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スターシャ

すたーしゃ

スターシャとは、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』シリーズに登場するキャラクター。後の『宇宙戦艦ヤマト2199』にも、リメイクされて登場。なお、スターシャ・イスカンダルというフルネームが追加された。当記事は双方を記載する。
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CV:

平井道子『宇宙戦艦ヤマト』
上田みゆき『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』、『ヤマトよ永遠に』、PS・PS2ゲームソフト、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』
小山裕香『松本零士999 ~Story of Galaxy Express 999~』
井上喜久子『宇宙戦艦ヤマト2199』

スターシャ(宇宙戦艦ヤマト)

スターシャ

概要

 『宇宙戦艦ヤマト』に登場する、惑星イスカンダルを統べる女王。地球の危機に対して救いの手を差し伸べた、地球の恩人とも言える人物である。その容貌は金髪のロングヘアー、そして袖や裾の長くも、胸元から腹部に掛けて深いソリットの入った薄水色のドレスを身に纏っている。

 妹のサーシャがいたが、波動エンジンの設計図を届ける途中で事故死。後にガミラス軍の捕虜であった古代守を遭難した護送船から救助し、時間を共有するうちに愛しあう関係となった結果、娘を儲け、亡き妹の名を付けて親子三人の時を過ごす。

 だが、此れも長くは続かず(作品時系列的に言うと、ヤマトがイスカンダルを旅立ってから1年と3ヶ月前後と推定)、暗黒星団帝国が来襲した折、エネルギー鉱石『イスカンダリウム』が戦争に使用されると危惧した彼女は、イスカンダルに残って自爆という衝撃的な結末を迎える。

 なお、死亡して以降にも彼女は精神体の様な存在として、劇場作品『ヤマトよ永遠に』で成長したサーシアの目前、或いはヤマト乗組員の前に登場する。


人物

 容貌は極めて美貌と言って差し支えないが、その内情はやや複雑なものがある。イスカンダル人は寿命の関係かは不明確であるものの、何故か彼女と妹を残して全員が死亡していた。そのため、妹まで失ったことで孤独の女王とも言うべき、寂しい生活をしていたものと思われる。

 古代守と出会ってからは、その寂しさは和らいだようだが、惑星イスカンダルを統治する女王としての責任感は人一倍に強いところは、シリーズを通しても変わらない。この責任感の強さから、頑固な一面も確認できており、イスカンダル星がバランスを崩して暴走した折には、星を見捨てるわけにはいかない、とデスラーからの救援を再三に渡って断っている。

 余談ではあるが、この頑固な性格からして、視聴者の受けは良くないところもある。現に、彼女が救援を固辞していなければ、デスラーは執拗にイスカンダルを追跡する必要もなく、あるいは暗黒星団帝国の襲撃を受ける可能性も低くなったかもしれない。ただし原因はデスラー本人にあり、スターシアからすれば、デスラーが強引に自分を脱出させようとしたためにガミラスと暗黒星団帝国との戦闘に巻き込まれ生命の危機にさらされたのだから迷惑な話である(そもそもデスラーがガミラス星で暗黒星団帝国の艦隊に攻撃したのが発端である)。


人間関係

古代守

 偶然に救助したことを発端にして、次第に特別な感情を持ち始めていた。ヤマトがイスカンダルに到着した時、森雪から想いを伝えるべきではないか、との助言を受けたことによって、帰還間近だった古代守に「愛しているわ、守」と別れ際に想いを口にした。守も土壇場で帰還を取り止め、彼女の想いに応える形でイスカンダルに残留することになった。

デスラー

 当初は隣人という関係でしかなく、ホットラインで連絡を取っても抗議の電話しかしなかったために、デスラーも苦笑していた。しかし、後のシリーズでは、実はデスラーから愛されていたことが発覚する。とはいえ、古代守と関係を結んでいるため、結局は振り向かれることはなかった。

 

 

スターシャ・イスカンダル(宇宙戦艦ヤマト2199)

スターシャ

概要

 『宇宙戦艦ヤマト2199』に登場、スターシャ・イスカンダルというフルネームを付けられた。容貌は概ね変わっていないものの、髪の毛が顔に一部掛るところや、青いドレスだったオリジナルと変わって、胸元や肩回りなどの素肌が見えているため、より色気のあるドレスデザインと言える。なお、素肌と思われる部分は本当に外気に触れているのか、或いは肌色の薄い生地になっているのかは不明だが、水晶石のような飾り付けがあることから、肌色の薄い生地に覆われていると考えられても不思議はない。


 こちらでは、2198年に地球へ救いの手を差し伸べるべく、末妹のユリーシャ・イスカンダルを地球へ向かわせていることが判明。さらにその1年後の2199年になって、波動コアを持たせたサーシャ・イスカンダルを地球へ向かわせることになる。

 またイスカンダルの設定そのものが、オリジナルとは異なっており、かつては大帝国を築いていたことが明らかにされていた。しかし、その為に流した血を顧みて反省し、救済という行為を始めた模様。スターシャ本人も、その救済の為に活動を続けていた。

 オリジナルとは違い、リメイクでは明確に「地球人を救うに足るか」を見定める為に、波動エンジンを渡してコスモリバースを取りに来させている(同時に観察者としてユリーシャが送り込まれていた模様)。また、かつてイスカンダルが使用していた波動砲を、恐るべき殺戮兵器として忌み嫌っていたが、まさか地球人類がそれを開発してしまった事に戸惑いを覚えていた。

 妹が2人居る事になっており、次女のサーシャ・イスカンダルを失ってしまう。しかし、三女のユリーシャ・イスカンダルが生き残っており、事実上、イスカンダル人は2人になっている。また、古代守を救助しているのはオリジナルと同じであったが、残念ながら体力の消耗が激しかったらしく、彼は世を去ってしまった。


人物

 オリジナル同様、孤独に生きるような印象を与える。イスカンダルと言う星に生まれ、その女王として役目を果たすために活動してはいたが、いざ古代守と別れる事となると「この星は悲しすぎる」と悲痛な思いを抱いていた。

 基本的には優しい性格の女性であると思われるが、やはり女王としての責任感の強さからなのか、波動砲を開発したヤマト一向(地球人)に対して、コスモリバースを手渡すことを躊躇ったりしている。本作ではコスモリバースシステムは星の物質と生命の進化の記憶を封じこめたエレメントを触媒に、惑星の記憶を解き放ち、その力で惑星を再生させるというものであり、完成させるためにはエレメント(=ヤマト)をイスカンダルまで運んで来なければならなかった。

 が、イスカンダルはガミラスの双子星であり、受け取るには敵の中心部へ来なければならないことを地球側に伝えていない(ユリーシャは「知っていたら来たか」と冗談めかして語ったが、地球側からすればたまったものではない)、また波動エンジンをどのように地球側が開発してイスカンダルまで来ることを模範解答としていたのかも示しておらず(作中の描写から、各種武装や波動砲が無ければどう考えてもガミラスの猛攻を耐えながら往復一年という地球滅亡までの期間内にヤマトはイスカンダルに辿り着けたとは思えない)、これらのために視聴者にはあまり良い目では見られていない傾向もある。

 だが波動砲の恐るべき兵器としての一面を知っているイスカンダル人からすれば、地球人がそれを開発した事に戸惑いを覚えることは無理からぬことであり、スターシャにしても果たして救うべきなのかどうか、と判断に迷いが生じても致し方ないのではないかと考えられる。


人間関係

古代守

 古代守とは愛し合う関係になっていた模様だが、結果として彼には先立たれてしまった。このことに関し、『結局、私はだれも救えなかった・・・』と嘆いていた。その代わりに、彼の子供を授かっているかのような描写がある(先行上映版及びTV放送版ではイスカンダルからヤマトが発進した直後に自らの腹に手を当てているシーンがある。総集編では修正されている)。

 また、精神体として保存された古代守とも会話をしており、その際に別れを惜しんでいるのが確認される。女王として星を守り救済をする責務によって、彼女の自身も相当に苦しんでいたのが窺える一面でもある。

デスラー

 デスラーとはファーストネームで呼び合うほどの親しい関係にあり、彼からは愛されていた。しかし彼女自身はデスラーの好意を素直に受け取ろうとはしなかった。銀河の平和を成し遂げるために、大統合を提案されたときも、思想の違いから無理だと否定している。

 ただし全く愛情がなかったとも言い切れない。

 デスラーが波動エネルギーを転用した兵器(デスラー砲)を使用した際、彼女はイスカンダル女王としてデスラーに直接抗議するが、自分が呼び寄せた艦も波動エネルギーを兵器としていたことを知ると言葉を失う。そしてデスラーが自分の妹であるユリーシャ(実際は間違われて拉致された森雪)を保護し事実上人質にしていることと、全ては自分のためにしていることだと告げられる。スターシャは『何を考えているの、アベルト?』、『やめて。お願い!』と訴えるが彼は『残念だよ』と言って通信を切ってしまう。この後彼女は『もうやめて、アベルト』と悲しそうにつぶやいた。

 この時の二人の雰囲気(互いを見つめ合い、デスラーはスターシャの髪をなでようとした)など、とてもただの友人関係とは思えないシーンがある。

 もしかしたら、かつては恋仲ともいえる間柄だったのかもしれない。


名前表記

宇宙戦艦ヤマト』シリーズ第1作では、「スターシア」と表記されていたが、原案では「スターシァ」と設定されていた。放送当時は小文字の「ア」を用いた表現が稀であったために、大文字「ア」に置き換えられた為である。その後、小文字「ヤ」に変更されたものが定着した。

PSゲームシリーズ内での表記は、全て「スターシア」で統一されている。

PS2ゲームソフト『暗黒星団帝国の逆襲』でサーシアの説明によると、「スターシア」の名は代々のイスカンダル女王が受け継ぐ名であり、サーシアは次期女王になる者に与えられる名前と定められている、と語っている。

宇宙戦艦ヤマト2199』では、「スターシャ・イスカンダル」というフルネームが設定された。


関連イラスト

イスカンダルの女王Eternal Universe ~追悼~


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