキ系(スズキけい、学名:Percomorpha)とは、硬骨魚類の一大グループである棘鰭上目(棘鰭類)の直下に分類される3つのタクソン(分類群)のうちの一つ。

スズキ目という巨大で優勢なグループを含むクレード(分岐群)であり、現生種だけでも9目245科2,212属13,173種に上る。

ただし、当グループは単系統群でない可能性を指摘されて久しく、今後は再分類されてもおかしくない。

  • 分類学チャート

学名 Percomorpha(ペルコモルファ)の語構成は、[ perco-(percaperch;スズキの仲間〉…)+ -morpha(…、…形類) ]というラテン語生物学用トランスリンガルの組み合わせで、直訳的には「スズキ形」「スズキ形類」などという意味合いになる。

最古種と先行種

既知で最も早期に出現を確認できる種としては、確実なところで、メキシコ南東部チアパス州パレンケ近くの採石場にある新生代古第三紀暁新世ダニアン(約6600-6160万年前)の地層(海洋鉱床)から産出した化石種ケレメイトゥブス(学名:Kelemejtubus )がいる(※a,b)。

ただ、高い可能性を示唆されている更に古い種として、プロトリアカントゥス(学名:Protriacanthus |※注1)や(※c)クレタトリアカントゥス(学名:Cretatriacanthus |※注1)が知られており、これらの化石種は、前者が中生代白亜紀後期中葉(サントニアンカンパニアン)の地層から、後者は同じく末期(マーストリヒチアン)の地層から発見されている。これらはフグ目の祖先系統で、共有する[ tri(3つの)+ acanthus)]という名が示すとおり、硬く尖った長大な3本ので物々しく武装している。

下位分類

脚注

注釈

※注1 「いいフグの日 ということで、化石種のフグ目を寄せ集め!」 たてぃとぅてと(古生物と虫)(X:旧Twitter)、2020年11月29日投稿。※プロトリアカントゥスやクレタトリアカントゥスを始めとするフグ目の祖先系統種をクロッキー調で数多く描いている。

出典等

※a Kleyton M. Cantalice, Jesús Alvarado-Ortega "Kelemejtubus castroi, gen. et sp. nov., an ancient percomorph (Teleostei, Actinopterygii) from the Paleocene marine deposits near Palenque, Chiapas, southeastern Mexico", Journal of Vertebrate Paleontology Volume 37, 2017. 04 Nov 2016.

※b "Percomorpha" Mindat.org

※c "Fig 5- - uploaded by Matija Križnar" ResearchGate

関連タグ

条鰭類

関連記事

親記事

棘鰭類 きょくきるい

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 1309

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました