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ゼファーガンダム

ぜふぁーがんだむ

ゼファーガンダムとは、松浦まさふみの漫画『アウターガンダム』に登場する地球連邦軍のモビルスーツ(MS)。同作の主役機にして主人公の1人。
目次 [非表示]

私は君の育てたゼファーを信じている

決して人殺しの機械(システム)ではないと


ゼファー──── 人を救え───


機体データ

型式番号RX-79EX-1
所属地球連邦軍
開発UAI
生産形態試作機
頭頂高18.1m
本体重量45.0t
固定武装バルカン砲×2、ビームサーベル×2、シールド×2
携行武装ビームハンドガン、ビームライフルなど

概要

ワルハマー・T・カインズ博士率いるUAI社のチームによってRX-78 ガンダムのデータを元に開発された、地球連邦軍の試作モビルスーツMS)。

型式番号RX-79EX-1。別名「ゼファーファントム」。


一年戦争中に開発・実戦投入された宇宙世紀初の無人機動兵器であり、「ファントムシステム」と呼ばれるAIによる自立稼働が可能である。

自己判断で行動することが可能な初のMSといえるが、導入当時はシステムが不完全だったため常時母艦側のバックアップを必要とする。また、自己学習能力も持っており、経験値を積むごとにAIも成長し、最終的には自我に目覚めることとなる。

しかし、それが「暴走」として連邦軍に目を付けられる結果となり、運用が困難と見なされ開発は中止。残った機体は軍事機密に指定され、倉庫の奥に封印されることとなった。ただし、MSのサポート管理システムとしては時代を先取りしており、後の時代にもそれに類似したシステムが開発されることとなった。


ファントムシステムの中央ブロックは有人機のコックピットと同様の腹部にあり、非常時にはメインユニットのみ切り離すことも可能。

ただし、その付近に攻撃を受けても戦闘行動を継続することは可能で、戦闘の中では「コックピットを狙った攻撃を受け、無力化したと油断する敵機に反撃を加え撃墜する」というケースも複数回見られた。


ファントムシステムの開発に主眼を置いたため、機体自体にRX-78-2から大きく変化した箇所はなく、武装関連も既存の技術を流用したものが中心だが、主要な射撃兵装であるビームハンドガンや両肩に装備されたシールドなど、ゼファー独自の武装も存在する。その中には後の時代にも通じる装備もオプションとして存在していた。

さらに、パイロットの生命維持や肉体にかかる負荷を考慮せずに済むことから、マンポイントを超える高加速・高機動を行うことができ、これもゼファー独自の戦闘能力だと言える。

なお、星一号作戦に際して装備を行うことも検討されていたようだが、それ以前にゼファーが喪われたため実現せずに終わっている。


建造は中国江蘇省の都市内に存在する地球連邦軍の秘密工場で行われ、秘密工場を攻撃した5機のザクⅡ改を調整が不完全な状態で撃退し、初陣を飾る。

その後は地球連邦軍第七艦隊旗艦を務める改ペガサス級強襲揚陸艦「トリビューン」に配備され、星一号作戦の準備段階となる敵防衛網の排除などに従事する。

なお、この時期に第13独立部隊と接触しており、アムロ・レイが搭乗するガンダムと敬礼を交わしている。

続いて、チェンバロ作戦(ソロモン攻略戦)に投入され、ジオン軍の戦術ステルスMSカタールと交戦。相打ちに近い形で大破した後、己の判断でカタールのパイロットを救助している。

なお、ゼファーの調整・教育作業のために「トリビューン」に乗艦していたカインズ博士も、ソロモン戦の際に「トリビューン」が受けた直撃弾によって戦死している。

戦後の宇宙世紀0081年までに残骸は回収され、上述のように第一級軍事機密として封印された。ただし、UAI社側にファントムシステムのマスターデータが残されており、宇宙世紀0099年に再発見されている。


一応は「量産検討型」だったらしいが、ゼファーの開発計画自体がジャブローで進行中の量産型からジオン側の目を逸らさせるための囮だった可能性も言及されている。


ファントムシステム搭載機は、ゼファーのほかにもジム型(ジム・コマンド)に搭載されたものがあるが、こちらはゼファーほど高度な自己判断ができるものではなかった模様。

横須賀に配備されていたが、臨海部副都心で誤作動を引き起こし暴走。その際に上陸したジオン海軍のズゴックEに撃破されている。


同作者の漫画『機動戦士ガンダムReon』の主役ガンダム「レオン」はこのゼファーの流れを汲んでいるが、上記の事態を懸念した対暴走対策としてシステムを補佐するパイロットの搭乗が必要となっている。


また、ゼファーの直系ではない無人MSも普通名称的に「ファントム」と呼称されるケースがあり、同作者の漫画『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』には、「ファントム」と呼ばれるネオ・ジオンの無人機がヴォルテールをはじめ何種か登場している。そのことから「ファントム」は「自立稼働可能な無人機」の名称として広まっているといえる。


バリエーション

ゼファーガンダム(フォームⅢ)

型式番号RX-79EX

ゼファー版フルアーマーガンダムと言うべき仕様。各種武装や避弾角アーマーなどからなるフルアーマーモジュールを装着し、さらに機体を内蔵する形で突撃艇型の防御層を纏っている。

運用は、敵拠点などに突入した後に防御層を剥離させ、アーマーを装着したままで戦闘を展開する形で行われる。フルアーマーモジュールが破壊された場合でも、ゼファー本体のみで戦闘は継続可能。

なお、生命維持装置を搭載しない分パワーに余剰があるため、アーマーを装着していても機動性はさほど低下していない。

星一号作戦の前哨戦の中で発生したジオン軍機動要塞の攻略戦の際に使用され、アーマーを破壊されながらも機動要塞を守護するゲルググJを撃破し、攻略に貢献している。

なお、この他に高機動性と大火力を両立したGアーマーオプションや、アンブッシュに適したスナイパーカスタムなどの仕様変更案があったともされるが、いずれも本編には登場していない。


ファントムシステムに類似したシステム

ファントムシステム以外にも、宇宙世紀には雑誌企画『ガンダム・センチネル』のALICEや漫画『機動戦士ガンダム アグレッサー』のレッドライダー、漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』のハロロなどといった自我を持つAIシステムが存在するが、これらは有人機に搭載される補助的なものにとどまっている。


尚、宇宙世紀0220年代の未来を描いたドラマ『G-SAVIOUR』には、モビルウェポン(MW)と言う自動操縦型のMSが登場している。また、ゲーム版には自分を人間だと思い込み、さらには部隊を率いるほどの知能を持ったMWが登場した。


アナザーガンダムにも完全自立型兵器モビルドールデビルガンダム、漫画『機動武闘外伝ガンダムファイト7th』に登場した無人MFなどが存在する。

とはいえ、基本的に人同士の戦いをメインとするガンダムの世界では自立型の人型兵器は作劇上扱いにくく、AI搭載型は採用されても敵として扱われるのがほとんどである。


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ガンダム・エアリアル - 無人機ではないが感情を宿したMS。

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