カガリ・ユラ・アスハ「ストライクルージュ、行くぞ!」
機体データ
型式番号 | MBF-02 |
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全高 | 17.72m |
重量 | 64.8t |
装甲材質 | フェイズシフト装甲 |
動力源 | バッテリー(パワーエクステンダー搭載) |
所属 | 三隻同盟→オーブ国防軍→無所属→オーブ国防軍 |
パイロット |
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概要
オーブ連合首長国のフラグシップ機として、カガリ・ユラ・アスハが搭乗した機体。
大西洋連邦が開発したGAT-X105 ストライクのデッドコピーだが、型式番号はオーブ独自の「MBF-02」が与えられている。
元々はGATX-303 イージスとの戦闘で中破したストライクがオーブに回収、これをオーブ国防軍が運用するためモルゲンレーテ社により極秘裏に修復した際に製造された予備部品一式だった。つまりストライクルージュとはストライク修復の際に誕生したもう1機のストライクであり、単なる複製機体というよりはストライクと血を分けた兄弟とも言える。
そして、同時期にオーブのフラグシップ機であるORB-01 アカツキの開発が諸般の事情により凍結されたため、その代替機として本機が抜擢された。
建造については、C.E.71年6月16日のオーブ敗戦に伴い宇宙に逃亡したクサナギに必要なパーツを積んでおき、その後艦内にて約1ヶ月をかけて最終組み立てと調整が行われた。この際、一部のパーツ(メインカメラ等)はモルゲンレーテ社で新規製造された高性能品に置き換えられた上、ナチュラルが搭乗できるようOS面での改良が行われ、新型大容量バッテリーパックパワーエクステンダーを搭載することによる作戦活動時間の延伸も図られた。特に、パワーエクステンダーの搭載によりフェイズシフト装甲に供給できるエネルギーが増加したたため防御力上昇と共に機体色が赤系統に変化している(フェイズシフトダウン状態はストライクと変わらないが、メインカメラのデュアルアイの色はストライクが黄色なのに対してこちらは緑色となっている)。そのため、純粋な機体性能はコピー元のストライクを上回っており、ストライクの改修機とも言える。
また、同時期に開発情報を入手していたI.W.S.P.と、その操縦難易度・バランスの劣悪さを改善した専用ストライカーパック「オオトリ」の開発も決定し、ストライクルージュとは同時進行で製造が進められていた。
I.W.S.P.については早々に設計が完成したため実験試作機として新造された3号機のパーツが本機のパーツと共にクサナギに積まれており、宇宙にて組み立てられた上本機に装備される形で数回の運用試験が行われた。
オオトリの完成が間に合わなかったためカガリは「強そうだ」という理由でI.W.S.P.を希望したが、その火器管制の難易度はモビルスーツでの実戦経験に乏しいカガリの腕前では使いこなせるはずもなく、代替としてエールストライカーの使用が決定される。
そしてそのパーツ確保に更なる時間を要し、ストライクルージュが実戦に参加したのは、第1次連合・プラント大戦における事実上の最終決戦となったC.E.71年9月26日から行われた第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦の2日目となった。
作中キャラからは発進シーケンスも含めて「ストライクルージュ」と呼ばれることが多い。一方、ストライクの元パイロットであるキラ・ヤマトからは一貫して「ルージュ」と呼ばれていた。
機体構成
基本的な部分はストライクと同様なため、こちらを参照。
額のレリーフ
『SEED』の時は「STRIKE ROUGE」だったが、『DESTINY』の時は「MBF-02 ROUGE」となっている。
パワーエクステンダー
本機の電源系統に追加されたパワーパック強化システム。元々はP.M.P社がI.W.S.P.へ採用するために開発を進めていたものだが、見積もりの甘さから暗礁に乗り上げた上に最終的には開発が断念され、それをモルゲンレーテ社がI.W.S.P.の開発譲渡という形でデータを入手し、独自の技術を取り入れて完成にこぎつけた。
この技術はC.E.71年6月16日のオーブ敗戦に伴う技術者難民によって後に一般化し、連合製I.W.S.P.の製造に繋がっている。
フェイズシフト装甲
ストライク修復時にアメノミハシラで製造されたものを用いているが、ストライクとは異なり赤色を主体としている。この機体色の変化は、パワーエクステンダー搭載によってエネルギー効率が向上したことと、搭載した操縦支援AI(後述)がパイロットの生存を優先してエクステンダーの制御系に介入した結果によるものである。そのため、機体の設定値(電力の配分)を変更することにより、ストライクと同様の機体色に変更することも可能である。
この技術も後に流出し、パワーエクステンダーの技術と合わさることによって、後のヴァリアブルフェイズシフト装甲技術に繋がった。
マーキング
左肩部には、「オーブの獅子」と呼ばれたカガリの父ウズミ・ナラ・アスハにちなんだ右向きの獅子にカガリが好むユリの花のパーソナルマーキングが施されている。
操縦支援AI
ジャンク屋組合が所有する疑似人格コンピュータのデータをベースに作られたもので、操縦に不慣れなパイロットのために導入された。このAIはパイロットの操縦と状況を判断し、操縦ミスのカバーなどを行うとともに、自機に対する回避行動が自動で可能となっている。
その後、本機の支援AIの発展形がアストレイ グリーンフレームに搭載された。こうした支援AIによってパイロットの行動をサポートするシステムは、C.E.73年からの大戦期にはナチュラルでは広く普及されたものの、コーディネイターを擁するザフトでは人員をカバーするための無人機研究に利用されている。
OS
キラ・ヤマトによって改良が加えられたナチュラル用OSを採用している。
劇中の活躍
『SEED』
第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦2日目においてエールストライカーを装備して出撃する。
パイロットのカガリが初陣であること(それでもシミュレーター上の腕前はM1アストレイ隊のパイロットより上)から、後期GAT-Xシリーズなどの強力な敵機には分が悪いとカガリ本人も理解していたためかキラ達エースパイロット組のように前線には出過ぎず、後方よりピースメーカー隊の放ったMk5核弾頭ミサイル数発を撃墜する。
ジュリ・ウー・ニェンとアサギ・コードウェルのM1アストレイが撃墜された際、それを目の当たりにしたカガリはSEEDを発動、的確な射撃でストライクダガー数機を撃破する。
その後死角からフォビドゥンのフレスベルグに狙われるも、敵であるはずのデュエルによって庇われている(後からそれを追ってきたバスターの援護もあってデュエルによりフォビドゥンは撃破された)。
ピースメーカー隊撃破後は、ミーティア装備でジェネシスの破壊へ向かうジャスティス・フリーダムと行動を共にする(加速力で劣るためジャスティスのリフターの上に搭乗、またフリーダムはキラがラウの気配を感じ取って引き返したため途中離脱)。先行していたクサナギとエターナルがジェネシスの破壊に苦戦しているのを見たアスラン・ザラが破壊よりも制御を奪った方が早いとしてジェネシスの制御室があるヤキン・ドゥーエ基地への突入を発案したため護衛のM1アストレイ2機と共に追従し、ヤキン・ドゥーエの対空砲火を掻い潜って出撃用ハッチから内部へ侵入する。そのハッチ内にあるドッグにてフェイズシフト装甲を展開しつつコクピットハッチも開いたまま、カガリらが制御室を制圧して戻ってくるまで待機した。
結果的に制御室を制圧するだけではジェネシスの発射を止めることはできなかったため、アスランは最終手段としてジェネシス内部にて自身諸共ジャスティスを核爆発(自爆)させることを発案したため、それと止めるためにジェネシスのメンテナンス用ハッチを破壊して内部へ侵入したジャスティスに追い縋るも、ジャスティスがパージしたリフターをぶつけられて足止めされる。それにもめげずにジェネシスの中枢部までジャスティスを追跡し、カガリがアスランの説得したことで、彼を本機に乗せて脱出させている。「死なせないから」と宣言した通り、結果的にルージュの出撃がアスランを救うこととなった。
中枢部に到着した時点でジャスティスの自爆まで60秒を切っていたことから逃げ切れずに爆風を食らい、それによってフェイズシフト装甲の消費電力が上昇したためフェイズシフトダウンを起こし、エールストライカー部も小破する。それでもコックピット内部のカガリとアスランは無傷であり、トリィの誘導に従って残ったバッテリーと推進剤を用いてキラ・ヤマトの安否を確認すべく大破したフリーダムのもとへ向かい、エンドカードを飾った。
『SEED DESTINY』
先の大戦後は実戦で使われなかったI.W.S.P.を装着し式典等に参加する。オーブ国内の政情も有り、国威発揚目的で使用されていた。
PHASE-14にて、元々どこにあったのかは不明だがアークエンジェルのオーブ脱出の際に再起動したフリーダムと共に艦載される。ストライカーパックはTV版では大気圏内飛行が可能となった改良型エールストライカー、HDリマスターでは完成した新型ストライカー「オオトリ」を使用している。
キラのフリーダムによってアークエンジェルへ強引に乗せられたカガリだったが、オーブが大西洋連邦と同盟を結んだ結果オーブ国防軍の派遣艦隊がザフトへの攻撃を開始すると、これを止めるべくダーダネルス海峡戦にてフリーダムと共に出撃、オーブ軍へ戦闘停止を呼びかけた。…しかし、現在のオーブ軍総司令官ユウナ・ロマ・セイランは同盟がある手前どの道偽物と言うしかなかったため、ユウナやトダカらオーブ軍はカガリであることを確信していながらも偽物と言い切ってタケミカズチはルージュへミサイルを発射される(なお全弾フリーダムのハイマットフルバーストで撃ち落とされる)。その後フリーダムと共に傍観に徹するが戦場は混沌を極め、よりにもよってオーブ軍のムラサメから射撃される(即座にフリーダムが庇った上で撃ち返して無力化した)。これにより言葉での解決は不可能と判断したキラが最終手段である武力介入を決定し、戦闘を開始するフリーダムと違いカガリは止まらないオーブ軍をただ見ていることしか出来ず、再度ムラサメに攻撃された際もシールドで防ぎつつもこちらから撃つことはなく、アンドリュー・バルトフェルドのムラサメに庇われ結局何も出来ぬまま本機は後ろへ下がっていった。
クレタ沖海戦でも介入する。この戦闘でも戦闘行為を行うことこそなかったが、戦場を飛び回ってミネルバを攻撃しようとするババ一尉らのムラサメを物理的に止めようとする。しかし、ババはカガリの意思を理解しつつもあくまで今の指導者(ユウナ)に従うスタンスを崩さず、本機はババのムラサメに投げ飛ばされる。特攻する彼らを止めようと再度向かうが、ソードインパルスからの射撃で妨害され失敗した挙句、一般兵のムラサメに庇われる(そのムラサメは胴体部にビームを受けて爆散した)。選択を致命的に間違えたこと、そして自分の非力さを身をもって痛感したカガリは、戦場の中でただ泣き叫ぶことしかできなかった。
ベルリンでのデストロイ戦では、オーブ軍の機体で他国の戦争に介入するわけにはいかなかったため出撃しなかったが、カガリをはじめオーブ軍人が虐殺の惨状の看過できなくなったため、数的不利から苦戦していたフリーダムを援護するためにムラサメ3機と共に出撃する。
敵機がエースパイロット揃いだったこともあって本機は民間人の避難支援を請け負ってシールドでビームを弾くなどの活動に専念する形でフリーダムの負担を減らしている。
エンジェル・ダウン作戦ではキラの意向(オーブ軍の機体にザフト側への攻撃事実を作らない)によって出撃せず、フリーダムがインパルスとの戦闘で窮地に陥ったためカガリが出撃しようとした際もマリュー・ラミアスに止められる。フリーダムがインパルスに撃墜されると、戦闘行為ではなくキラの命を救うためアークエンジェルの撃墜偽装に紛れてストライカーパックを装備せず緊急発進し、フリーダムの残骸を回収してキラを救助している。
PHASE-39では、キラや整備班によってOSの調整を受けていたところにエターナル緊急発進の報を受け、フリーダムを失っており大気圏突破が可能なフェイズシフト装甲機が本機しか残っていなかったため型落ちを承知でキラがカガリから(殆ど一方的に)借り受けて使用する。この際、キラとコジロー・マードックはじめ整備班により電圧や他のスペック(OSのパラメータ等)をかつてのストライクと全て同じ設定に調整したため、フェイズシフト装甲の色は原型機同様のトリコロールに戻っている(この姿は、同話のサブタイトルから『天空のキラver』と通称されており、この状態では通常より運動性と火力が向上しているが、その分フェイズシフト装甲に回される電力が減らされて 防御力が低下している)。
その際には「ストライクブースター」を使用し、猛烈なスピードで大気圏を突破・戦闘に乱入する。
防戦に回っていたアンドリュー・バルトフェルドのガイアの援護を開始する。なお、機体色がストライクであったことから、バルトフェルドからは「ストライク!」と誤解されると同時に驚かれていた。
キラの技量をもって型落ち機とは思えない圧倒的な回避機動と射撃を見せ、一度に3機以上のザクウォーリア、グフイグナイテッドを相手取り奮戦し、この戦いっぷりを見たラクス・クラインは操縦しているパイロットがキラであることに気付いた。しかし、一対多の状況である事に変わりなく、機体性能の差から徐々に劣勢に立たされる。
ちなみに、この時に交戦したグフイグナイテッドはザフトにおいてエースパイロットである「赤服」かつ前大戦を生き抜いた猛者が操縦している。そのため、ビームライフルの何発かはシールドで防がれている。
また、当時のザクウォーリアの時点でストライク以上の性能な上、フェイズシフト装甲の常時展開とビームライフルを連発すればストライクルージュの方がエネルギー的に不利である。それ以前に、フリーダムですら追いつけていなかったキラの反応速度にストライクがついていけるはずもなく、そういった意味でも不利とみられた。
かなり善戦するが、ガナーザクウォーリアの砲撃からエターナルを庇った際にシールドごと左腕が破損する。直後に別機のガナーザクウォーリアの砲撃で右腕も喪失するがビームライフルは無事で、ガイアがキャッチして使用している。
その後はバルトフェルドの指示によりエターナルへ急行し、辛うじて緊急着艦する。その際砲撃で両足をもがれながらも生還し、ストライク同様に窮地からキラを守り抜いてみせた。
本放送では(旧主人公機の擬似的な復活という燃える展開とはいえ)エールストライカー装備で奮戦するという無茶をしていたが、HDリマスター版ではストライクルージュがオオトリ装備に変更されたために戦闘にも変化が加わっている。
最初にビームライフルをガイアに投げ渡し対艦刀を装備、マルチロックオンシステムを搭載していないにもかかわらずバルカンも含めた一斉射撃で複数機の頭部や武装といった部位への同時ピンポイント射撃という離れ業を見せ、エターナルを庇った方法もオオトリを囮に使う形に変化、シールドごと左腕が破損した際には相打ちに近い形で対艦刀を投げてザクの頭部を破壊している。
エターナル収容時点の機体の状態にも変更があり、オオトリは失ったが右腕が生きている。
上記の通り最終的には型落ち機だったため大破してしまうが、エターナルとガイアの一時的な救援に成功した上キラはストライクフリーダムに乗り込むことができたため、十分に役目を果たせたと言えよう。
『SEED FREEDOM』
ネタバレ注意
経緯は不明だが、その後エターナルからオーブに降ろされ修復、再配備されていることが判明する。
そして劇中後半に新たに用意されたキャバリアーアイフリッド-2を装備して再登場。この都合で上半身は完全に覆われて見えなくなっているが、足元のPS装甲の色で識別は容易。
カガリが搭乗して出撃し、キャバリアーによって拡張された通信性能を存分に活かし司令塔としてオーブ防衛に尽力した他、月面でブラックナイトスコード シヴァと激闘を繰り広げるインフィニットジャスティス弐式の戦いをリモート操作でアシストし、アコードの能力に対抗した。戦闘終了後はオオトリを随伴させつつ地球へ降下してきたインフィニットジャスティス弐式と並走している。
アカツキは再度ムウに託していたため、代わりに本機を使用したと考えられる。
なお最新技術での改修を受けているかは不明(アカツキ同様に型式番号と名称と外見は一切変化していない)。
この時点で残存しているガンダムタイプではデュエル・バスターと並んで最古レベルだが、この2機は大改修を受けている都合上、本機が最も型落ちしているガンダムタイプとなった(試作段階も込みであればアカツキの方が古い)。
それでも本機が再配備された理由としては、メサイア攻防戦を経験していたカガリが戦術兵器級のビームすら(1度なら)反射できるヤタノカガミの有用性に着目し、有事の際にはオーブを離れさせることを最初から考えていたためと思われる。
対MS戦であれば下手をすれば最新量産機に乗った方が強いレベルの性能差だが、本機はアカツキ同様カガリの機体としてイメージが浸透しているため部下も一目でカガリの機体であると認識が出来る。そのため、今回のような作戦行動の陣頭指揮を行う指揮官機としての出撃である場合、寧ろ本機の方が都合が良いと判断された上での選定と思われる。
なお、キラ搭乗時に喪失したオオトリも再配備されていることから型落ちな本機も戦闘への投入自体はしっかり想定していると思われる。
ちなみに、『SEED』の本編作品3作の全てに登場した唯一のガンダムタイプである。
武装
手持ち武装や固定装備はストライクと同様。
対ビームシールドのみ、カラーリングが本機独自のものに変更されている。
ストライクブースター
単騎で大気圏を突破するための補助推進器。機体の脚部を納めるように接続する。
ザフトに発見されたエターナルの援護のために使用、猛烈なスピードで大気圏を突破した。
戦闘に乱入した際、この状態でビームライフルを数発撃った後にパージ、破棄される。
キャバリアーアイフリッド-2
オーブ所属のキャバリアーアイフリッド。ミリアリア・ハウとサイ・アーガイル、ダリダ・ローラハ・チャンドラII世が通信管制を担当した。
性能はターミナル所属のキャバリアーアイフリッド-0と同一。
試製35式改レールガン
最終決戦での出撃時に携行した実弾武器。フェムテク装甲対策で採用されているが、本機自体は戦闘宙域に近づかなかったので未使用で終わった。
ストライカーパック
ストライクと共通する装備。
戦後は大気圏内飛行が可能なように改良された。
『DESTINY』HDリマスター版では後述のオオトリが採用されたため出番が無くなった。
ストライクと共通する装備。
実戦経験で運用できなかったために、主に式典で配備される際に装備している。
その後はオーブ軍所属のパイロットによるマーシャン追撃部隊の任務で使用されるが、使用を許可したファントムペインの指揮官によってストライカーパックのスペアとして利用されている。
『DESTINY』HDリマスター版で登場した本機専用のストライカーパック。
モルゲンレーテがストライクルージュの開発と同時期に開発を開始したもので、上記のI.W.S.P.をベースとしつつも本体設計を見直して操作の劣悪性を解消し、カガリにも十分に扱えるものとなっている。
関連動画
立体物
ストライクの色替えのため立体化の機会には恵まれている。
大体何らかのストライカーパックとセットで販売され、単体で発売される例は稀である。
ガンプラ
1/144はHG SEEDとHGCE、1/100はMGとMG Ver.RMが一般発売されている。
HG SEEDはエールストライカーではなくI.W.S.P.が付属。
その為、エールストライカーは同ブランドのエールストライクから持ってくる必要がある。
HGCEの方はエールストライカーになっているがオーブのマーキングシールが付属する分、エールストライクより値段が100円増しとなっている。
キラ仕様はエール装備であればHGエールストライクのシールドとシールをルージュのものに交換するだけで簡単に再現可能。HGCEであれば左肩にマーキングシールを貼ると再現度が上がる。
また、ストライク系列なので当然エール以外のストライカーパックも装備可能。長らく初期ストライカーパックで完全なものはエールのみだったが、2024年にランチャーとソードの単品発売が決定したためカスタマイズに幅が増えることが期待される。
MGはエールストライク同様エールストライカーとなっている一方、MG Ver.RMはリマスター化に伴い新登場したオオトリに変更されている。
RGではかつてガンプラEXPO限定商品として発売された経緯がある。
その後更にオリジナル武装グランドスラムを付けたものが、ガンダムベース限定商品で発売された。
エントリーグレードでは、クリスマスシーズン発売のラウンドボックスでのセット販売になった。ストライカーパックは付属せず武装もアーマーシュナイダーのみとなっている。
ガンプラではなく食玩扱いのため再販の可能性は低く、現在はオークションでなければ入手できない。
アクションフィギュア
MS IN ACTION、ROBOT魂、METAL BUILDで発売。
この他「天空のキラ」版と称したオオトリ装備でカメラとシールド以外は、オリジナルのストライクと同色のストライクルージュがROBOT魂化している。
外部出演
スーパーロボット大戦シリーズ
『第3次α』『J』『W』『K』『L』に登場。
性能は本家ストライクと大差ないが、ストライカーパックの運用に何らかの制約があることが多く、『第3次α』では隠し要素のI.W.S.P.を入手しない場合はエールストライカー以外使えなかった。
『J』『W』ではその制約が無く、本家ストライクガンダム、スカイグラスパーと装備を共有してすべてのストライカーパックを使用可能。そのため本編では実現しなかった組み合わせでの出撃も可能だが、装備はエールストライカー以外は一つずつしか入手できないため、同一装備での出撃には制限がある。
また、『J』ではルージュだけM1アストレイの召喚攻撃ができたが、『W』で本家でもできるようになったため色以外の違いはほぼなくなっている。
『K』『L』では換装を没収されてエールストライカーのみになってしまい大幅弱体化。
なぜか修理可能な他、カガリ以外を乗せるとキラ搭乗時のトリコロールに変わる。
『Z』ではアイコンのみ。本編と違って大破していないが、ユニットとしての出番は与えられなかった。
Gジェネレーションシリーズ
『SEED』から登場。ストライクから開発可能。
性能はストライクと大差ないが、パワーエクステンダーを持ち、ストライクよりEN消費が抑えられている。また、地味に空の適正値がエールストライクより高い。
代わりにHPS機能を持たない為エールストライカーから換装できない。武装もエールストライクと変わらず、よく言えば標準的、悪く言えば飛び抜けたものがない。また、武装の消費ENは軽減されるがPS装甲の消費ENは軽減されない。オプションパーツで補いたい。
開発先はストライクに戻るか、アカツキもしくはM1アストレイなど、オーブ所属機に発展する。
I.W.S.P.やオオトリ装備は別ユニット扱いで、ルージュから開発しなければならない。
余談
『SEED』における出撃時の映像はストライクのバンクを使いまわしており、よく見るとフェイズシフト展開前のデュアルアイが黄色になっているのがわかる。これは様々な作画が修正されたHDリマスター版でも一部修正できていない箇所が存在する。
放送当時、フレイ・アルスターがMSパイロットになる予定があった為、彼女も搭乗することを想定した機体となっていた。
没案に終わったものの、Gジェネレーションシリーズなどの乗り換えがフリーな作品で再現して見るのも一興である。
アカツキよりもカガリ専用機という印象が強いため、サンライズの『機動戦士ガンダムSEEDシリーズ グランプリ2024』では1位のカガリに引っ張られる形で5位にランクインしており、11位のストライクを上回っている(カガリの乗った機体ではトップで、キラの乗った機体でも3位)。また、バリエーション違いにより票が割れたというのもあるが、NHKの『全ガンダム大投票 40th』では『SEED』機体内で1位だったストライクフリーダム(6位)を上回った。
関連項目
機動戦士ガンダムSEED 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 機動戦士ガンダムSEED MSV