概要
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズに登場する女性キャラクター達をひと括りにしたタグ。
顔ぶれは以下の通り。
☆はそのキャラが人外である事を示す。
- サムス
- ピーチ
- ナナ(アイスクライマー)
- ゼルダ
- ゼロスーツサムス
- むらびと(女)×4
- WiiFitトレーナー(女)
- ロゼッタ&チコ
- Miiファイター(女)
- パルテナ☆
- ルキナ
- ルフレ(女)
- ウェンディ☆
- カムイ(女)
- ベヨネッタ
- インクリング(ガール)☆
- ピカチュウ(メス)☆
- マスクド・ピカチュウ☆
- ギザみみピチュー☆
- ポケモントレーナー(女)
- デイジー
- しずえ☆
- カズーイ(バンジョー&カズーイ)☆
- ベレス
- ミェンミェン
- ホムラ/ヒカリ☆
以下のファイターは、カウントに入れる場合と入れない場合がある。
- シークは「魔法で男性に変身している」という設定であり、その性別に関しては解釈が分かれている。しかし『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』のしずえの勝ちあがり乱闘「紅23点」ではメンバーにカウントされている。これは変身前が女性であるからだろう。
- プリンは原作ではオス・メス両方が存在するが、スマブラに参戦している個体は、色変えが女性のアクセサリーであることと、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』のイベント戦で「彼女」と言われていることから、メスではないかと考えられる。ただし原作のプリンはオス・メスでの見た目に違いがなく、スマブラ公式からも言及されたこともない。また「紅23点」にも登場していない。
- ダークサムスはサムスのパワードスーツなどを取り込んで復活した、海外コミュニティで「she」「her」などの女性形で呼ばれているといった理由から女性として扱う二次創作も多々存在するが、あくまでも憶測である。また、プリン同様「紅23点」に登場していない。
- 『Minecraft』から参戦したアレックスは公式では特に性別は明言されていない。(後述)
アシストフィギュア
なお、ステージ背景にいるキャラクターやスピリット(SP)にも女性が多数存在するが、大乱闘に参加するファイターでもアシストフィギュアでも無いので含まれない。
女性キャラクターの推移
作品を経るごとに女性ファイターの数は増加傾向にある。そのせいか村の住人から果ては神族や人外とどんどん参戦する種族や職業の幅が凄い事になっている。
スマブラ64
この時登場していた女性ファイターはサムスのみ。
サムスのメインビジュアルは今と変わらぬパワードスーツ姿であるため、原作未プレイのユーザーの中にはサムスが女性であるということを知らない者も大勢いた。
スマブラDX
初代から続投したサムスに加え、新規参戦の女性ファイターとして、スーパーマリオブラザーズシリーズのピーチとゼルダの伝説シリーズのゼルダ、さらに男性のポポと女性のナナが1セットという風変わりな設定のアイスクライマーが登場。
女性ファイターは4体になった。
アイスクライマーを除いた3人と闘うという内容のイベント戦もある。
スマブラX
サムス、ピーチ、ナナ、ゼルダは続投。
このうち、ゼルダはトワイライトプリンセス版に変更となった。
さらに、サムスがスーツを脱いだ姿であるゼロスーツサムスが登場。
これにより女性ファイターは5体になった。
ただし、ゼロスーツサムスはあくまでサムスがスーツを脱いだ姿でしかない為、別カウントしない人もいる。この場合は前作と同じく4体となる。
スマブラfor
サムス、ピーチ、ゼルダは続投(ナナは残念ながら不参戦となった。現時点では唯一)。
また、ゼロスーツサムスは通常のサムスとは完全に独立したファイターになった。同じくゼルダはシークと完全に独立している。
また、色替えで性別を選択可能なファイターが新たに設けられており、むらびと(注1)、WiiFitトレーナー、ルフレの3名や、クッパJr.の色替えとして参戦したウェンディ(色替えとはいえ初の女性ヴィラン)がこれに該当する。
WiiFitトレーナーは珍しく、1P(奇数)カラーが女性・2P(偶数)カラーが男性という珍しい初のタイプとなる。
さらに、今作ではMiiがファイターとして参戦し、当然ながら女性のMiiを作り出して操作することも可能である(注2)。
また、ダウンロードコンテンツではカムイとベヨネッタが新規参戦。ベヨネッタ1作目はセガから発売していたためシリーズ初の他社枠に女性並びに、メガネを掛けたファイターが誕生した。
この作品での女性ファイターの総数は13体(シリーズ全体では14体)と一気に増加することになった。
もちろん、これは当時シリーズ史上最多の人数である。
ところが、さらなるガールズが…
スマブラSP
今作ではそれまでのシリーズのファイターが全員参戦が発表された為、アイスクライマーのナナが復帰。
そしてまたしても女性キャラが増えた。
新たに参戦したのはインクリング(ガール)、デイジー、しずえ。
さらに既存ファイターのカラーバリエーションとして、ピカチュウ(メス)やマスクド・ピカチュウ、ギザみみピチュー、ポケモントレーナー(女)が加わる。
ポケモンキャラは初めて性別設定がスマブラでもはっきりした形で採り入れられた(注3)。
インクリングは1P(奇数)カラーが「ガール」、2P(偶数)カラーが「ボーイ」という他の男女違いがあるファイターの中でもWiiFitトレーナーと同じ特徴となる。
また、新規参戦ではないが、ゼルダが神々のトライフォース(並びに2)の外観に変更された。厳密には『DX』『X・for』『SPECIAL』のゼルダはそれぞれ作品別の別人ということになる。
そしてスマブラSPのダウンロードコンテンツ1人目(並びに1羽目)の女性キャラとして元任天堂キャラクターであった雌鳥のカズーイがバンジョー&カズーイとして二人一組(1頭と1羽)の形で参戦。
2人目は『ファイアーエムブレム風花雪月』よりベレトのカラーバリエーションとしてベレスが参戦。初の女教師の参戦だが、士官学校勤めなので村長や秘書のように戦闘と無縁なわけではない。面白い事に、インクリングのガールには学生服のバージョンがあるので教師と生徒という組み合わせも可。
3人目は『ARMS』から「ミェンミェン」が参戦。ちなみにスピリッツで先に登場していたが、改めてファイターとしての出場となった。DLファイターVol.2の最初のファイターでしかも単独での女性キャラはベヨネッタ以来となる。
4・5人目はゼノブレイド2から「ホムラ/ヒカリ」が2人で1体として参戦。切り替え型ファイターとしてはポケモントレーナーと同じであり(注4)、ミェンミェン同様にスピリッツで先に登場していたが、同様に改めてファイターとなった。なお、ヒカリ程ではないがホムラも衣装が露出を抑えられたデザインに仕様変更されている。ちなみに二人で一つのファイター番号ではなく個別カウントされている。
これらによってまたもやガールズが増えた為、現時点で女性ファイターの総数は26体(ホムラ/ヒカリは1体としてカウント)。増えに増えたものである…
また「シンプル」に替わって登場した「勝ちあがり乱闘」でしずえを選ぶと、スマブラガールズを相手にする「紅23点」になる。
メンバーはしずえをはじめ、
- むらびと4名、
- WiiFitトレーナー&ポケモントレーナー&マスクド・ピカチュウ
- パルテナ&ルキナ&ゼルダ&カムイ&ルフレ
- インクリング&ナナ(&ポポ)
- ゼロスーツサムス&ベヨネッタ&サムス
- ピーチ&デイジー&ロゼッタ(&チコ)&ウェンディ
- シーク
ゼロスーツサムスとサムスは同一人物じゃないかとも思うが、これはスマブラだから気にしない気にしない。
脚注
注1:むらびとは女の子版が外観違いで4種類ある。これに限らず男女の違いがあるファイターは基本2P・4Pといった偶数のプレイヤーカラーに女性が設定されている。
注2:Miiの性別としては女性一人のカウントとする。なので、例をあげると『for』版発売当時『AKB48がMiiファイターとして参戦』という内容のCMを放映したが、それをカウントするとキリがなくなってしまう。Miiファイターは女性一人カウントとして考えるのが妥当であろう。
Miiファイターのamiibo3種の中で、射撃タイプが女性Miiであることから、3人一組で描かれる場合等は、射撃タイプが女性として描かれることが多い。また、SPのサウンドテストでMiiの女性ボイスの欄には射撃タイプの画像が使われている。
注3:一見わかりづらいが、メスのピカチュウはしっぽの先がオスとは違いハートに似た形状になっている。マスクド・ピカチュウならびにギザみみピチューは原作ではメスである。また、ポケモントレーナー(女)は『ファイアーレッド・リーフグリーン』以外での登場がほぼ無かった為に今回はおそらく初めての他のゲームに登場する事になる。少なくともスマブラでも初(男のポケモントレーナーは『X』から2回目)。
注4:『X』でサムスが条件を満たすとゼロスーツサムスになる・ゼルダがシークに切り替え可能という前例があったが、特に後者がホムラ/ヒカリで仕様を受け継がれたと言える。
なぜ女性ファイターが増えたのか?
『for』以降、女性ファイターが急激に増加した理由は定かではないが、女性ユーザーと大きいお友達の取り込みを図ったのではないかとする説がある。
後者に関しては、初代スマブラ発売時に小学生真っ盛りだったというプレイヤーも『SP』発売現在は30代前後に到達している頃合いであることを考えると、戦場で華麗に戦いを繰り広げる女性キャラに(色んな意味で)魅力を感じてしまうという者も多いことは想像に難くなく、まったくありえない話とも言い切れないだろう。
また、初代はゲーム機の容量の関係で主人公以外のキャラクターを出すのが難しかったというのもあるだろうが。
実際、スマブラfor3DS発売前に山手線各駅に張り出されたポスター(各駅である程度テーマに沿った組み合わせとなっていた)では、秋葉原駅では女性キャラばかりが選出されていた。またその一方で、サブカル方面に関心の高い女性が訪れやすいと言われる池袋駅では美形の剣士キャラが選出されている。
また、昨今は国際的・社会的にもジェンダーレスが叫ばれるようになって久しく、そうした事情に配慮したためとも考えられる。これまでプレイアブルキャラがどうしても男性に偏りがちだった現状を、女性ファイターの数を増やすことで何とか打破しようとしているのかもしれない。
ちなみに、昨今のゲームではゲーム開始時に(概ねプレイヤーの分身ともいうべき)主人公の性別を選択可能だが、これもそうした風潮に配慮しているという一面もあるとされる。
なお、そうした原作で男女どちらかを選択する事ができる主人公キャラ(むらびと・ルフレ・カムイ・ポケモントレーナー・インクリング・ベレス)は、両方共に参戦もしくは後から追加参戦となっている。分身ではないWiiFitトレーナーやコクッパのウェンディは珍しい例。ベレスだけは性別で「ベレト(男)」「ベレス(女)」と名前が違うのが特徴(日本語版のみ。海外では男女どちらとも“Byleth”という名称である)。
なお、DQ勇者は「Ⅲ勇者」と「IV勇者」は原作で男女どちらでも選べるがスマブラSPでは女主人公は採用されなかった。おそらく「VIII勇者」と「XI勇者」が男性固定である事による統一だと思われる。
ちなみに原作で最初から女性のみである主人公は「サムス」と「ベヨネッタ」の僅か二名である。
なお、スマブラガールズは今のところはほぼ、任天堂(から出た)作品で占めておりベヨネッタのみ作品の経緯で他社組の部類である。完全にサードパーティ作品のキャラクターは未登場。
余談
参戦ファイターの実年齢(?)からすると、ガールと呼ぶには少々きついか、むしろ無理があるんじゃない?と思える者達がチラホラいる。年齢不詳の中でも特に女神とか魔女とか。
任天堂ヒロインの場合はピーチ姫やゼルダ姫を始めとして大抵さらわれていることが多いためかか弱いイメージがついており、特に「ピーチはなんでブッ飛ばす程の戦闘力ある癖になんで毎回攫われるんだ?」と疑われたりもしている。
実際、ピーチはクッパを始め多数の悪役に攫われる・狙われることが多く、ゼルダもまた(それぞれ別人ではあるが)ガノン・ガノンドロフやグフーなどの悪役に狙われることが多い。また、彼女らほどではなくても宇宙怪人タタンガにさらわれたデイジー姫や、星船の動力を奪われたロゼッタなど本人でなくても被害を受けたものもいる。
…しかし、任天堂のヒロイン(特にプリンセス勢)はあんな作品やらこんな作品やらでそれなりに女子力を発揮している。つまり、本気を出したら恐ろしいのである。
ちなみに、普段はのほほんとしている作風の『どうぶつの森』勢に関しては一目では人畜無害に見えて実は恐ろしい…という印象がスマブラ参戦をきっかけに付いてしまったとか。
ちなみにプレイアブルキャラクターの中ではサムスが任天堂作品で先陣を切った為に最初の戦う女性と思われがちだが、参戦ファイターの中では任天堂作品の歴史において実はアイスクライマーのナナが女性プレイヤーキャラとして一番早い。
つまり、ナナ(1985年・『アイスクライマー』)・サムス(1986年・『メトロイド』)・ピーチ(1988年海外版マリオ2・日本国内では1992年・『マリオUSA』)の順になる。
また、海外においてピーチは「一作目ではさらわれキャラだが二作目でプレイアブルキャラ」を果たした珍しい例になっている(細かい事を言うとテリーのホームグラウンド「KOFスタジアム」の背景に出てくるユリ・サカザキも同類)。
ちなみに参戦女性ファイターの中では原作そのものが戦闘と完全に無縁なのは「むらびと」「しずえ」「WiiFitトレーナー」のわずか三名のみ。「ポケモントレーナー」は彼女自身が戦うわけでは無いスタンスはスマブラでも保たれている。指揮(指示)のみのファイターは唯一である。
ポケモンの場合、原作ではミュウツーを除くファイターの性別が存在しているが、明確な性別がスマブラでも判明しているのはピカチュウとピチューのみ。
現時点ではDLCファイターとして参戦した事があるのは「カムイ(女)」と「ベヨネッタ」と「カズーイ」と「ベレス」と「ミェンミェン」と「ホムラ/ヒカリ」の七名。内二名は「FEシリーズ」であり、しかもベヨネッタは完全に単独かつ女性主人公としての作品からの参戦である。
女性キャラクターでは『for』においてベヨネッタの参戦でCEROの審査においてCERO-A区分で出す為に外観や表現の問題が出ていたが、『SP』ではさらにスピリットにも及んでおり、原作と微妙に異なる対策の服装デザインに変えられたキャラクターがいる(ホムラとヒカリ等)。
そして、テリー参戦の際にPVの時点で本来いてもおかしくなかったSNKヒロイン人気キャラクターの一人である「不知火舞」の姿が無く、テリーのホームグラウンドである「KOFスタジアム」でもゲストキャラクターとしてもいない事について、動画「テリーのつかいかた」で桜井氏が語ったところによると「CERO-Aであるからには不知火舞は(コスチューム都合で)どうしても出せなかった」と説明。となると、今後もし新たに女性ファイターが出る場合は不知火舞基準(肌や脚や胸元の露出度がはっきり見える等)で判断される可能性が出てきた事となる。
ちなみに、スマブラガールズでのアレのサイズに関してはホムラ/ヒカリが参戦した事で首位を更新していたりする。それまではベレスが首位をキープしていた(ゼロスーツサムス・パルテナ・ベヨネッタと上位は並んでいた説も)。また、ホムラ/ヒカリはスマブラガールズの中で初めて揺れを実装されたファイターでもある。(ちなみに唯一で他の女性陣には追加されていない)
逆にルキナは慎ましいと言われる事が多いが、ルキナはその方面ではトップクラスになった事は(スマブラガールズとしては)実は無い。
ここに来て新規参戦ファイターに関して一つ判断に困る事態が起きた。
『Minecraft』から参戦した「アレックス」は外観は一見、女性にも見えるのだが公式では登場人物に性別の設定は無いらしく、同じく参戦した外観は男性に見える「スティーブ」でさえ性別は設定されていない。その為アレックスは「スマブラガールズ」に含むのかは今後議論される事も考えられる。
「アレックス」はいわゆるスキンで変更できる容姿に過ぎず、元々はジェンダーに配慮した形で導入されたものであるらしい為、「アレックス」以外にも女性的な外観のスキンも存在する。
なお、公式解説動画「スティーブ/アレックスのつかいかた」の海外向け英語字幕版ではスティーブがHe、アレックスがSheと表記されていたため、少なくともスマブラにおいてはスティーブは男性、アレックスは女性である模様。