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ダインスレイヴ

だいんすれいゔ

ダインスレイヴとはアニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」作中に登場する兵器。
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もしかして

ダインスレイヴ(原神)

RG-XIIIダインスレイヴ

概要

北欧神話の魔剣ダーインスレイヴの名を冠する電磁投射砲(レールガン)。

モビルスーツの構造材にも使用されている高硬度レアアロイで製錬された針金のように細い専用弾頭を超高速で発射する。

電磁投射砲ではなく炸薬によって弾体を発射する形式の物もあるが、電磁投射砲を使用するよりも貫通力、射程等は落ちる事になる。

専用弾頭はその性質上、運動エネルギー弾(KEP)に分類される。

元々は厄祭戦時に対モビルアーマー用として開発された兵器である。


射撃武器でありながら、モビルスーツはおろか軍用の艦船のナノラミネートアーマーを貫くほどの非常に高い威力を持つ。

通常兵器では届かない軌道上から地上施設を攻撃する際にも使用され、その際には衝撃波で着弾地点の地形が大きく変わる程の破壊力を発揮する。

専用弾頭の強度は極めて高く、軌道上からの砲撃で地表に突き刺さった物でも原型を留めている。


厄祭戦終結後も人間同士の戦争で使用されていたが、ナノラミネートアーマーを無力化する威力で多くの人命を奪ったために非人道的とされ(実際は多くのMSを所持するギャラルホルンが自らの優位性が損なわれることを恐れたという面もある)、条約で使用禁止となっている。


但し、明確に禁止されているのは『専用の弾頭を高出力レールガンで射出すること』であり、高出力レールガン本体のみならば、弾頭を別のものに変えれば違反とはならない。


禁止兵器として扱われているが、既に製造されていたダインスレイヴや特殊弾丸・制作に必要な設計図等のデータの全てが破棄されたわけではなく、ギャラルホルン自体は使用可能な状態のダインスレイヴや特殊弾丸を相当数保有しており、発掘された厄災戦時代のMSに残されていたデータを利用して特殊弾頭が制作された例もある。


形式

ガンダムフラウロス搭載型

ガンダムフラウロスの背面に二門搭載されている、フラウロスの目玉兵装。

ガンダムフレームの機動力、近接戦闘能力を高水準に維持しつつ砲撃が可能となる。


四足の砲撃形態への変形機構が搭載されているが、人型のままでも砲撃していたので、どの程度の必要性があるのかは不明。


タービンズ、鉄華団には特殊弾頭の用意が難しかったため、本来のダインスレイヴの性能を発揮した場面がない機体。


グレイズ搭載型

弓かクロスボウの様な形をしており、腕部の左右どちらかを丸ごと取り外しこれを装備する。

更にシングルリアクターではレールガンに使用する出力を出せないために、腰部に補助動力を搭載する必要がある。

また、頭部カメラも超長距離狙撃専用のものに換装される。

アニメでは描写しきれていないが、駐退器を盛り込んでおり発射と同時に砲身が丸ごと後方へスライドし発射の反動を相殺、かつ弓状の部分から帯電・帯熱した冷却材が噴出しマズルブレーキに近い仕組みで命中精度補正を行っていた。

また後方の撃鉄のようなパーツにより、砲弾尾のロケットモーターが点火し高速で敵に飛翔する。つまりロケット砲とレールガンの合わせ兵器であった。(似たような兵器は現在中国軍が研究開発中である。)


しかしリアクターの出力のほとんどをダインスレイヴに回しているため、機体がまともに動けず、方向転換もままならない模様。


作中では専ら、多数の機体で戦列を組んで運用されており、ずらっと一列に並ぶ様はガンダムXのGビットを彷彿とさせる。


ガンダムアスタロト搭載型

「バスタード・チョッパー」と呼ばれる火薬式のパイルバンカー。弾頭はダインスレイヴを模したもの。

さすがに本家本元ほどの威力はないようだが、それでもナノラミネートアーマーは貫通できる。


ガンダムキマリスヴィダール搭載型

シールドとランスを接続して使用する合体武器。劇中には登場せず、設定のみ。

左右合わせて八発まで携行し自力装填可能という、他の形式とは一線を画す完成度を誇る武器。


ただし、Gジェネレーションクロスレイズでは使用でき、消費ENは高めなものの、それに見合う高威力長射程を誇る。


オルトリンデ搭載型

キマリスヴィダールのように手持ちの発射機構を持っていた。

戦後の使用禁止条約の締結にともなって非搭載となり、発射機構の一部をヴァルキュリアダブルブレードに流用している。


ガンダムバルバタウロス搭載型

こちらはガンダムブレイカーバトローグに登場する機体で、「ラウズダインスレイヴ」という名の本機の必殺技として使用される。

メイン武装のツインブレードを連結させた「電磁投射大弓」を用いて高硬度レアアロイで精錬された専用の「矢」を超高速で放つ。


ガンダムガミジン搭載型

主武装であるリボルバーガンアックスのヘッド部分に内蔵、ゼロ距離仕様ダインスレイヴとして運用される。



欠点

劇中その威力と射程で猛威を奮ったが、完全兵器などではなく相応の欠点も多い。


  • 巨大

弾頭のサイズが非常に大きく、作中登場したものはすべて一発ずつの先込め。

格納庫でクレーンを使うか、装填用にMSを用意しなければならず、装填に手間取るので次弾の攻撃までタイムラグがどうしてもできてしまう。

ちなみに、戦時中も小型化は模索されていたが、完成する前に厄祭戦が終わった上、戦後に廃案として処理された。


  • 威力が過大

破壊力があまりにも高すぎるために周囲に及ぼす影響が大きく、無計画に使用すると被害が大きくなってしまう。(といっても貫徹兵器なので本来、たかが知れているハズなのだが‥‥)


  • 精度不足

通常砲に比べて精度が悪いわけではなく、むしろ劇中の描写からするとかなり高精度な兵器のようではある。

しかしながら、特にグレイズ用は近接戦闘能力、機動力がほとんどゼロになるため、安全のためにはかなりの距離から発射する必要があり、それに十分な精度があるとは言い難い。

尤も、作中に於いては発射毎にアリアンロッドの敵対者(だけ)に対して確実に甚大な被害を及ぼしている。


  • 誘導しない

真っ直ぐ飛ぶだけであり、誘導はしない。いくら速度があるとはいえ、超長距離から撃てば着弾まで若干のラグがある・‥‥はずなのだが、描写が無い。弾道と発射タイミングさえわかれば、MSや小型艦のように運動性が高い目標には回避されやすい。


劇中で見せた高い命中率に関してはグレメカG2017springで小川プロデューサーが言うには、「ダインスレイヴが長い間禁止されていた結果、劇中のパイロットたちは時間の流れにより、長距離武器はナノラミネートアーマーに有効な打撃を与えないなどの見解から、今や長距離武器を避ける傾向がほとんどないパイロットたちの認識変化があった。なかなかこの認識を変えるのは難しい」で解説している。


その後のグレメカG2017summerで、「一流パイロットならダインスレイヴを難なく避けることができるから、決定打ではない。マクギリスは回避している」として、最終話の三日月もわかっていれば避けられたと言いながらも、三日月は局地戦では非常に強いが、そのため視野が狭く戦術的な観点が足りないという点を指摘した。


  • 条約違反

この兵器を使用する事自体が条約違反であるため、表立って使うと世間的な印象は非常に悪くなり政治的には不利な要素ともなる。

劇中の描写からして、所持そのものが違反となるわけではないようだが、政治的立ち位置によっては単に持つだけでもいろいろと不利益を被りかねない。


実際、イオク・クジャンタービンズ討伐の際に相手の降伏信号を無視し非武装船にもダインスレイヴを使った件はタービンズの上部組織テイワズにとって非常に有利なカードとなり、直後のイオク謹慎だけでなく本編数年後の火星政権再編人事への介入にも影響を及ぼす程となっている。


尚、現実世界では相手が違法兵器を使ったから自分たちも使っても良いとなることはない。

度々核による相互確証破壊を報復行為として例に出す人もいるが、こちらは共倒れを前提とした相手の違法兵器使用を留める事こそが肝要であり、戦術兵器に過ぎない本兵器には該当しない。


  • 恐ろしいスペースデブリになる

作中で描写されたわけではなく、視聴者からされる指摘。

基本的に衛星軌道に留まっている弾についてはその他の残骸等と相対速度0で止まっているので問題は無いと思われる。

速度が落ちれば地球に落ち(それもかなり問題だが)速度が高ければ地球の重力を突き抜けて飛んでいく為である(ただし、航路やコロニー等への流れ弾になる可能性はあり、貫通力から迎撃が難しいので当たりそうな場合はかなり厄介)


まぁ、点への攻撃なので当たる確率は低いが当たれば運が悪いと諦めましょう。

総じて本来なら設定上は「強力だが慣れれば対処も十分可能な初見殺し」といった性能なのだが、そこに「滅多なことでは使用できない禁止兵器」という要素が妙に噛み合ってしまった結果、作中での使用回数自体が限られ、マクギリスを除く鉄華団側には適切な対応を練るほどの交戦経験は得られなかった。その為に最終決戦に至るまで初見殺しが初見殺しのまま機能し続け、カタログスペック以上の戦果を発揮した面があると言える。

また、欠点の一部は「数を用意する」という単純な解決策である程度なら緩和できる点もアリアンロッド側に有利に働いており、フラウロス1機・弾頭1発しか用意できない懐事情を抱えた鉄華団側が運用するには根本的に相性が悪い武装だったとも言える。


なお、これだけの威力がありながら核兵器のように汚染物質を出さないので、実はクリーンな兵器だったりする。(地形を変えるような兵器が果たして本当にクリーンなのかという疑問は残るが。)


作中の運用

発射機の初登場はハシュマル戦。

このときは特殊弾頭ではなく通常弾頭が使用され、直撃した崖を大規模に崩落させる威力を見せつけて視聴者を驚かせた。


弾頭の初登場は、イオクによるタービンズ摘発。

ジャスレイ・ドノミコルスの入れ知恵によりタービンズの貨物へダインスレイヴを紛れ込ませ、これを鉄華団の火星での発射機運用と一緒に突っついてやることで、違法兵器運用の疑いで調査することとなった。

イオクは制止する者がいない事を理由に大々的に運用したのだが、鉄華団の介入によってタービンズの多くが生き残ってしまう。この件を理由にラスタルはテイワズに数々の便宜を図る羽目になった。


次の運用は、地球圏におけるマクギリス派とラスタル派の内部抗争。

マクギリス派に紛れ込んだラスタルの間者がダインスレイヴを運用、相手方が利用したのでその報復にと言う理由で以降ラスタルが大々的に運用し、戦闘の趨勢を決した。


鉄華団側も、タービンズが復元した大型ダインスレイヴ弾頭一発を運用したが、こちらは惜しいところで外れてしまう。


作中最後の登場は、最終決戦に対する支援射撃。仲間を逃がすための殿として大立ち回りを繰り広げるルプスレクスフルシティに対して軌道上から発射。

8発を発射し内2発直撃、致命打を負わせたものの完全に沈黙させることはできなかった。その後効果確認中に乱戦となってしまったため2射目は行われなかった。

立体物

グレイズが使用したモデルは、プレミアムバンダイにて『HGIBO ギャラルホルン アリアンロッド艦隊コンプリートセット』に同梱される。

セットの内容はグレイズ(イオク機)、レギンレイズ・ジュリア(最終決戦仕様)、グレイズ(ダインスレイヴ装備型)×2。


フラウロスの使用したモデルは、流星号は一般販売となっているが、厄祭戦当時のフラウロスとスーパーギャラクシーキャノンに使用された大型ダインスレイヴ弾頭はプレミアムバンダイとなっており、フラウロスは「ガンダムフラウロス(厄祭戦時)」として単体で販売、大型ダインスレイヴ弾頭は「鉄華団コンプリートセット」に同梱されている。


ガンダムフラウロス(流星号)

ガンダムキマリスヴィダール

ガンダムアスタロトリナシメントは一般販売されている。

特にキマリスヴィダールはシールドからランスへの連結・装填ギミックが劇中未登場とは思えぬクオリティで再現されている。


関連項目

鉄血のオルフェンズ

レールガン 超兵器 質量兵器

ギャラルホルン

ガンダムフラウロス グレイズ

黒いサンライズ みんなのトラウマ


機動戦士ガンダムF91機動戦士クロスボーンガンダム:デナン・ゾンクロスボーンガンダムX2等の一部機体がショットランサーという類似した兵装を持つ。

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